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お父様が船大工で、ご自身は船の模型を作るKさん。
ありがたいことにその方は、当社が持っていた船の資料や文章を見つけると「載っていたよ」とコピーをして届けて下さることがあります。
今朝もそうでした。
持ってきて下さったコピーの1枚には曾祖父の名前がしっかりと記されていて、もう1枚には当時関わりのあった方でないと、ここまで詳しく知らないだろうなという文章がありました。
その文章が気になって。気になって。
出典である『雁木のある風景 角田直一随筆集』を図書館で借りてきました。
これは、昭和61年に発行された本です。
だから、不思議だったんです。何方から話を聴いて書かれたのだろうと。
その時には曾祖父も祖父も他界していましたから。
読みながら込み上げるものがありました。
祖父の名前が刻まれていたのです。何と、昭和44年の10月に祖父から聞き書きをしたものでした。
それも奇跡のような巡り合わせとご縁で残された文章でした。
Kさんが届けて下さったコピーから、曾祖父と祖父の姿を感じることが出来ました。
私が2歳になる前(昭和46年7月)に他界した祖父の声を聞けたかのような気持ちになりました。
出来ることなら、祖父より一つ年上の著書の角田氏に直接お礼を伝えたかったのですが、その願いは叶いません。
そのかわりに、ここに残しておきます。
Kさんから頂いたコピーと私がコピーした『雁木のある風景』は、仏壇にお供え致しました。
人の思いに感謝。
奇跡のような巡り合いに感謝。
届けて下さってどうもありがとうございました。
生きているとね、今回のようなドラマチックなことが起きることがありますね。
もしかすると、あなたの明日にもー。
【追記】
講演会に招かれた著者と、講演会の主催者側の会長という立場で出会った祖父。
その講演会の会場が図書館で、聞き書きはその時に図書館の応接室で行われたようです。
まさかその図書館で、『雁木のある風景』をお借りすることになろうとは。
全てがミラクルでした。
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