海辺のねこ

どんな日もかけがえのない一日。

ふるさとの海に。 ~追記~

2010-09-01 | さかな、さかな、さかな~♪

【サワラ】

前記事「ふるさとの海に。」で触れた魚たちの名前。
>ケッケ、アミ、オコゼ、エイも紹介されています。
>ヌメゴチ、ギンボ、ツノギ、イイダコ、ツナシ、バリ、タモリ、シズ、ベイカの名前も登場します。

ほとんどが標準和名でなく、岡山での呼び名でした。
地方名だと「何?」と思われた方も、標準和名だったらご存知の魚がいるのではないでしょうか?

「名前は知っているけれど、食べたことがない。」
「食べたことはあるけれど、元の姿を知らない。」
そうおっしゃる方もおられるのでは?
という訳で、この機会に写真付きでご紹介致します!
ちょっと?、いやいや、ずいぶん長文になってしまいましたが・・・。
お付き合いくださると嬉しいです。
ちなみに写真は、仕事のブログ用にと携帯カメラで撮影したものです。
私の携帯電話は、魚の画像でいっぱいなの!(^^;)

もしかしたら、魚を食べられない方も「海辺のねこ」を訪れてくださっているかもしれませんね。
私はいつも、「格好いいね!」「キレイだねぇ」「可愛いね♪」と思いながら魚たちの写真を撮っています。
写真では動いている姿は見れませんが、少しでも生き物の美しさを感じて頂ければ幸いです。


まずは冒頭の写真から。
『ママカリ ヒラに まったりサーラ』窪田清一・著(岡山文庫)で、「サーラ」と紹介されている「サワラ」です。
みなさんは、お刺身や切り身では見ることがあっても、マジマジと顔を眺めてみる機会なんて、
あまりないかもしれませんね。
鋭い歯を持っています。
決して口元には手を近付けないよう、お気を付け下さいね。

お刺身最高~♪
他には、塩焼き、タタキ、西京漬け、フライなど。
おっと、忘れてはいけないのが「ばらずし」。
酢締めにしたサワラを使います(^^)


【ママカリ(標準和名「サッパ」)】

岡山では「ママカリ」という名前で親しまれていますが、標準和名は「サッパ」です。
「ニシン目ニシン科サッパ」。
そうそう、前記事に登場した「ヒラ」もニシン科です。
大きさは全くもって違いますが、雰囲気は似ていますよね?

このまま焼いてジュンッと三杯酢に、頭と腹を落として生で三杯酢に。
お好みでどうぞ♪

活きのいいものはお刺身でもいけますよ!
唐揚げや南蛮漬けにしても美味。

開いて酢に漬けたもので握る「まる寿司」は、子どもの頃から親しんでいる味です。
お祭りでよく食べたなぁ。

 

上から、【ケッケ(ヒイラギ)】【アミ】
ケッケは、焼いて甘酢に。煮付けてもおいしい。
ぬめりがあるのが新鮮だ。

アミ。
昔はよく湧いていたなぁ。
うちの前の海を覗き込んだら、見えていたもの。

大根と炊いた「アミ大根」は素朴で優しいお味。
干アミは酢の物に使ったり、焼きそばや卵焼きに入れたりと用途は広い。
アミの塩漬けは、私にとって曾祖父の味です。



【オコゼ】【エイ(アカエイ)】
オコゼって、愛嬌がある顔と思うのは私だけ?
見かけると嬉しくなります。
背ビレに毒があるので気を付けて!
唐揚げや鍋にするとおいしいよ!

エイ。
尻尾のトゲには毒があるので要注意!
危険なので、写真のエイの尾は切り落としてあります。
味噌汁や煮付けにしてどうぞ♪
肝は、とろ~り口の中で溶けますよ。
夏の間にエイを食べると、風邪を引かないんですって(^^)

 

【ツノギ(ウマヅラハギ)】【イイダコ】
皮を剥がされた状態なら、よく目にしているのではないでしょうか?
身別れが良くって、煮付けがおいしい。
それよりも好きなのは、肝と切り身とニラを入れたお味噌汁!!
サイコーです♪

ツノギを見て、「ファインディング・ニモ」のドリー(ナンヨウハギ)を思い出すのは、
私だけ???

足の付け根に、金の輪っかを持っているイイダコちゃん。
煮付けにするとおいしいです。
特にイイ(飯)と呼ばれる子が入っている時期のメスは、“ひっぱりダコ”です。
天ぷらや唐揚げにしてもOK。

 

【ツナシ(コノシロ)】【バリ(アイゴ)】
小さなときにはコハダと呼ばれ、江戸前寿司には欠かせない魚「コノシロ」。
岡山ではツナシと呼ばれています。
ママカリはよく食べるのに、どういうわけだかツナシはあまり人気がありません。
だから岡山では安価。
骨がましいから?
でも、ヒラは好まれるのにね。

焼いてしょうが醤油で頂くのが私は好き♪
骨が気になる方は、ヒラと同様に皮目から中骨に向かって骨切りをしてくださいね。
私の場合、骨切りは無用です。

ワタリガニを獲るときの餌にもなるんですよ。
さすが、ワタリガニさん。おいしいものをよくご存知で。


バリ。
ヒレには毒があるので触らないで~!
塩焼き、煮付けにするとおいしいですよ。
四国ではお皿までなめてしまうほど美味な魚ということで、
「アイゴの皿ねぶり」と呼ばれるくらいです。

 

【タモリ(セトダイ)】【シズ(イボダイ)】
タモリ、といっても眼鏡はかけていません・・・(^^;)
売り場ではちょっと目を惹く不思議な色合い。
煮付けにすると旨いのだ♪

可愛らしい顔をした、シズ。
標準和名はイボダイで、タイと名前に付くのだけれど・・・。
タイとは無縁の魚で、マナガツオやメダイの仲間なんです。
塩焼きや煮付け、バター焼きでどうぞ!


【ベイカ】
生きているベイカは本当に奇麗。
模様がキラキラ動く様は、しばし見惚れるくらいです。
活きているものはお刺身で(甘い!)
ボイルして酢味噌、煮付けても美味。
特に子持ちベイカは人気があります。
中華や洋風にアレンジしても楽しいよ~♪



ここまでが、昨日の記事に登場した魚たち。
申し訳ありませんが、ヌメゴチ(標準和名「ヌメリゴチ)とギンポの写真は持っていませんでした・・・。
ヌメリゴチは、今の時期よくみかけるので今度撮っておかなくては。
天ぷらにするとおいしいんですよ~~~!!
シロギスよりもおいしいと評されることもあります。

ここからは、おまけ。
私のオススメ。
あまり獲れない、出合うと嬉しい魚介類もいます。
 

【乙島ジャコ(アナジャコ)】【ワタリガニ(ガザミ)】
玉島にある「乙島」の地名が冠せられた乙島ジャコ。
シーズンになると、干潟で釣っているのをよく見かけます。
唐揚げ、天ぷら、茹でて。
まだまだアレンジの仕様がありそうな食材です。


ワタリガニ。
写真をご覧になって、上下の箱の性別の違いがお分かりですか?
上の箱が雄。下の箱が雌。
先日、オスを頂きましたが身がたくさん詰まっていておいしかった~♪
メスは、セキと呼ばれる子持ちが人気。
こちらはもう少しお待ちくださいませ。

「タラバよりもズワイよりも、ワタリが好き!」
というお言葉を、地元ではよく聞きます。
食べやすさ(身がとれやすい)でいうとタラバやズワイに軍配があがるけれど、
味の濃厚さではワタリガニなんですよね~。

 

【シャコ】【ネブト(テンジクダイ)】
笠岡市では、市の魚にもなっている「シャコ」。
茹でるとおいしいよ!
それよりも私は蒸したほうが好き♪
ザーッと洗ったシャコを鍋に入れて、そのまま火にかけるだけ。
焦げ付きそうなら少し水を入れてね。
お好みで醤油をたらして。
シャコの旨味が凝縮されていて、これがおいしいの!お試しあれ。

酢も物に、そのままマヨネーズをかけて、天ぷらに。
エビのかわりに入れて料理をしてみるのもいいですよ~。
サイズの揃った茹でシャコは、贈答用にも喜ばれています。


ネブトとかイシモチという名で親しまれている「テンジクダイ」。
頭を上から下へと手でちぎるようにすれば、簡単に頭と腹が取れます。
唐揚げにすると最高!
やめられない、止まらない、とはまさにこのこと。
カルシウムがしっかり摂れて、おやつに最適。
もちろんおつまみにも(^^)
南蛮漬けにしてもgood!です。

 

【テッポウエビ】【チコ(ミミイカ)】
テッポウエビ。
このエビをご存知の方は、なかなかの通です。
茹でると本当に美しい赤色になります。
どうぞ、殻ごと召し上がれ。

テッポウエビの一番前の第1歩脚は、「鋏脚」になっています。
それらは左右の大きさ・形が違っていて、どちらかが太くなっています。
何と、テッポウエビさん。
その太い方のハサミを開いてかち合わせ「パチン!!」という破裂音を出すことが出来るんですよ。
(指パッチンみたい?!)

チコとかチコベイカと呼ばれている「ミミイカ」さん。
こちらも大量には獲れません。
サイズも小さく愛らしい姿。
見かけると思わず微笑んでしまいます。

煮付けるとやわらかくて美味。
見つけると必ずといっていいほど・・・、買いたくなります。


【ウミタナゴ】
塩焼きが大好き。ご飯がすすむ~。
煮付けもオススメですよ。



今日は調子にのって、たくさん魚のご紹介をしてしまいました。
長文にお付き合い下さいまして、ありがとうございました。
何かしら感じていただけると嬉しいです。

昔はもっと獲れていたよなぁ。
え?今の時期にこの魚が?
毎日入荷してくる魚を見ながら、そんな風に思うこともあります。

時代の流れと共に、海の中も、食生活も変わりつつある今。
いのちを繋いでくれる生き物達への感謝だけは、決して忘れずにいたいと思います。
今日も、ありがとう。

ふるさとの海に。

2010-08-30 | さかな、さかな、さかな~♪

【山陽新聞朝刊「滴一滴」2010.08.30付】

今朝、山陽新聞朝刊のコラム「滴一滴」を読んで嬉しくなった。
魚のこと、それも「ヒラ」について書かれてあったからである。

職業柄もあり、書店に行くと食材事典や料理、魚についての本をチェックする。
先月、タイトルを見て「お!これは。」と思う本に出合った。
それが、滴一滴で紹介されていた窪田清一・著『ママカリ ヒラに まったりサーラ』(岡山文庫)である。

「岡山と聞いて思い浮かぶ魚は?」と他県の方に尋ねてみると、
返ってくる答えのほとんどが、“ママカリ”と“サワラ”だと思う。
ヒラという魚自体をご存知ではないのだ。
しかし、岡山県民はヒラを忘れちゃいけない!

ヒラ。
小骨がたくさんあり、骨切りが必要な魚である。
しかしその手間を気にさせないほど、非常に美味だ。
刺身、塩焼き、煮付け、そして「ばらずし」に。
岡山ではずっと、愛されてきた魚である。



しかし―。
近年、ヒラを知らない人たちが増えてきたように思う。
現場に立っていて、肌で感じる。
それは、とてもとても残念なことだ・・・。

魚の業界に席をおくものとして、
(しっかりと、ふるさとの海の恵みの味を伝えていかなければ!)
と、改めて思った。

思いを新たにさせてくれた今朝の新聞と、この本に感謝!



『ママカリ ヒラに まったりサーラ』には、
ケッケ、アミ、オコゼ、エイも紹介されています。
ヌメゴチ、ギンボ、ツノギ、イイダコ、ツナシ、バリ、タモリ、シズ、ベイカの名前も登場します。

さてさて、あなたはどれくらい魚の顔が浮かびましたか?

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 一般の日本人が瀬戸内海を美しくも経済的な宝庫と認識したのは歴史上ではごく最近だといえる。
 だがそのごく短期間に、われわれは太古からゆっくりと続いてきた海の様相を一変させてしまった。魚も貝も海草も、そしてあの白妙青松の景観すら激減させ、加えて由緒ある備讃瀬戸沿岸の食文化も消えそうで、忘れてしまいそうである。
 世界中の食品が難なく口にでき、各地各国の料理があふれる昨今、祖先たちの培ってきた食習慣や食作法が疎んじられるのはやむないことかもしれない。
 しかし郷土に居つく以上、少なくとも伝統料理の成りたち、合理性、有用な知恵などの基礎知識は再認識しておかなければならないと思う。

窪田清一・著『ママカリ ヒラに まったりサーラ』(岡山文庫) 「はじめに」より抜粋
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同じ著者が書かれた、『岡山の備前ばらずし』という本もあります。
こちらも興味深い本でしたよ。


最後に、ヒラの写真をアップします。
こんな魚です。↓



彼の「満漢全席」にも使用されていたということを、本を読んで初めて知りました。
キラキラの魚体が、これからはより一層眩しく輝いて見えそうです。

ヒラのおいしさ、みなさんにも是非味わっていただきたいなぁ。

今日は久々に、魚のおはなしでした。
瀬戸内の海に、
魚に、
感謝!

最後まで読んでくださってどうもありがとうございました(^^)


絶品でした

2008-11-17 | さかな、さかな、さかな~♪


以前、「さかな、さかな、さかな~♪ ネブト編」でご紹介しました標準和名「テンジクダイ」。

とてもおいしい魚なのですが、サイズが小さくなると下手間が大変!
と、今までは思っていました。
それは、いつも唐揚げにするために頭と内臓をとっていたから。

先日、漁師さんが小さな「ネブト」を買って帰られていたので、「下処理に時間がかかるけど、おいしいよね!」と声を掛けてみたところ、意外な?答えが返っていました。
「このまま干してフライパンで煎って食べるから、平気」
とのこと。

「え?干すの?」
と思わず聞き返してしまいました。

なるほど!そういう食し方があったのか。
と、目からウロコ状態に。
今度やってみよ~~~♪



そう思っていた翌日。
その漁師さんが、煎ったばかりのホカホカのネブトを持ってきて下さいました。
ナイロン袋にごっそり入れて。

一口食べてみると―。
おいしいっ!!

みんなで分けて試食させて頂いたのですが、あっという間になくなってしまいました。
おつまみにも、お子様のおやつにも最適です。
これ、ダシにもいいかも。
やっぱり漁師さんは、いろんな食べ方をご存知ですねぇ。


残念なことにネブトとか手間のかかる魚料理は、敬遠されがちです。
魚屋さんにお聞きしたところ、最近ではサンマも焼いて売った方が売れ行きがいいとか・・・。
生の魚はなかなか売れない時代になってきたようです。

先日、朝市にお越しになる中国人の若いお姉さんから言われました。
「日本の若い女性は、あんまり料理をしないね~」
みんながみんなそうではないのだけど・・・。
そう思われても仕方がない傾向ではあります。

何人か外国の方が買い物に来て下さいますが、皆さんご自分たちで料理されるんですよ。
いいところは見習わせて頂かないと、ね♪


ノドグロ(アカムツ)

2008-09-05 | さかな、さかな、さかな~♪


会社のブログを始めてからというもの、こちらで魚の話をする機会がめっきり減ってしまいました。
が。
今日は久々に、こちらでもご紹介致します。
何故なら、今日食べたノドグロ(アカムツ)が美味しかったから。
(旬は冬なんですけどね)

写真は島根から入荷したものです。
日本海側に生息しているので、岡山ではあまり馴染みのない魚です。
皆さんはご存知でしょうか?

今年公開された映画「築地魚河岸三代目」に「アカムツの煮付け」として登場していました。
心に響くエピソードとして描かれていたので、印象に残っている方がいらっしゃるかもしれませんね。



なかなかお目にかかれないノドグロが入荷したので、今晩のおかずはコレにしました。
ノドグロの煮付け。本当に、おいし~~~い♪

岡山のみなさん、「あまり見たことがないから・・・」と敬遠されず、機会がありましたら是非一度ご賞味くださいませ。
脂のある、まろやかで豊かなお味です。

今日は刺身にもして頂いたのですが、こちらも笑顔になるくらい美味でした。
あと、塩焼きにしてもおいしいですよ(^^)

ご馳走さまでした!!

“カンヌキ”と呼ばれる魚って?

2008-04-11 | さかな、さかな、さかな~♪


キラキラと輝く銀色の魚体。
細身の美しい姿。
“海の貴婦人”と賞賛されるこの魚。
見ているだけで惚れ惚れとしてきます。

30cmを超えるものは、両開きの扉の戸締りに使う閂(カンヌキ)に例えられ、「カンヌキ」と呼ばれています。
先端が紅色をした長い下あごを持つこの魚は【サヨリ】



今日、島根から見事なサヨリがやってきました!
お刺身にしたら、美味しそう~。

他の料理方法として、塩焼き・天ぷら・酢の物・丸干し・寿司種・椀種など。
椀種の場合には、三枚おろしにした身を結んで入れると上品です。



こちらは、瀬戸内海(岡山県)産。
こちらもなかなかのサイズです。

ですが、島根産のサヨリ2尾と岡山産のサヨリ1盛がほぼ同じ相場だったという・・・。
そのときの天候や、場所柄(需要)によっても相場は変わってきますからねぇ。
それにしても、ちょっと驚きでした。


さて、このサヨリ。
見た目はとっても美しいのですが、お腹の中(腹腔内の薄い膜)は真っ黒。
「あなたって、サヨリみたいな人ねぇ」と言われてしまったら・・・。
暗に“腹黒い”と言われたことになるのです。
まぁ、この話を知っていたらのことですが。

しかし。
サヨリには何の罪もないのに、人間ってすごい例え方をするものですねぇ。


サヨリの旬は3~5月。
まさに“今”です。
サイズもいろいろ。それに合わせて料理法を考えてみるのも楽しいですよ。

お買い求めの際には、下あごの紅色が鮮やかなものをお選びください。
そして、透き通るような銀色で身が張ったものを。
旬のサヨリ、美味しく召し上がってくださいね♪




【おまけ】


万人が美しいと評するサヨリの後に、オコゼの姿って?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね(笑)
でも私、このオコゼの顔が好きなんです。
愛らしいなぁ、と思ってしまう。
写真撮影をしたこの時、このオコゼくんは活きておりまして。
口をパクパクさせておりました。

アサリ

2008-03-11 | さかな、さかな、さかな~♪


ただ今、続々入荷中の地物のアサリです。
アサリの料理方法はたくさんあります。
アサリご飯、味噌汁、酒蒸し、チャウダー、パスタ…等。
アレンジ次第で何でもいけます。

栄養素は、鉄分・ビタミンB12・タウリン。
特にビタミンB12は貝類の中でも多く含まれています。
貧血防止、肝臓の強化にも効果的です。
タウリンは、コレステロールを低下させ血液をサラサラにしてくれるので、動脈硬化の予防にも役立ちます。

  

本日はスパゲッティが食べたくなったので、ボンゴレにしてみました。
左の写真がボンゴレビアンコ。
右側がボンゴレロッソ。

ボンゴレとは、イタリア語でアサリのこと。
ビアンコは白、ロッソは赤という意味です。
という訳で、トマトソース味のものがボンゴレロッソということになります。
写真のスパゲッティ、玉ねぎとパセリも入っているのだけど、分かりませんね~。
アサリの身は結構殻いっぱいに詰まっていて、美味しく頂きました!

  

こちらはシンプルに潮汁。
奇麗な色で、アサリの出しが出ています。

3月からが旬のアサリ。
皆さまも美味しく召し上がってくださいね♪

年末年始に思い浮かべる魚といえば?

2007-12-18 | さかな、さかな、さかな~♪
♪ もういくつ寝るとお正月~ ♪

早いもので、2007年もあと2週間足らずとなってしまいました。
我が社は、年末が一年で一番忙しくなる時期であります。

現時点で、お歳暮用食材や“嫁ブリ”、年末用食材のご注文を多数頂いております。
どうもありがとうございます。

今年は例年よりも車エビが高値なんです…。
しかし、いつも車エビをお歳暮用にとお買い求めくださるお客さまは、今年も同じようにご注文を下さいました。
ありがたいことです。

そして嬉しかったのが、“嫁ブリ”のご注文。
以前「さかな、さかな、さかな~♪ 鰤(ブリ)編」でも書きましたが、このあたりではお嫁さんの実家に「ブリ」を贈るという風習があります。
“良い嫁ぶりでした”という意味を込めて。

今年はこの嫁ブリのご注文が、例年に比べて多かった気がするのです。
「嫁ブリの予約をお願いしたいのですが」とおっしゃるご両親は、みなさん笑顔。
そんなお姿を拝見していると、こちらまで幸せな気持ちになってきます。
「お嫁さんを大事にされていらっしゃるんだろうなぁ」と。


さて。
地元の新聞社やケーブルテレビの方から、最近立て続けに「お正月の魚」について尋ねられる機会がありました。
ところ変わればで、地方によって違ってきますよね。
ある取材者の方は「出身が岡山でないのでよくわかりません」とおっしゃられていました。

今、私が思い浮かぶものとしたら―。
ブリ・サワラ・タイ
貝柱(タイラギ)・モガイ(サルボウガイ)・牡蠣・ハマグリ
ワタリガニ・タラバガニ・ズワイガニ、
車エビ・伊勢海老・ガラエビ・シラサエビ、
イクラ・数の子・スケコ・フグ・マダコ・イカ

その中でも、一番はブリでしょうね。
“お正月にはブリが食べられる!”
これが子どもの頃の楽しみでした。
(あと両手いっぱいの買出し!昔は年末年始はどっこもお店はお休みでしたから)
大晦日には年越しそばとブリの刺身。
お正月には塩ブリ(しょうゆ味で煮たもの)の入ったお雑煮と、おせちの中の照り焼き。
いつものお決まりコースです。

実は私、「ブリが欲しいな」と思ったときに、躊躇なく買うようになったのはつい最近のことなんです。
小売の朝市を始めたのが数年前。
それ以前の我が社は、“卸”一筋でした。

という訳で、当然我が家に買って帰るときも、ケースや元箱買い。
ブリやサワラも一本買い。
だから、そう頻繁にブリが我が家の食卓に上がることはなかったんですよね。
少しあの頃が懐かしい気もします。

さて。
皆さまが、年末年始に思い浮かべる・召し上がりたいと思う魚介類は何でしょうか?
出来れば自慢のレシピなどをお聞かせ下されば嬉しいです。

ちなみに私、つい先日とある雑誌で面白いなと思う調理法を発見しまして―。
それは、数の子の味噌漬け!!
一度試してみたいと思っています♪




さかな、さかな、さかな~♪ マイワシ編

2007-09-30 | さかな、さかな、さかな~♪

【マイワシ】
体に黒い点の模様が7つ前後あることから東北では“ななつぼし”と呼ばれています。

【旬】
8~10月。この時期のマイワシは脂がのっていて美味!!

【目利き】
ウロコがはがれやすい魚なので、ウロコが決め手です。
ウロコがついているもの、目が澄んでいて、腹がしっかりしているものをお選びください。

【栄養】
ビタミンDが豊富。骨や歯を強化してくれます。
青い背の部分にはビタミンB2が含まれており、細胞の再生やエネルギーの代謝を促してくれます。
EPA、DHAも豊富。血栓症や動脈硬化の予防になります。

【料理法】
活きがよければ断然お刺身がお薦めです!
塩焼き、煮付け、揚げ物、何でもOK。

煮付けの場合には、梅やショウガ・酢などお好みのものを入れて―。
ちなみに、我が家では酢入りが定番です。

紫式部も好んで食したと伝わるイワシ。
アレンジもしやすく、美味しい魚です。
旬のこの時期、丸々太ったイワシをおいしく召し上がれ♪


(我が家でのイワシ話)
私、イワシのいいものが入荷すると“ちょっと多め”に買って帰ります。
まずはお刺身。
次に煮付け。
そして、つみれ汁!

イワシのつみれ汁には、他の具として大根を一緒にいれます。
イワシ料理でよくメディアに登場されていたお店のつみれ汁が大根入りと知り、マネをしています。
我が家の皆の人気メニューです。

古語「食(は)む」「食(は)み」に由来

2007-08-03 | さかな、さかな、さかな~♪
8月3日、本日は「ハモの日」です。

ハモは、アゴが細長く大きな口と非常に発達した鋭い犬歯を持っています。
そして性格は荒く、魚類はもとより、イカやタコ、エビなどの甲殻類を貪欲に食べます。
そのような性質から、ハモという名前は古語の「食(は)む」「食(は)み」からつけられたと言われています。

ハモは非常に生命力の強い生き物。頭を落としても、噛み付くくらいです。
その分、鮮度は落ちにくいのですが―。

ハモの歯をご覧になったことがありますか?
本当に鋭くてとっても危険。
まともに噛まれると、指なんかとんでしまいますので要注意!です。

今日は「ハモの日」だからか?、生簀の中の箱に入れていたハモが飛び出し大暴れ~!!
「皆、どけといてよ~」
と言いながら、捕獲に奮闘いたしました。
威嚇されながらも無事に成功。一件落着でした。


サワラの歯もカミソリのようで危険。
オコゼも背ビレに毒針があるので危険。

でも、知っていれば大丈夫。
少し扱い方に注意すればいいのですから。

以前はハモやオコゼに私の手が近付くと、お客様に「危ないっ!」と言って手を叩かれていました。
子どもが触ってはいけないものに手を出した時、咄嗟に大人がするような、まさにそんな行動。
「知ってるのに~~~~」と思いつつも、同時にありがたいことだなぁと感謝しておりました。

そういえば先日も、サワラの銘柄を見ようと箱の中の氷を掻き分けていたら…。
「口の周りには手を持っていったらいけんで!」と言われました。
まだまだ危ないと思われているようですね。
気を付けねば。

ハモの調理方、栄養価などは以前の記事を参考にして頂けるとありがたいです。
「さかな、さかな、さかな~♪ 鱧(はも)編」

最後に、マハモとスズハモの違いをご紹介します。
骨の間隔が広く、骨が硬いのがスズハモ。
色はマハモの方が濃く、スズハモはきんきらしています。
分かり辛いかもしれませんが、頭が尖っている方がスズハモです。
今度写真を撮ったらアップしますね。

スイカの香り

2007-06-15 | さかな、さかな、さかな~♪

【天然アユ】

高梁川の鮎釣りが解禁になりました!!
そして早速、天然アユのご注文を頂きました。

この時期、まだまだ手に入りにくい天然アユたち・・・。
朝から問い合わせの電話をかけまくり、必死で探しました。
やっとのことで仕入れた天然のアユたち。
辺り一面に、いい香りを漂わせていました。
アユはスイカのような香りがするため、香魚とも呼ばれているのです。



もうすぐ父の日。
「何にもいらないからな!」と既に父から言われています。
そうだ!プレゼントの変わりにアユを食べてもらおう!

川育ちの父。それも今日のアユが釣れた高梁川です。
初物を食べて、元気に長生きをしてもらわなくっちゃ!