![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/f6/44d701a45b0e96ac2f708cda5cc29183.jpg)
【サワラ】
前記事「ふるさとの海に。」で触れた魚たちの名前。
>ケッケ、アミ、オコゼ、エイも紹介されています。
>ヌメゴチ、ギンボ、ツノギ、イイダコ、ツナシ、バリ、タモリ、シズ、ベイカの名前も登場します。
ほとんどが標準和名でなく、岡山での呼び名でした。
地方名だと「何?」と思われた方も、標準和名だったらご存知の魚がいるのではないでしょうか?
「名前は知っているけれど、食べたことがない。」
「食べたことはあるけれど、元の姿を知らない。」
そうおっしゃる方もおられるのでは?
という訳で、この機会に写真付きでご紹介致します!
ちょっと?、いやいや、ずいぶん長文になってしまいましたが・・・。
お付き合いくださると嬉しいです。
ちなみに写真は、仕事のブログ用にと携帯カメラで撮影したものです。
私の携帯電話は、魚の画像でいっぱいなの!(^^;)
もしかしたら、魚を食べられない方も「海辺のねこ」を訪れてくださっているかもしれませんね。
私はいつも、「格好いいね!」「キレイだねぇ」「可愛いね♪」と思いながら魚たちの写真を撮っています。
写真では動いている姿は見れませんが、少しでも生き物の美しさを感じて頂ければ幸いです。
まずは冒頭の写真から。
『ママカリ ヒラに まったりサーラ』窪田清一・著(岡山文庫)で、「サーラ」と紹介されている「サワラ」です。
みなさんは、お刺身や切り身では見ることがあっても、マジマジと顔を眺めてみる機会なんて、
あまりないかもしれませんね。
鋭い歯を持っています。
決して口元には手を近付けないよう、お気を付け下さいね。
お刺身最高~♪
他には、塩焼き、タタキ、西京漬け、フライなど。
おっと、忘れてはいけないのが「ばらずし」。
酢締めにしたサワラを使います(^^)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/a6/75c338dfa0d40e78b6f5b378ccd7d0d3.jpg)
【ママカリ(標準和名「サッパ」)】
岡山では「ママカリ」という名前で親しまれていますが、標準和名は「サッパ」です。
「ニシン目ニシン科サッパ」。
そうそう、前記事に登場した「ヒラ」もニシン科です。
大きさは全くもって違いますが、雰囲気は似ていますよね?
このまま焼いてジュンッと三杯酢に、頭と腹を落として生で三杯酢に。
お好みでどうぞ♪
活きのいいものはお刺身でもいけますよ!
唐揚げや南蛮漬けにしても美味。
開いて酢に漬けたもので握る「まる寿司」は、子どもの頃から親しんでいる味です。
お祭りでよく食べたなぁ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/16/12782ec1405245eb0d9f274d925c731f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/41/e5b632f6822978b4ed77feb6364ce3a1.jpg)
上から、【ケッケ(ヒイラギ)】【アミ】
ケッケは、焼いて甘酢に。煮付けてもおいしい。
ぬめりがあるのが新鮮だ。
アミ。
昔はよく湧いていたなぁ。
うちの前の海を覗き込んだら、見えていたもの。
大根と炊いた「アミ大根」は素朴で優しいお味。
干アミは酢の物に使ったり、焼きそばや卵焼きに入れたりと用途は広い。
アミの塩漬けは、私にとって曾祖父の味です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/62/8e7b1decd984315747901281c1080a91.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/f9/1fc0289acef526b386193533d96e23eb.jpg)
【オコゼ】【エイ(アカエイ)】
オコゼって、愛嬌がある顔と思うのは私だけ?
見かけると嬉しくなります。
背ビレに毒があるので気を付けて!
唐揚げや鍋にするとおいしいよ!
エイ。
尻尾のトゲには毒があるので要注意!
危険なので、写真のエイの尾は切り落としてあります。
味噌汁や煮付けにしてどうぞ♪
肝は、とろ~り口の中で溶けますよ。
夏の間にエイを食べると、風邪を引かないんですって(^^)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/98/1515493de9939ad89b3e7d7a6efba335.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/39/16a23dac191794372494ea327ee4d9b9.jpg)
【ツノギ(ウマヅラハギ)】【イイダコ】
皮を剥がされた状態なら、よく目にしているのではないでしょうか?
身別れが良くって、煮付けがおいしい。
それよりも好きなのは、肝と切り身とニラを入れたお味噌汁!!
サイコーです♪
ツノギを見て、「ファインディング・ニモ」のドリー(ナンヨウハギ)を思い出すのは、
私だけ???
足の付け根に、金の輪っかを持っているイイダコちゃん。
煮付けにするとおいしいです。
特にイイ(飯)と呼ばれる子が入っている時期のメスは、“ひっぱりダコ”です。
天ぷらや唐揚げにしてもOK。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/e7/c6f1a8318b6d29928e13c0a4c9acf8e1.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/ae/68c65ef526856bc49ba412f27833dcfa.jpg)
【ツナシ(コノシロ)】【バリ(アイゴ)】
小さなときにはコハダと呼ばれ、江戸前寿司には欠かせない魚「コノシロ」。
岡山ではツナシと呼ばれています。
ママカリはよく食べるのに、どういうわけだかツナシはあまり人気がありません。
だから岡山では安価。
骨がましいから?
でも、ヒラは好まれるのにね。
焼いてしょうが醤油で頂くのが私は好き♪
骨が気になる方は、ヒラと同様に皮目から中骨に向かって骨切りをしてくださいね。
私の場合、骨切りは無用です。
ワタリガニを獲るときの餌にもなるんですよ。
さすが、ワタリガニさん。おいしいものをよくご存知で。
バリ。
ヒレには毒があるので触らないで~!
塩焼き、煮付けにするとおいしいですよ。
四国ではお皿までなめてしまうほど美味な魚ということで、
「アイゴの皿ねぶり」と呼ばれるくらいです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/01/084904c2b43829ac999b9809820f631e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/6f/8e8f2725a48e59ef908fedcbc4f61196.jpg)
【タモリ(セトダイ)】【シズ(イボダイ)】
タモリ、といっても眼鏡はかけていません・・・(^^;)
売り場ではちょっと目を惹く不思議な色合い。
煮付けにすると旨いのだ♪
可愛らしい顔をした、シズ。
標準和名はイボダイで、タイと名前に付くのだけれど・・・。
タイとは無縁の魚で、マナガツオやメダイの仲間なんです。
塩焼きや煮付け、バター焼きでどうぞ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/c3/b4a4b2897a6b44e88fce74d82de81ba7.jpg)
【ベイカ】
生きているベイカは本当に奇麗。
模様がキラキラ動く様は、しばし見惚れるくらいです。
活きているものはお刺身で(甘い!)
ボイルして酢味噌、煮付けても美味。
特に子持ちベイカは人気があります。
中華や洋風にアレンジしても楽しいよ~♪
ここまでが、昨日の記事に登場した魚たち。
申し訳ありませんが、ヌメゴチ(標準和名「ヌメリゴチ)とギンポの写真は持っていませんでした・・・。
ヌメリゴチは、今の時期よくみかけるので今度撮っておかなくては。
天ぷらにするとおいしいんですよ~~~!!
シロギスよりもおいしいと評されることもあります。
ここからは、おまけ。
私のオススメ。
あまり獲れない、出合うと嬉しい魚介類もいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/f3/204e88ad4483b135d546aa76716299c2.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/ce/6fc59ff147a760346450041e81ef36b5.jpg)
【乙島ジャコ(アナジャコ)】【ワタリガニ(ガザミ)】
玉島にある「乙島」の地名が冠せられた乙島ジャコ。
シーズンになると、干潟で釣っているのをよく見かけます。
唐揚げ、天ぷら、茹でて。
まだまだアレンジの仕様がありそうな食材です。
ワタリガニ。
写真をご覧になって、上下の箱の性別の違いがお分かりですか?
上の箱が雄。下の箱が雌。
先日、オスを頂きましたが身がたくさん詰まっていておいしかった~♪
メスは、セキと呼ばれる子持ちが人気。
こちらはもう少しお待ちくださいませ。
「タラバよりもズワイよりも、ワタリが好き!」
というお言葉を、地元ではよく聞きます。
食べやすさ(身がとれやすい)でいうとタラバやズワイに軍配があがるけれど、
味の濃厚さではワタリガニなんですよね~。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/d7/89b1c263b24a222d63a8e1fa6e7124c7.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/bb/1e8447791380926b7e11d23cfa6fa8dd.jpg)
【シャコ】【ネブト(テンジクダイ)】
笠岡市では、市の魚にもなっている「シャコ」。
茹でるとおいしいよ!
それよりも私は蒸したほうが好き♪
ザーッと洗ったシャコを鍋に入れて、そのまま火にかけるだけ。
焦げ付きそうなら少し水を入れてね。
お好みで醤油をたらして。
シャコの旨味が凝縮されていて、これがおいしいの!お試しあれ。
酢も物に、そのままマヨネーズをかけて、天ぷらに。
エビのかわりに入れて料理をしてみるのもいいですよ~。
サイズの揃った茹でシャコは、贈答用にも喜ばれています。
ネブトとかイシモチという名で親しまれている「テンジクダイ」。
頭を上から下へと手でちぎるようにすれば、簡単に頭と腹が取れます。
唐揚げにすると最高!
やめられない、止まらない、とはまさにこのこと。
カルシウムがしっかり摂れて、おやつに最適。
もちろんおつまみにも(^^)
南蛮漬けにしてもgood!です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/c1/dbd127c7b3c0ecb5bc93e1c51fa06902.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/62/0a6ebb54d3265c1b6c068ceeca8ca91d.jpg)
【テッポウエビ】【チコ(ミミイカ)】
テッポウエビ。
このエビをご存知の方は、なかなかの通です。
茹でると本当に美しい赤色になります。
どうぞ、殻ごと召し上がれ。
テッポウエビの一番前の第1歩脚は、「鋏脚」になっています。
それらは左右の大きさ・形が違っていて、どちらかが太くなっています。
何と、テッポウエビさん。
その太い方のハサミを開いてかち合わせ「パチン!!」という破裂音を出すことが出来るんですよ。
(指パッチンみたい?!)
チコとかチコベイカと呼ばれている「ミミイカ」さん。
こちらも大量には獲れません。
サイズも小さく愛らしい姿。
見かけると思わず微笑んでしまいます。
煮付けるとやわらかくて美味。
見つけると必ずといっていいほど・・・、買いたくなります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/d6/8ddf77570df268d8b6a1dd4d05f52408.jpg)
【ウミタナゴ】
塩焼きが大好き。ご飯がすすむ~。
煮付けもオススメですよ。
今日は調子にのって、たくさん魚のご紹介をしてしまいました。
長文にお付き合い下さいまして、ありがとうございました。
何かしら感じていただけると嬉しいです。
昔はもっと獲れていたよなぁ。
え?今の時期にこの魚が?
毎日入荷してくる魚を見ながら、そんな風に思うこともあります。
時代の流れと共に、海の中も、食生活も変わりつつある今。
いのちを繋いでくれる生き物達への感謝だけは、決して忘れずにいたいと思います。
今日も、ありがとう。