四季折々、日本の文化や精神性を感じる場面はいくつもありますが。
とりわけ一月は多いように思います。
除夜の鐘から年が明け、初詣、おせち料理、門松、お飾り、晴れ着姿。
七草、十日えびすに鏡開き。
本日の成人式もそうですね。
成人されたみなさま、おめでとうございます♪
私にとって、1月は院展の月でもあります。
今年も拝見してきましたよ~、「第94回 日本美術院展覧会」。
大好きな画家の絵を堪能してきました。
新聞やチラシで既に今年の出品作がどんな絵なのかは知っていたのですが、
やっぱり生を間近で拝見すると感動の度合いが違います。
何しろ、細かな色合いや筆遣いまで感じ取れますからね。
月明かりに照らされた、桜の蕾のピンク色に心が震えました。
今年も素晴らしい絵をどうもありがとうございます。
毎年足を運んでいるとお馴染みの方々の作風が何となくつかめてきて、
遠目から拝見していてもどなたの作品か分かるようになるものですね。
そして何だか安心します。
今年も観賞できたことに感謝です。
しかし残念なことに、もう新作が見られなくなった方もいらっしゃって・・・。
平山郁夫さんの最後の作品は、いつも通りの大作でした。
今まで本当にたくさんの感動をありがとうございました。
平山郁夫さんの作品で忘れられないエピソードがあります。
絵を描くことが大好きな友人と一緒に神戸を旅したときの出来事です。
お茶を飲もうと訪れた某ホテルのロビーで、
「あ~~~、こんなところで出会えた!!」と、興奮気味にある方向に走っていった彼女。
向かう先に目をやってみると、そこには1枚の大きな絵が飾ってありました。
それがいつかの院展に出品されていた平山郁夫さんの作品だったのです。
再会に心躍らせるくらい好きな絵があるということ。
何て素敵なことでなのでしょうね。
そしてそんな風に心をとらえることの出来る作品を生み出す力って、
何て素晴らしいのでしょうね。
皆さんにも、思い出深い1枚がおありですか?
これからも出会っていけると素敵ですよね。
出かけると、必ず家族にお土産(大抵が食べ物)を買って帰る私。
この日のお土産のひとつが、岡山・表町の「栄太楼」の干菓子。
写真がその干菓子で、お正月用のものなのですが・・・。
季節の植物と縁起物、干支の寅が入っている意味は分かったのだけど、
“星”がなぜ入っているのか腑に落ちませんでした。
お店の方にお話を伺って、納得いたしました。
今年の勅題「光」に関するものなんですって。
必ず勅題のものを毎年作られるそうです。
粋ですよね。
この日、もうひとつ「和」を感じる空間を訪れてきました。
このお話はまた後日―。
お楽しみに♪