海辺のねこ

どんな日もかけがえのない一日。

2/365の再会

2006-12-19 | 日記
盆と暮の一年のうちの二日間、我が社を訪れてくださるMさん。
本日、いらっしゃいました。

「Mさん、お元気でしたか?いくつになられたの?」
という問いに、
「今年でもう81じゃが~」
とのお返事。
お元気な姿を見せてくださったことをとても嬉しく思いました。

このMさんは、我が社にお勤めくださっていた方なのです。
私が子供時代から知っている方。
盆と暮の、お中元とお歳暮の時期に買い物に来てくださいます。
何てありがたいことでしょう!

毎日20分ほどの道のりを、長い間入院されている奥様の病院まで車を運転し、お見舞いに通われています。
「動きょ~らにゃぁ、動けんようになるからなぁ」(動いていないと動けなくなる)と畑仕事も少しされている様子。
2年ほど前までは川や山にもしょっちゅう行かれていました。
本当によく身の回りのことから、何でもされます。
頭が下がる思いです。

昔話もいろいろ聞かせて頂くのですが、今日はMさんのお母様のお話が心に響きました。
Mさんは2歳のときにお父様を亡くされています。
男兄弟3人をしっかり育て上げられた働き者のお母様。
いつもこう言われていたそうです。

「動かんと何もやっては来んで。お天道様だって毎日働きようるじゃろ!人間も働かにゃぁ、おえん。」
(動かないと何もやっては来ない。太陽だって毎日働いている。人間も働かないといけない)

そして。
いつも一番上のお兄様を「兄(あに)さん、兄さん」と親しみと尊敬の念を込めて呼ばれるMさん。
36歳の若さで旅立たれたというこのお兄さんに、弟達は皆、学校に行かせてもらったそうです。

帰り際、「兄さんのハードルはどうやっても飛び越えられんなぁ」と照れ笑いをされた顔が印象的でした。

Mさん、良いお年を―。
そしてまた来年のお盆に元気にお会いしましょうね。

報道の波に

2006-12-19 | 思い、想う
12月19日付け山陽新聞夕刊に「養殖カキ産地農相が調査表明」という記事が載っていました。
「ノロウィルスが原因と見られる感染性胃腸炎の流行で、養殖カキ業者が打撃を受けていることについて、広島、岡山、宮城、岩手の四県を中心に生産地の実情調査に乗り出す方針を表明」とのことです。

広島では生食用のカキの販売を自粛されるそうですね。
私の知る養殖カキ業者さんも、現在、朝とったばかりのカキでも生食用ではなく加熱用で出荷しています。
安全を第一に考えてのこと。

しかし…。
ノロウィルスを気にしてというばかりでなく、加熱用で値段は生食用と変わらず、となるとなかなか売れないのです。
消費者心理としては、加熱用で出荷されているものは生食用より新鮮でないような気がするのでしょうね。
カキ業者さんにとって本当に大変な年になってしまいました。
エールの意味も込めて、今回の「さかな、さかな、さかな~♪」はカキ編です。


魚業界のお話をもうひとつ。
12月18日付け「みなと新聞」には「“過熱報道”が消費直撃」の見出しで、マグロ年末商戦について書かれていました。

マグロに焦点を当てた「食卓から消える」「高嶺の花に」という過熱報道が後を絶たないため、マグロ消費が冷え込んでいるというのです。
築地市場のマグロ担当部長は「もうやめてほしい。一向に盛り上がらない」と頭を抱え、水産大手のマグロ担当者は「今まで(価格)を気にせず購入していた消費者が買わなくなった」と肩を落としているそう。

魚の世界に限らず、何でもイメージが付くとなかなか元には戻りにくいですよね。
私自身、賢い消費者にならなければと考えさせられた出来事でした。
物事の本質を見失わないように―。

と、ここまで書いてきましたが。
私は基本的に地産地消が理想的だと思っています。


* ノロウィルスによる食中毒予防についての文書が市の食品衛生協会から会社に届きました。
保健所の食中毒予防のページをリンクしておきます。こちら
手洗いを十分することが大切ですね。
私も気を付けたいと思います!

さかな・さかな・さかな~♪ 牡蠣(カキ)編

2006-12-19 | さかな、さかな、さかな~♪


「海のミルク」と呼ばれるほど、栄養価の高いカキ。
美味しい時期になりました!!
冬が旬のカキ、ご存知の方も大勢いらっしゃると思いますが英語でRのつく月が美味しいといわれています。
つまり産卵期の5~8月以外ということです。(岩ガキは別。岩ガキは夏が旬です)
牡蠣は何とローマ時代から養殖されていたそうです。
和洋中OK!世界中で愛されている食材です。


【料理法】
 
 酢牡蠣(大根おろしと一緒に)
 カキフライ
 鍋もの(土手鍋、水炊き、寄せ鍋)
 吸い物
 カキオコ(カキのお好み焼き)
 焼いてレモン汁を落として
 牡蠣ぞうすい
 炊き込みご飯
 クリームシチュー
 グラタン

【栄養価】

 グリコーゲン
 タウリン
 ビタミンB1、B2、B12

 これらの効能は、コレステロールの低下、動脈硬化の予防、貧血予防、脳細胞神経系の働き促進など。
  
【目利き】

* 身がふっくらとして、乳白色で盛り上がり艶のあるものをお選びください。
* 殻付きは殻の膨らみがあり重みのあるもの。
* 柱が貝から離れず、柱に透明度のあるもの。 

カキのむき身は水の入った袋のものと、水の入っていないものの2タイプが店頭に並んでいると思います。
水の入っているものは、火にかけると身が縮んで小さくなるので水の入っていない方をお薦めします。