海辺のねこ

どんな日もかけがえのない一日。

報道の波に

2006-12-19 | 思い、想う
12月19日付け山陽新聞夕刊に「養殖カキ産地農相が調査表明」という記事が載っていました。
「ノロウィルスが原因と見られる感染性胃腸炎の流行で、養殖カキ業者が打撃を受けていることについて、広島、岡山、宮城、岩手の四県を中心に生産地の実情調査に乗り出す方針を表明」とのことです。

広島では生食用のカキの販売を自粛されるそうですね。
私の知る養殖カキ業者さんも、現在、朝とったばかりのカキでも生食用ではなく加熱用で出荷しています。
安全を第一に考えてのこと。

しかし…。
ノロウィルスを気にしてというばかりでなく、加熱用で値段は生食用と変わらず、となるとなかなか売れないのです。
消費者心理としては、加熱用で出荷されているものは生食用より新鮮でないような気がするのでしょうね。
カキ業者さんにとって本当に大変な年になってしまいました。
エールの意味も込めて、今回の「さかな、さかな、さかな~♪」はカキ編です。


魚業界のお話をもうひとつ。
12月18日付け「みなと新聞」には「“過熱報道”が消費直撃」の見出しで、マグロ年末商戦について書かれていました。

マグロに焦点を当てた「食卓から消える」「高嶺の花に」という過熱報道が後を絶たないため、マグロ消費が冷え込んでいるというのです。
築地市場のマグロ担当部長は「もうやめてほしい。一向に盛り上がらない」と頭を抱え、水産大手のマグロ担当者は「今まで(価格)を気にせず購入していた消費者が買わなくなった」と肩を落としているそう。

魚の世界に限らず、何でもイメージが付くとなかなか元には戻りにくいですよね。
私自身、賢い消費者にならなければと考えさせられた出来事でした。
物事の本質を見失わないように―。

と、ここまで書いてきましたが。
私は基本的に地産地消が理想的だと思っています。


* ノロウィルスによる食中毒予防についての文書が市の食品衛生協会から会社に届きました。
保健所の食中毒予防のページをリンクしておきます。こちら
手洗いを十分することが大切ですね。
私も気を付けたいと思います!

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2 コメント

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>報道の波に (omotann)
2006-12-20 09:16:47
虫明でカキ養殖を手掛けている知人がいますので、今回の騒動は他人事とは思えません。
過去にもあった「カイワレ」「所沢のほうれん草」「BSE」などもそうですが、今回の「マグロ」や「カキ」にしても然り。
報道の取り上げ方如何で、シロがクロになって一人歩きするから、風評被害は怖いです。

「ノロウィルスによる食中毒予防」を参考にさせていただきます。
mariさんが仰るように、一人ひとりが「物事の本質を見失わない」ことが肝要だと思います。
いたずらに世論を煽るのではなく、このような啓発やPRこそが重要かつ先決であり、マスコミの使命です。
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トップ5 (mari)
2006-12-20 19:09:35
何事においても同じだと思いますが、仰るとおり「報道の取り上げ方如何で」人々の物事の捉え方が変わってきますよね。
本当に風評被害は怖いです。

みなと新聞で知り得た情報によると、「都道府県庁所在地別一世帯当たりカキの年間支出金額」のトップ5は、
1 広島市
2 仙台市
3 高松市
4 神戸市
5 岡山市
と、なっています。

トップ5にはカキ養殖のさかんな地域が名を連ねています。
カキ養殖の盛んな岡山県の住民としては、今こそ応援するときですよね。
少しでもお役に立てると良いのですが―。

食中毒予防としては正しい知識と対応が重要ですよね。私も気を付けたいと思います。

余談ですが、12月14日の赤穂浪士の討ち入りの日にはカキ打ちをしないというのはご存知でしたか?
最初聞いたときには驚きました。
(寄島などは関係ないようです)
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