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ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

蝉(まとめ)

2006年08月28日 | 生き物 自然


最後の最後に、ミンミンゼミが一鳴き二鳴きして、ど
うやら今年の夏も終わりそうだ。
数は非常に少なかったが、ミンミンゼミも確認できほっ
と一息。
夏の終わりのミンミンゼミは、単独で鳴くと(集団だと
ちょっとうるさい)、その独特な余韻が、あたかも空間
を漂うようで、情緒を感じる。
そして、こんな情景が浮かんでくる。

娘(原節子)
「お父様、ミンミンゼミが」
父(笠智衆)
「ああ、そうか」

「夏も終わりですわね」

「ああ、そうか」
そして画面は、煙突のある屋根の風景をはさんで次の
場面。
それは、駅のホーム。
そこには、近所の若い男(佐田啓二或いは二本柳寛)
が、電車を待っている。
いつものように電車に乗る。
海をバックに(湘南辺り)、いつものように電車は走
る。

補足説明。
佐田啓二というのは、中井貴一の父親で、小津安二郎
と同じく蓼科に別荘を持っていて(茅葺のいい感じの別
荘)、その帰りに交通事故で亡くなった。

補補足説明。
笠智衆の別荘も蓼科にありました。
それと、小津安二郎の別荘は、「無芸荘」といって、公
開されてます。

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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素敵なシーンですね! (heren's)
2006-08-28 22:26:40
ピカビアさまの脚本、ステキです。ちゃんとキャスティングまで決まっているんですね(微笑)。映像、イメージしましたよ。

補足説明と補補足説明もありがとうございます。こういうこと、知っているのと知らないのとでは配役違ってきますもの...。ただ、私の場合、残念ながら殆ど知らない方ばかりですが...。



ピカビアさまって本当に不思議な方だわ!
返信する
heren's (ピカビア)
2006-08-29 12:51:01
小津安二郎の映画を見たら、ぴんと来る話なんです。

Qさんなんかだと、来ると思いますよ。

日本映画の中では、絶対欠かせない監督なので(個人評価は黒澤より断然上)、heren's

さんにも是非勧めたいです。

まずは「東京物語」から。

役者は、飽くまでも映画で知ったわけで、リアルタイムに知ってたわけではありません、念のため。
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