ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

街の洋館

2010年10月12日 | Weblog


昔からの家が残されている街は歩くだけで楽しい。しかし、これが全くの人のいないゴーストタウンだとどうなるか。単なる廃墟となるが、まずそれは楽しくは感じられないだろう(興味深いとは言えるが)。楽しく感じるためには、人の暮らしが感じられることが条件のようである。

と、何だか真面目な滑り出しであるが、昔の家並が落ち着いた風情を醸し人を惹きつけるというのは事実である。そんな中でちょっとしたアクセントとなるのが洋館。昭和初期頃作られたものは、今では再現不可能な味を持っている。最近流行りのプロヴァンス風の見かけだけの建物とは歴史の重みが違う。当たり前だが、今のそれらが何十年先、現存している洋館のような味が出るかというとそれは甚だ疑問である。

前置きが長くなったが今日の写真の洋館。いつ建てられたのか分からないが、ここらではかなり珍しい木組みの洋館。アルザスか!と言いたくなるような建物だが、何故こんな様式の建物を造ったのだろうか、と興味は尽きないが、実際は、結構老朽化していていつまで残るかという状態だ。修復して残してもらいたいところだが、あっという間に取り壊されて、「何があったっけ」、という会話がかわされる現実が待っているというのが一番考えられるところである。
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