ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

ゴダール カラビニエ

2023年07月01日 | 映画

 

夜、松本にゴダール「カラビニエ」を見に行く。有志が開く映画会で、30年前くらいから活動していて当時は普通に行っていたが、今は行くだけで大分億劫。しかしこういった活動は賛同者がいてこそなのでなるべく協力したいという気持ちもあり、最近はちょっと鞭を打つ感覚で行っている。

映画は、戦争の不条理さを戯画化したと言った内容。馬鹿な兄弟が徴兵されて眠るように死ぬ(映画の中でそう表現されているが実際はそうでもない)のだが、その家族の名前がクレオパトラ、ユリシーズ、ヴィーナス、ミケランジェロとふざけた名前で、戦争の悲惨さは直に伝わらない。元々その点に関してはそういう意図はないだろうが、戦争の普遍的な構造は自然と見えてくる作りになっている。どうしても今だとウクライナを考えてしまう。そういう意味ではタイムリーな映画と言える。

終わった後、この前は知り合いのビストロワインバーで一休みしたがそれをやるとかえって疲れるので、直ぐ駅に向かい時間丁度の列車で帰ってきた。既に蒸し暑さだけは夏のよう。

 

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