ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

新そば

2006年10月26日 | 食べ物


久しぶりに、初めての蕎麦屋に入った。
予定していたところが臨時休業で、急遽近場で済ます
かということになって、目に付いたのがたまたまその
蕎麦屋だったというわけだ。

まずは、ブンガク的食べ物ブログ調で。
凛とした空気に包まれ、山々は色付き始め、八ヶ岳も、
刻々と変化する日の具合により様々な表情を見せる。
そんな雄大な八ヶ岳を仰ぎ見るところに、その蕎麦屋
はあった。
まだ出来て間もなくのようだ。
新しい店特有な、ある種の緊張感が微かに漂っている。
まずは、軽く日本酒でもといきたいところだが(嘘で
す)、そうもいかない。
ぐっとこらえ、メニューに目を通す。
盛り蕎麦、掛け蕎麦のみのようだ。
それ以外は、てんぷらが僅かにあるだけ。
蕎麦に自信があるのだろう、と独りごつ。
どうやら、盛り蕎麦以外の選択肢はなさそうだ。
時を経ずして蕎麦が運ばれてきた。
薬味は本わさびと葱。
その横に、蕎麦せんべいとでも言えば良いか、一セン
チ四方ほどの揚げた蕎麦が添えられている。
そして、野沢菜が。
これでは、ますます日本酒がほしくなる(嘘です)。
まずは、何もつけずに蕎麦を手繰る(この部分手繰
るがポイント)。

ここからは、普通の食べ物ブログ風に。
蕎麦は、やや緑がかった、新そばみたいでした。
硬めでこしもあり、香りもありで、美味しかったです。
ちょっと甘めのそばつゆも、私好みで、蕎麦湯が進む
こと進むこと。
野沢菜も、流石本場と思わせるものだったし。
蕎麦せんべいとか蕎麦以外のちょっと工夫したものも
ありで、私的には丸のお店でした。
満足して、お店を出ると、八ヶ岳の雄大な姿が目の前
に、またまた感動しちゃいました。

さて、実際はどうだったかというと、蕎麦は確かにや
や緑がかった、収穫直後のもののようで、香りはそれ
なりにあった。
しかし、甘みはそれほどでもなく、蕎麦自体の腰は、
硬めなのだが、乾麺を硬めにゆでた時のような硬さで、
蕎麦本来のこりっとした腰ではなく、切れのよさとか
を感じないもの。
そばつゆも、鰹の臭みが強すぎの甘み強すぎ。
野沢菜も、最近すっかり流行の甘み付けの堕落系漬物。
結局、二度目は絶対無い、というのが結論でした。


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