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No1030『東京家族』~母と息子と恋人と…~

一般公開に先立ち、ホール試写会で、観ることができた。あの小津監督の『東京物語』(1953年)のリメイクというかオマージュをささげての、山田洋次監督による現代版。予告を観てよさそうと思い、おずおず観に行ってみた。山田監督、さすがにプレッシャーにたえ、よくぞここまで頑張ったと私は思う。監督の信念や、映画に込めた思いがよく伝わる。 相当に『東京物語』に似ている。というか、ほぼストーリーラインはそのまま . . . 本文を読む
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佐藤充さん逝く

佐藤充(まこと)さんが昨年12月6日に亡くなられた。私は佐藤さん主演、岡本喜八監督の『独立愚連隊』(1959年)が大好きで、兵隊としては、できんぼうずの“クズ兵士”ばかりを集めて、危険な任務に当たらせる“独立愚連隊”と呼ばれる部隊のお話。日中戦争時の中国が舞台で、反骨精神にあふれた、個性的な男たちが、上官の厳しい命令や罰にもへこたれず、己が考え、信じ . . . 本文を読む
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No1029『合衆国最後の日』~国家の存亡と誇りを賭けた男たちの対決~

相当な偏見ですが、政治好き、社会問題好きの男の子なら、きっと好きになりそうな映画。1977年に製作公開で、舞台は1981年11月16日のアメリカ。 ミサイル基地を脱獄囚がのっとり、核弾頭を搭載したミサイルの発射ボタンを手中におさめ、政府に脅しをかける。条件は、ベトナム戦争の真実を記した国家機密文章の公表と国外逃亡資金、飛行機の準備、大統領自身が人質となって基地に赴くこと。 脱獄囚の主犯格を演じ . . . 本文を読む
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No1028『愛のゆくえ(仮)』~女のさびしい声がこだまする~

六畳一間のアパートが主な舞台。全国に指名手配された元オウム真理教の幹部平田信は2011年に出頭し、ともに逃亡を続けた女性との生活は17年にわたった。その間、二人は、日本各地を転々とし、男は、部屋にこもり、女は嘘の名前で働き、生活を支え続けた。「今日、私は17年ぶりに本名を名乗ります。そんな偽りの人生を今日で終わりにします」という、女性が出頭した時のコメントが、本作のプロデューサー・撮影の高橋和博氏 . . . 本文を読む
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No1027『北のカナリアたち』~極寒の地で、今、歌の力があふれだす~

歌を忘れ、ばらばらになった子どもたちが、故郷に集まり、もう一度、声をあわせて、歌をとりもどす物語。人生、つらい時でも、きっと、皆の歌声が心のどこかに聞こえてくるはず…。歌をとおして、分校の友だちの温かい思いが伝わってくる。「一人じゃないよ」って…。そんな思いにさせてくれる、すごく寒いけれど、心を熱くしてくれる映画でした。阪本順治監督の最新作。塚口のサンサン劇場でやっと観 . . . 本文を読む
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No1026『マリアンの友だち』~愛くるしい少女と、すてきな大人たち~

今日は仕事始めということで、終わってから速攻でプラネットに駆け付けました。 少し風変わりな転校生のヴァルとマリアン。二人は、風でばらばらに飛んでいくヴァルの楽譜の紙を拾うのがきっかけで口をきくようになる。 天衣無縫で、ショートヘアが少しボーイッシュなヴァルがすてき。互いにひかれあいながらも、それぞれに違うものが好きで、ヴァルが、中年音楽家に魅かれれば、マリアンがそれを応援し、という二人の仲睦ま . . . 本文を読む
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二年参り

新年あけましておめでとうございます。新大阪駅のホームに立って、大阪もこんなに寒いのだと驚きました。今日、実家の愛知北部では、小雪が舞っていました。3日間、甥っ子たちを相手に人生ゲーム、UNO、トランプ、卓球、バドミントンと何も知的な作業はしないまま、あっという間に終わってしまいました。母が、「あんたの精神年齢は小学生じゃない」とひやかされましたが前半は小学5年生と、後半は小学4年生の甥っ子にずっと . . . 本文を読む
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