同じ信長を市川雷蔵が演じ、森一生監督が撮ると
また違ってくる。(59年)
冒頭こそ、子どもたちをしたがえ
サトイモの葉っぱの真ん中をくりぬいて髷にさし
帽子のようにかぶって、馬に乗り登場する豪快さ。
眉毛も太くて、つりあげたメイク。
でも、
大国今川義元と、美濃の斎藤道三に囲まれた
小国、尾張の殿に生まれた悲運。
まわりから、うつけものと馬鹿にされても
むしろ、それをよしとし、はねかえす強さと . . . 本文を読む
時代劇が好きで、
昨晩、京都映画祭で『川中島合戦』(衣笠貞之助監督、41年)を観て
恥ずかしいことに日本史はさっぱりうつけもので
上杉謙信と武田信玄の戦いもよく知らず、
いまひとつ話に入り込めなかった。
それでも、林に木洩れ日が平行に差し込んでいる美しさや
薄暗い中を、人が、馬が、黙々と歩いていく光景は美しく
とにかくすごい数の馬で圧倒された。
月形龍之介が、敵に寝返って情報を伝えに行く。
しか . . . 本文を読む
「いいロケセットに出会うかどうかが幸運の分かれ目」で、
いいロケセットだと中に入ると、そこからインスパイアされるものがある。
本作でも、都内にいいロケッセットが見つかった。(醤油の蔵?)
東京で撮った分と、京都で撮った分とがあり、
屋根の上とか、墓、後半は京都。
撮影所でのセット撮影は、最後の斬られるシーンのみ。
中岡慎太郎は、竜馬にとって、
一番身近な親友でありながら、自分の命を狙う一番危険な . . . 本文を読む
身構えると書けない、お尻に火がつくまで書き出せない、
映画ばかり観てると書けない、書くと観れない…、
なんだか悪循環の中でしばらく休んでしまいました。
相変わらず一息もつけない状態ですが、
まずは勢いのあるうちに。
水曜から始まった京都映画祭。
2年前のマキノ映画特集の時には年休とって馳せ参じたのですが、
今年はそうもいかず、ぼちぼちというところ。
今日は、原田芳雄さんがゲストで
ジーパン姿でか . . . 本文を読む