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No1417『グレイテスト・ショーマン』~「This is me」の歌が輝きだす~

パルシネマの2本立て上映で、
『リメンバー・ミー』の前に観た映画。

主役の家族よりも誰よりも一番よかったのは、
サーカスの団員のひとり、髭女(熊女)。

かなり太っていて、ずんぐりむっくり。
ひげも生えていて、
家族からは、みっともないから外に出るなと言われて、
ひっそり生きてきた彼女が、
もう隠れる必要なんてない、自分を恥じることはない、
私は私よ、と堂々と歌い上げる。

初めて彼女が、この歌を歌うシーンもよかったし、
オペラハウスで成功した主人公に祝福を言いに行ったのに、
冷たくあしらわれて、
サーカスの団員たちとともに、
怒りをぶつけるように、
歌いながら帰るシーンもよかった。

髭女を演じるキアラ・セトルの歌声も姿も、
観ていて、目頭が熱くなり、忘れられない。
「This is Me」は、間違いなく名曲です。

https://www.youtube.com/watch?v=lWtOVl5Cv00

登美ヶ丘高校とのコラボ動画→https://www.youtube.com/watch?v=0XnMDa9GZN4

ただ、映画としては、
私の好みではありませんでした。

『ラ・ラ・ランド』(まだ観てない💦)で歌曲賞を受賞したコンビが
音楽を担当していて、
冒頭から、いきなり、大団円。
歌って踊って、人から人へと、物を渡したり、
壮大な眺めではある。
でも、なんだか作り手の気概や、
あざとさばかりが際立って、
正直、のれなかった。

ミュージカル映画でも、
『雨に唄えば』は大好きで、
そういう、寄り添うような、身近な歌のほうが好きです。

偶然、パルシネマで、好みでない映画と、
超好みの映画『リメンンバー・ミー』を、続けて観て、
自分の好きな映画がどういうものか、
考える機会になりました。

物語はあっても、
その主軸とは別の、傍流の物語や、脇役たちが、
主人公を超えんばかりの勢いで、輝く瞬間がある映画は、
いい映画です。

さりげないシーンが、どうしようもなく心に焼き付いて、
その撮り方、構図も含めて、心から離れない映画とか。

パルシネマの2本立ては貴重なので、また行ってみようと思います!

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