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No684『イップ・マン』~いつのまにか、のめりこんでしまう武術の鮮やかさ~

ブルース・リーの師としても知られる
武術の達人イップ・マンの生涯を描いた人間ドラマ。
実は、「序章」があって、その続編。
様々な事情で、こちらが先に公開されてしまったというわけ。

後半の西洋人ボクサーとイップ・マンとの戦い。
相手の卑怯な戦法を前に
ヒーローのはずのイップ・マンも
思ったほど強くもなく、
もうやめてくれ~と目をおおいたくなった。

でも、前半の、
イップ・マンが自分の流派の道場を開く許可を得るために、
街の様々な流派の武術の師匠たちと
次々に闘い、倒していくシーンは、
すごいアクションと、スピード感とで
どきどきしながら、楽しく見入ってしまった。

とりわけ、サモ・ハン・キンポーと
イップ・マンとの対決がすばらしい。

イップ・マンの拳法も
上腕を鋭く直線的に繰り出す動きがおもしろかった。

武術の達人なだけでなく、
謙譲の美徳をも兼ね備えたイップ・マンを、
ドニ・イェンが、
おすましというか表情を抑え、
なりきろうとしているのが頼もしく、好感がもてた。

アクションがおもしろく、みごたえがあり、
予想外に楽しめる作品。
本作を上回る出来と噂される『序章』の公開が待ち遠しい。
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