映画の感想をざっくばらんに、パラパラ読めるよう綴っています。最近は映画だけでなく音楽などなど、心に印象に残ったことも。
パラパラ映画手帖
No441おもちゃフィルム(玩具映画)が見つかった
2009-08-27 / 映画
山中貞雄監督の無声映画『鼠小僧次郎吉 道中の巻』(33年)』の一場面、
1分程度のおもちゃフィルムが見つかり、復元されたそうだ。
大河内伝次郎が鼠小僧に扮し、残っていたのはチャンバラの場面だとか。
写真のバックの空と雲もきれい。
関西では9月12日に京都文化博物館で上映予定で、とっても楽しみだ。
岡本喜八監督の『大誘拐』の中にも
身代金が100億円なんて高すぎるのでは、という言葉に
おばあちゃんが「びたいちもん、まからん」と啖呵を切るシーンがあった。
山中貞雄監督の『丹下左膳餘話 百万両の壷』で
道場破りの左膳役の大河内伝次郎が、道場主の澤村國太郎と
試合をしながら、
主の威厳を示すため「八百長で負けてくれ」と頼む澤村に
「幾ら出す?」「○十両!」
「まけてくれ」 「びたいちもん、まからん」なんて
大河内が言うシーンが思い出されて楽しかった。
映画を観て、いっぱい笑う人がいると嬉しい。
一緒に笑いを共有できるし、
ときに、こんなところで笑うんだと思ったり、
映画館ならではの得がたい体験。
『ダイナマイトどんどん』でも、アラカンさんが
「にんきょお!」と叫ぶシーンで
あのアラカンさんがと思ってるから、余計に笑えるのだけど
アラカンさんを知らなかったら、
ただのおもろいおじいさんになってしまう。
ちとさびしい。
そういう意味でも、脇役さんの俳優たちの顔を覚えれば覚えるほど、
岸田森を筆頭に、砂塚秀夫や沢村いき雄、中谷一郎と
今度はどんな役なのか、おもしろさも倍増する。
宝田明みたいな美男だけでなく、
いろんな癖のある顔、味のある顔があってこそ
映画は豊かになる。
そういえば、藤山寛美さんも、マキノ雅弘監督の映画で
よくラーメンかうどんか、屋台の親爺を演じていたような・・。
先月観た沢村忠監督の『いれずみ判官』('65)でも
兄妹で営む屋台のうどん屋だった。
妹役が藤純子で、
ほんのわずかなシーンでも、うどんがおいしそうに見えて
忘れられんとです。
(主役の鶴田浩二より記憶に残ってました)
※写真は「鼠小僧次郎吉」の一場面。京都文化博物館提供、読売新聞夕刊から
1分程度のおもちゃフィルムが見つかり、復元されたそうだ。
大河内伝次郎が鼠小僧に扮し、残っていたのはチャンバラの場面だとか。
写真のバックの空と雲もきれい。
関西では9月12日に京都文化博物館で上映予定で、とっても楽しみだ。
岡本喜八監督の『大誘拐』の中にも
身代金が100億円なんて高すぎるのでは、という言葉に
おばあちゃんが「びたいちもん、まからん」と啖呵を切るシーンがあった。
山中貞雄監督の『丹下左膳餘話 百万両の壷』で
道場破りの左膳役の大河内伝次郎が、道場主の澤村國太郎と
試合をしながら、
主の威厳を示すため「八百長で負けてくれ」と頼む澤村に
「幾ら出す?」「○十両!」
「まけてくれ」 「びたいちもん、まからん」なんて
大河内が言うシーンが思い出されて楽しかった。
映画を観て、いっぱい笑う人がいると嬉しい。
一緒に笑いを共有できるし、
ときに、こんなところで笑うんだと思ったり、
映画館ならではの得がたい体験。
『ダイナマイトどんどん』でも、アラカンさんが
「にんきょお!」と叫ぶシーンで
あのアラカンさんがと思ってるから、余計に笑えるのだけど
アラカンさんを知らなかったら、
ただのおもろいおじいさんになってしまう。
ちとさびしい。
そういう意味でも、脇役さんの俳優たちの顔を覚えれば覚えるほど、
岸田森を筆頭に、砂塚秀夫や沢村いき雄、中谷一郎と
今度はどんな役なのか、おもしろさも倍増する。
宝田明みたいな美男だけでなく、
いろんな癖のある顔、味のある顔があってこそ
映画は豊かになる。
そういえば、藤山寛美さんも、マキノ雅弘監督の映画で
よくラーメンかうどんか、屋台の親爺を演じていたような・・。
先月観た沢村忠監督の『いれずみ判官』('65)でも
兄妹で営む屋台のうどん屋だった。
妹役が藤純子で、
ほんのわずかなシーンでも、うどんがおいしそうに見えて
忘れられんとです。
(主役の鶴田浩二より記憶に残ってました)
※写真は「鼠小僧次郎吉」の一場面。京都文化博物館提供、読売新聞夕刊から
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