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倒れた大木と無数の新芽~武奈ヶ岳、八雲ヶ原~

GW、5月2日の晴天のもと、
大学時代の友達に誘われて、比良山系の武奈ヶ岳へ行ってきました。

去年の夏に、台風が関西を襲い、あちこちの山林に被害があってから、
山に行くのを控えていたのですが、ぼちぼちと再開です。

毎年GWに、堂満岳とか比良山系のどこかに登りに行っているのですが、
あちこちに、わずかですが、雪が残っていて、
八雲が原の湿地帯では、雪溶け水が流れ、
せせらぎは、心地よい音をたてて流れています。

初めて訪れたとき、
宮沢賢治の、谷川の底を写した短編「やまなし」を思い出したほどに、
水は透きとおって、光がきらめいて、それはもうきれいで、
クラムボンはわらったよ、って言いたくなるくらいです。


今年は、寒さが厳しかったせいか、木々も新緑とは程遠く、
遠目からは、枯れ木の山のようで、針葉樹だけが緑あざやかに見えました。

でも、近くで見ると、
どの枝からも一斉に小さな葉が芽を出していて、
赤ちゃんのように、芽吹いたばかりの数ミリの葉もあれば、
1,2センチの子どもの葉から、
黄緑色の透けるようにきれいに成長した葉もあったりで、
高度によって、葉の成長具合も違うのですが、
あちこちで春の訪れを感じました。


台風のせいで、あちこちに大きな樹が倒れていて、
根本から、まさになぎ倒されただという感じで、
直径1メートル以上もの木が、同じ場所で何本も倒れているのを見ると、
台風の底知れない力を思うばかりです。


大木は、ただもうそこに横たわっているというふうで、
まるで大きな動物の屍のように見えたり、
枝が乾燥して白くなっているのを見ると、骨のようにも見えました。

でも、よく見ると、そういう倒れた木々の枝からも、
しっかり葉が芽吹いていて、まだまだ生きていることがわかります。

歩いていると、いきなり、大きな土の壁が現れてびっくりしますが、
木が、根元の土ごと倒れたせいで、
根もしっかり生きていて、土から栄養をとっているのだとわかります。

 

山を歩くと、そういう木々の変化がよく見えて、とても感慨深く、
いろんな木々の緑を見ながら、
自分のこころを浄化しているのかなあという気がします。

もともと自己嫌悪になったり、勉強で行き詰まったら、
走りにいったり、山へ行ったり、
身体を動かすようにしていて、
そういう時、山を歩いて、
山と、自然と対話することで、
自分の心の中の、いろんなマイナスなものを忘れて、消し去って、
新しい気持ちで、もう一回、目前の現実と向き合う、
そういう気がします。

小さい頃、家のまわりは、畑ばかりで、田舎だったせいもあり、
緑の神様が、自分の恋人だと思っていました。
今回、ちょっとそんなことも思い出したりして、
山歩きは、大切な趣味になっていきそうです。


登山で、上りはしんどいといいますが、
上りのほうが、いろんな風景や木を眺めながら登ることができますが、
下りは、逆に、疲れもでていて、こけないように、すべらないようにと
注意して、足元ばかり見ているので、
私は上りのほうが好きです。

全行程終了してから、
銭湯(京都は温泉があまりなくて残念)に行って、
美味しいビールとご飯を食べるのが、山歩きの楽しみの一つでもあり、
今回、イタリアンに行って、友達に
にんにくスープを薦めてもらい、
たっぷりのにんにくと生ハムをオリーブオイルで炒めたスープで体があったまり、
風邪も全快しました!

自然の中で一日過ごすのは、ほんとうに心の栄養補給になります。


野生のシャクナゲも、高いところでは、まだツボミばかりで、
ちらほら咲き始めた感じでしたが、葉っぱの真ん中にちょこんと咲いた姿は、
愛らしくて、お雛様のお人形のようにみえました。

最後は、project-Pのまりなっちさんにもらった、オレンジ飴です!

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