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歌の心を体現するボーカリスト

ボーカルの女性は、華(はな)といわれる。
歌の心を体現するのが、ボーカリスト。
歌と聴き手をつなぐ窓のような存在。
ボーカリストの個性は、歌の個性にもつながる。

月曜日の晩、
「Girls!
  Girls!
   Girls!」と称するライブに行ってきた。

個性的な女性ボーカリストが集まり、
それぞれ自分色の世界が広がった。

可愛いらしいアイドル系の子もいれば、
プロ並みの迫力ある声の人もいて、十人十色。
いろんな歌を聴きながら、
それぞれの歌い手の向こうに
どんな風景や光景が見えるのか、考えていた。

仕事で遅れて、会場に着いたのは、
3番目の植島沙樹さんの途中。
MCが苦手といいつつ、披露してくれたのは、
今日の舞台衣装を忘れて、途中で気が付き、
家族が途中まで持ってきてくれたという話。
鞄に入れようと、きれいに畳まれた衣装が
部屋の真ん中に置かれたままだった、というエピソードが楽しく、
厳しい妹にいつも怒られてばかり、と話す。

ロングヘアにソフト帽が似合って、優しい感じ。
麦わら帽子が似合いそう。
歌のイメージも、風になびく、木綿の優しいグリーンのハンカチーフ。

続いて、東京から来られた安里(あんり)美香さん。
東京から来た人は、たいてい歌がうまい。
(私が聴いたことあるのは、まだ10人にも満たないのですが)
しなやかで、MCも落ち着いていて、大人の女性という感じ。
月夜の美しい光のイメージ。

次は、仮谷せいらさん。
20歳を迎えたばかりとあって、かわいらしい。
若葉が芽吹いて、どんどん伸びていく感じ。
お日様ぽかぽかの中、
小さなボートに乗って、池の上をぐんぐん漕いでいくイメージ。

いよいよ、project-Pのボーカリスト、まりなっちさん。
パンチョスさんの弾くシンセサイザーにのって
色鮮やかなブルーとブラックのコントラストがすてきな衣装でステージに立つ。
透明感あふれる歌声がきれいで、高く遠くまで伸びてゆく。
笑顔がとってもすてきで、
アップテンポの曲で会場が盛り上がる。
昨日も書いたが、やはり、生演奏はいい。
パンショス氏が、あたたかくしっかりと支える。

歌のイメージは、しなやかな紫紺の竜。
「Unknown」では、テンポのよいリズムで、勢いよく会場をはねまわり、
「Passage」では、切ない歌詞にのせて、聴き手の心にひそやかにしのびこむ。
インストだけ(ボーカルなし)のショパンのproject-P,mixのnocturneは、
さながら、水晶玉の光を見つめているような感じ。

最後の「Passage」
「夢につながる道は遠くて
だけどいつか希望を見つけて

胸の痛みも明日に向かう力になる
そうだから明日を信じ答え探し続けてる

今この場所に私がいることがすべて
過去と未来をつなぐ道を探し続けてる」

で曲が終わる。
この歌詞が、心にすうっと入ってきた。
相変わらず何もできていないけれど、
私も、この1年、自分の道を探し続けようと思った。

トリを飾るのは、COSTAさん。
遠くまで響き渡るような、パワフルな歌声に圧倒される。
腕や身体の動きのキレも鋭く、かっこいい。
どこまでも伸びてゆく力強い光線のイメージ。

会場は、心斎橋と長堀橋の中間にある「Club Jungle」。
広くて、立ち見だけなら150人くらいは入りそうに奥行があった。
チケットを買ってドアを開けると、通路があり、
ひときわ力強い手拍子が一人だけ、聞こえてきた。
カーテンに仕切られた入口は舞台横にあり、
曲の合間で入ると、客席はかなり暗い。
大半の人は、思い思いの位置に座って静かに聴いている中で、
身体の大きな男性がひとり、ぽつんと前の方に立っていた。
思いのこもった手拍手の主は彼だった。
きっと、彼女のすごいファンなんだろうなと、あたたかく思えた。

お店のブログです。それぞれの出演者について写真つきで一言コメントされてます。

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