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今の私にとっての“青春そのもの”

あんどりいらんど。の新曲「Vision」の冒頭、
ボーカルのannさんが、「ゆらり、り、り、り」と発した瞬間、
ひらがなの言葉の響きが、
蝶々のように舞い跳んで、
ふわりと心に着地したように心地よく、
言葉って、音楽にのったとたん、
こんなにも美しく変容するんだと思った。

現実と違う、異次元の世界に、ふいに迷い込んだような、
すてきな予感に満ちた体験で、
あんどりいらんど。さんの歌の魅力に、少し触れたような気がした。

ステージで、高く宙に向かってつきあげられたannさんの白く細い腕。
まっすぐに伸びた腕がきれいで、ずっと眺めていたくなる。
指先のさらにその先へと、はるか高みへと
annさんの歌声といっしょに、駆け上がりたいと思って、
私は懸命にジャンプする。
annさんは、今の私にとって、“青春そのもの”。
ライブに、音楽にかけるannさんの真摯な気持ちに感化される。

あんどりいらんど。の歌詞を書いているのは、
ボーカルのannさん。
project-P氏がブログで、
「真夜中の作詞談義」と題して、
名曲「明るい歌。」(この歌大好きです。YouTubeライブ映像)の
歌詞について分析をしていて、
こういうのが書けたらというのが目標。

さて、写真についても書きとめておこう。
ひとりはパソコン、ひとりは楽器か何か電子機器を前に
菅笠をかぶって現れた。
菅笠にテクノポップという組み合わせが
なんともおもしろく、新鮮で、
時代劇ファンとしては、思わず写真を撮ってしまった。

ゲスト出演の先富schweitz (シェンフーシュバイツ)さん。
客席は暗く、照明は本格的だが、舞台は暗く、表情も顔もあまり見えない。
この正体不明の笠をかぶった若者二人が奏でるのは、
テクノサウンドをベーシックにしたダンスミュージック。
会場中の若者たちが、楽しそうに踊っている。
傍で見ていて、本当に好きなんだなあと思うぐらい、皆うれしそう。
「The 富 basic edit」、
上昇する音階の繰り返しに、
いろんな音が付け加わっていく。
その変化がおもしろい。

きらきらする足元、
明滅する灯、
ここで映画を撮るなら、どこにカメラを持っていくのかなと、一瞬考えた。

映画と音楽が違うのは、
映画は、完全にその世界に入り込んでしまうけれど、
音楽は、片足はその世界でも、
もう片方は、しっかり現実に残っていて、
心は、音楽を媒介にして、あっちこっちへ跳んでいっては、
歌の向こうにいろんな風景を見る。

他のユニットの曲を聴きながら、
annさんの音楽について考えたり、
どう違うのか、考えたり・・。

あんどりいらんど。の歌の世界に浸りながらも、
ひとりで浮いてないか、急に、まわりの様子が気になったりもする。
跳んでる子を見つけて、ほっとして、
また歌の世界に戻って、夢中で跳びつづける。

新年最初のライブは、
北堀江club vijonでの
[Dance Pe Chance vol.4]
~electric Burning~ 。

会場に着くと、ちょうど、細長いカウンターバーの奥にある
ホールから、聴き慣れた音楽が聴こえてきて、
ちょうどあんどりいらんど。が始まったところ。
ぎりぎり間に合い、ほっと一息。

寒い冬でも、やっぱり汗だくになった。
教訓は、熱いライブにヒートテックは禁物。

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