goo

No1261『シェフ~三ツ星フードトラック始めました~』~父と息子の切れない絆~

この映画を観て、一番にしたくなったこと。
包丁を握って、ねぎでも何でもいいから野菜を
超高速で、みじん切りしたい。。。

といっても、私がやったら、指を切るだけかもしれないので、
それはやめておいて、
冷蔵庫にあった缶ビールを「週末解禁」と称して、
日付こえても、飲んだりしているのが現実。

友達に薦められたわけでもなく、
なんだか、気になる映画で、
今日、やっと新長田の神戸映画資料館の帰り、
塚口のサンサン劇場に行ってみた。

ほんとうに美味しそう。
オリーブオイルで炒めて
茹でたてのスパゲティをからめる。
こんなふうに盛り付けるのかという発見。

キューバサンドも、
バターを塗って鉄板で焼く。
いろんな料理が写され、本当にお腹が減る。

料理が美味しそうなだけなら、
テレビで料理番組を観ればいい話。

お話というスパイスが加わり、映画になる。

一流レストランのシェフの座をクビになった中年男が
キッチントラックから、出直すお話に、
離婚した妻との間の息子パーシーとの
父ー息子の関係の修復というテーマが加わる。

美味しい料理、すてきな仲間、わきあがる音楽と
3つ重なり、単刀直入に、いい映画に仕上がった。

息子のパーシー役のエムジェイ・アンソニーは、
ちょっとナイーブで素直で、とてもいい表情を見せ、
これからが楽しみ。
火傷しても、調理場で頑張る姿が頼もしい。

主人公シェフの部下で、
主人公を追って、レストランを辞め、
マイアミのキッチントラックまでやってくる、
スペイン語ペラペラの兄ちゃん役の
ジョン・レグイザモがいい。
漫才のダウンタウンの浜ちゃんに
雰囲気がちょっと似てると思うのは、
私だけだろうか。

父親の方にお薦めしたい。
「俺は、いい父親でも、いい男性でもない、
でも、料理人としての誇りはある。
料理人としての腕をお前に伝えたい」
なんて感じのセリフがある。
人がなんといおうと、
自分には、こういう世界がある、っていえたら強い。

最初に、主人公は、
店のオーナーと意見がぶつかり、
シェフを辞めさせられ、
再就職の口もなく、
ゼロから出直すわけだから、その後は、
障害を幾つも乗り越えて、再起を図るというパターンでもない。

でも、うまくいきすぎで物足りないと思うのも事実。
こういう話とわかって観れば、
これ以上を求めることもないのだけれど。

映画狂の不幸な習性で、
こういうストレートで、わかりやすい映画を観ると、
なんだか、
噛んでも噛みきれない、スルメのような
変な映画が観たくなる。

わけがわからなくて、後味が、もやもやっと残る映画は、
眠気を誘うばかりかもしれないけれど、
そういう映画が恋しくなった。

この映画で、残った疑問は、
コーンスターチにどんな効果があるの???
女性の私には、全く未知の世界(笑)が
展開されました。
って、これは、観た人にだけわかる下ネタです(笑)。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 音楽探訪その... No1262『グッ... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。