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No1122『恋するリベラーチェ』~きらびやかな姿の後ろに隠したもの~

「なぜ君を愛するのか
君が君だからではなく
君といる時の自分が好きだから

愛するのは君が変わったからだけじゃない
君が僕を変えてくれたから
僕の愚かさを見過ごしてくれるから
僕の善良さを信じてくれるから

なぜ君を愛するのか
僕の不協和音に目をつぶってくれるから
僕の中の音楽に耳を傾け高めてくれるから」

「不可能なゆめを見て
さらなる高みを目指し
力尽きても挑みつづけ
届かぬ星に手を伸ばし
これが私の冒険の旅

あの星を追おう
どれほど望みはかなく
どれほど遠くても

喜んで与えつづけよう
与えるものが絶えても
命もなげうとう
名誉と正義のためなら

私は知っている
もしうそいつわりなく
この栄光の旅を終えれば
我が心に平安が訪れるだろう
永遠の眠りにつく時」

これは、最後か劇中かで歌われていた歌の歌詞。
(正確な自信がなくてすみません)

1曲目の歌詞が、すごくすてきで(確か最後)
聴いていてほろりときた。
2曲目も、なんとも味わい深い。

マイケル・ダグラスは、あくが強い顔で、正直いってあまり好きではない。
でも、本作では、主人公リベラーチェを演じていて、
そのあくが薄まり、
老いゆえの強がり、心細さと切なさ、危うさに変わってみえたようで、
少し印象が変わった。

リベラーチェというのは、1950~70年代に大活躍した
実在の名ピアニストでエンターテイナー。
舞台やテレビで、派手な衣装に身を包んだスターとしてショーに出演し、
アメリカの人気者だったそうだ。

彼自身はひた隠しにしていたが、実は同性愛者で、
この映画は、1977年の夏、ハンサムな青年スコットと過ごした
5年の歳月にスポットを当てる。

次々と恋人を変えていくリベラーチェも、
やがてエイズで命を失うことになり、その最期も描かれる。
スターの表裏、素顔もみせてくれつつ、
二人の切ない愛が描かれる。

監督は、スティーヴン・ソダーバーグ。
スコットを演じているのが、マット・デイモンというから、驚く。
デイモンも金髪のふさふさヘアにしたりて、熱演。
映画としては、好みが分かれる作品かもしれないが、
歌がなかなかよくて、紹介したというわけです。

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