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月の光~2分20秒の映像詩~

8月22日(木曜日)は、ドビュッシーの生誕151年に当たるということで、
グーグルのロゴが、短いアニメーション映像になっていた。
ピアノで「月の光」が奏でられる中、
夜の河畔の風景がとらえられていく。
映画好きにはたまらないほど、すてきな映像詩で、ご紹介したい。

河ぞいをゆっくりとカメラが長回しでゆっくりと移動していく。
画面には、ずっと、まんまるのお月さんがとらえられていて、
河の向こうにみえる建物も、風車、工場、ビルと、
進むに連れて変わってゆく。

カメラは、ゆっくりと進む自転車を追い抜いたかと思えば、
旧式の自動車には、ゆるやかに追い越されていく。
明るい観光船のような船が通っていったり、飛行船も飛んでゆく。

街灯が点滅し、ビルの窓の光も、ついたり消えたり。
流れ星がとんだり、
さまざまなものが現れては、消えていく。

カメラがゆっくり移動するスピードは、
「月の光」のゆったりとしたメロディと、みごとにマッチしていて
短い映像詩のような、きれいな世界が展開する。

最後、やおら雲が増え、小雨が降ってくる。
この雨の感じも音もすてきで、
上流と下流の双方から、
手漕ぎのボートがやってきて、ちょうど画面の真ん中ですれちがう…。
何かが起きる?

映画で、横移動の長回しが、どうして、こうもきれいなのか、
うっとりしながら、考えることがあるが、
この2分20秒にも、ヒントがあるような気がする。

移り変わる光景の中で、一定の速度を保ち続けながら、進むこと。
これは、生きていくことと、同じだ。
「私」というカメラからみえる光景は、その時々で、変わってゆく。
バックで流れているのは、どんな音楽だろう。
想像してみるのも、楽しい。

22日は過ぎてしまいましたが、
映像ファンの方々が、
youtubeなどで映像をアップしてくれています。
日本と海外で微妙に違ったりするのはなぜでしょう。

日本(アクセス数 1千回)

ドイツ人の掲載による映像(アクセス数7万回、音楽が終わりの方数秒とんでるのが残念)

 

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