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No499『ラスト・シューティスト』~宿屋の息子とウェインとの心の絆~

書き出すと暴走する牛のように止まりませんが、これがほんとの今年の書き納め、 昨日の見納めです。 原題はただの『Shootist』。ドン・シーゲル監督、ジョン・ウェイン主演で、ウェインの遺作に当たる。 『赤い河』との2本立てを年末に上映するなんてプラネットの粋な心意気に乾杯。 映画の冒頭で、悪いやつらを相手に射撃の凄腕で果敢に活躍してきた主人公の姿が年代とともに数秒のカットで描かれ、そして、今1 . . . 本文を読む
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No498『赤い河』~怒りの鬼と化したJ・ウェインがラストにみせる顔~

1万頭もの牛を連れ、販路を求めてテキサスからミズーリへと 1千マイルもの砂漠を旅する。 ジョン・ウェインといえば、ジョン・フォード監督であり、 『静かなる男』が印象深かったのだが、 本作はハワード・ホークス監督による西部劇で、 いやあ、なんともすばらしかったです。 昨日、大阪のプラネット・プラス・ワンで、 今年見納めのうちの1本となった本作。 単純に牛を運ぶだけの話と思ったら大間違い。 何千頭 . . . 本文を読む
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No497『美しく生きて~アニエラと犬~』~今年の大阪ヨーロッパ映画祭ベスト1~

以前少しご紹介した作品ですが、 今年の大阪ヨーロッパ映画祭での新作上映のうちの 私のベスト1です。続いて『リトル・ソルジャー』『隣人』でしょうか。 とにかくキャメラがすばらしい。 あえて白黒にしているのですが、 古い木造屋敷を舞台にしており、 庭の林に降る陽光の美しさ、葉が透き通るように輝き、 ガラス越しにみる室内の風景も、うっとりするほどの美しさ。 この作品もまた、老女が、情のない息子や孫の . . . 本文を読む
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No496『両替からはじまる物語』~シリアスなラストに後味も…~

続いてルーマニア の作品。 なんとも救いようのないお話。 海外で両替のお店が、やたら裏通りに並んでいるわけがわかった。 現金を扱うというのは、怖いことで、リクスを伴うのだ。 両替のレートがいいとしても、 それはリスクと裏腹の関係で、ひょっとしたらニセ札がまじっているかも。 これは、ニセ札どころか、新聞紙の紙切れを 紙幣の束にまぎれこませた、悪質な両替屋の話。 なけなしの全財産を道で両替屋にだま . . . 本文を読む
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No495『アテネの恋人たち』~ただ一途に父の愛を求めるが故に息子は…~

続いて、11月22日、2作品め。 エディプス・コンプレックスの語源となった壮絶な悲劇を生み出した ギリシャの作品とあって、かなりセンセーショナルな物語。 近親相姦(父子)+同性愛という、とんでもない設定で、正直びっくりした。 同性愛の息子は、性転換しようとしており、外見は全くの女性。 (実際に、性転換の手術前の素人さんを起用したそうです) 長らく縁を絶っていた父親の前に、息子は、女性として現れ、 . . . 本文を読む
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No494『リトル・ソルジャー』~社会の闇と向き合う元女性兵士の心の闇~

遅くなりましたが、大阪ヨーロッパ映画祭の報告をぼちぼちと。 11月22日、日曜日。『リトル・ソルジャー』(デンマーク) 女戦士と解説にあり、どんなアクション映画かと思いきや 父と娘の関係をメインにしたヒューマンドラマ。 イラクでの平和維持活動から帰還したばかりの デンマーク軍元女性兵士のロッテ。 心身ともにどっぷり疲れた表情で登場。 父親は運送業のボス。 副業で、アフリカからの売春婦のあっせんも . . . 本文を読む
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