映画の感想をざっくばらんに、パラパラ読めるよう綴っています。最近は映画だけでなく音楽などなど、心に印象に残ったことも。
パラパラ映画手帖
No496『両替からはじまる物語』~シリアスなラストに後味も…~
2009-12-31 / 映画
続いてルーマニア の作品。
なんとも救いようのないお話。
海外で両替のお店が、やたら裏通りに並んでいるわけがわかった。
現金を扱うというのは、怖いことで、リクスを伴うのだ。
両替のレートがいいとしても、
それはリスクと裏腹の関係で、ひょっとしたらニセ札がまじっているかも。
これは、ニセ札どころか、新聞紙の紙切れを
紙幣の束にまぎれこませた、悪質な両替屋の話。
なけなしの全財産を道で両替屋にだましとられた主人公の男が
いつのまにか、生活資金を手に入れるため
自らも両替屋となって、同じ道をたどっていく。
動機は家族との新しい生活の資金を手に入れるため、とはいえ、
銀行員を装って両替を申し出、老夫婦から
全額だましとってしまうなど、相当に悪質だ。
主人公に悪意がほとんどなく、
家族に嘘をついて、能天気にプレゼントを贈ったりするところが、つらい。
着るものもいつのまにか高価なスーツやコートになっていて、
かなり厭らしい感じ。
救いは、当初、苦境に陥った主人公を助ける
弁護士志望を自称し、学問しながら、娼婦もしている
やたら明るくて優しく陽気な女性の存在。
映画では、最後まで主人公に罰はくだらない。
しかし、最後の空港での事件により、
家族は、父親のうさんくささを知る。
やがて主人公にのしかかる運命が、消して明るいものではないことを
家族の冷たい視線が暗示して、映画は終わり、
なんとも後味が悪いなあと思った。
なんとも救いようのないお話。
海外で両替のお店が、やたら裏通りに並んでいるわけがわかった。
現金を扱うというのは、怖いことで、リクスを伴うのだ。
両替のレートがいいとしても、
それはリスクと裏腹の関係で、ひょっとしたらニセ札がまじっているかも。
これは、ニセ札どころか、新聞紙の紙切れを
紙幣の束にまぎれこませた、悪質な両替屋の話。
なけなしの全財産を道で両替屋にだましとられた主人公の男が
いつのまにか、生活資金を手に入れるため
自らも両替屋となって、同じ道をたどっていく。
動機は家族との新しい生活の資金を手に入れるため、とはいえ、
銀行員を装って両替を申し出、老夫婦から
全額だましとってしまうなど、相当に悪質だ。
主人公に悪意がほとんどなく、
家族に嘘をついて、能天気にプレゼントを贈ったりするところが、つらい。
着るものもいつのまにか高価なスーツやコートになっていて、
かなり厭らしい感じ。
救いは、当初、苦境に陥った主人公を助ける
弁護士志望を自称し、学問しながら、娼婦もしている
やたら明るくて優しく陽気な女性の存在。
映画では、最後まで主人公に罰はくだらない。
しかし、最後の空港での事件により、
家族は、父親のうさんくささを知る。
やがて主人公にのしかかる運命が、消して明るいものではないことを
家族の冷たい視線が暗示して、映画は終わり、
なんとも後味が悪いなあと思った。
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