映画の感想をざっくばらんに、パラパラ読めるよう綴っています。最近は映画だけでなく音楽などなど、心に印象に残ったことも。
パラパラ映画手帖
No1516『捕えられた伍長』~不屈の精神~
冒頭、第二次大戦中のドイツの
フランス兵の捕虜収容所の門のところで、
大雨の中、
荷物を山ほどもった男が、
「フランスの故郷で牛が待ってる。
世話をしに帰らなければならないから
出してくる」
「フランスは敗けたから帰れるだろう」
と言って、門を出ようとする。
ドイツ兵は、だめだと言って、
収容所に戻るように命じる。
このシーンを見て、
観たことがある映画だと思い出した。
伍長は、何度捕まっても、くじけることなく
脱出を試みようとする。
その中で、捕虜仲間や
ほかの脱走兵にも出会う。
伍長の部下たちが
伍長の脱出がばれないように隠したり、
仲間の絆が感じられ、
あちこちにコミカルなシーンがあって
重々しい感じは抑制され、
映画の世界に入り込みやすかった。
捕虜になっても、自由を求めて
隙をみては、脱出を繰り返す伍長の姿は
人間の不屈の強さを教えてくれる。
女装した脱走兵仲間の姿はインパクトあったが、
小屋から脱出するのに、
出口の前にベッドを置いて通せんぼして、
寝ている見張りの老人のベッドを、
そっと持ち上げて動かすシーンの
おもしろさ。
歯医者のシーンは、
つい最近私も「神経」抜いたばかりなので
痛みが思い出されて、
痛いばかりだったが、
切ないラブシーンもあったりで、
人間いろいろ。
バロシュのシーンは、悲しかったが、
全体をとおして、
まさに、さまざまな人間模様であり、
人間賛歌という気がした。
最後は、夫をロシア兵に殺された
ドイツ人女性と農業を営むフランス人が
帰り道を教え、食料をくれる。
伍長たちは、これぞ友人だと感謝する。
ラストは、セーヌ川での別れ。
颯爽と歩いていく伍長の姿に
「FIN」の文字が重なる。
今日、夕方、10キロ弱走ったので
疲れが残っているから、
寝てしまわないか心配だったけれど
おもしろくて、最後まで集中して観れた。
おなかが減ってるせいもあったかもしれないが、
ランの後の映画も、いいかもしれない。
ただ、90分以上、身体を動かさないので
筋肉が固まってしまう傾向にあるのは、
難だけれど。
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