日本一“熱い街”熊谷の社長日記

組織論の立場から企業の“あるべき”と“やってはいけない”を考える企業アナリスト~大関暁夫の言いっぱなしダイアリー~

<音楽夜話>春のビルボード、来日ラッシュ

2008-03-23 | 洋楽
この春の音楽ライフが、大変なことになりそうです。

例の六本木「ビルボード・ライブ」ですが、こけら落としのスティーリー・ダン以降、パッとしないラインアップが続いて、「このままじゃ1年持つかいな?」などと勝手な心配をしておりましたが、ここに来て70年代アーティストのライブ決定のニュースが次々と飛び込んで、個人的には嬉しいやら悩ましいやら困っております。

まずは、先日も話題になっていた、トッド・ラングレン様ご一行。行けるかなぁ状態ですが、なんとかしたいですね。トッドの来日決定で、日程が近くやむなく見送ったロバータ・フラッグ(なぜか炉辺焼きのカウンターではためく幟旗を思い浮かべるは私だけ?)。この公演はWOWWOWが収録し放映するという朗報が入り、少々ホッとしました。そして、続いて決まったのが“デルタ・レディ”こと、リタ・クーリッジ。さらに、その元恋人でスワンプ時代のフィクサーであるレオン・ラッセル大先生までもが・・・。もしかして、スケジュール的にかなりニアミスのこの2人、大先生のステージに飛び入りなんてあったりして・・・。考えただけでワクワクします。

そして、予想だにしなかった意外な来日、AOR系のシンガー=ソングライターのスティーブン・ビショップもゴールデン・ウィークにやってまいります。

スティーブン・ビショップといえばアルバム「ケアレス」。けっこう日本では隠れたファンが多かったように記憶しています。シングル「オン・アンド・オン」とか「雨の日の恋」とかもチョイ売れしてました。映画「トッツィー」のテーマ「君に想いを」も彼のナンバーでしたね。蛇足ですが、「雨の日の恋」ってものすごくいい加減なタイトルで、原題の「SAVE IT FOR A RAINY DAY」は「イザと言うときに備えなさい」って慣用句でしょ?「雨の日」は関係ないハズなんだけどなぁ・・。

さらなる蛇足話。大昔、律儀な石田豊アナが司会をしていたNHK-FM日曜日午後6時からの「リクエスト・アワー」の「梅雨時水物特集」で、「雨の日の恋」はよくかかっていました。ちなみに「水物特集」での常連はカスケーズ「悲しき雨音」やCCR「雨を見たかい」とかでした、って相当古い話題です。「納涼水物特集」っていうものありましたっけ。こちらは「雨」以外の水物タイトルの特集で、ディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」ポール・モーリア「恋は水色」とかが常連でしたね。

かなり話がそれましたので、修正します。
で、スティーブン・ビショップさん、この76年のアルバム「ケアレス」は個人的に大好きな1枚です。“ミスター・メロウ”とか呼ばれていたようで、やや甘すぎる感がなくはないですが、曲とアレンジのよさが光る70年代にしてはかなりお洒落なアルバムです。ラリー・カールトンやエリック・クラプトン、リー・リトナー、アート・ガーファンクル、チャカ・カーン他蒼々たるゲストが入っていたりして、デビュー作にしてかなり期待をもって送り出されたことがよく分かります。先の2曲に加えて「ネバー・レッティング・ゴー」「ワン・モア・ナイト」など、今聞いても全く色あせることない情感の表現が実に見事です。

そんな、スティーブン・ビショップがなぜ今頃来日?と思い調べたら、この2月に新作が出たのでした。タイトルは「ロマンス・イン・リオ」。それがなんと、粋なボサノバのアルバムで、昔のナンバーのセルフカバーも入っているとのこと。先に触れた4曲すべて再演との情報を得て、さっそく現在お取り寄せ中です。到着しましたら、また感想をお知らせしたいと思います。かなり楽しみです。

という訳で、最初の話題に戻って、この春ビルボード・ライブのどの公演を見に行ったらよいのやら・・・。“音楽倒産”してしまいそうな勢いですが、なんとか行ける限りがんばってみたいと思います。30年の時を経て、あの頃ラジオで聞いて憧れていた海の向こうのアーティスト達の演奏が、手を伸ばせば届くようなサイズの「ハコ」でナマで聞けるのですから・・・。70年代アーティストを生で味わい、語り継いでいくことも、私のライフワークであると思う今日この頃です。

★「雨の日の恋」(動画)
http://jp.youtube.com/watch?v=RapIK8chpVE
★「オン・アンド・オン」(動画)
http://jp.youtube.com/watch?v=sMqUQl6Lk5A&feature=related



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