日本一“熱い街”熊谷の社長日記

組織論の立場から企業の“あるべき”と“やってはいけない”を考える企業アナリスト~大関暁夫の言いっぱなしダイアリー~

ゴルフ場はプレー中のアルコール提供をやめるべきと思う件

2015-05-18 | 経営
交通安全週間、絶賛開催中です。毎度当ブログで取り上げている我が家近くのショッピングモール脇出入口前の信号のない横断歩道は、歩行者優先違反検挙のドル箱スポットで、昨日も一日白バイが検挙出動するサイレン音が鳴り響いておりました。

いつもの事ですと交通安全週間にひっかけて、物陰に隠れてコソコソ違反検挙をするのではなく周囲から見えるところに白バイを配備して道行く車両に注意を促し、違反をさせないようにするのが筋だろうと申し上げるところなのですが、今回はその話はこのさわりだけで終了し全く別のお話をさせていただきます。

近年交通法規違反の中でも最も憎むべきものとして定着しているのが、飲酒運転の類です。もちろん完全撲滅はできないものではあるのですが、少なくとも運転者であると知ってアルコール類を提供した店舗も罰則を受けるなどの法規変更により、店舗での飲酒運転幇助に対する警戒感は大変強くなり、その点における飲酒運転による事故防止は以前に比べて飛躍的に向上したと言っていいのではないかと思っています。

なぜこのようあの話をしているかと申しますと、以前私がゴルフをしていた時代に昼食時の飲酒が原因となり、午後のプレー中に思わぬ大ケガを負い救急搬送された方を目の前で見たからなのです。飲酒ゴルフは危険と背中合わせであるのです。飲酒による運転が法律で禁止されているのはなぜか、運動能力が鈍るから、判断能力が鈍るから、であります。要するにお酒を飲んで運動能力、判断能力が鈍るようなことは、自らのケガや周囲の人をケガに巻き込む恐れがあるからするべきではない、と法律が言っているのではないかと思うわけです。

皆さん、スポーツも運転と同じく、本来飲酒しながらするべきものではないとは思いませんか。ゴルフは金属製の棒を振り回し、石ころなみに硬いボールを思い切り叩くスポーツです。お酒を飲んでプレーをすることで、あるいはクラブを手放してしまう、あるいはボールがあらぬところへ飛んでいく、あるいはカートの運転がおぼつかなくなる、等のリスクが増すのは当然のこと。明らかにお酒を飲んでやるべきスポーツではないと思われるのです。

いや、そもそもお酒を飲んでやっていいスポーツなどこの世に存在するのでしょうか。公式大会では無論のこと、どんなスポーツでもお酒を飲んでいると分かったら、主催者は参加を拒否するのではないでしょうか。理由は簡単、単純に危ないからです。温泉卓球でさえ、お酒を飲んでやってアキレス腱を切ってしまったという友人がいます。「もう二度と酒を飲んで運動はしない」。松葉杖姿で職場に現れた彼は心から悔いていました。

昨年、湘南海岸での飲酒が全面禁止されました。もちろん、酒を飲んでバカ騒ぎをする若者に対するけん制もあったとは思いますが、やはり海水浴場と飲酒という組み合わせは大半の人が水泳という運動をしに来る場所であるという観点からはお酒をのんでいけないのは常識であり、自治体によるこの禁止令は至極当然のものであると思われたものです。

ゴルフ場ではなぜ今だにプレー中のゴルファーたちにアルコールを提供するのでしょう。「ビールぐらいいいじゃないか」そう考えるプレイヤーもいそうですがビールなら飲酒運転になりませんか、そんなことはありません。運動や運転における飲酒によるリスク回避は、最優先で考えるべき問題なのです。飲酒ゴルフは即刻やめさせるべきと私は声を大にして言いたい。飲むのなら、プレー終了後に思う存分飲めばいいのです。繰り返しますが、この世の中にお酒を飲んでプレーして良いスポーツなど存在しないのですから。

アルコールをクラブハウスの昼食メニューに置いても、自己責任で管理すればよいとの意見もあるかもしれませんが、リスク管理というものは「させない管理」こそが重要なのです。飲酒ゴルフはあらゆる点からリスクが増すのみであり、自己責任で済まない事故も実際に数多く起きているのです。従いリスク管理の徹底が必要であることは間違いないと思うのです。

運転もしかり、湘南海岸もしかり、飲酒によるリスクが存在する場面においては「させない管理」を法を持って実施し、より確かな安全を確保することが必要なのです。ゴルフ場で大ケガをされた方のご家族も大変な思いをしたにちがいありません。それを考えると、本当にいたたまれない気持ちにさせられます。ゴルフ場でのプレー中のアルコール類の提供(他にもプレー中にアルコールを提供しているボーリング場やテニスコートなどがあるならそれも含め)に対する法的規制を早期に実現するべきではないのかと。この問題を強く世に問うべきと思ってやみません。

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1 コメント

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Unknown (あっちゃん)
2016-04-24 11:23:24
交通取締りのありようには私も文明国としてありうべからざる話だと思います。
警察の本分は本来予防警察であるべきなのに。

反則金収入を増やして私腹を肥やさんとする試みが明々白々です。

いっそ家の前を通るパトカーが交通違反してないか見張って、映像を録画して警察署に報告してやろうと思います。
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