(1)序
今年2月にドイツを旅した。ベルリン・ハンブルク・ブレーメンで、オペラを聴き、絵を観てまわった。その記録を綴ってみたい。(途中、脱線が挟まる予感があるが、ご容赦いただきたい。)
当初は、その記録を「ドイツ:冬の旅」と題するつもりだった。それが、後に述べる事情により、「羊頭狗肉」となりかねないので、このように変更した。
5年前、「バイロイト詣で」というコラムの末尾に、「次は『ドイツ:冬の旅』をしてみたい」、という趣旨のことを書いた。厳冬の時期にドイツ北部を旅しながら、ワーグナーを聴いたり、ブレーメン近郊の芸術家村を訪ねたりする旅を思い描いていた。旅の通奏低音はシューベルト『冬の旅』だ。
昨年3月にドイツを訪れた時、記録的厳冬に遭遇した。(写真は2013年3月下旬のベルリンのティア・ガルテン。)それで、2月であれば、さらに寒い冬を体験できるのでは、というやや被虐的な思惑に支配されていたのだ。 (2014/3)
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