ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

こんな充てん材があったらなぁ…

2007年11月11日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 昨日はお店の方に1/100エクシアの組み立て済みサンプル品を納品しに行きました。その後、店先でエプロンさんとじっくり模型談義をしてました。その中でもチラッと出てきた話ですが、最近のガンプラについて筆者が気になっていることを書きます。

 特にABSパーツの4ミリ径以上の可動軸によく見られるのですが、軸が丸棒というより、板の組み合わせのような感じになっているのが気になっているんです。

 以前なら中身が詰まった完全な丸棒か、肉抜き穴があったとしても断面がCの字っぽく肉抜きされていて、ある程度強度は保たれていたのですが…。
 ABS樹脂は耐衝撃プラスチックですので、強度はかなりあると思うのですが、ガンプラに使用されているABS樹脂はかなり軟らかい部類ですので、このような関節軸だとやや不安があります。
 MG Sガンダムの「足首ポッキリ事件」をはじめとして、ここ数年はABS関節の破損報告をネット上でよく目にします。ユーザー側の扱いにもある程度の問題があるとは思いますが、やはり強度不足な気はします。

 バンダイさんにはこの辺を改善していただきたいなぁと思うのですが、すでにこの問題を抱えたキットたちの金型を改修して強度を高めるというのは膨大なコストが掛かると思いますので、まず無理でしょう。となると、ユーザー側でなんとかする必要が出てきます。
 
 ここで話はコロッと変わるのですが、筆者はかなりの甘党です。特に「カスタード」「メープルシロップ」「キャラメル」と聞くとヨダレが…(笑)。最近は数年に一度やってくる「ココアが美味くて仕方がない病」にかかっています(汗)。
 駅の近くによく行く洋菓子屋さんがあるのですが、そのお店のキッチンはガラス張りになっていて、中で何人もの職人さんがケーキや焼き菓子を作っているのを見ることができます。特にケーキのデコレーションの工程を見るのは楽しいです。
 搾り出し袋に入ったクリームを見事な手さばきでケーキに搾り出し、ヘラでなで付けて形を作っていくという作業を見ていると、モデラーである筆者としては「うお~っ!」と燃えてきます。その作業を見ていて…

 「これや!」と思ったんです。

 図・左:キットの関節軸の断面図。薄いグレーは肉抜き穴です。
 図・中央:注射器あるいは搾り出し袋のようなチューブに入った充てん材を、肉抜き穴内部に注入します。ちょっとハミ出るぐらいに…。
 図・右:充てん材が少し硬くなったら、ヘラを使ってハミ出しを取り除きます。

 …このぐらい簡単な作業で肉抜き穴を埋められる素材ってあったら良いなぁと思います。搾り出す時は歯磨き粉ぐらいの軟らかさで、ある程度固まるとバターぐらいになり(この時点でハミ出しを削り落とす)、完全に硬化するとABS樹脂ぐらいの硬さになる充てん材。しかも深さ3ミリぐらいに厚く盛っても中まで硬化し、接着強度は高く、ニオイも無く(筆者はノンシンナー環境下ですので、ニオイのキツいポリエステルパテは使用できません)、色はグレーをはじめとして数種類が選べる――う~ん、そんな都合の良い素材って無いもんでしょうか?

 …という話をエプロンさんに話したら、現状ではエポキシパテを使うのがベストかなぁという結論に達しました。やっぱり地道に手を動かすのが良いようですねぇ。