半月ほど前に記事に書いたアトムサポート社のアトムハウスペイント「水性 工作用カラー」の続報をお送りします。工作塗装用の水性ペンキです。
作業机の裏というか下に設置してある簡易ゴミ箱(キットの空き箱をタンスの引き出しのように取り外し可能な状態で半固定してあります。作業中に出るプラクズをすぐに処理できますよ~)の中のゴミを捨てようとした時、箱のスミの方に水色の塗料が付いたランナーの切れ端を発見しました。コレは先日の「工作用カラー」をドブ漬けしたランナー。あれから半月経っているので、完全に乾いたかなぁと思い、塗膜を爪で引っかいてみると…
ハゲませんでした!(祝!)
何度も引っかいたのですが、一度だけ少しキズが付いた場合を除いて、ほとんど塗膜にダメージはありませんでした。
しかも水性塗料に付き物のベタ付きはほとんどありません。
「コレはスゴい塗料や~!!」と小躍りしたオッサンは、前回やり残した実験を行うことにしました。「水性ペンキでプラモデルのモールドを埋めずに広い面積を塗ることは可能か?」という実験です。
前回はまともな筆が無かったので見送ったのですが、今回は「工作用カラー」のスカイブルーを水で薄めて塗ってみました。写真はすでに塗り終わった状態です。サンプルとして1/144コレクションシリーズの「スラッシュザクファントム」のシールドを使用してあります。筆はタミヤの平筆(ナイロン毛)を使用。写真左の小ビンは焼きプリンのカップです。
最初は水の量が多すぎたため、パーツの表面に塗るとハジキましたが、塗料の分量を増やしていくと色が乗るようになりました。
筆に塗料を少なめに含ませて、根気よく塗っては乾かし、乾いたら塗りを繰り返しましたが、ニオイがまったくといって良いほど無い(鼻を近づけたら、かすかにペンキ特有のニオイがする程度です)ので気楽に作業できました。
まだこの塗料に慣れていないため、塗料が溜まってしまった所がありますが、塗り進めていくうちに色が均一になっていき、塗っていて楽しくなってきました。筆塗りで楽しくなったのは初めてです。
この塗料、濃度が適正になると非常に塗りやすいです。塗料によっては一度塗った部分が半乾きの時にもう一度塗ろうとすると、前に塗った塗料がベロッとめくれる場合がありますが、この塗料の場合はけっこう荒い筆使いをしても塗料のめくれはありませんでした。
ただ、注意点もあります。ビンや塗料皿のフチに付いた塗料が固まると、フィルム状のダマが出来ます。コレが筆に付いた状態で塗るとマズいです。塗る前に、筆にこのダマが付いているかチェックし、付いていたらティッシュなどにこのダマをなすり付ける必要があります。
シールド下端あたりにダマが出来てしまいましたが、その他の部分は多少筆ムラがあるものの良い感じに塗り上がりました。もともとツヤありの塗料ですのでツヤ消しの水性トップコートを吹き付ける必要があります。トップコートを吹いたらコレぐらいの筆ムラは目立たなくなりますからねぇ!
ペンキで塗ると厚塗りになったりモールドが埋まったりするのではないかという心配がありましたが、よほど細かいモールドでない限り大丈夫そうです。
スパイク周辺なんか、かなりシャープに仕上がりました。まるでスプレー塗装したみたいです。この塗料、ペンキのイメージを見事に覆してくれます(!)。
この塗料についてさらにいろいろと知りたくなったので、問合せ先であるアトミクス・テクニカルサービスセンターに問い合わせてみました。
いちばん気になっていたのは、この塗料を薄めるのに消毒用アルコールを使っても良いのかということなんですが(水性塗料を薄めるのに消毒用アルコールを使うと具合が良いらしいという噂をどこかで読んだことがあるのですが…)、これについては「薄めるのには少量の水を使ってください」ということでした。ちなみにこの塗料、完全乾燥後も消毒用アルコールで溶かせます。以下の質問はQ&A形式で…(電話での会話を記録したわけではありませんのでややアバウトですが、こんな内容でした)。
Q:用具の手入れは他の水性塗料同様、水で洗えますか?
A:乾く前なら水でOKです。
Q:有機溶剤は含まれていないのですか?
A:シンナー的なものではありませんが、凍るのを防ぐとか、品質を安定させるための有機溶剤はわずかですが含まれています。
Q:全部で何色ありますか?
A:蛍光色も含めて27色あります。
どんな色があるのかを質問しようとすると、カタログを送ってくださることになりました。担当の方、ありがとうございます!
今回の電話で分かったことで、前の記事で書いたことと違う場所がありましたので、訂正させていただきます。
1.ドラえもんの絵が描かれているラベルは旧パッケージです。ドラえもんの絵が無い方が新パッケージということになります。
2.この塗料の発売元(販売元?)がアトムサポートさんで、アトミクスさんは製造元だそうです。余談ですが、食品なんかで「発売元」と「販売元」の両方が書かれているものがありますが、この2つってどう違うんでしょうねぇ~?
このアトムハウスペイント「水性 工作用カラー」は今後も使い方を研究していく必要がありますねぇ(燃)。「筆者のオススメ塗料その2」になる可能性が大きいです。
筆者のオススメ塗料その1アサヒペンさんの「カラーパレットマーカー」は、アサヒペンさんのホームページ上に色見本がありますが、アトムさんのサイトには「水性 工作用カラー」の色見本はありませんので、カタログが到着したら色見本を作って掲載する予定です。
それにしてもこのスカイブルー、やっぱり筆者のイメージするグフの色にピッタリです。しかも塗膜がラッカー塗料に近いぐらいの強度があってベタ付かないのですから…♪ 筆者のグフ計画が一歩前進した感じですよ~!
作業机の裏というか下に設置してある簡易ゴミ箱(キットの空き箱をタンスの引き出しのように取り外し可能な状態で半固定してあります。作業中に出るプラクズをすぐに処理できますよ~)の中のゴミを捨てようとした時、箱のスミの方に水色の塗料が付いたランナーの切れ端を発見しました。コレは先日の「工作用カラー」をドブ漬けしたランナー。あれから半月経っているので、完全に乾いたかなぁと思い、塗膜を爪で引っかいてみると…
ハゲませんでした!(祝!)
何度も引っかいたのですが、一度だけ少しキズが付いた場合を除いて、ほとんど塗膜にダメージはありませんでした。
しかも水性塗料に付き物のベタ付きはほとんどありません。
「コレはスゴい塗料や~!!」と小躍りしたオッサンは、前回やり残した実験を行うことにしました。「水性ペンキでプラモデルのモールドを埋めずに広い面積を塗ることは可能か?」という実験です。
前回はまともな筆が無かったので見送ったのですが、今回は「工作用カラー」のスカイブルーを水で薄めて塗ってみました。写真はすでに塗り終わった状態です。サンプルとして1/144コレクションシリーズの「スラッシュザクファントム」のシールドを使用してあります。筆はタミヤの平筆(ナイロン毛)を使用。写真左の小ビンは焼きプリンのカップです。
最初は水の量が多すぎたため、パーツの表面に塗るとハジキましたが、塗料の分量を増やしていくと色が乗るようになりました。
筆に塗料を少なめに含ませて、根気よく塗っては乾かし、乾いたら塗りを繰り返しましたが、ニオイがまったくといって良いほど無い(鼻を近づけたら、かすかにペンキ特有のニオイがする程度です)ので気楽に作業できました。
まだこの塗料に慣れていないため、塗料が溜まってしまった所がありますが、塗り進めていくうちに色が均一になっていき、塗っていて楽しくなってきました。筆塗りで楽しくなったのは初めてです。
この塗料、濃度が適正になると非常に塗りやすいです。塗料によっては一度塗った部分が半乾きの時にもう一度塗ろうとすると、前に塗った塗料がベロッとめくれる場合がありますが、この塗料の場合はけっこう荒い筆使いをしても塗料のめくれはありませんでした。
ただ、注意点もあります。ビンや塗料皿のフチに付いた塗料が固まると、フィルム状のダマが出来ます。コレが筆に付いた状態で塗るとマズいです。塗る前に、筆にこのダマが付いているかチェックし、付いていたらティッシュなどにこのダマをなすり付ける必要があります。
シールド下端あたりにダマが出来てしまいましたが、その他の部分は多少筆ムラがあるものの良い感じに塗り上がりました。もともとツヤありの塗料ですのでツヤ消しの水性トップコートを吹き付ける必要があります。トップコートを吹いたらコレぐらいの筆ムラは目立たなくなりますからねぇ!
ペンキで塗ると厚塗りになったりモールドが埋まったりするのではないかという心配がありましたが、よほど細かいモールドでない限り大丈夫そうです。
スパイク周辺なんか、かなりシャープに仕上がりました。まるでスプレー塗装したみたいです。この塗料、ペンキのイメージを見事に覆してくれます(!)。
この塗料についてさらにいろいろと知りたくなったので、問合せ先であるアトミクス・テクニカルサービスセンターに問い合わせてみました。
いちばん気になっていたのは、この塗料を薄めるのに消毒用アルコールを使っても良いのかということなんですが(水性塗料を薄めるのに消毒用アルコールを使うと具合が良いらしいという噂をどこかで読んだことがあるのですが…)、これについては「薄めるのには少量の水を使ってください」ということでした。ちなみにこの塗料、完全乾燥後も消毒用アルコールで溶かせます。以下の質問はQ&A形式で…(電話での会話を記録したわけではありませんのでややアバウトですが、こんな内容でした)。
Q:用具の手入れは他の水性塗料同様、水で洗えますか?
A:乾く前なら水でOKです。
Q:有機溶剤は含まれていないのですか?
A:シンナー的なものではありませんが、凍るのを防ぐとか、品質を安定させるための有機溶剤はわずかですが含まれています。
Q:全部で何色ありますか?
A:蛍光色も含めて27色あります。
どんな色があるのかを質問しようとすると、カタログを送ってくださることになりました。担当の方、ありがとうございます!
今回の電話で分かったことで、前の記事で書いたことと違う場所がありましたので、訂正させていただきます。
1.ドラえもんの絵が描かれているラベルは旧パッケージです。ドラえもんの絵が無い方が新パッケージということになります。
2.この塗料の発売元(販売元?)がアトムサポートさんで、アトミクスさんは製造元だそうです。余談ですが、食品なんかで「発売元」と「販売元」の両方が書かれているものがありますが、この2つってどう違うんでしょうねぇ~?
このアトムハウスペイント「水性 工作用カラー」は今後も使い方を研究していく必要がありますねぇ(燃)。「筆者のオススメ塗料その2」になる可能性が大きいです。
筆者のオススメ塗料その1アサヒペンさんの「カラーパレットマーカー」は、アサヒペンさんのホームページ上に色見本がありますが、アトムさんのサイトには「水性 工作用カラー」の色見本はありませんので、カタログが到着したら色見本を作って掲載する予定です。
それにしてもこのスカイブルー、やっぱり筆者のイメージするグフの色にピッタリです。しかも塗膜がラッカー塗料に近いぐらいの強度があってベタ付かないのですから…♪ 筆者のグフ計画が一歩前進した感じですよ~!
それにしてもこんな塗料もあるんですねぇ。素人筆塗りモデラーとしては目からウロコでした!この情熱、見習いたいと思います☆
塗装していると、たまにクラクラしそうになります(危。
冬は換気も不十分だったので、なおさら・・・。
製造元と販売元は、メーカと販社の関係と同じだと思っているのですが、どうなんでしょうね?
種類も全色で27色あれば、充分そうですね。もし無い色があっても、混色して適性濃度にして空き瓶にでも入れて保存しておけば、キット1体分は持ちそうですし。。。
かめっチさんのすばらしい発見で、自分もグフへの野望に1歩近づきました!!
ところで、工作カラーの適正濃度はかめっチさんの実験では、塗料1に対して水はいくつからいでしたか?参考までにお聞かせ下さい!!
不知火アスカさん:はじめまして! コメント&うれしいお言葉ありがとうございます!
ちょっと前まで「水性で無臭で筆塗りしやすくて塗膜が強い塗料なんて都合の良いモノなんか無いやろうなぁ…」と、半ばあきらめていましたが、探してみるもんですねぇ!。
これもブログをやっているうちに、筆者と同じようにノンシンナーなど限定環境下で製作されている方が多いことが分かったので「これは頑張らねば!」と思ったからなんです。読者の皆様のおかげなんですよ~!
これからも気軽に遊びに来て下さいね! コメントもよろしくお願いします!(お名前の所にカーソルを合わせたらブログのアドレスがあることに気付きました。またお邪魔しますね~!)
DORAさん:ホンマ、ニオイが無いのは助かりますよ~! おかげで筆者のプラモ製作環境はシンナー臭ほとんど無し(時々ガンダムマーカーとかコピックのインク、あるいはマニキュアのニオイがするぐらいです)になりました。数年前とはぜんぜん違います。代わりに時々オレンジの香りが…。ホンマ、快適になりましたよ!(逆に、耐性が弱くなってきているのか、近所でリフォームがあったりすると、ほんの少し漂ってくるシンナー臭でクラクラしますが…:汗)。
これからの季節は暖かくなってくるので、DORAさんも充分換気には気を付けてくださいね! やっぱり健康が一番ですから…。
子持ちさん:この塗料、ほとんど無臭・強い塗膜・ラッカー系のような使用感という噂の、テスター社の水性塗料(輸入品)に近い性質のモノではないかと想像しています。テスター社の塗料は入手が困難(ネット通販で手に入る場合がありますが、色が分からないんです)ですので、この塗料の発見は大きな一歩だと思います。
おそらく混色も可能だと思いますよ(カタログの色見本を見ましたが、わりと原色なので混色して使いたくなります…)。
濃度については今回の実験ではかなりアバウト(後半では水分が蒸発してきて適正な濃度になってみたいですので、ほとんど偶然?:笑)ですので、正確な数値については今後の報告にて発表します。スポイト買ってこよ~っと!
色見本については近日中に公開する予定ですので、ご期待ください! 読者の皆様の近所のホームセンターや塗料店で取り扱われていると良いのですが…。