ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

HGUC量産型ザクでスジ彫りの特訓その他…(最終回)

2006年11月23日 | 機動戦士ガンダム(1st)
 筆者ははっきり言って失敗するのはイヤです。というか恐いです。失敗することを許さないような両親に育てられたので、失敗することを極度に恐れる性格のままオッサンになってしまいました(泣)。
 でも失敗は必要です。失敗しないと人間は努力も成長もしないようです。筆者はこれからは失敗したこともちゃんと記事に出していこうと思います。それによってはじめて伝えられることもあるでしょうから…。ねぇ、エプロンさん。
 というわけで、今回はスジ彫りの失敗のリカバー法も収録します。

 さて、前回作ったスジ彫り用のゲージを使用するのですが、前回書き忘れたことがありました。ゲージを切り出す際に、ナイフは塩ビシートに対して垂直を保つ必要があるということです。ゲージは表裏両方を使うことによってスネの左右両側に使用できるのですが、切り出したゲージの断面が斜めになっていると、スジ彫りが左右対称にならなくなってしまうのです。
 また、塩ビシートは一発で切り取るのが難しく、ナイフの刃を数回入れてやっと切れる場合が多いのですが、その際に切り口がささくれ立ったようになります。これもスジ彫りがキレイに決まらない原因になります。
 ゲージを切り出した切断面は、耐水ペーパーでならすと良いでしょう。そうすると格段に精度が高くなりますからねぇ。

 そのゲージを両面テープでスネの前サイドに貼ってスジ彫りするのですが、写真を撮るのを忘れてしまいました(←オッサン…:汗)。ゲージはマスキングテープで型取りした際に目印にしたヒザアーマー付け根やスソを頼りに位置を決めて固定します。
 そしてゲージに沿ってナイフの刃の背で引っ掻いてスジを彫っていきます。
 
 先に彫ったスジ彫りとの接点はうまくつながるかなぁと期待していましたが、はみ出ていました(汗)。

 赤い線で示したのがはみ出た部分です。
 失敗したスジ彫りを埋めるのには瞬間接着剤を使うのが一般的と思いますが、これは無塗装の場合にも当てはまります。
 
 まず、パーツと同色のランナーをヤスリで削って粉にします。
 次に、失敗したスジ彫りに瞬間接着剤を流し込みます。
 そこにランナーの粉を指ですり込みます。指に瞬間接着剤が付いてしまいますが、やっぱり指でやるのが好きです。ツマヨウジの先に粉を付けて修正箇所に盛るという方法もありますけどね…。
 粉を付けると、さらに瞬間接着剤を上から少量塗ります。

 必要なスジ彫りの部分に瞬間接着剤が流れた場合は、接着剤が固まる前に目立てヤスリやナイフの刃などで接着剤を取り除きます。

 あとは接着剤が固まるのを待ちます。

 赤い楕円で囲った部分が修正中です。「瞬間」接着剤とはいえ、こういう場合には固まるまで数時間は放置した方が良いです。

 接着剤が固まったら、荒めの耐水ペーパーでならします。この際、注意しないと削り過ぎでパーツの形状が変わってしまうこともありますが、スジ彫りとパーツの形状にギャップがある場合には、スジ彫りにパーツの形状を合わせるぐらいの気持ちで削っても良いでしょう。スジ彫りを基準にパーツを変形させると、自然な仕上がりになりますので…。

 あとは全てのスジ彫りの太さと深さを均一にするために目立てヤスリでスジを彫って調整します。キットの前腕のスジ彫りより少し太いぐらいにしました。
 瞬間接着剤がスジ彫りに流れ込んでいる部分は目立てヤスリで削っても深さを一定にしにくいのですが(固まった瞬間接着剤はプラよりも硬いので)、エッチングノコを使うとキレイに出来ます。もともと切断用の道具なので、切れ味バツグンです。
 この作業の時に、案外手が滑ってスジ彫りがはみ出したりしてしまいます。失敗は簡単な部分でしてしまうもんですねぇ…(汗)。昔、木登りの名人がいて…(以下、略)


 仕上げに、スジ彫りした部分を中心にパーツ全体に細かい耐水ペーパーをかけ、スジ彫りにたまった削りカスをツマヨウジでこすり落として作業完了です。

スジ彫りの終わったスネを組み立ててHGUC量産型ザク、完成です。
  

 最初の数話分から印象的なカットを…と思いましたが、やっぱりガンダムがいないと構図が決まりませんねぇ…(汗)。最終回恒例のフォトストーリーもどきも出来ないぐらい(泣)。
   
 あと、せっかく彫ったスジ彫りが全然見えない写真ばっかりですねぇ…(大汗)。

 最初はこのザク、ただのスジ彫りの実験台のつもりで作り始めたのですが、終わってみるとプロポーション改修はやってるわ、モノアイは組み込んでるわ、他のキットからパーツをぶん取ってきてるわで、けっこう手を加えてしまいました。
 股関節の位置を移動して脚を伸ばすべきだったかなぁとか、スカート隠しの方法はまだ改良の余地があるなぁとか、反省点も多いですが、作業して得たものは大きかったと思います。
 反省点は、次の次のネタの時にリターンマッチということで…。

 スジ彫りもなんとかできるようになりました。ジグザグのスジ彫りなんかはまだ無理かなぁと思いますけど、曲面構成のスネにほぼ左右対称のスジ彫りを彫れるようになったので、ある程度自信が付きました。やってみるモンですねぇ…。
 練習のつもりで始めたスジ彫りの記事ですが、終わってみると、「スジ彫り講座」でやろうと思っていた内容のほとんどをやってしまったような感じです。正式な「スジ彫り講座」は、さらにレベルアップしてからお送りすることになるかもしれませんが、いかがでしょう?

 さて次回は、「HGスターゲイザーガンダム」をお送りします。機体各部のスリットを発光状態にしようかどうか悩み中です…。 

 


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4 コメント

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最終回 (ギリアン)
2006-11-23 21:24:00
>「スジ彫り講座」は、さらにレベルアップしてからお送りすることになるかもしれませんが、いかがでしょう?

もちろん賛成です!!
第2回があるなんて嬉しい限りです。
スジ彫りはプラ版をガイドにしてケガキ針使って…という方法しか知らなかったので
今回のザクの製作では大変参考になりました。
ガイドを作っちゃえば複製も簡単にできるし他のプラモにも使えるかもしれませんね。

せっかくカッコイイザクができたのに
ライフルで撃たれてやはりザクはやられ役(笑)

私も失敗はキライです。
残念ながら、お仕事でやっちまいました(泣)
外身の規格を間違えた。
しかし、次作業工程での「ムダ」が大幅に減り、
品質にはまったく問題ないので「間違えてしまった方がいいじゃん」という声が多数出ています。
失敗してみるもんですね…って、違う違う
反省しています。
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失敗はしても… (かめっチ)
2006-11-23 22:53:27
 こんばんは~! 参考にしていただけてスゴくうれしいです♪ 
「スジ彫り講座(新)」はジグザグパターンとか太いスジ彫り(というか、模型誌でよく出てくる「段落ちモールド」)とか、今回はリブで逃げた肩のモールドとかを習得してからやりたいと思いますので、当分先になるかもしれませんが、どうぞお付き合いくださいね! さあ、修行するぞ!

 失敗はやっぱりイヤですよねぇ…(汗)。でも、後で取り返しの付く失敗とか、結果が良くなる失敗は大歓迎するように、自分の主義を変えていこうと思っています。最終的にうまく行けば良し!、と。
 でも、今の日本社会は中途半端な結果主義なので、途中で失敗したらアウトで最終まで進めないというのが多いのが難儀ですねぇ…(汗)。
 せめて、趣味であるプラモ作りに関してはどんどん良い失敗をして技を磨いていきたいもんですね!
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おはよーございます~ ()
2006-11-24 10:32:58
なるほどぉ、粉を塗るとは・・いいですね~。考えもしなかった(汗。より自然な感じになりそうですね。ぜひやらせていただきます~。次の次のネタって・・もしかして・・ス○イパーですかぁ(隠す必要ないですね)楽しみですねえ。発売日まであと少し~。作るものたくさんあって大変です~(良い意味で)。スターゲイザーも買って来ましたよ~。わっかが予想以上に大きくてどきどきしてます。。記事をしっかり見つつ組まねば~。シールはどちらかを・・・どちらか?困ったなぁ(汗。両方お願い・・できませんか~(泣
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シールは…(汗) (かめっチ)
2006-11-24 17:46:33
 スジ彫り埋めるのに瞬間接着剤+ランナー粉は良いですよ~! ただし、粉を盛るタイミングが遅れたら、粉の部分が白くなってしまうので、よく練習してみてくださいね!

 次の次のネタは旧ザクスナイパーです。もう発売なんですねぇ! スターゲイザーの時間を多めに取りたいところなんですけどねぇ(汗)。

 で、そのスターゲイザーですが、シールは発光状態にしました。残念ながらキットを2つ相手にしている余裕はさすがに無いので、黒いラインの方は画像処理による「イメージ画像」を用意しようと思っていますが、いかがでしょう?(汗)
 記事の方は今日から始めましたので、見てくださいね~♪
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