更なる ときめきを求めて!

「七色唐辛子+一味唐辛子の会」は、卒業しました。

実家はパニック!生かされた猫。

2016年11月17日 | 日記

 「森家さんが生まれ育った所を見てみたい・・」と、理代子さん。そうは、仰っても、やはり観光メインと勝手に思い込んでしまった私。防府と言えば、毛利邸、国分寺、天満宮ぐらいかなあ・・。私も故郷を後にして半世紀以上経っているので、ある意味、異邦人。当日の朝、「理代子さんが、家に見えるかも」に、実家の妹は仰天。年寄り二人暮らしで片付いているのに、そわそわ掃除は始めるし、色紙は買いに走るし。著名人をお迎えしたことがないので、だいぶ慌てふためいたみたい。

 「偉ぶったところのない、ええ人じゃねえ (有名人なのに偉ぶったところない、感じの良い人ですね)」  防府弁でしみじみ、義弟の言葉。

 

   

 実家の仏様に手を合わせてくださいました。妹夫婦感激。 「森家さんの半分も歩けないわ。」仕事でお疲れの理代子さんを引きずり回して、相当草臥れさせてしまったようです。観光目的で足を伸ばされたわけではなかった事にやっと気づく。ところが、彼女をもっと疲れさせる出来事に出くわしました。

 天満宮の近くで、子供達に囲まれた瀕死の小さな赤ちゃん猫。小川に落ちていたみたい。理代子さん、通り過ごした車を引返させてずぶ濡れの猫のケア。理代子さんの一面を目の当たりにしました。自分の体調不良も忘れて、一心に猫に手をかける姿、ひとつのことを成し遂げる人の生きる姿勢を垣間見た思いでした。一般には、「可愛そうに、生きてはいられないネ。」で、通り過ぎる出来事。

 

 実家に戻り、ドライア-で、猫を十分に温める彼女。夜遅く懐に抱いて防府を後にされました。

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小さな旅二日目は・・・

2016年11月16日 | 日記

 岡山備前をあとに、倉敷では、大原総一郎や浦辺鎮太郎の設計した街や美観地区を見学。鞆の浦は、10月に訪れたばかり。尾道はバスで山の上まで行き、瀬戸内海を一望。

  

 安芸の宮島は、数年前、理代子さんと唐辛子の仲良し3名の4人で、 天皇陛下もお泊まりになった名旅館「岩惣」に宿泊して、「管絃祭」を楽しだ以来のこと。あの夜、白いたぬきに出くわしたのですよ。本当なんだから・・・。

 

 広島に戻って、丹下健三氏が基本設計された平和記念公園をゆっくりと散策しました。小学校最初の修学旅行は、この平和公園でした。米穀通帳持参だったような記憶が・・・?

 

 

 最後の訪問は、広島平和記念聖堂でした。戦前からあったカトリック教会でしたが、原爆で吹き飛ばされ消失してしまいました。ドイツの神父がロ-マ法王 ピオ12世と会い、原爆犠牲者だけでなく、世界平和のため、聖堂を建設しようと、一年に渡って、世界中から寄付を募られ再建されたそうです。設計は村野藤吾、朝日新聞社がバックアップしたそうです。嬉しい偶然ですが、来年3月、バチカンから司祭をお迎えして、「モツレク」が合唱されるとのことです。このあと、京都で仕事を終えられた理代子さんと広島駅で落ちあって聞いた情報です。赤いオ-バ-コ-トを翻して広島駅の階段を下りてこられた理代子さんの姿 ぱっと雰囲気が華やかになりました。

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備前焼コップ 無残!

2016年11月15日 | 日記

 11月8日、7:10am品川発の新幹線で、集合地の新神戸へ向かいました。ネパ-ルを中心に活躍されている建築家の楜沢先生主催の高名な建築家の設計した建造物を訪ねる「小さな旅」。

旅のひとつは、旧閑谷小学校の屋根瓦も備前焼の備前焼窯元。

1200度で2週間焼成し、時間をかけて温度を下げるそうです。釉薬は使われません。終活で、食器類が破損すると、物が減って安堵している最近の私です。

 窯元の「備前焼のコップでビ-ルを飲むと、発泡酒がプレミアムの味になります。東京では、1万円で売っていますがここでは2000円」の説明に釣られて、迷いつつ買い求めた二つのビ-ルのコップ。

帰宅して取り出してみたら、ひとつのコップが無残にも破損していました。

 早速、残るひとつに注いだビ-ル。小さな泡がびっしり。最初の喉ごしのビ-ル。感激!実に美味しい!壊れたコップに、今更のように未練タラタラ。残念無念!亭主と二人で晩酌とおもったけど、残るひとつは私用。誰にも使わせないぞ!

 

 

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芸術の秋にふさわしい 珠玉の隅田川

2016年11月14日 | 日記

 丁度一週間前の11月7日、日本舞踊「藤間藤太郎の会」へご招待されました。2年前も観せて頂いた「隅田川」。 奥深い表現が未だ印象に残っており、樂しみでした。膨らませていた想像の期待を裏切るものではありませんでした。子を思う母親の心理が清元の三味線と浄瑠璃に誘われて、巧みにしみじみと表現されます。技量を超える魂に訴えるスゴさ!藤太郎先生はおいくつなのかしら?私よりかなり上だと思うけど、あの優美さ、しなやかさ。日舞は年齢を超える美しさを出せる、魔法があるのかしら・・・?

 

  

 良いものを堪能させていただいた充足感で幸せでした。理代子さん 毎度のことながら有難うございました。

 翌日から一週間、新神戸を皮切りに中国路です。

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心穏やか 晩秋の一夜

2016年11月05日 | 日記

 港区の高輪警察に隣接する高輪教会の礼拝堂は、旧帝国ホテルの設計者として有名なライトの門下生の設計に依るものだそうです。地味ながら落ち着いた品格を感じさせられる空間でした。昨夜は、私が尊敬しているY氏のお誘いで、高輪教会の素敵なイベントに参加させていただきました。 

  サンドラ・シエン氏のピアノ演奏は、バッハ、モ-ツアルト、べ-トベン、ショパン、リスト、の作品で、その合間に、精霊の働きに委ねた人生のあり方が語られる2時間でした。演奏は、素晴らしく感動的でしたが、作曲者のエピソ-ドや感情を紹介されるサンドラ氏の笑顔と語り口が、穏やかで、美しく、心に沁みました。佳きひと時でした。

いつも小競り合いの絶えない私たち夫婦ですが、少しだけ優しい気持ちになれました。サンドラ氏のCDを手に、嬉しそうな夫。

 私、若い時から、信仰には、関心があるのですが、何故か?怒鳴り通して突っ走る半世紀で、気が付けば後期高齢者の域に足を突っ込んで今に至っています。神からも仏からも見放されている業の深い私なのでしょう。「取って放り投げるような言い方をする・・・。」夫が私に、よく言う科白です。

 

 

 

   

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