飯 田 裕 之
この人ほど、オペラを上演する上で欠かせないタレントの持ち主はいません。
もはやベテランなのですが、『池田理代子とばらのミューズたち』の舞台では、
常に重要な役どころを器用に演じ、舞台をまとめ、若手の方々を助けてくれます。
2011年『リゴレット』でのシリアスな悪役も見事でしたが、2013年の『フィガロの結婚』では、
粋で存在感のある主役フィガロを演じて、初役スザンナに挑戦する山瀬香緒さんを支えてくれました。
そういえば2011年の国際フォーラム『赤毛のアン』でのベル先生役は、
いまだに皆に語り継がれるような名演でしたね。
2013年の『ラ・ボエーム』と『椿姫』では、画家のマルチェッロとドビニー侯爵をやってくださいます。
東京芸術大学音楽学部声楽科卒業。
『フィガロの結婚』のアルマヴィーヴァ伯爵でオペラデビュー後、
多くのオペラ団体の公演に積極的に参加。演じた役柄は65を超える。
オペラにおいては、機転の利くコミカルな三枚目『フィガロの結婚』フィガロから、
愛すべき鳥人間『魔笛』パパゲーノ、デモーニッシュな魅力の二枚目『カルメン』エスカミーリョ、
芝居っけたっぷりのお茶目な男『ジャンニ・スキッキ』ジャンニ・スキッキ、
血の気の多い親分肌『カヴァレリア・ルスカティーナ』アルフィオ、
ノーブルな悪魔『ファウスト』メフィストフェレス、孤独な王『ドン・カルロ』フィリッポⅡ世、
オペレッタでも、笑いの復讐に燃える博士『こうもり』ファルケ、
“恋”に翻弄される2・5枚目『メリー・ウィドゥ』ダニロ伯爵などで主演し、いずれも好評を博す。
またフォーレ『レクイエム』、デュルフレ『レクイエム』、
ブラームス『ドイツ・レクイエム』等の宗教曲や、ヘンデル『メサイア』等のオラトリオ、
ベートーヴェンの交響曲『第九』のソリストとしても活躍している。
2005年より毎年リサイタルを開催し、楽しいトークとわかりやすい解説、
ユニークなプログラム構成に定評がある。
現在、コーラス・コーレ、女声合唱団Largo、アンサンブルEi、
ジャパン・コーラル・ソサイエティ、Harmonie Wave、合唱団いきのちから
、富岡コール、劇団仲間各指導者。
これからの出演情報等、詳しくは公式HPをご覧ください。
http://www.iida-hiroyuki.com