猛烈な暑さの25・26日と続いて、歌舞伎鑑賞と、長唄の日本の伝統文化を満喫出来ました。両方とも芝大神宮の名誉宮司夫人、洋子さんあっての再三のご縁です。
歌舞伎は 玉三郎主演、”ふるあめりかに袖はぬらさじ”。有吉佐和子原作。
昨日は、芝浦の 伝統文化交流館で、長唄の魅力について。三味線、小鼓、太鼓、笛、唄方で、実演を交えて夫々の 和楽器の特徴を学び、楽しみました。
伝統文化交流館は、クラッシクな日本家屋で、天井、窓ガラスの桟等、かなり凝っています。新橋から芝神明、芝浦、品川迄点在した三業、置屋・見番・料亭 の三つを云ったようで、芝浦の此処は、元見番との事です。
建物の、醸し出す雰囲気に心惹かれます。年とともに 日本的な事象に回帰していくようです。
私の祖父は、浄瑠璃を語っていたようです。漆塗りで房が付いているが、浄瑠璃の見台と教わったところでした。
時代は だいぶ 坂のぼりますが、祖父の芸名の登聲から、明治生まれの父親につけた名前が”登”。その下は”健”と、当時にしてはモダンです。ちなみに父親は”都都逸”と尺八を嗜み、酒が入ると、請われて”都都逸”を得意げに唄っていました。
思春期は、大酒呑みの父親に反発して、父親のやる事を否定していましたが、皮肉なことに、今頃になって 心ひかれています。先祖のDNAが、そうさせるのしら・・・