アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

絆の連呼で絆から魂が抜けて…2011年が行く

2011年12月31日 | Weblog
テレビの水戸黄門が終わります。放送時間内に、悪代官などをひれ伏させる…素晴らしい人でした。その黄門様の道具が、「葵の御紋」の印籠。無敵ですよ。黄門様の印籠にも匹敵する無敵の漢字が、「絆」。3.11以降、絆が日本中を席巻しました。そのことについて、なんの文句もありません。

 ただ、絆の連呼はありましたが、それによる復興の効果ってあったのかな?絆ではなく、「大和魂」でも「復活」でも「結束」でも「底力」でも「連帯」でもよかった!?

 漢字について頼りになるのが、広辞苑やら常用字解やら。広辞苑で、絆の意味を調べてみると…
 1 馬・犬・鷹など、動物をつなぎとめる綱
 2 断つにしのびない恩愛。離れがたい情実。ほだし。係累。繋縛。
 絆の第一の意味は、「動物をつなぎとめる綱」。それが転じて、第二の意味ができた。本家筋の中国語では、絆は、「邪魔をする」「束縛」という意味。絆と染め抜かれたTシャツを着ていると、中国人からは、「アイツは、意地悪なやつなんだなあ」と、思われるわけです。良くない意味です。
 日本語の意味でも、「ほだし」は、「人の身体の自由を束縛するもの」ですから、良い意味とは言えません。

 だから何なんだ!絆を批判するのか?って?…冒頭に「文句はありません」と、ことわっております。
 家族や友人を失い、家を失い、古里の風景を失って、それでもなお去りがたい思いによって人を故郷につなぎとめるもの。その感情を「絆」と呼ぶのなら、これほど今年の状況にふさわしい言葉はありません。

 絆の連呼で、いつの間にか絆から魂が抜けてしまって、11画の漢字だけが黄門様の印籠よろしくあたりを睥睨してきていやしないか?
 そう思うと、少しホッとしますが…。なぜかというと、絆は、利害や対立を越えて、人々をひとつにする。こうなると、「しがら」ができる。しがらみは、そのとおり個人を束縛し支配する。ひきこもりや家庭内暴力は、しがらみとしての絆から起こるもの。魂が抜けた絆なら、しがらみは、ユニクロのダウンジャケットのように軽い。…軽くなってしまった「絆」にいつまでもしがみついていなくてもいいでしょう。

 では、新年は絆に代えてどんなことばがいいと考えているか?「働」です。どうでしょう?(出ました!今年最後のオジンギャング。ギャングじゃなくてギャグだろうって?そ、それがギャグなのっ!)災害からの復興、不景気からの復興、心が荒んだ社会の復興…額に汗して「働き」ましょう。

 「絆」を手書きするとき、旁をどう書きますか?「半」ではないような…?
「判、伴、畔…」これらの旁は、「半」です。しかし、「絆、袢、(あまり目にしないけど、胖、拌)…」の旁は、半の上部左右の点が、カタカナの「ハ」のようになっています。判も伴も畔も、元々の旁は、「カタカナのハ」。これが、常用漢字ができて、常用漢字に入れられたものは、旁が「半」となった。表外漢字(早い話が、常用漢字以外)の旁は、昔のまま(半の上部左右の点が、カタカナの「ハ」)。

 なぜ常用漢字表に入れるときに、「ハ」だった部分を「ソ」にしたか?それについては、正反対の諸説があり…解説不能です。個人的には、「ハ」は末広がりで、縁起がいいと思いますが。
 手書きの時にどうするか?「絆」と書いてもいいし、旁を「半」にしてもいいです。好きなように書いてください。入試で×にならないかって?「キズナという漢字を書け」という問題は、入試には出ません。

 と、いうわけで絆を深めた一年でした。来年は、「働」で、どうでしょう。また書いちゃった。よいお年をお迎え下さい。

レディー・ガガを省略すると…「レガ」ですよね?

2011年12月30日 | Weblog
 「レディー・カガが、石川県の加賀温泉郷の旅館や飲食店で働いている」まあ、日本びいきのレディー・ガガだからそういうこともあるのかなと思ったら…レディー・ガガではなく、レディー・カガでした。つまり、「レディー加賀」。
 「白い恋人」が「面白い恋人」を提訴しましたが、「レディー・カガ」は、提訴になりませんですよね?加賀温泉の女性たちだから、レディー・カガ…!何の問題もないですよね。レディー・ガガは、むしろ歓迎するでしょうし。

 東京大学を東大といいますよね。その省略法でいくと、東大は多いですよ。東洋大学、東海大学、東邦大学…みんな東大。東大の門が広くなりました。東京国際経済短期大学へ通う子がいる親が、「うちの子は、東大です」と、言ってもウソにならない。ウソつきを減らすという観点からもありがたい省略法ですよね。

 ずいぶん、「ですよね」を多用するじゃないかって?「ですよね」…。これは、「です」「よ」「ね」を全部合わせたもの。
 「です」は、丁寧な断言です。私の場合、根拠がなくても断言します。
 「よ」は、少々自信がない主張。だけど、共感してよという哀願が込められております。
 「ね」は、様々な意味合いがありますが、私の場合「ね」を使う多くの場合、「無理矢理、念を押して、読んでくださる方を強引に味方につける」こういう意味の「ね」です。
 「です」で断言しておいて、「よ」「よね」で懐柔作戦に出る。そんなところです。

 講演などで、「よ」「よね」を多用する講師の場合、「この人は自分の言葉に自信を持っていないな」と思って間違いないです。

 考えるに、口語の場合、「です」とキメないですね。特に「よ」の場合…
 1 自己主張の「よ」・・・「私が委員長になりますよ」
 2 よびかけの「よ」・・・「ごはんですよ」
 3 相手(聞き手)の利益になる「よ」・・・「10円落としましたよ」
 4 相手の不利益になる「よ」・・・「カジノへ行くなよ」

 えっ?皆同じ「よ」に見える?イントネーションが違うでしょうがぁ!じゃなくて…イントネーションが違うんですよね。

今年も冗語のうちに暮れていきます…

2011年12月29日 | Weblog
 近年、「丁寧すぎる日本語」が増えてきておりまして…
 いつも気になるのが、「以上をもちまして、○○を終わります」。「もちまして」を漢字にすると、「以ちまして」となる。つまり、御丁寧に「以」を重ねた。
 「机の机上を整理しなさい」
 「馬から落馬しました」
 「現代口語を言語学が否定する資格はない」という話になれば、以上を以ちましても、机の机上も、馬から落馬も、皆許される…。「旅行に行く」も「目的的」も、習慣的に使われているし…よくいう日本語の乱れとはちがうモノだからガタガタ言わなくてもいいかな。

 「ガタガタ」は、ガタを重ねているから丁寧すぎるんじゃないかって?ガタガタは、オノマトピアだから丁寧に重ねたものとは違います。「畳語」で、主に世俗的な表現。擬態語、擬声語に多い。
 クタクタ、ポカポカ、カラカラ、ブーブー、モーモー…これら、重ねなければ何が何だか分からない。
 「遠足へ行ってきて、クタだ」…意味が解らない。
 「天気が良くてポカだ」…天気が失敗でもしたのか?

 幼児語も、畳語にしますねえ。「(靴を)履き履きちまちょう」「寝ん寝ちまちょう」「噛み噛みちてね」…変だって?実際使うでしょう!

 「我々は…」これは、「我」と「我」を重ねました。通常「我々」と表記します。「々」は、重ね字とか踊り字とか呼ばれています。
 名詞の複数形の表現に畳語がよく使われます。「人々」「国々」「村々」「神々」「日々」「山々」…。「時々」「寒々」は、 副詞的表現ですね。歳末は、「外は寒々、懐も寒々…」。

 中国語は、畳語が多いです。パンダの名前は、全てではないかも知れませんが、畳語。「ランラン」「カンカン」「ペケペケ」…「ペケペケというパンダがいるのか?」って?た、たぶんいると思います。四川省の山中に。

 犬の鳴き声は、外国でも殆ど畳語です。
 日本語…wan-wan、英語…bow-wow、ドイツ語…wau-wau、イタリア語…bau-bau、ノルウェー語…voff-voff、ロシア語…gaf-gaf、中国語…wang-wang
 どれも、確かに犬の鳴き声ですね。地球人の耳は人種国籍の如何を問わず同じように聞こえるということでしょう。

 丁寧すぎる日本語から、ガタガタと畳語(じょうご)へ陥ってしまいましたぁ。私が書くと、畳語は冗語(じょうご)になってしまいます。

ブータンからの郵便物 日本まで98日間!

2011年12月28日 | Weblog
来ました!最後の一枚が!99.9%諦めていたのに!
 何が来たか?ブータンで投函した絵はがきのうちの最後の一枚が、配達されたのです。

 順を追っておさらいしますと・・・9月19日に、ブータンの首都テンプーから、2枚の絵はがきを投函しました。その2枚は、2週間後に日本で配達されました。ここまではなんの問題もない。
 翌日、9月20日に、ブータン王国唯一の空港がある町のパロで、3枚の絵はがきを投函しました。これが、1か月経っても配達にならない。諦めかけた10月末に、二男へ宛てた1枚が配達されました。そして、またまた待つことおよそ1か月。自分自身へ宛てた1枚が配達になりました。実に76日かかりました…! で、残るは1枚。知人に宛てたもの。これがなかなか配達にならない。もうだめだな、99.9%諦めておりました。
 
 と、ところが、その最後1枚が12月27日、実に98日かかって知人宅へ配達になった!
 
 ただただ驚きました!さすが「国民総幸福量世界一」のブータン。3枚の絵はがきについて、1枚ずつ時差をつけて配達されるように工夫してくださった。そのほうが、一度に3枚とも配達されるより幸福感を感じる…。だったら、19日投函分の2枚については幸福感を感じるようにはしてくれなかったのかって?そ、それは…ブ、ブータンの郵便局も忙しいので、全ての郵便物を時差付きにはできなかったのでしょう…。んなわけはないね。

 さて、最後の1枚、98日間も、どこでどうしていたのでしょう?
 私自身へ送ったものは、76日間かかって届いたのですが、その絵はがきを見てもしや?というある思いが浮かびました。

 宛先を日本語で書き、余白部に「to Japan」と、書いた。絵はがきなので、文面は日本語で宛名面の下半分に書いた。切手は、有名なブータンの切手…ブータン人以外には、おもちゃの切手にみられる…。消印はかすれて判読不能。
 つまり、日本までは順調に届いたとしても、日本国内の郵便局員が、「これ?誰かおもちゃの切手でいたずらに投函したんじゃないのか?」と、考えたのかも知れない。

 こうなった場合、局員が個人の意思で廃棄処分はできない。そこで、詳細に検査し、ブータンに問い合わすなどして問題のない郵便物であることを突きとめた。
 3枚は、日本国内で何度か振り分けられ、その都度、局員の目にとまり…郵便局がそれぞれ精密検査をするもんだから、確認できる期間に差が出てくる。
 こんなことを考えました。他に考えられない…。98日かかったんですよ!人類が国際宇宙ステーション(ISS)で暮らす時代にですよ!
 
 76日かかって我が家へ絵はがきが届いたときの家人の意見は、「航空便じゃなくて、船便で来たんじゃないの?」でした。ブータンには、海はありません。川はありますが、「魚釣り」をしない国なので舟は…ないでしょう?なぜ魚釣りをしないかって?殺生しない国だから。魚を殺すなどとんでもない。もっとも、舟を浮かべるような緩やかな流れの川はありませんけどね。船便はない。
 98日かかった最後の1枚について家人は、「飛脚で来たのかなあ?」と。あ、あのね、国際宇宙ステーションに人類が滞在する時代…いくら幸福の国でも、飛脚で絵はがきを運ばないでしょう…。

 また、倒れた老婆に遭遇…

2011年12月27日 | Weblog
 年の瀬が押し迫っています。凍ったツルツルの路面を、運動のために徒歩で図書館へ行きました。片道2kmそこそこの距離。帰り道、時刻は午後5時…農協ストアの交差点での出来事…

 80歳前後の老婆が、買い物をしようと農協ストアへ向かっていました。交差点の信号が青になったので、渡りはじめ、あと数メートルというところで凍った路面で転倒。後頭部を強く打ってそのまま気絶。
 その話は前にも聞いたぞだって?前の老婆救助の話は、ピロリ菌検査の時のこと。今回の倒れた老婆の話とは別です。念のため。

 倒れた老婆の左手から来た車は、赤信号なので停止。運転手は、横断歩道に倒れている老婆を発見。車から出て、老婆を抱え起こした。気を失っていた老婆は、後ろから抱きかかえられて操り人形状態で横断歩道を渡りきった。私どもは老婆のあとを追いかける格好で歩いておりましたが、抱きかかえられているのを見て、走って助っ人に駆けつけた。
 老婆を助けた運転手は、信号が変わったので老婆を私達にあずけて車へ戻った。家人と私で両側から老婆を抱えた。その段階で、老婆は目を開けたが状況を飲み込めない。
 氷点下15度なのに、帽子も手袋もない。脇を抱えていたのですが、震えがひどい。外にいたのでは凍えてしまうので、二人で老婆を抱きかかえて農協ストアへ入った。

 最初に救助した運転手さんが、車を交差点から出して停車し、発見のいきさつを話してくれた。私達を、老婆の関係者と思ったわけではなく、そのまま立ち去ることができなかったらしい。私達が、「ありがとうございました」と、お礼を言ってしまいました…。なぜ礼を?
 運転手さんは、50歳くらいの男性で車のドアには「室組」と書かれていた。室(むろ)さんが社長の土建会社の従業員らしい。室社長本人だったのかも知れない。心のあるいい人だと思いました。だから思わず礼を言ったのでしょう。

 数分後、老婆は自分で立てるほどに回復し、「頭に大きなコブが…」と、口をきけるようになった。一人暮らしだという…。パーキンソン病だとも…道理で、震えていたわけです。
 私どもとしては、病院へ連れて行こうかどうしようか迷ったが、自分で歩けるし、口もきけるので介助の必要なしと判断しました。血がにじんだ大きなタンコブが気になりましたが…。「明朝、生きて目を覚ましてくれるといいんだけどね」と、話ながら帰途につきました。

 冬の歩行で大切なことは、後ろ受け身です。「そんなのできない」という人は、「あごを引く」だけでもよい。あごを引けば、後頭部を路面に打ち付けずに済みます。

人には言えない「ボケ」行動…

2011年12月26日 | Weblog
 高校を卒業したのは、45年前。私と高校の同期だったという人がおりまして…。先頃おこなったというクラス会の写真(DVD)を貸してくれた。(私には、クラス会の案内は来なかった…。イジメだな…)
 「そんなもの見たくもない」とも言えず、迷惑だったが借りました。70人ほどの45年前の同窓同期生が写っていましたが、案の定、誰一人分からなかった。18歳が64歳になっているわけで、面影が残っているはずがない!もっとも、400人の同期生のうち名前を記憶している人は数人だけ。…もの忘れのレベルがかなり高いのです。自慢にはなりませんが。

 今年も終わりに近づき…1年老いたわけですが、「老いたと感じる瞬間は」ということで、特集してみます。

 日常会話の相手は、もっぱら家人。家人としか話さない日すら少なくない。そこで、独特の会話ができあがっておりまして…。

 「あれ、あの人…うーん、誰だっけ?あそこへ一緒に行ったよね。あそこはどこだったっけ?いつだっけ?」
 「あれ持ってきて!」「どれ?こ、これか?」「違います。それ、そこの…」
 固有名詞が…出てきません。こんな会話ばかりです。

 「指示代名詞と関係代名詞を使った会話」と考えれば少しはカッコイイが、実情は、「ハイレベルのもの忘れ」。
 若くても、もの忘れはあると励まされることもあります。ありがたいが…「ど忘れ」と「もの忘れ」は別だと思うが。なお、「お若いですね」は、「老いてますね」という意味。小学生に対して、「お若いですね」とはいわない。

 人には決して言えない行動も増えてきました。
 普段は飲まない缶コーヒーを勧められ、よく振ってリングプルを押し込み…飲む前にまた振ってしまいました。慣れないもので…。自分の服にかかっただけで済みましたがね。

 メガネの失敗も多い。メガネをかけたまま目薬を入れようとしたり、洗顔しようとしたことも。自分でおかしくて笑ってしまいます。同じく洗顔の際、メガネを外していることを忘れて、メガネを外そうとしたり…。
 メガネを外してガス台に置いて、フライパンを火にかけてしまいまして…ツルが溶けてヤワヤワに。成形を試みましたが…。

 シャンプーとリンスの使い間違い…。「なんか変だなぁ?」とは思うのですが、風呂から上がる時にようやく気づく。ということは、気づかないこともあるということ?これが、薄毛の原因かなあ?

 車を駐車するときに、バックミラーをたたんでおくのですが、出発の時にミラーを出し忘れる。進路変更をしようとしてミラーを見て、出ていないことに気づく。この時の怖さは一通りではない。後続の車を確認せずに、ブリンカーをだして進路変更をはじめてしまっているわけで…。

 最も、「ボケたなあ」と感じるのは、車を止めて降りようとするときに降りられない時ですね。どうして降りられないかって?シートベルトを外さずに降りようとするから…!情けないやら、可笑しいやら。

 人間の記憶力は30歳から40歳がピークで、その後は、ゆっくりと低下していく。早い話が、「ボケ」。アルコールを飲む人は、ボケが加速される。記憶力のみが低下するのではなく、おかしな行動の頻度も高くなる。

 一縷の望みは、「高度の精神活動はボケ知らず」という偉人の言葉。毎日ブログを更新していればボケの進行は遅れるのではないか?
 えっ?その偉人って誰のことだって?そ、それは、わ、私なんですけどね…。

依存症になるにもお金次第…でもないか?

2011年12月25日 | Weblog
 依存症…WHO(世界保健機関)は、喫煙と同様、「病気」と、しています。
 「ある種の快感や高揚感を伴う特定の行為を繰り返しするうちに、その刺激が抑えられなくなって深みにはまっていく…」
 依存症と聞くと、還暦過ぎ世代には、なにやらカッコイイ。しかし、早い話が「中毒」のこと。食中毒も依存症かって?そ、そりゃ違うべ!

 依存症のランキングは…(順位は、アンティークマンの勝手な調査による)
 第1位 ギャンブル依存症…なぜギャンブルを第1位に持ってきたかといいますと、普遍性からです。
 30歳代の女子教員(夫と子どもあり)が、パチンコ依存症だったと話しておりました。「新採用の時、教頭先生に誘われてパチンコ屋へ行き、3000円もらって遊んだ。周囲の客も親切にしてくれたし…土・日だけ行っていたが、我慢できなくなって、平日も行くようになった。ほんと、いい教頭先生でした…」
 タダで、3000円くれる人などいやしない。確かにいい教頭先生らしい。女子教員、現在はパチンコ依存症を克服したのだそうで、良かったです。
 山口さんの御主人が、「パチンコ依存症の時期があった」と、話していました。どこの山口さんかって?山口百恵さんなんですけどね。御主人は三浦友和さん。
 私は先頃知ったのですが、三浦さんのパチンコ狂いについては、有名な話だったのだそうです。
 若い教員も、三浦友和もなることができるのが、ギャンブル依存症。大王製紙の元大王様も罹患した。元手は、3000円でも、100億でも関係なく罹患することができます。
 第2位 アルコール依存症…肝臓が丈夫で、酒を買うお金があることが依存症になれる要件。その昔は、「アル中」といわれていました。
 第3位 ニコチン依存症…アル中の場合は、断酒により寿命は延びるが、ニコチン中毒の場合は、肺胞がタールで覆われ機能しなくなりますから静かに死へ向かうことになります。お金がなければタバコを買えないので、中毒になるためにはやはりお金が必要。
 第4位 薬物依存症…お金がなければ、「ヤク」を入手できないので、お金がなければ、「ヤク中」になることができない。

 アンティークマンは、何かに依存していないのかって?
 パチンコは、間違いなく負けます。3000円が消えるのに、数分あればOK。バカバカしくて依存する気になれない。パチンコ依存症の方は、「全員が損をしています」断言していいのかって?パチンコ屋さんが、払い出す比率をマイナス5%に設定すると、客は5%負けます。コンピューターで操作していますから。

 依存するには「お金」がかかります。そんなわけで、自分では依存しているものがないと思っております。ギャンブル、アルコール、ヤクに使うお金があるなら、旅行へ出かけますよ。あっ!旅行依存症かなぁ?
 依存症は「否認の病」なのだそうで、「自分は何にも依存していない」と否認する人こそ、何かに依存しているのだと…。つまり、人間は皆、何かの依存症であるということ。と、なると、家人は、「NHK依存症」だな。観るテレビは、NHK専門だから。これってお金がかからない依存症…。裏のお婆さんは、「雪かき依存症」。「犬の散歩依存症」が我が家の前を歩く。小1に「ハナクソほじり依存症」の子がおります。彼女は、そのハナクソを私の服につけるんだよなー…。味見もしてたし…。

「枕投げ」をオリンピック種目に!?

2011年12月24日 | Weblog
サルカニ合戦が日本だけの昔話ではないと分かった時は衝撃を受けましたが、「枕投げ」が、欧米人にもウケることを知って、笑わせていただきました。

 「ピローファイト」のことかって?ピローファイトは、枕で叩き合うゲームです。いわば、「マット・フェンシング」。それって、ドラえもんとのび太が、布団を丸めてお互いを殴ったアレかって?そ、そのあたりは詳しくないです。ともかく、ピローファイトは、日本でいうところの枕投げとは違います。

 欧米で枕投げがあったのかって?
 CA(キャビンアテンダント)の話題は、しばしば取り上げてきました。ホスピタリティあふれるCA、怖ささえ感じられるCA、「大丈夫かー?」と心配になる年寄りのCA…。この度は、(映像で見た)おもしろいCAについてです。

 ルフトハンザ航空の立派な体格(推定ですが、身長180cm、体重90kg)の女性CAが、機内で枕を配っておりました。その配り方が、実に興味深いものでした。な、な、なんと、「ポイ、ポイ、ポーイ」と、投げて配っておりまして…。日本では、ものを投げて渡すなどとんでもないことなのですが…。

 乗客の一人がその枕を投げ返した!おそらく、「枕を、投げて配るとは何事だ!きちんと手渡せ!」ということだった?真相は、そんな深いものではなく、軽い気持ちで、バレーボールの感覚で投げ返したのでしょうけど。
 CAは委細かまわず、ポイ、ポイと配っておりました。投げ返す乗客がどんどん増えていきました。CAも負けずに投げる。乗客は投げ返す…。
 CAは、微笑みを浮かべながらの応戦。激戦化するにつれ、微笑みは、大笑いに変わった。完全に、枕投げを楽しんでおりました。
 やがて我に返り、笑いながら退散。その姿に乗客は拍手喝采。万雷の拍手喝采!

 …おもしろい!実におもしろい!ルフトハンザ航空のCAだからこのような、みんながハッピーになるよう演出してくれましたが、他社のCAだったらどうなったか?日本の航空会社以外のCAなら、枕で負けたら、腹いせに武器を持ち出すんじゃないか?

 枕投げは、一度や二度は経験があるでしょう。ルールってなにかあるのかねえ?砲丸投げや、槍投げと違って個人競技ではない。相手があって戦うわけで…。得点もなければ勝敗も曖昧。6人制とか9人制とかの競技人数もいかにも不公平。「1人のCA VS 乗客の大多数」とかで平気で行われる。スポーツマンシップ?…ないなあ。差別用語が飛び交い、罵詈雑言も言いたい放題。
 これは新しい発見です。競技のようで競技じゃない。スポーツのようでスポーツとは程遠い。しかし、「枕投げ」という実に普及した名称を持つ。オリンピックの種目になるように、ルール整備してはどうかねぇ?

 勝敗はどう決めるか…素晴らしいモデルがあるじゃないですか。負けたら、ルフトハンザのCAのように大笑いしながら退場。勝者は、拍手喝采万歳三唱!
 金メダル争い…日本の大敵はドイツですね。ルフトハンザのCAを代表に送り込んでくるでしょうから。

よりによって採尿室で乱闘未遂…?

2011年12月23日 | Weblog
 大学病院へ通っているのですが…なんのためにって?大学病院に、弁当を買いに通う人がどこにいますかっ!大学病院は…平たく言うと、「重病・難病の患者が行くところ」です。
 もっとも、私の場合は、「検査の数値は、健康体そのもの(担当の准教授談)」という状況。では、どうして通院するのか?薬(副腎皮質ステロイド剤)を減らすと、痛みが出る…のです。その痛みというのは、野生児を自認する私をもってして、「ギャー!」と叫ぶほど…(聖人発症型スティル病という病気。間違えました。見栄で聖人と書いてしまいました。正しくは、成人でした…)。

 さて、たまたま採尿室(兼トイレ)の前のソファアで診察の順番を待っておりました。採尿用の紙コップを持って採尿室へ入る人々を、興味深く眺めておりました。皆さん、辛そうでした。大学病院での尿採取を楽しむ患者さんなどいるはずがないです。寿命が見えた人ばかり…とは言いませんが、寿命に近い人が多いということは事実。

 10分ほど、採尿室の出入りが途絶えたと思いました。なにしろ真ん前に座っているわけですから、出入りはしっかりチェック…していたはず…。
 採尿室は、小用の便器が3つ。その奥に、車椅子で入ることができるカギがかかるトイレがある。その奥に窓があって、その窓から尿のカップを提出するようになっている。

 退屈していた私は、自分の小用を足すために採尿室へ入りました。無人と思っていたのに、二人おられた!?一人は奥のカギのかかる個室に、もう一人はその個室の前に…10分以上も、この位置関係を保っていたと思われました。個室前の80歳前後のジイサンが、個室内の人に向かって、ずーっと文句を言っておりまして…。

 「早く出ろよ!ここは尿を採るとこだぞ!別の用を足してんじゃねえのか?オレ予約の時間に遅れちまう。早く出ろよ!」
 採尿は、個室で行う必要など全くないのに…ジイサンは、「採尿は奥の個室でするもの」と、決めているらしい。
 「全く、おかしな奴が増えたモンだ。おい!何やってんのよ!出てこいよ!何分入ってんのよ!15分経ったぞ!小便採るのにそんなにかかるのか…(延々と)」このような、問いかけと言うよりも罵詈雑言が続いているのに、中の人からは、なんの応答もなかった。

 私は、これは間違いなく流血になるな!と、読みました。中の人がいきなり出てきて、ジイサンをぶん殴る!ジイサンは杖を持っているので、当然応戦する。流血ですよ!ただ、小用のために入った私ですから、用が終わったら残念ながらトイレから出なければならなかった。流血の大乱闘を目撃しないうちに、トイレを出なければならないのは悔しかったが…仕方なく出た。しかし、真ん前の特等席は確保している。採尿室(トイレ)で物音がしたら、カメラを構えて飛び込もうとワクワクしておりました。実は、クリスマスのイルミネーションを撮影するために、デジカメを持参していたのです。

 尿のカップを出す部屋、つまり検査技師の部屋にも、「早く出ろよ!ここは尿を採るところだぞぉー!ウ○コしてんじゃねえのかぁ!ブツブツ、ガタガタ…」が、聞こえたらしい。検査技師が、尿検査の部屋からぐるーっと回って、採尿室へ入って行った。

 事情を把握した検査技師氏は、「どうしようもないなあ、っつたく!」という表情で、採尿室から出てきた。仲裁をあきらめたらしい。

 そして、5分後…個室内に20分籠城していた人が出てきた様子。カメラを持つ手が震えた。「撮影してから仲裁に入ろう。ここまで待ったのだからまず撮影しなきゃあね」と、自分に言い聞かせた。
 と、ところが…乱闘が始まらない…?出てきた人も、ジイサンで、かなり萎びておられた。耳が極端に悪いらしい。それだもの、罵詈雑言が聞こえない。杖をかざしたジイサンも、振り下ろす気が削がれたらしく無言で個室へ入っていった。

 よく考えてみると、大学病院へ通う傘寿の患者に乱闘を期待するのは無理だった。私が籠城ジイサンの立場なら、個室から出るやいなや、「うるさいぞ!このクソジジイ!」と怒鳴ったと思います。そうなると、ジイサンも反撃するでしょう。「オ、オレは小便を採取するんだ!クソではないわい!だからクソジジイは正しくないわい!」

 生乱闘、「80歳VS80歳」は、見ることが出来ませんでした。しかし、20分近くも、罵詈雑言を並べたジイサンを見ることが出来て良かったです。どうしてそれが良かったのかって?こんな凄いものを、無料で見られたのですから。

汚職・腐敗は少ないが、生活の質が悪い国…日本?!

2011年12月22日 | Weblog
 さて、次の羅列…一体どんなグループ?なんのランキング?
ニュージーランド、デンマーク、フィンランド、スウェーデン、シンガポール、ノルウェー、オランダ、オーストラリア、スイス、カナダ、ルクセンブルグ、香港、アイスランド、ドイツ、日本、オーストリア…

 汚職・腐敗防止のために活動する国際非政府組織(NGO)、トランスペアレンシー・インターナショナル(TI)という団体がある。そのTIが発表した2011年の世界汚職認識指数(CPI)で、クリーンなほうのランキングです。
 日本は、ドイツと同じ点数で、14位でした。順番では、14位ですが、1位のニュージーランドとの点差は、1.5点。つまり1位と差がない14位。日本は、清潔な国と認められているということです。

 年末なので、ランキングが次々とできてますが…
 ウィーン、チューリヒ、オークランド、ミュンヘン、デュッセルドルフ、フランクフルト、ジュネーブ、ベルン…
 これはなんのランキングか?都市の「生活の質」のランキングなのだそう。

生活の質が高い都市って、汚職・腐敗がない国の都市ではないか?こういうことに気づくのが、アンティークマンのアンティークマンたる所以。えっ?誰でも気づくって?…気づく前に、このようなランキングを見つけ出して比較する人って少ないかも。だけど、生活の質の上位に日本の都市が上位にないが…?

 汚職・腐敗のひどい国と、生活の質が良くない国について見ると…
 なんと、世界腐敗認識指数最下位は、北朝鮮。これは意外でした。「死の統制」で、汚職などできないかと思いましたが。 
 TIは、「北朝鮮には抑制と均衡がない。公への説明責任はなく、司法は完全な政治的支配。その上、市民社会というものも存在しない。深刻な汚職・腐敗で食糧の流通が損なわれている」…あれあれ。金正日の後継者は、100kg超のデブなんですけれど…食糧の独り占め?
 国連児童基金(ユニセフ)は、「北朝鮮に栄養危機が来る」と。これ、かなり前から警告していましたが。
 汚職を取り締まるべき側が、食糧をネコババするしているわけだから、汚職・腐敗世界一となるわけ!…金正日没後、民主化への道を…それは、全く期待できませんね。

 生活の質は、バクダッドが最も悪いのだそう。屋外排便のインドより悪いというんだから…屋外排便中に、銃撃されれしまうのでしょうか?

 生活の質で、日本の都市の名前が上位にないが…。インフラや路上の安全性、公衆衛生サービスで日本は低い評価ということ。東京が46位、神戸と横浜が49位…重大な犯罪も多いし、この順位でもいいほうかな。こんなことになろうとは…。