アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

 また、倒れた老婆に遭遇…

2011年12月27日 | Weblog
 年の瀬が押し迫っています。凍ったツルツルの路面を、運動のために徒歩で図書館へ行きました。片道2kmそこそこの距離。帰り道、時刻は午後5時…農協ストアの交差点での出来事…

 80歳前後の老婆が、買い物をしようと農協ストアへ向かっていました。交差点の信号が青になったので、渡りはじめ、あと数メートルというところで凍った路面で転倒。後頭部を強く打ってそのまま気絶。
 その話は前にも聞いたぞだって?前の老婆救助の話は、ピロリ菌検査の時のこと。今回の倒れた老婆の話とは別です。念のため。

 倒れた老婆の左手から来た車は、赤信号なので停止。運転手は、横断歩道に倒れている老婆を発見。車から出て、老婆を抱え起こした。気を失っていた老婆は、後ろから抱きかかえられて操り人形状態で横断歩道を渡りきった。私どもは老婆のあとを追いかける格好で歩いておりましたが、抱きかかえられているのを見て、走って助っ人に駆けつけた。
 老婆を助けた運転手は、信号が変わったので老婆を私達にあずけて車へ戻った。家人と私で両側から老婆を抱えた。その段階で、老婆は目を開けたが状況を飲み込めない。
 氷点下15度なのに、帽子も手袋もない。脇を抱えていたのですが、震えがひどい。外にいたのでは凍えてしまうので、二人で老婆を抱きかかえて農協ストアへ入った。

 最初に救助した運転手さんが、車を交差点から出して停車し、発見のいきさつを話してくれた。私達を、老婆の関係者と思ったわけではなく、そのまま立ち去ることができなかったらしい。私達が、「ありがとうございました」と、お礼を言ってしまいました…。なぜ礼を?
 運転手さんは、50歳くらいの男性で車のドアには「室組」と書かれていた。室(むろ)さんが社長の土建会社の従業員らしい。室社長本人だったのかも知れない。心のあるいい人だと思いました。だから思わず礼を言ったのでしょう。

 数分後、老婆は自分で立てるほどに回復し、「頭に大きなコブが…」と、口をきけるようになった。一人暮らしだという…。パーキンソン病だとも…道理で、震えていたわけです。
 私どもとしては、病院へ連れて行こうかどうしようか迷ったが、自分で歩けるし、口もきけるので介助の必要なしと判断しました。血がにじんだ大きなタンコブが気になりましたが…。「明朝、生きて目を覚ましてくれるといいんだけどね」と、話ながら帰途につきました。

 冬の歩行で大切なことは、後ろ受け身です。「そんなのできない」という人は、「あごを引く」だけでもよい。あごを引けば、後頭部を路面に打ち付けずに済みます。