アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

「抱っこの宿題」を紹介する「学校だより」が!

2011年01月31日 | Weblog
まず、次の話をお読みいただきたい。
 
 今年の6月のある日のこと、小学校1年生の三女、こはるちゃんが学校から帰ってくるなり嬉しそうにこう叫んだ。
 「お父さ~~ん、今日の宿題は抱っこよ!」
 何と、こはるちゃんの担任の先生は、「今日はおうちの人から抱っこしてもらってきてね」という宿題を出したのだった。
 「よっしゃあ!」と、平田さんはしっかりこはるちゃんを抱きしめた。
 その夜、こはるちゃんは、お母さん、おじいちゃん、ひいおばあちゃん、2人のお姉ちゃん、合計6人と「抱っこの宿題」をした。翌日、学校で「抱っこのチャンピオン」になったそうだ。
 数日後、平田さんは、こはるちゃんに聞いてみた。
 「学校のお友だちはみんな抱っこの宿題をしてきとったね?」
 するとこんな悲しい答えが返ってきた。「何人か、してきとらんやった」。でも、世の中、捨てたもんじゃない。次に出てきた言葉に救われた。
 「だけん、その子たちは先生にだっこしてもらってた」。
 ステキな先生だなぁと思った。

 このお話が載っている本は、「日本一心を揺るがす新聞の社説 それは朝日でも毎日でも読売でもなかった」というタイトル。みやざき中央新聞編集長の水谷もりひと著で、ごま書房新社から出版されている。この本、すでに中古も売られているので、お買い求め易い。是非1冊手元に置いておきたいもの。
 なぜなら、冒頭の「『抱っこの宿題』、忘れんでね!」の他に、「なるほどぉ~と唸った話」「『パクる』の三段活用で進化する」「どうしたら笑ってくれるか考える」「政治ではできない子育て支援」「殺さなければならなかった理由」「こんな素晴らしいアホがいた」…感動的な話の宝庫だからです。

 「抱っこの宿題」を出した先生が凄いということを書きたかったのではないのです。学校だよりで、「日本一心を揺るがす…」を紹介している学校があるということが素晴らしいからです。

 甲乙小学校(仮名)の学校だよりに、「ちょっと立ち読み」という図書紹介コーナーがあります。この学校だよりで紹介する本は、町の図書館で借りられる。地域と学校の「連携」のひとつの好例です。1月末発行号の「ちょっと立ち読み」で、「日本一心を揺るがす…」が紹介されていました。良い本を紹介しているなあと感心させられました。学校だよりで…?学校だよりって、「校長先生の小難しい話と、行事予定が載っているアレ」と、相場が決まっていますが…図書の紹介まであるの?

 「学校だより」は、なんのために発行するか?簡単に言うと、保護者、地域住民、設置者である市町村に「説明責任」を果たすため。ですから、1か月に1回の発行としても、膨大な量になるはず。
 甲乙小学校の学校だよりは、A4版で、12枚!ひょっとして日本一?分量が多ければいいってもんじゃないという御意見もおありでしょうが、内容が充実しています。(Web Siteで読んでいただけないのが残念)
 校長先生のお話から始まって…「学校行事等の考え方とその実施の様子、さらに反省と展望」「日本の教育動向と自校のとらえ」「児童の活動の軌跡」「各学級だよりの内容紹介」「教諭の小エッセイ(順番制か?)」「学校から保護者へのお願い」「図書の紹介」その他、盛りだくさん…正しく、「Think Globally,Acut Locally」(地球的規模で思考し、足元から行動する)なのです。

 随分売り込むが、甲乙小学校の回し者かって?違います。甲乙小学校から1円も頂いておりません。「抱っこの宿題」が載っている本を学校だよりで紹介する学校って素晴らしいから取り上げさせていただきました。許可は得ておりませんが、仮名なので問題ないかなと…。
 日本中の学校が、甲乙小学校のような学校だよりを発行するようになれば、日本の学力が大幅に底上げされると思います。

 学校だよりアナリストとしまして…学校だよりの目的ですが、「保護者、地域住民、設置者である市町村に『説明責任』を果たすため」と、書きました。それはそれで表面的には正しい。では、裏があるのか?学校だよりの裏の目的は、「校長からの自校教職員へのメッセージ」なのです。

速歩と赤ワインで死ぬまで長生き

2011年01月30日 | Weblog
「速歩の人は長生きする」という朗報が、ピッツパーグ大学からもたらされて歩くのが速い私は大いに喜んでおります。(速いか遅いかの基準については、秒速1メートル以上が速い)
 そして、また新たな朗報が、名古屋市立大学から私にもたらされた。
 「赤ワインを飲むと頭が良くなる」というもの。これはありがたい。子育て中の方は、ミルク代わりに赤ワインをガブガブのませると良いのだが…未成年はだめですね。

 この夢のような話…名古屋市立大大学院医学研究科(岡嶋研二教授ら)の研究。
 マウス実験によって、赤ワインに含まれるポリフェノールの一種である「レスベラトロール」に脳の認知機能を向上させる働きがあることを突き止めました。記憶力、学習能力が向上し、認知症の予防や改善につながるとのこと。

 速く歩いて、赤ワインを飲めば死ぬまで生きられる!しかもボケずに。良かったですぅ。
 実は私は、脳のCTで、「萎縮している」と言われてしまったのです。それで、「もうだめだな、記憶力が著しく減退し、新しいことが覚えられない。つまり学習能力が降下の一途。認知症の入り口まで来ている」と、自覚しておりました。そこへ、いきなりの「赤ワイン効果」。白ワイン、ビール、日本酒、紹興酒、マッコリ、焼酎には、「レスベラトロール」は含まれない。このあたり少々寂しいが。いっそうのこと、「レスベラトロール」を単体で売ってもいいんじゃないか?そうなったら、私は買いますけどね。預金を切り崩してでも…。

 ただですねえ、冷静に考えると、脳萎縮の原因はアルコール類の摂取です。赤ワインって…アルコールが入っていますよね?脳を萎縮させ、認知症への道を推し進めながら、記憶力、学習能力を向上させ、認知症の予防をするのって拮抗作用というか、「目クソ鼻クソを笑う」というか…変じゃないか?

 岡嶋研二教授らの実験の概略は…
 赤ワイン、レスベラトロール、白ワインを、3週間「少量ずつ」異なるマウスに飲ませ、記憶や学習にかかわる脳器官の変化を調べた。赤ワイン、レスベラトロールを飲んだマウスは神経細胞を活性化させる物質が通常の1.5倍に増え、神経細胞の再生や情報伝達スピードが向上した。白ワインには効果がなかった。
 迷路を解かせる訓練でも、赤ワインを飲んだマウスの所要時間は白ワインを飲んだマウスの約半分。学習能力も向上していた…。

 「少量ずつ」…これがポイントですね!よく分かりました。1回に1本飲むのをやめます。1回に飲む量をボトル半分にします。そのために、ボトルを1本飲まないための対策グッズ…いいものを買い込みました。飲みさしのワインを保存するために、ボトル内を真空にするワインセーバー(ワイン保存器具)を買いましたよ。オランダ製で、名前が、「バキュバン(vacu vin)」(←ホント、ホント)。

中高生が、「家族を大切に思っている」のが嬉しい

2011年01月29日 | Weblog
 東洋大学、象徴は駅伝の柏原選手だけじゃない。「現代学生百人一首」もおもしろい。え?まだまだ特徴がたくさんあるって?そりゃあそうでしょうが、田舎のオヤジにとって、東洋大学といえば、柏原選手と、現代学生百人一首なのです。早稲田といえば斎藤祐樹。青山学院といえば蓮舫。東工大といえば菅直人。タイガーマスクは、伊達直人。この度の菅再改造内閣の大臣の出身校が実に様々。「閣僚=東大卒」という鉄の枠をぶっ壊しました。高校卒の大臣も出ました。この功績は大きいかも。え?出身校と政治は関係ないだろうって?政治をしていないから出身校の話題を出したのです。どこの世界に、1,000兆円の借金を抱える政治がありますか!

 閑話休題。第24回東洋大学「現代学生百人一首」入選作品100首が発表になりました。6万を超える応募の中から選ばれた100首。どれも素晴らしい。日本の中高生…世の中をよく観ています。そして、「心」があります。良かった良かった。

 <家族愛>
家を出た兄が残した壁の穴見つめる母はどこか寂しげ
 (千葉県高校1年 鶴さん)
「よく来たな」スイカつくって待っていたじいちゃんのいない初めての夏
 (北海道中学校1年 木さん)
たばこ税もっと値上がりして欲しいそしたらきっと父も長生き
 (東京都高校3年 梨子田さん)
この手から言えぬ想いが伝われと寝たきりの父にそっとふれる
 (北海道高校2年 佐藤さん)
風鈴の音色流れる縁側で祖母が私に寄り添い眠る
 (香川県高校3年 久保さん)
和裁の道迷う背中を押したのはたんすで眠る母の反物
 (東京都高校3年 田ノ倉さん)
祖父からの一行だけの手紙受け初めて気付く字の温かさ
 (奈良県高校1年 松村さん)

 中高生が、家族の絆を大切に考えている。そうでない中高生もいるだろうって?言葉に表せないだけで、皆、家族を思っている…作品を見るとそう思えます。安心しました。

<「頑張れ」にかかわって>
先生がニコっとして言う「がんばるな」私の中で「がんばれ」になる
 (北海道高校3年 久島さん)
苦しいという相談メールにがんばってと返信したこと後悔してる
 (埼玉県高校1年 中路さん)
「頑張って」背中に掛かるその言葉時に重荷に時に翼に
 (東京都高校1年 河合さん)

 高校生は、「頑張れ」に敏感であることが分かります。久島さんの先生は、「がんばるな」と、おっしゃるらしい。生徒の受け取り方を考慮してのことでしょう。しかし、言われた久島さんには、「がんばれ」と、聞こえる。だったら、先生ははじめから、「がんばれ」でよかったのかな。このあたりが、薄皮が張ってきた火傷の跡みたいなもので、取り扱い要注意。
 中路さんは、苦しいんでいる人に「がんばって」と、書き送ったことを後悔している。河合さんは、「頑張ってが、時には翼」…こう考える若者もいる。

<就職環境の深刻化>
二文字見てまさかでるとは思わない採用の字が涙でにじむ
 (岩手県高校3年 野口さん)
泣きながら内定決まり一番に電話したのは大切な祖母
 (千葉県高校3年 猪尾さん)
温暖化結局熱くなるのなら融かして欲しい就職氷河
 (大阪府高校2年 寺石さん)

 3年生の2人は、就職が内定して良かった…。

築地で旨いものを食べるコツ

2011年01月28日 | Weblog
 昼食に築地市場へ行き、魚がし横丁の大飲食店街で店を物色する。このひとときは、ワクワクするものです。築地の食堂だけに、「モノ」は新鮮で、量が多い。
 行列ができている寿司屋があり、同じ寿司屋なのに行列どころか、店内に客が居ない店もある。奥の方で、店主がじっと自分の手を見ておりました。そういうところを見て歩く私って…。
 行列の後ろだと思ったら、「ここは最後尾じゃないですよ。あそこに並んで!」と指さされた。行列が左右の店に影響するので、ある程度並んだら、離れた場所に続きが並ぶ…これって、築地魚がし横町の常識?

 魚河岸で働いているおじさんが話しかけてきた。
 「お客さん!どこを見て旨い店を探してんだい?」
 「こ、混んでいる店が旨いかと…」
 「混んでるから旨いってもんじゃない。足元を見なさいよ!」
 
 足元を見る?私など、人生の節々で足元を見られて損ばかりしてきた。魚がし横町で、足元を見ろと言われても…。
 並んでいる人、中で食べている人の足元を見ろという。足元に何かあるのか。

 魚河岸のおじさん多少自慢げに続けた…
 「ゴム長を履いている客が多ければ旨い店なんだよ」
 なるほど!目から、ソーサーほどのウロコが落ちました。
 つまり、ゴム長を履いている人というのは、築地市場で働いている人のこと。築地の人が食べに行く店が、旨い店!

 足元ばかり見ながら、魚がし横町を歩きましたが…時間帯が悪かったか、ゴム長を見つけることはできませんでした。観光客ばかり。魚がし横町の食堂の営業時間は、おおよそ午前6時30分から午後2時まで。

 この日は、魚がし横町6号館の天ぷら屋さん(天房)で、食べました。何の天ぷらかって?もちろん穴子。足元を見ろとアドヴァイスしてくれたオジサンが、「築地にきたらやっぱり穴子をたべなくちゃ」と、言っていたもので…。穴子天丼に、穴子が2尾、体を反らせて乗っかっていました。

 以上、築地で旨いものを食べるコツでした。

チュニジア…北朝鮮の範にはなりそうもないね

2011年01月27日 | Weblog
 「もしも2人がうまくやっているように見えるなら、1人が耐えているのだ」…チュニジアのことわざです。
 このことわざは、「いじめ」を論ずるときに、私がたびたび使わせていただいております。どんな使い方かというと…

 学校で、いじめ関連と思われる事件が起こったとき、校長先生が出てきて、「いじめはなかった」とか、「いじめがあったとは認識していない」とおっしゃいます。その段階で、まったくの間違いというか、ウソですから!「いじめは、2人の人間がいたら起こるのです」もっとも、その当人の感じ方で、いじめになったりならなかったりするのですがね。
 特に学校などでは、2人以上がいるわけですから、「いじめは必ずある」という認識が必要です。チュニジアのことわざに学んでいただきたい。

 ジャスミン革命…このネーミング、センスがいい!「革命」と、聞くと流血…何百、何千の人の命が失われるものと、相場が決まっている。しかし、ジャスミン革命では、40~50人が犠牲になっただけで済んだ(まだくすぶっているので、済んだことにはならないかも知れないが、ベン・アリーを追い出したので、とりあえずは一段落)。
チュニジアは、政治腐敗や人権侵害が飽和状態にあった。青年層の失業率は、25~30%。大学卒業後も就職できない。そのため、街頭で果物や野菜を売り生計を立てる失業者も多かったという。
 そんな中の12月17日、失業中だった26歳の男性が果物や野菜を街頭で販売し始めたところ、販売の許可がないとして警察が商品を没収した。
 男性は、これに抗議するためにベンゼンをかぶり火をつけ、焼身自殺を図った。26歳が、焼身自殺を選択しなければならなかった。つまり、チュニジアの国民の暮らしは、生死の境がなくなっているほど虐げられていたということでしょう。

 それにしても、チュニジア国民の蜂起、身震いがするほど素晴らしいです。その陰に、情報共有のため、Facebook(インターネットによる情報交換)が力を発揮したという。また、Youtubeやtwitter、WikiLeaksといったネットメディアが重要な役割を果たしたという。23年間やりたい放題だった、ベン・アリー政権は、IT時代に負けたといえるかも知れません。ITの普及に取り組んだベン・アリーが、ITに追放されたわけで…。

 チュニジア旅行は、「いつかきっと!」と考えておりました。古代世界に栄華を極めたカルタゴの幻が観られる。豊かであったこの国は、誰もが憧れ、手に入れることを望んだ。さまざまな民族が訪れ、支配し、多様な文化や民族を残していった。日本の半分の面積すらない小国。東京都より人口が少ない。遺跡を巡り、ビーチに遊び(アクアウオーキングには不向きか?)、迷路のようなメディナ(町、特に旧市街地)を、さまよう。アラビアンナイトの世界ですよ。南には、サハラ砂漠が続いている。旅情をかき立てられますが、当分は行かない方が良いでしょう。これから、さらに荒れます。ベン・アリー政権の関係者を一掃しない限り国民は治まらないから。そうこうしているうちに別の勢力が台頭してくる。そこへ持ってきて、民族と宗教…。誇り高きチュニジア人ですから、徹底的にやるでしょう。

 これが北朝鮮なら…26歳の男性が焼身自殺を図っても、「何もなかった」と、いうことになる。国民の蜂起?99.9%考えられない。0.1%は、考えられるのかって?餓えている人が数百万人ですから、不満を持たない人はいない。しかし、Facebookも、Youtubeも、twitterも、WikiLeaksもない。兵士すら餓えている。鴨緑江が凍結している現在(冬場)、北朝鮮住民や兵士が中国側に越境し食料を盗む事件が頻発しているという。先日も、中国の農家に侵入した北朝鮮兵士が、農民を射殺した。食料を盗もうとして見つかったからなのでしょう。

 エジプトは、チュニジアに倣い国民が数千人規模のデモを始めた。死者も出ている。もう制圧はできないでしょう。しかし、北朝鮮国民は、自力で金親子を追放できない。韓国さ~ん!キムチ食べている場合じゃない。平壌を制圧して、餓えた北朝鮮国民を助けてくれーっ!チュニジア問題も、落ち着きどころはそこへいくんだよなーっ…。

居候はイタ公…潮来の伊太郎ではなくてさぁ…

2011年01月26日 | Weblog
 昨年、大枚を叩いて、「コンポーザー」なる物を買いました。畑に穴を掘って、コンポーザーを設置し、生ゴミを入れる。生ゴミ発酵剤を入れておくこと3か月、上質の肥料ができあがる。
 暮れに(雪が降る前に)深い穴を掘り、コンポを設置。冬の間も、生ゴミ肥料を作ろうという賢い作戦。(自分で賢いって言うなってか?)

 ところが…人間には気づかない生ゴミの臭いに、動物たちが集まるようになってきた。動物って素晴らしいです!
 第一に、「(ドブ)ネズミ」…コイツは、地中からもトンネルを作ってやってくる。
 第二に、野良猫。なぜか、丸々と太っている?だったら、我が家の生ゴミを狙わなくても良いの思うのだが。野良猫なのに野次馬らしい。
 第三に、キツネ。我が家は、町の真ん中です。一体どこから来たのか?そのあたりも興味あるところです。猫もキツネも、穴を掘ってコンポの中へ潜り込んで生ゴミを食べることはできない。単に、パトロールのみ。毎日、律儀にパトロールしてくれます。

 そしてある日、第四の刺客が!町の中にある我が家、近くに山などない…それなのに、なんと出現したのは、「イタチ」。白い冬毛に覆われている。何とも愛くるしい。目が合っても、「あっ、カッコイイおじさん、そこに居たの!?」という感じで、逃げない…。
 ネズミが掘った穴を、自分のサイズに拡張してあり、とっとと生ゴミの穴へ入って行った。イタチは、頭が入る穴があれば、体ごとすり抜けることができる。頭の骨が可動式というか、頭の形状を変形できる(軟式庭球のボールだと思えばよいかも)。「ええっ!こんな隙間にイタチが入ることが出来るの!?」ということがままある。

 放屁するだろうって?過去に何度もイタチと遭遇している。10数年前に住んでいた所では、家の中にイタチが入り捕獲作戦に出たこともあった。茶だんすの陰に入ったイタチを棒で突いたら、その棒を両手でキャッチしてかじりついた。押し合い、引き合いになったが、野生の力の強さには驚きました。そのような状況になっても、放屁しませんでした。(実際は、腸内のガスではない。いわゆる「屁」ではないということ。記述上面倒なので屁としておきますが)イタチが放屁するのは、敵から命からがら逃れる場合です。スカンク等と同様に、威嚇のためでなく、恐怖のため臭いを出すのです。時も場所も考えずに放屁するわけではありません。

 で…、そのイタチですが、なんと我が家のベランダの下をねぐらにしてしまいました。真冬でも温かいし、食料が保証されている!遠征に出かけることもあるが、いつの間にか戻っている。
 そのうち、家族ごと越してくるのではないかと…楽しみです。老人の冬ごもり生活に、潤いを与えてくれている…。同じ屋根の下で、イタチと暮らす人って、日本中探しても…それほど多くはないんじゃないかなあ。新たな自慢かって?…ま、まあ…自慢です。

雪が降れば泥棒が楽に仕事をできる

2011年01月25日 | Weblog
 たった4日間家を空けただけなのですが…80センチの積雪。道路から我が家の玄関まで雪中行軍しなければなりませんでした。遊び歩いているツケでしょうか?新聞配達の人と、郵便配達の人が歩いたと思われる跡がかすかにみられました。申し訳ないことをしたとは思いますが、しょうがないです。4日間だけ新聞を止めてもらったり、郵便物を止めてもらうのはむしろ面倒が増幅される結果になったでしょう。ですから、雪を漕いで配達してもらうのが「the bestest」かと。え?英文法を知らないのかって?誇張表現ですから文法にこだわってはおられないのです。

 人間の死に方に、良い死に方も悪い死に方もないのでしょうが、「豪雪で死んでしまう」…これは、できれば回避させていただきたいです。「雪」は融けて無くなるものです。そんな、得体の知れないものに係わって命を落としたくない。
 単身赴任のバカなオヤジが、水道管を凍結させた。業者に解凍してもらうには5,000円かかる。バカなオヤジは、その5,000円が惜しくて凍結のまま放置。やがて本管まで凍結し、近所の数世帯が「もらい凍結」。本管が破裂して、貧乏町が予備費で真冬に水道管敷設工事をしなければならなかったという事件がありました。当のバカの言い分は、「だまってても、春になったら融ける。5,000円もかけて融かすのはバカ」(…バカはオマエだ!)。そのバカオヤジ、生活用水はどうしていたか?職場で済ませていた…!便宜供与で逮捕するぞ、ホント。近所の人の反応は?「ぶっ殺す」と、おっしゃられていた方も。(結局、殺人事件は起こらなかった)

 この冬の雪による死者は、50人を超える勢い。屋根の雪は、「春になったら融ける」などと言っていられない。家が潰れてしまっては暮らしていけない。ただ、屋根の雪下ろしで、転落したり、落ちた雪に埋もれて命を失っては…。
 その昔、「大雪による死者」って、めずらしかったのではないか?現代はどうしてこれほど多いのか?
 高齢化社会ということか?地方自治体は、緊急事態として、「屋根の雪下ろしには命綱をつけろ」「2人以上で作業せよ」と呼び掛けている。これらって、悪意ではないのでしょうが、アリバイ作りとしか思えない。言葉はきれいですがね。独居老人は、命綱をどうやって入手するの?雪をかき分けてコンビニにたどり着いたって、命綱は売っていません。「ツナソーセージ」なら売っているが、それでは、雪下ろしの役に立たない。
 2人以上で作業せよとはいうが、独居だから1人なのでして…。
 絶対に言わないでいただきたいセリフは、「ほーら、命綱を付けていなかったから…」「それみろ、1人で作業していたから…」「我々の注意を無視したから事故に遭った…」

 本当にやる気のある自治体ならば、全職員が出動態勢をとり、要請が来たら役所仕事をほったらかして除雪にあたる。このぐらいの覚悟で臨んでほしいね。

 家の前の積雪が80センチ。4日間、人の気配がない…中で何かが起こっているのでは?と、心配するシステムも必要かなあと思いました。かといって、「留守にします」と届けると、泥棒が楽々仕事をすることにつながる…?豪雪による負の効果…とうとう、泥棒の心配までしなければならないところまできました。春になれば融ける…

サワラとワラサ…

2011年01月24日 | Weblog
「ばんや」には驚かされました。鋸南町の保田…ここに、レンタカー屋のオジサンが教えてくれた、漁協直営の「魚食普及食堂」があります。その名前が、「ばんや」、漢字でどう書くかは不明。
 平日というのに、身動きできない人、人、人…!人口密度は、ラッシュアワーの山手線以上か!食堂の広さは、バスケットボールのコートぐらい。
 で…ばんやのルールというものがある。それが分かっていなければ何時間待っても食事にはありつけない。
 受付の名簿にカタカナで名前と人数を記入する→待ち時間に、注文の品を心に決める→メニューはすべて単品、定食は260円増→なんとか着席することができたら、店員さんを呼んで注文する…

 私の場合、受付名簿の場所まで行くことができず(もの凄い人なので)、魚食普及食堂「ばんや」での食事を断念。首尾良く名前をカタカナで書いたところで、席が空くまでに2時間は待たなければならなかったでしょう。
 しかし、ここからが私の凄いところ。「ばんや」には、魚食普及食堂の他に、温泉宿泊施設(ばんやの湯。日帰り入浴大歓迎)がある。と、いうことは食事も提供してくれるのではないか?食材(魚)は、当然同じものであろう。
 ばんやの湯へ行って、「食事できますか?」と訪ねると、「はい!」という。通された食堂は、掘りごたつ式のテーブルが何列もある大広間で、収容人員は300人ぐらい。客は10人ほど。
 家人得意のセリフが炸裂した!
 「お勧めは何ですか?」
 受付兼ウエイターのオジサンが、「そりゃあ、850円の寿司だ。朝漁協に上がったものだぁ。味噌汁も付くんだぁ!」
 850円の寿司…分厚くでっかいネタ!鮮度は間違いなし。家人は、調子に乗った…!寿司桶を持って歩き出した。そんな客は、通常おらんやろ!
 壁のメニューを貼り替えていたおねえさんの所へ行き質問、「この赤い魚ですが、メニューにはスズキとありますが、千葉県のスズキは赤いんですか?」という質問。メニュー係は、「あ、こ、これはキンメダイです。スミマセン」…クレームをつけられたと思ったらしい。ばんやの湯の食堂は、品切れになった魚を次々と別の新鮮な魚に代える。そのため、メニュー係が表示の書き換えるのが追いつかない。

 で、家人の次の質問が!
 ウエイターのオジサンを捕まえて…
 「壁のメニューのことなんですが、サワラという表記と、ワラサという表記がありますが…」
 「サワラは、サワラ。ワラサはワラサだぁ」
 オジサンは明快に答えた。実は、「メニューの書き間違えだろう!」と言ったのは私。家人は、でっかくて旨い寿司にすっかり調子に乗っているものだから、サワラとワラサの関係を明確にしようとしたわけ。従業員の皆さん、ウカウカ私らの近くへ寄れませんなあ。何を質問されるか分かったもんじゃない。

サワラは出世魚で、サゴシ→ナギ→サワラ(60センチ以上)。
 ワラサも出世魚で、モジャコ→ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ(80センチ以上)。と、いうことでした。ヤレヤレ、支配人まで出てきて大騒ぎでした。皆さん人柄がいい。だけど、昼食時にどうして支配人さんが湯上がりだったんだ?昼休みを利用して一風呂浴びたってことだったんでしょうかねえ?それとも、サワラ?じゃなくて、サボリ?

 極秘情報をまとめると…
 1 ばんやが混んでいる場合は、ばんや温泉の食堂へ行くべし(徒歩60秒)。旨くて、量が半端じゃなく多くて、価格がリズナブルなものを、のーんびり食べられます。
 2 「850円の朝どれ寿司」、「カマ煮」が、お勧め。カマのでかいこと、旨いこと、安いこと!
 3 サワラとワラサは別の魚です。
 4 近所の席の常連客夫婦の会話、「あっちは、凄く混んでいるのに、こっちはガラガラね」「観光客は、こっちが穴場ってこと知らないんだよ」と、いうことでした。

海の上に富士山がある風景

2011年01月23日 | Weblog
「千葉から富士山がよく見える」…60数年生きてきて今更ながら知ったことです。内房線沿い…富士見の名所です。富士見の名所はたくさんあるでしょうが、内房からの富士山は、「東京湾→東京のビル群→山脈→富士山」…これらの順になった景色が、一幅の絵になって見える。海の上に見える富士山、これは内房ならでは。このこと、ロッキー田中さんは御存知だろうか?え?ロッキー田中さんを知らない?ロッキー青木の間違いじゃないかって?どちらのロッキーさんも凄い人です。ロッキー田中さんは、「富士山だけを撮る写真家」です。五反田に「ときめきの富士/ロッキーアートサロン」がありますから、近くへ行かれたら寄ってください。富士山の写真が目印なのですぐに分かります。

 千葉県鋸南(きょなん)町、水仙が満開、緋寒桜が満開、梅が満開!
 梅は、「学問に励めば梅が咲く」という(晋の時代の)故事がある。そのためかどうか、菅原道真が梅をこよなく愛した。太宰府の梅に、いかに梅好きであったかが偲ばれます。菅原道真を、「菅原道具(どうぐ)」と読んだ人がおりましたが、まあ、似ているので許してあげましょう…。
 
 梅ときたら、「松竹梅」。松竹は、冬でも緑を保つということでおめでたいのは分かる。ではなぜ梅がその一角に入るか?梅は、「厳寒の時期に花を咲かせる」ということで、おめでたい。
 「松竹梅」は、寒いときに頑張っているということで、「歳寒三友」と呼ばれています。歳寒三友は、清廉潔白な人格の象徴です。ですから、「あなたは、歳寒三友です」といわれたら、喜びすぎなぐらい喜ばなければなりません。「なにぃ!才寒三遊だって?!なめとるのかワレェ!」と、怒らないように。漢字が違いますから。

 水仙祭り…水仙ロードをひたすら歩くだけのですが…そこら中、水仙だらけ!道端から山から、段畑にまでも。時折、菜の花畑があり、紅梅・白梅があり、緋寒桜があり…上品な甘い香りに包まれた道。保田側から歩き始めて1時間ほどで、富士山と水仙と、梅と桜が見える「水仙広場」に着きます。水仙の海です。

 日本寺を歩くこと2時間、ばんやの湯で1時間、江月水仙ロードで2時間…レンタカーを返さなければならないので、内房観光はここまで。
 レンタカーは、12時間借りられたのですが、レンタカー屋のオジサンが、「午後6時に店を閉めたいので、ガスを満タンにして5時半までに帰ってきて」というものだから、7時間ちょっとしか借りてないけど返しました。大手レンタカー会社ならこんなことはないでしょう。
 「早く帰って来いよ」のオジサンは、話し好きで、体全体から人柄が滲み出ています。午後6時の電車で、木更津から館山までJR内房線で帰宅するのだそう。千葉勤務だったけど、館山に転勤になり、この日は木更津に応援に来たという。…ですから、このオジサンを見物しようとして、木更津西口の「駅レンタカー」へ行っても通常は不在です。わざわざオジサンを見物に行くかって少ないかな?

 この度、生まれてはじめて「蝋梅(ロウバイ)」が咲いているのを見ました。実に美しい花でした。蝋のような半透明の濃いピンク。当然ダジャレを言うんだろうって?当たり…!
 「蝋梅を見て、美しさに狼狽してしまいました」 …何点?

速歩で長生き 日本寺を完全踏破

2011年01月22日 | Weblog
 楽しくないニュースが多い世の中ですが、ヒザを叩いて喜んだニュースが、「歩くのが速い高齢者ほど長生きする」というニュース。科学的な根拠があるのかって?何にでも科学的な根拠を求める風潮は打破したいですが、これにはしっかりした根拠がある。ピッツバーグ大学の研究チームが米医師会の雑誌で発表しました。

 65歳以上の男女、「34,485人」の歩行速度を調べた。平均的歩行速度は、秒速0.92メートル(時速約3.3キロ・メートル)。秒速1メートル以上で歩く人は比較的長く生き、歩くのが速い人ほど余命が長かったという。秒速0.6メートル以下の人は早く亡くなる…。サンプル数も十分ですし、鉄の町ピッツバーグの大学が調べたんだから間違いないでしょう。え?短足の人は不利じゃないかって?歩幅の問題ではないので、ピッチの速さでカバーしてください。
 同大学によると、「速く歩くには強い心肺機能や筋力が必要で、歩行速度が健康度の目安になると考えられる。歩行速度に注目すれば、高齢者の健康管理などに役立つ」とのこと。これがなぜ私が喜ぶニュースかというと、私は非常に歩くのが速いからです。アクアウオーキングで鍛えていますから!

 この度、内房へ行ってきました…といっても、木更津~保田(鋸南町)だけでしたが。アクアラインで木更津へ行き、木更津駅西口で車を借り(レンタカー)てドライブしました。富士山を右に見ながら南下。目的地は、「日本寺(にほんじ)」。日本にお寺は数多いが、「日本」を堂々と名乗るお寺はここだけ。京都にも奈良にも、「日本寺」は、ない。
 なにしろ、聖武天皇が、「建立せよ!」と命じた…つまり、勅願所。8世紀に建立された。千葉県安房郡鋸南町にある鋸山(のこぎりやま)の南側斜面、およそ10万坪を境内としている。早い話が、鋸山そのものがお寺。

 境内にある、大仏、百尺観音像、千五百羅漢石像群などをお参りするには、2~3時間かかります。しかも急な上り下りの石段。疲労で身動きとれなくなっている御老人がたくさんおられました。夫婦で来ている場合、間違いなく奥さんのほうが元気で、夫のほうは、石段5~6段毎に休憩して、「ハア、ハア」と荒い息をしておりました。
 
 そこで私の速歩が日の目を見ました。何人抜いたか数え切れない。片っ端から、「バーフライ!」でした。境内ですから、「どけ、どけ、どけーっ!」と、恫喝はしませんでしたがね。多少ヒザが笑い出しているのを感じてはおりましたが、石段昇降2時間を休憩なしで乗り切りました。もっとも、あちこちで、お賽銭を入れてお参りしたので休憩したことになるかも知れませんが。
 「山寺」と比べてどちらがきついか…いい勝負です。違いとしては、日本寺は、ほぼ全部の道が階段というところ。「鋸山」にあるだけに、切り立った急崖を昇降する感じ。

 百尺観音像は、およそ33メートルの高さ。石を切り出したあとの垂直な岩に(レリーフ状に)彫られている。どうやって彫ったか?33メートルの櫓(足場)を組んだか?それはないでしょう…?
 楽しみにしていたのが、大仏。特に大仏が好きなわけではないが、「日本一大きな大仏を見たぞ!」というのは、自慢になるかと思って…ま、羨ましがる人はいないかな。
 日本寺の大仏は、およそ31メートルの高さ。奈良の大仏がおよそ15メートル、鎌倉の大仏がおよそ11メートルですから日本寺の大仏がいかに大きいかが分かる。自然の岩山を削って作った大仏で、日輪だけはブロック状の石を積んで作ってありました。

 山頂付近に、「地獄覗き」という場所があったので、地獄を覗いてきました。怖いです。オーバーハングの岩の上が地獄覗きで、下を覗くと、数百メートルの空中遊泳をすることができる!
 元気に歩けるうちが人生の華。歩けなくなったら、地獄も覗けない…。