アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

京大入試ITカンニングの「行くぜCIA」に正義はあるか?

2011年02月28日 | Weblog
 入学試験の会場から、「知恵袋」に試験の解答を依頼する…。よく考えたモノです。ITをふんだんに使った映画を彷彿させられました。
ハンドルネームが、「aicezuki」。逆から読むと、「行くぜCIA」。この度発覚した、京都大学の入試の他、同志社大、立教大の問題も知恵袋で解答を求めていたという。
 京大の数学の問題に関する投稿では、設問内容を書き込んだうえ、解答用紙に計算式を記入しなければならないもんだから、「途中計算もお願いします」などと書き込んでいた。

 質問サイトの利用法としては画期的!このサイト、「YAHOO!JAPAN知恵袋」のほかに、「OKWave」や「教えて!goo」などがある。発覚はしていないが、入試会場から携帯電話で解答を求めるケースは、京大、同大、立大のほかにもあったかも知れません。

 「行くぜCIA」の場合、ハンドルネームは一つですが、複数人が関わっていたかも知れません。パスワードとIDを共有すればいいだけの話ですから。どうして複数人説が出てくるか?
 受験者が入試問題を携帯電話(カメラ)で撮影する→試験会場外の仲間に撮った問題をメール送信→仲間が知恵袋へ投稿。と、まあ、こんな感じと考えるのが自然。
 受験者のブレーンが待機していて、解答を受験者へ返送するという、古式豊かな手段も十分考えられる。これは、容易にビジネスになるケース。
 どうして、一度入試問題を撮影して、仲間へメール送信しなければならないのかって?写真に撮られた問題を文章化して知恵袋に載せなければなりません。受験者にそんな時間はありませんから。
 2時間で結果をださなければならない泥縄体制、すでにビジネスになっていたかもしれませんよ。
 えっ?「問題を撮るといっても、シャッター音が聞こえるだろう」だって?そういう質問をされるアナタって、古い携帯電話を使っているんじゃないですか?スピーカーを指でおさえればシャッター音など全く聞こえないカメラ付き携帯電話って、今や普通ですよ。

 さて、これって悪いことなのか?
 Q 受験場へ携帯電話を持ち込むこと自体悪いだろう!
 A 京大、同志社大の場合、持ち込み禁止ではありません。

 Q これって、犯罪でしょう!
 A ヒエーッ!ど、どこが犯罪なの?「入試問題を携帯電話で撮って、文章化して知恵袋を通じて解答を得てはいけません」という法律か、条例でもあるんかいな?エッ?道義的?冗談じゃない。カンニングを防ぎたいのであれば、時代に遅れてはいけません。ITの進歩は速いです。次々と、新しい技が出てきますから。負けずに対抗策を立てなければ。
 現状ではもちろん犯罪ではありません。大学側が、業務妨害ということで、被害届を出して…それからようやく犯罪になるかどうかですね。
 あと、「道義」をいうのであれば、一兵卒が国政に影響を与えている現実がある。また、「議員辞める。でもやっぱり辞めるのやーめた」という前首相なんかはどうなんでしょうか?

 一番の問題は、就職の現実と大学教育にあるのです。
 どんな手段でも、「難関大学」に入学しなければ、輝かしい将来が約束されないという現実があります。現在、大学3年生が会社訪問をしています。関東圏の大学3年生が、「玄関払い同然です」と自嘲気味に言っています。
 訪問した会社から、どこの大学の学生かを問われる。チェック欄は、「東大、一橋大、早大、慶大、その他の大学」となっていたという。これを見て、「あ、ダメだな」と直感したという。バスで自殺しようとした鹿児島大学の3年生も似たような印象をもっていたんじゃないかな。鹿児島大学、元国立二期校でしょう!難関校なのに、「その他の大学」なんだから。
 手段など、バレなきゃどうでもいい。とにかく、有名大学に入らなければならない。生徒たちは必死なのです。

 大学教育ですが、入学してしまえば「普通」にやってさえいれま卒業できる。えっ?留年する学生も多いぞって?だ・か・ら、普通にやっておれば大丈夫です。
 不正手段での入学者も卒業できるかって?そういう学生のほうが成績優秀で卒業するんじゃないの!試験のテクニックをもっているから。それが大学の現実。
 
 今回の試験問題流出について、文部科学省幹部は、「入試制度の根幹を揺るがす事態。京大以外の大学も含め、調査することになる」としている。調査するのは、それはそれでよい。同時に、なぜこうまでして有名大学へ入らなければならないのか?ここを明らかにさせなければなりません。また、大学は、「入学は超簡単、卒業は超難関」にしなければなりません。入試制度の根幹って、そこじゃないですか!

アナウンサーがなぜあのような質問をしたのか

2011年02月27日 | Weblog
 テレビのアナウンサーの質ですが、民放の場合、今さら驚かないが、NHKのアナも…番組の中で、必ずといっていいほど、2~3度間違える女子アナ…顔がいいというだけでNHKに入ったんじゃないかと思われる。男子アナで、「ウケねらい専門」という態度が鼻につく人もいる。NHKのアナは、あくまで謹厳実直を身上としてくださいよ。ウケをねらわないほうがいいと…私は思いますがね。
 民放の話だと思うが、今の時代でも、テレビ局に入社するには強力なコネが必要という話があります。就活の学生間の話ですから、多分その通りだと思います。

 ニュージーランドの大地震で、倒壊したビルの下敷きになった男子生徒(19歳)がおられる。右足の切断手術を受けてからの救出…。
 フジテレビの「とくダネ!」で、アナウンサー(43歳)が、男子生徒本人に電話でインタビューした。

 「今までスポーツをやってきたのにもうスポーツができなくなったことについて、どんな気持ちか?」

 ガレキの中で、「アナタの命を助けるためには、アナタの足を切断しなければならないが、どうしますか?」と救助隊に問われて、「生きたいです」と、答えた男子生徒。その生徒に…「もうスポーツができなくなるわけですが…」という質問をするのが、日本のテレビ局のアナウンサー。しかも、1年目、2年目のアナウンサーではない。43歳ですよ。脂がのった旬のアナです。

 どうして、このようなことが起こるのでしょうか?大きく、3点が考えられます。

 1点目は、能力がない。状況を瞬時に察知できないし、次にどのような質問をするべきかを判断できない。テレビ局のアナウンサーになるのですから、強力なコネの他に、かなりいい頭をもっていると思うのですがね。
 2点目は、「ペンは剣より強し」を履き違えた特権意識のなせる業。「テレビ局のアナは、世界を動かせるんだぞ。インタビューも上手い。庶民は、質問にきちんと答えなさいよ」という傲慢な素顔をもっている。
 2点目は、平日の朝8時の番組ということ。「てっぱん」「みのもんた朝ズバ」「スッキリ」「スーパーモーニング」「ジャングル大帝」…この並みいる強豪の中で「とくダネ」だって、視聴率を稼がなくてはならない。そのためには、アナウンサーが、「おもしろい」「ズバリ切り込む」「コメントが鋭い」などなどで突出していなければならない。(てっぱんとジャングル大帝は、報道ニュースバラエティーショーではないですから、アナウンサーはいませんけどね)
 つまり、「そんな非常識な、非日常的な質問をしていいのか?!」と、意表を突くような質問をしなければ、視聴者にウケない。そこで、「もうスポーツができなくなった…」が出てきた。視聴率至上主義から出た質問です。

 19歳で、自分の足を犠牲にしても、生きようとした人に対しては、「強く生きて」という願いを基盤した質問でなければなりません…。アナウンサーには、人としての成長を…期待してもダメか…。

1兆円貸して、3割回収…

2011年02月26日 | Weblog
 総予算1兆円の「第二のセーフティネット」、貸し付けたはいいが、回収できるのは3割程度だと…。単純に考えると、7000億円をばらまいたということか!特に、失業者向けの貸付制度は、巨額の金に目を付けた闇社会の標的にされているという。
 手口?端的に言うと、暴力団がホームレスに「総合支援資金貸付制度」を利用させ、お金は自分たちが頂く。償還?するわけがないでしょう!ホームレスには同情できないが、路上で暮らしてさえいなければ、暴力団に利用されることなどなかった…。
 ホームレスのみなさんは、努力して屋根の下で寝るように…と、思ったら、努力はしているらしい…。

 浜松市内のホテルを無銭宿泊で渡り歩いていた親子四人。1週間で逮捕された。家族のホームレス…そういう時代になっているのか?子供は2人とも小学生。住所さえあれば、子供手当てがもらえたのに。この家族、これからどうなるんだろう?踏み倒し金額、42万円。
 尼崎市内のスーパー銭湯に約2カ月間居続けたオヤジが捕まった。「金がなく、行くところもなかった」…風呂に浸かって暮らせる。路上で寝るよりどれほどいいか。踏み倒し金額16万円。
 足利市の健康ランドに無銭宿泊していた還暦オヤジの滞在記録は、55日。「死ぬまでいようと決意」していたという。踏み倒し金額は約12万円。

 セーフティネットの貸付金が回収できないことと、短期間に立て続けに報道される無銭宿泊…この両者に共通するものがあります。
 まず、セーフティネットですが、貸し付けのハードルが無いに等しい。暴力団が作った偽造書類が、まんまと通ってしまう。貸付期間中に貸し付けた人と面談することもない。回収できなくなってから感想をのべる、「…7割はダメですね」。他人事だもんね。どうしてこれほど無責任でいられるのか?「自分のお金ではないから、機械的に事務手続きするだけ」ひどい話です。1兆円は大金です。それって、誰のお金だよう!

 無銭宿泊のほうは…1週間、2か月間、55日間…ホテルはともかくとして、スーパー銭湯やら健康ランドってどうなってるの?長期滞在はあり得ない。毎日、入館者と退場者のチェックはしているんでしょう?しかし、2か月とか55日住み込んでいた人がいる。「退場記録が1人分足りなかったりしたが…」ということだが。責任感が無いですよ。機械的に形だけのチェック…。おかしいと思っても追及しない。

 「セーフティネットに」ではなく、「セーフティネットの必要がなくなるように」1兆円を使えば良かった。今更言っても遅いって?確かに…。
 赤字大国なのに、大金がばらまかれてしまう。ついつい愚痴が出てしまいます。

楽観主義と日本の教育

2011年02月25日 | Weblog
 「楽観主義」…これは、いいです。但し、楽観主義者には、なろうと思ってもなれない。「ボクサーは、天性のものが全部」とおっしゃる、元ボクシング経験者の政治評論家がおられるが、楽観主義も天性によるところが大きい。
 先日私は、微熱が出て体中が痛み、5日間もプールへ行くのを休んでしまいました。「今年の桜を見られずに御臨終かな…」と、寝たり起きたり。そんな中、家人がスーパーにダイコンを買いに行くので一緒に行こうという。(どうゆう誘いじゃ!)痛む体にムチ打って、しぶしぶ行ったのですが…スーパーの入り口の花屋に、桜が売られていた。家人いわく、「ほら、桜を見られたでしょう!」
 そのためだけに、具合の悪い私を引きずり出す…なんたる楽観主義。悲観主義の権化である私は、いかに努力しても、病人を引っ張り出して花屋の桜を見せる事はできません。

 「永遠の楽観主義を持ち、夢を追って」という言葉を残した人が、ハーバート・ブラウン博士。昨年ノーベル化学賞を受賞した米パデュー大学の根岸英一特別教授の恩師。ブラウン博士は、「人材育成とは『夢』の追求を支援すること」だという。「夢」に、いつも違和感を覚える私ですが、この人材育成論にはすんなり頷けます。今の日本には、人材育成しかない。

 もっとも、人材育成は過去にも叫ばれていた。80年代に、各分野の急速な国際化や情報社会化、規制緩和の動きがあり、状況に柔軟に対応できる人材の育成が必要となった。そこで、「個性の重視」「変化への対応」「生涯学習体系」が教育政策の柱となった。時は、受験競争が過熱し、非行が社会問題化していた。このあたりから、「学力の二極化」が進み始めていた。二極ある場合、人は元来自堕落ですから、勉強したくない極がふくれあがる。つまり、日本の学力が落ち始めたのです。

 そして90年代に入って、唐突というか拙速というか…学校週5日制がが導入された。どうしてあれほど急いだのか?そのために、「授業量の縮減」「教科を超えた総合学習などでの質的転換」が図られた。これがいわゆる「ゆとり教育」。掲げられていた大看板は、「生きる力」…。
 その後は、国際学力テスト(PISA)の順位が下がる一方。悪者とされたのが、「ゆとり教育」。ゆとり教育は何も悪くない。80年代の教育政策が失敗だったということなのですが…。(そんなことを言う教育評論家はいないって?教育評論家の看板を掲げている人って、「教育」を知らないんじゃないの?目立つのが上手というだけ。当代ナンバーワンの教育評論家さんのコメントには、腹が立つことばかりですよ!おっと、興奮してしまいました)
 新年度からの新指導要領では、教科学習を再び増量する…。グリーン上で行ったり来たりするゴルフ状態になっています。

 教科学習量の増大については、ウエルカム。その段階で世界に遅れをとってはいけません。大事なことは、「ゆとり教育」で行われていたことの復活です。
 何度も言っていますが、日本は、科学技術立国。技術革新と商品開発に力を入れる。これは、学習量の増大が少しは役に立つ。

あと、クールジャパン。日本のよさ、「(人が)勤勉・実直・やさしい」「(仕事が)正確・丁寧・美しい」「社会が安全」。 日本の文化、「音楽、アニメ、ファッション、書画、寿司、柔道…」。これらは「ゆとり」で育てなければなりません。教科の学習量が増え、ゆとり教育もするとなると、児童生徒は暗くなるまで学校で勉強しなければなりません。上海の子たち(都市部の子たち限定ですけど)は、それ以上に勉強しているのですから、上海に勝とう思うなら、日本もそれぐらいやらなければなりません。え?競争は良くない?そういう人は、無人島で一人で暮らしなさい。「競争なきところに発展なし」です。 

 以上述べたことと、楽観主義をどう結びつけるか?

 「日本は、少子化だから、もうどうしようもないんじゃないか」ではなく、「少子化だから良い教育ができるぞ」という楽観主義でいこうということです。
 私は、「寺子屋への回帰」を提唱したい。少子化だからこそできる。
 習熟度別に分けた授業をしている学校は多い。しかしこれは、同じ教科内容について、時間をかけて骨を教えるか、肉まで含めて教えるかの違い。「個性を伸ばす教育」とは別のもの。寺子屋の場合、「学年なし、教科書なし」という教育。「秀でた才能を生かし伸ばす」には、寺子屋方式は理想的な教育です。これは、実現可能です。はじめからできないと決めつけると寺子屋方式などできやしない。楽観主義で行きましょう。

 今年の桜を観られないんじゃないかと鬱々としておられる方は、スーパーの花屋へ行けば悩みは解決です。

面接必勝法…特性で勝負

2011年02月24日 | Weblog
 GDPで日中逆転、日本は第3位に転落。「経済大国」「金余り大国」「黒字大国」と言われた日本を知っている世代にとって、呆然とする事態。中国に抜かれることは、前期(7~9月期)から見えていたが、それでも現実を突きつけられるとショックです。

 国の豊かさを示す指標として、GNP(Gross National Product 国民総生産:世界中のどこの国かを問わず、「日本人が」生産して稼いだ額の合計)が使われていた時代があった。
 今は、もっぱらGDP(Gross Domestic Product国内総生産)が使われている。

 GNPが華やかだった頃のこと…
 日産自動車の入社試験の面接で、「GNPとはなんですか?」という質問がなされた。立て板に水ですらすら答える学生が多かった。…そんな中、「あ、ジ、GNPですか…」紅潮し汗ばんでいた。重苦しい沈黙が数秒間続いた。次の瞬間、その学生の表情がパッと明るくなった。
 「ジ、GNPは、ガ、ガンバレ、ニッサン、パルサーです!」
 この学生、現在は日産自動車の中堅としてガンバッテいる。

 なーんだ!経済問題ではなく、そちらか?だって?こっちのほうがおもしろいかと思ってさ。

 サッポロビールの面接試験の話は有名なので知っている人が多いかも知れないが、知らない人用に掲げます。
 面接試験場に入った学生が、面接委員の質問に答えない。はじめのうちは、緊張しているのだろうと、ニコニコしていた面接委員も、次第にイライラしだした。「も、もう、いいです!」と、面接を打ち切った。無言の学生は、もちろん無言のまま席を立った。そして、退出する瞬間向き直り、「男は黙ってサッポロビール!」と、大きな声で言った。
 これは、大きな賭でしたね。その学生が採用されたかどうかまでは知りませんが、サッポロビールとしては、このようなおもしろい学生を採用しなきゃ。饒舌な学生より、はるかに好感が持てます。え?好感だけじゃあ仕事にならない?饒舌よりいいと思うが。

 新しいところでは…
 日本の一流商社に挑戦していた学生は、ワイシャツで勝負に出た。一次面接はピンクのシャツ。二次は紫。その後も、赤、緑、黄色、青と、意表を突く色のシャツで、順調に内定へのステップを駆け上がっていった。そしてとうとう、社長じきじきに面接する最終面接へ臨んだ。
 ここで、注釈をつけなければならないが、商社の人事課は、社長に学生の「シャツの色情報」を与えていたと思われます。人事課も、社長も、「最終面接のジャツは何色か?」この点に興味を集中させていた…。
 そして、最終面接のシャツの色は、「白」…。
 この学生、内定目前であえなく撃沈。何色のシャツだったら内定をいただけたのだろうか?本人は、「社長面接だから、白かなと…」。

 学校関係では、能力的には合格に届かないが、面接の点数で合格という例も少なくない。看護学校の面接に臨む生徒に、先生がアドヴァイスした。「成績では勝負にならない。オマエが勝負できるのは、声の大きさだ。受験生の誰よりも大声で面接官に答えろ」
 この学生、合格!しかし、後日談がある。看護学校の授業で、「麻疹(マシン)」が取り上げられていたとき、この学生が挙手して質問した。
 「麻疹(マシン)は、癌(ガン)の一種ですか?」
 先生が、「うっ」と詰まったところで学生は…
 「マシンガンなんちゃって!」

 声が大きいからといって、合格させるもんじゃないですね。

「ゾウのふん」の第二の人生 ん?ふん生?

2011年02月23日 | Weblog
 「学校でのウンチを解放せよ」という私の主張が取り上げられ、広まっています。えっ?私が主張したからではないって?私以外にそのような主張をする人がいたとしたら、それはそれで嬉しいことです。目標を同じにする同志が多いのはそれなりに心強い。

 「ウンチ教室」が小学校で広がり始めているという。「ウンチ型の教室か?どんな教室じゃあ!」などと、ツッコミを入れないでください。すこぶる真面目な話ですから。
 ウンチ教室では、ウンチの大切さや体のしくみ、トイレの使い方などを教える。すっきりとウンチするためには、十分な睡眠や食事、運動が欠かせない。生活習慣を見直す良いきっかけになります。

 紹介されていた世田谷区の小学校の授業の例では…
 教材は、動物園から借りてきたゾウのふん。乾燥していてにおいもない。「えー、やだ」「汚い」「臭い」と大騒ぎしていた子どもたちも、間近で見たり、においを確かめたりしていくうちに「臭くない」「草が混じっている」「食べたものが出てきたんだ」と様々なことに気づくという。
 この授業、上手です。「ゾウのふん」でなくても良かったのに、わざわざ動物園から「ゾウのふん」を借りてきた。授業のあと、返却に行ったのでしょうか?「あのーぅ、ゾウのふん、お返しに来ました…」と、言うのでしょうねえ。

 閑話休題。単に、「ふん」では、子供達の注意を集中させることはできません。「ゾウのふんだよー!」…これなら、アンニュイを決め込んだ子供でも心を動かされます。授業の導入は、100点満点。え?授業研究ではなく、ウンチの話だろうって?そ、そうでした。
 このように、ウンチと正面から向かい合う学校が増えてほしい。動物園は、ゾウのふんを全国の小学校へ配布(貸し出すなんてケチなことをいわないで、無料配布)していただきたい。

 私の、「学校でのウンチ解放論」は、「学校でも、堂々とウンチできる子を育てよう」という論です。「学校ウンチ」がいじめの対象になったり、我慢しすぎて体調を崩したり…。それらが主因で、不登校になったり、引きこもったり。学校ウンチを早急に解放しなければならないのです。学校主導がもっとも有効ですが、AKB48や嵐が、「学校ウンチ」の旗を振ってくれるとありがたい。

 市町村は、学校のトイレを調査して3Kトイレ(暗い臭い汚い)を撲滅してください。トイレは、「明るく、芳香が漂い、清潔」でなければなりません。
 このような主張で、議員に当選したら、「トイレット議員」と呼ばれるかなあ?「ウンチ議員」ってのは、やめてもらいたい。え?当選しないからそんな心配するなって?うっ…。

地球にまだ孤立部族がいるのが嬉しい

2011年02月22日 | Weblog
 アマゾンのヤノマミ族は、シャボノと呼ばれる円形のアパートに住む。このシャボノのルーツは、中国福建省北西部永定県の、福建土楼(客家土楼)であるとする説を私が発表した。しかしながら、どこからも、なんの反応もない。シャボノと福建土楼に目をつけただけでも偉業なのに…!

 奇をてらっての説ではありません。アマゾンの多くはペルーなのですが、昨秋ペルーへ行ってきて、「アジアと南米の結びつき」を確信してまいりました。福建土楼がグレートジャーニーの末、アマゾンまで来たという説にますます意を強くしました。
 ヤノマミ族は、ブラジルとベネズエラの国立公園サービスによって、日用品支給する等の形で保護されている。しかし、暮らしは、部族内の対立等がありかなり、厳しい様子である。
 
 アマゾンには、保護の手が入っていない部族、つまり外部との接触を持たない部族が元気で暮らしているという。さすがアマゾン、奥が深い。ブラジル政府も、「奥地で暮らす部族に接触するな」と、おふれを出しているという。
 もう3年前になるが、アマゾンを撮影中の飛行機を射落とそうと、矢を放たす部族が空撮され映像が公開されたことがあった。あのときは、映像を見て衝撃を受けました。飛行機を、大きな鳥と思ったか?矢で射落とそうとする。そういう人が地球上にまだいたということが、嬉しかったです。屋根に登って竹竿で星を落とそうとするかのような…。

 その部族を、最近また撮影できたという(National Geographic News)。みなさん元気そうにしていた様子で…今回は、矢を射かけてはこなかったらしい。今回も空から写真を撮ってきたのですが、写真によると暮らしが豊かであることがうかがえます。
 裸同然で暮らす部族にとって暮らしが豊かということは、食料が豊富ということ。パパイヤ、キャッサバがうず高く積まれている。収穫したトウモロコシ、カボチャ、ピーナッツ、バナナも。これなら、孤立していても暮らせると感じます。孤立部族といっても、外部との接触が皆無というわけではなさそう。マチェーテ(山刀)や金属製の鍋を使っているのが確認されているという。

 現在のところ危機的な状況にはない孤立部族、彼らに敵はいないのか?敵は、違法伐採者たちです。特に、ペルーでは違法伐採が進み、部族が逃げ惑っている状態。ブラジルは先住部族保護が手厚い。と、なると、ペルーから逃れてブラジルへ入る部族が出てくる。そうなると、部族間抗争が起こる。
 ブラジル政府の視察チームは、「政府の方針通り部族との直接の接触は行わない。彼らが健康な生活を送っているか、人数が減って以内かを調査する。また、伐採業者や採掘業者に痛めつけられていないか確認したい。1年に1度は上空から調査を行う」…是非続けていただきたいもの。

 地球上には、ネット依存症の人もいれば、裸で上空の飛行機を眺めている人もいる。幸福度はどちらが高いか分からないが、私は、「孤立部族が存在する」ということに嬉しさを感じます。できることなら、1年とはいわない、1週間でいいから一緒に暮らしてみたい…。単なる野次馬だろうだって?夢がある野次馬です。

サービス精神は解るがアリバイ作りはいただけない

2011年02月21日 | Weblog
 人気お天気キャスターの半井小絵さんが、「ニュース7」を降板するのだそうで…理由は週刊文春とは関係なく、既定の方針だったとか…。それはともかく、最近のお天気キャスター、懇切丁寧すぎます。先鞭をつけたのは誰なのかは分かりませんが、半井さんも、「明日のお天気は○○なので、お足元に御注意下さい」などと天気予報の中で滑って転ぶ心配までしてくださる。足元に注意しろの類は、まあまあ受け入れられる。しかし、お天気キャスターからの御注意の中には、なかなか受け入れがたいものもある。

 「今日は、大きめの傘でお出かけ下さい」…いろいろな大きさの傘を用意しているお宅って、どのぐらいの割合でしょうか?我が家など、1人1本ですから…大きめといわれても対応できない。
 「冷えますので、1枚多く着てお出かけ下さい」…そ、そこまでいうか?視聴者の判断にまかせていいんじゃないの?
 「お出かけにはゴム底の靴がいいでしょう」…靴の底まで気遣いを!
 「アイスバーンとなりますので、お車でお出かけの際は、スピードを控え目に、急ブレーキ、急ハンドルに御注意下さい」…天気予報なのか、交通安全情報なのか?
 
 この冬、「全く無責任だなあ」と思った、親切もどきは…
 「屋根の雪下ろしでは、命綱を着用してください」…これは無責任。お天気キャスターのみならず、市町村の広報でも、「命綱」を呼び掛けている。こういうのを机上の空論というか屋根の上の空論というか…。
 どうして、命綱が無責任か?

 1 綱をどこで仕入れるの?ホームセンター?屋根から落ちてケガをしたり、亡くなったりされる方は、ホームセンターまでの交通手段をもたない人が多いのですけど…。
 2 綱を入手したとして、体のどこに縛り付けるの?腰に巻いたり、ベルトに縛ったりすると、万一の時非常に危険です。つまり、ヘリの救助員がつけているような、専用の装備が必要なのです。
 3 専用の装備で、綱を体に縛りつけたとして、もう片方の綱の端をどこに縛り付けるの?屋根の上には、そのような箇所はありませんけど。

 以上のように、民間人が命綱をつけて作業するのは、不可能に近いのです。ですから、「不可能な事を勧めるな!」ってことです。「あれほど注意喚起したのに、命綱をつけずに作業したから事故に遭った」と、言い訳ができるようにアリバイづくりをしているのかと思ってしまいます。

 電車の車掌さんが社内アナウンスで…
「お気を付けてお出かけ下さい」
「きょうも一日お疲れさまでした」
 など、「一言アナウンス」が評判になっている。
 これも、一言アナウンスの域で止めておくのがいいと思います。
 「ご乗車の皆様、おはようございます。サイフ、ハンカチ、チリ紙、腕時計、入れ歯は、お忘れではありませんか?インフルエンザの予防接種はお済みでしょうか?うがい・手洗いが予防の一丁目一番地でございます。また、早めのパブロンも有効でございます。次の停車駅は、ウッ…す、過ぎてしまいました。どうもすみません…」
 こうなっては、本末転倒。ま、何事もほどほどにということで…。
 命綱は、「一式を市町村で貸し出す」「車がない世帯へは、お届けする」…このようにしなけりゃ!

GPSでストーキングする時代…

2011年02月20日 | Weblog
 姻族に、元統一教会信者がいる。また、統一教会の道場に連れて行かれ、信者見習いを体験した友人もいる。自慢かって?そんなもの、自慢にも何もならない。ボストン時代は、教会の支部(道場?)のようなものがあったり、教会が経営する鮮魚店があったりで、身近な存在だった。鮮魚店の店員は日本人が多く、合宿暮らし。一様に覇気が無く、衣服が薄汚れた感じ。布教活動は活発で…私の事務所に(布教目的だが、物売りを装っていた)元気に入ってきた日本人女性がいた。化粧っけがなく、日焼けしていた。一瞬、インカか、北朝鮮の女性かと思ったほど。(冬だったので)ダウンの上着を着ていたが、袖口はもちろんのこと、全体が汚れていた。下手くそな英語で話していたが、私が日本人であることが分かると脱兎のごとく逃げていった。

 なぜ逃げなければならなかったか?なぜ堂々としていなかったのでしょうか?私に捕まえられて、親元へ送還されるとでも思ったのでしょうか?罪の意識があったから逃げた…。

 統一教会は「神様の真の愛を相続しよう」をテーマに、「ために生きる」人格の育成と祝福結婚による理想家庭の実現に取り組んでいるという。この段階ですでに怪しい。(桜田淳子さんを思い出します。誰だそれって?山口百恵さんと、日本の一、二を争うアイドル歌手でした)
 また、そのような理想家庭を世界中に拡げることを通して、人種・民族・文化・国家の壁を超えた人類一家族世界を目指している。…こうなると、理解不能。人類一家族世界?どんな世界か分からないが、魚屋との繋がりはどうなっているのか?魚屋の店員たちが、理想家庭で暮らしているとは思えませんでしたが。

 私の姻族の元信者の場合、脱会しようとしても執拗に追い回され、海外に逃亡しました。10数年後、ようやく追っ手がこなくなったという。

 統一教会のことはすっかり忘れていたのに、「脱会女性にストーカー行為の統一教会の男を逮捕」というニュースで思い出しました。
 統一教会を脱会した女性を路上で待ち伏せ…これは古式豊かなストーキング。さらにこの男の場合、女性の親族の車にGPS機能がある携帯電話を取り付け、居場所を確認していたという。スパイ映画さながら。時代を感じました。そのうち、衛星から監視するんじゃないか?!
 男と脱会女性は、宗教上婚姻関係にあった。つまり、例の国際合同祝福結婚式というやつですね。神様の真の愛を相続できなかったので、ストーカーになった。ぜんぜん祝福結婚ではなかった。

考えさせる…生徒にも力士にも

2011年02月19日 | Weblog
 八百長相撲のことを、「拵(こしら)え勝負」といった時代があった。
 八百長の事を書こうというのではありません。もう飽きたから。
 「拵え」を「こしら-え」と読める人は少ないんじゃないかな。この「拵」は、ワープロでは出てくるが、よく似た漢字の、「栫(木偏に存)」は、ワープロでは出てこない。手書き文字入力でようやく出てくる。この「栫」は、なんと読むか?音読みは「セン」、訓読みで「かこい」。八百長と栫はなんの関係があるのか?ですから、八百長とは関係ない事を書こうとしているのです。

 漢字一字、「栫」が名字の方がおられる。栫裕保(かこいひろやす)さん。「拵」から「栫」を思い出したわけで…、いつもの音韻連想ではなく、「形体連想」です。
 栫裕保さんは、全国高校サッカー初優勝の滝川第二高校の監督さん。ここで、「あーっ!」と、気づかれた方もおられるでしょう。

 実は、私は滝川高校の出身。「そうか、神戸市の滝川高校か?あの、男子生徒がいじめを苦にして自殺した。学校側がいじめを否認し続けていたのが見苦しかったなあ」だって?…いえいえ、神戸の滝川高校ではなく、別の滝川高校ですけどね(日本に滝川高校は複数あります)。

 私の記憶では・・・神戸の滝川高校が進学校へシフトチェンジをすることにしたが、スポーツでも伝統校なので、スポーツ専門の高校として、「滝川第二高校」を作った。しかし、私の記憶をあざ笑うかのように滝川第二高校は、「スーパー特進Lコースを開設」。難関大学への進学指導にも力を入れている。「特進コース」でも凄いなあと思うのに、さらに、「スーパー」をつけた。「L」は、なんなんだって?そ、そりゃあ、SやMサイズの人より大きな人が入るコースという意味かと…。

 それは、ともかくとして…。栫監督が、教育者として優れていると思うのです。
 一口で言うと、「考えさせる指導」。これは、簡単そうですが、なかなかできる事ではない。なぜなら、「考えさせる時間がもったいないから、すぐに正解を与えるのが時代に合っている」。(もちろん、「教えるべきもの」によって、即座に正解を与えるのが、有効なものもありますけどね)

 考えさせる教育では、「児童生徒は、自分が考えて答えを出すのだから記憶に残る」自分の血となり肉となる。一方、考える前に正解(答え)を与えられる場合、つまり受け身の学習では、忘却率も高い。その「率」、どんな式で計算したかって?私の経験に基づいた計算の結果ですけどね。

 しかして、栫監督の「考えさせる指導」は、全国優勝につながりました。
 栫監督いわく、「勝つことより大事なことはいっぱいあると信じるからこそ、教え子たちに考えさせ続けてきた」…開花して良かった。