アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ブータンからの郵便物 日本まで98日間!

2011年12月28日 | Weblog
来ました!最後の一枚が!99.9%諦めていたのに!
 何が来たか?ブータンで投函した絵はがきのうちの最後の一枚が、配達されたのです。

 順を追っておさらいしますと・・・9月19日に、ブータンの首都テンプーから、2枚の絵はがきを投函しました。その2枚は、2週間後に日本で配達されました。ここまではなんの問題もない。
 翌日、9月20日に、ブータン王国唯一の空港がある町のパロで、3枚の絵はがきを投函しました。これが、1か月経っても配達にならない。諦めかけた10月末に、二男へ宛てた1枚が配達されました。そして、またまた待つことおよそ1か月。自分自身へ宛てた1枚が配達になりました。実に76日かかりました…! で、残るは1枚。知人に宛てたもの。これがなかなか配達にならない。もうだめだな、99.9%諦めておりました。
 
 と、ところが、その最後1枚が12月27日、実に98日かかって知人宅へ配達になった!
 
 ただただ驚きました!さすが「国民総幸福量世界一」のブータン。3枚の絵はがきについて、1枚ずつ時差をつけて配達されるように工夫してくださった。そのほうが、一度に3枚とも配達されるより幸福感を感じる…。だったら、19日投函分の2枚については幸福感を感じるようにはしてくれなかったのかって?そ、それは…ブ、ブータンの郵便局も忙しいので、全ての郵便物を時差付きにはできなかったのでしょう…。んなわけはないね。

 さて、最後の1枚、98日間も、どこでどうしていたのでしょう?
 私自身へ送ったものは、76日間かかって届いたのですが、その絵はがきを見てもしや?というある思いが浮かびました。

 宛先を日本語で書き、余白部に「to Japan」と、書いた。絵はがきなので、文面は日本語で宛名面の下半分に書いた。切手は、有名なブータンの切手…ブータン人以外には、おもちゃの切手にみられる…。消印はかすれて判読不能。
 つまり、日本までは順調に届いたとしても、日本国内の郵便局員が、「これ?誰かおもちゃの切手でいたずらに投函したんじゃないのか?」と、考えたのかも知れない。

 こうなった場合、局員が個人の意思で廃棄処分はできない。そこで、詳細に検査し、ブータンに問い合わすなどして問題のない郵便物であることを突きとめた。
 3枚は、日本国内で何度か振り分けられ、その都度、局員の目にとまり…郵便局がそれぞれ精密検査をするもんだから、確認できる期間に差が出てくる。
 こんなことを考えました。他に考えられない…。98日かかったんですよ!人類が国際宇宙ステーション(ISS)で暮らす時代にですよ!
 
 76日かかって我が家へ絵はがきが届いたときの家人の意見は、「航空便じゃなくて、船便で来たんじゃないの?」でした。ブータンには、海はありません。川はありますが、「魚釣り」をしない国なので舟は…ないでしょう?なぜ魚釣りをしないかって?殺生しない国だから。魚を殺すなどとんでもない。もっとも、舟を浮かべるような緩やかな流れの川はありませんけどね。船便はない。
 98日かかった最後の1枚について家人は、「飛脚で来たのかなあ?」と。あ、あのね、国際宇宙ステーションに人類が滞在する時代…いくら幸福の国でも、飛脚で絵はがきを運ばないでしょう…。