アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ソマリア…海賊よりFGM撲滅が先か…

2010年02月28日 | Weblog
 さて、アグネス・チャンは、ソマリア方面へ行ったらしい。ソマリア方面というのは、ソマリランド、プントランド、ソマリアということです。
 アグネスちゃんこ鍋(アグネス・チャンのブログ)を開いてみると…
 「(ソマリア方面で)…私からはスピーチと歌をプレゼントしましたよ」
 ウッと、詰まってしまいます。まったくアグネスったら…自分の歌の力が、その日食べ物にありつけるかどうかの人々に、生きる希望を与えられると思っている…彼女らしいです。ネットユーザーが、「アグネスの顔見ても腹は膨れん!」と、書いていましたが…。

 「…少女の夢は医者になること。平和の柱になりたいとも。そして、FGMをなくしたいと夢は大きく…女性たちの活動がソマリアを明るくすることを望みたいです…」 
 アグネスよ!FGMは…しかも麻酔なしのFGMでしょう!ナイフがなければ、石斧で切った!何人もで押さえつけて…。アフリカを中心に、様々な民族の伝統的な通過儀礼だという!他民族の慣習に口出しをして申し訳ないが…FGMは、いいとか、悪いとかの以前の問題。2000年以上も続いている…簡単にはなくせない?現在もなお、26カ国 で行われています。この状況、アグネス、知っていたのかなあ?FGMは地球上からなくさなければならないと思います。夢のままではダメ。

 FGMを女子割礼とする民族もあるが…サーカムシジョンとは一緒にならない。 サーカムシジョンについては、宗教上、衛生上の理由がつけられています。FGMとはまったく違うものだと思います。 
 アボリジニは、尿道の下部を切開する「尿道割礼」が行われていた。ホッテントット族(南ア)は、片方の睾丸を摘出する「半去勢」が行われていた。これも、通過儀礼…だと!半去勢は、ポナペ島(ミクロネシア連邦)にもあった。人間って、同じようなことを考えるのですね。ホッテントットのみなさんが、ポナペへ行ったわけでもないのに、同じことをする。…去勢と割礼を混同されてもなあ…。尿道割礼や半去勢は、本来のサーカムシジョンとは別のものですよ…。何が本来かも、難問なのですがね。

 二男が、ボストンの病院で生まれたとき、「サーカムシジョンしますか?」と、尋ねられた。アボリジニーやホッテントットが脳裏をよぎり、即座に「No!日本人は、サーカムシジョンはしないんだ」と、断った。…あのとき、サーカムシジョンの意味が分からず、適当に、「Oh!Yes!Please!」と、言っていたらどうなっていたのか?
 ユダヤの割礼は縦切りで…。この話題になってしまうと、ユダヤ教全体へ波及していくのでエンドレス。よって、話をアグネスへ戻します。

 さて、アグネス・チャンさん… 
 ソマリアの空の色は悲しく青く、平和を望んでいる色。
 ソマリアの大地は雨を待つ、干ばつに耐えている茶色。
 ソマリアの空気はいつかはきっともっと安定した生活ができるという、期待に満ちた空気。応援しましょう、がんばっているソマリアを。無関心が一番いけませんので、みんなで応援しましょう。美しいソマリアに美しい未来を。

 アグネス・チャンちゃん!美しすぎます!デビュー曲、「ひなげしの花」その歌詞は…丘の上ひなげしの花で…で始まって…
 愛のおもいは 胸にあふれそうよ
 愛の涙は 今日もこぼれそうよ
 うーん!54歳になった今も、「愛のおもい」…。いえいえ、54歳になったら愛もヘチマもないということではなく、デビュー曲で歌った初心を忘れないというところが偉い。
 服装も、態度も悪くない。黒いマウスピースもつけていない。それなのに、不特定多数に非難される状況が可哀想。つい擁護派に回ってしまいましたぁ!

 ソマリアは、アグネス・チャンに言われなくても大変な状況。
  一日働いても、1ドル稼げない。ソマリアのどんな暫定政府も認めない国際社会。無政府状態。危険度が高いため外国人ジャーナリストは入国できない。ソマリアの皆さんの悲しい叫び声は私たちに届きません。
 アグネス・チャンと、黒柳徹子だけではどうにもなりません。次は、誰に行っていただくか…。

児童ポルノ規制強化のトバッチリ?

2010年02月27日 | Weblog
 ターゲットを見つけたら、寄って集って徹底的にいじめ抜く。国母事件以来この風潮が強くなってきたような…。国母くんのほかに誰かがいじめられたのかって?アグネス・チャンが批判にさらされているのです。どうして、アグネス・チャンが…コシパンか?鼻ピアスか?シャツ出しか?どれも違う。もちろん、ドレッドヘアでもない。(おことわり:国母くんについては、五輪の日本代表選手でなければ、ヒザパンであろうが、目の玉にピアスをつけようが、何をやってもいいです。日本代表であるうちは、選手規定に従わなければなりません。なお、ヒザパンの場合、歩きにくいと思う…)

 54歳になったアグネス・チャンが、「日本ユニセフ協会大使として、内戦が激化するソマリアを訪問」これだけのことなのに、テレビが報道したとたん、インターネット掲示板やブログで大ブーイング。

「アグネスが行って何の役に立つのよぉ!」
「そんな金あるなら、送ってやれ!」
「アグネスの顔見ても腹は膨れん!」
「完全に安全が確保された場所しか行かないんだろ!」
「なんもしないで、行ってきたって事実だけで満足して帰ってくるんだろ!」

 ソマリアへ発ったのですが・・・「ソマリア」ではなく、「ソマリランド(共和国)」だった。当然アグネス非難の火にガソリンが注がれた形に。
 「アグネス・チャンは、北朝鮮へ行くと言って韓国に行ったようなもの」…(ウマイ!)。
 ソマリランド共和国は、ソマリアの西に隣り合わせになっている「国のような地域」。国のようなというのは、国際的に国家として承認されていないということ。ソマリアに比べると、治安が格段に安定している。アグネス・チャンにとっては、ソマリアもソマリランドも同じものなのでしょう。プントランドへも行ったようですが、このプントランドもソマリアの北に隣り合わせになっている地域(国としては承認されていない)。
 だけど、「アグネスちゃんこ鍋(アグネス・チャンのブログ)」では、「ソマリアへ行った」とある。アグネスの地理の知識、大丈夫かなあ?
 ソマリランドへも、プントランドへも、ソマリアへも行ったというのが正しいのか…(はっきりしているのは、2月21日にハルゲイサから日本へ電話しているということ。ハルゲイサはソマリランドの都市)

 アグネス・チャンは、「日本ユニセフ協会大使」。ソマリランドほかへ行った目的は、「現地の子どもたちに心配しているから来たよと伝えたい」とのこと。それだけのために行くのかい?私だって心配しているんだけど、ユニセフ大使にしていただけないので行けない…。

 アグネス・チャンが、ソマリランドへ行こうが、プントランドへ行こうが、庶民には何らの関係もないと思うのだが、ネット掲示板等で叩かれる?インターネットユーザーが怒っている…なぜ?理由は、なに?…アレか?

「日本は児童ポルノの発信源」…このショッキングな国際的非難をきっかけに、「児童買春・児童ポルノ禁止法」が施行された。
 そして、ユニセフ協会は、さらに規制を強める動き。
 この状況を危惧した人たち(主にインターネットユーザー)が、「子どもたちを守る」ことが最優先なのはもちろんだが、基本的な権利である表現の自由を奪いはしないか?と、警戒を強めている。

 なお、この「児童買春・児童ポルノ禁止法」の規制強化は、政権交代前の自民党が旗振りをしていました。衆院選で敗北した理由の一つに、規制強化に怒ったインターネットユーザーの自民離れがあった…。これは、否定できないかも。

 規制強化に警戒する人にとって、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」「ユニセフ憎けりゃ大使も憎い」で、日本ユニセフ協会大使のアグネス・チャンが憎らしい人の筆頭にあげられた。機会があれば、アグネスをやっつけてやろう!というわけで手ぐすね引いていた。そして、この度のアグネスへの猛攻となった。まあ、こう考えるのが妥当な線でしょう。ほかに、アグネス非難の理由が見あたらないので。

 ピラニアは、血を出している人間を襲う。熊は、背を見せる人間を襲う。弱みを見せる人間は人間に襲われる…というところですかね。アグネスの弱みは、「裕福なユネスコ大使」というところでしょうか。(続けたいが、長くなりそう。また、明日書きます)

「遺憾」の使い方を間違えちゃイカン 

2010年02月26日 | Weblog
 政治家のみなさんはじめ、責任ある立場の人たちに使用頻度が高い言葉、それは、「遺憾」でしょう。「遺憾に思います」と、言えば罪が軽くなるというか、攻撃の矛先をかわすことが出来るとでも思っているのでしょうか?対岸で火事を見ている第三者的発言です。謝罪すべきところを、「遺憾」で責任逃れする。遺憾の意味を知らないのかも知れませんが。
 マスコミの論調も、「遺憾の意を表しました」で、…それ以上は責めない。魔法の言葉、「遺憾」。

民主党の小林千代美衆院議員(北海道5区)の、政治資金規正法違反で、北教組(北海道教職員組合)本部が札幌地検の家宅捜索を受けた。平野官房長官は、「極めて残念で遺憾なことだ」と…?この場合の「遺憾」は、二通りの意味が考えられる。
1 北教組本部が家宅捜査されたのが遺憾
2 政治資金規正法違反が遺憾
 どっちなんだろう?時の官房長官が、1の意味で言ったとしたら誠に遺憾ですよね。

 そもそも「遺憾」は、「憾(うら)みを遺(のこ)す」つまり、「残念だ」という意味。残念なら、「残念」と言えばいいのに、「遺憾」…。
 平野官房長官の、「極めて残念で遺憾なことだ」…官房長官は、「残念」と「遺憾」を違う意味ととらえている?
 鳩山首相は、「朝三暮四」の意味を問われて、「よく知っている。物事をあっさり変えてしまうことだ(これは、朝令暮改)」と間違えたが…首相も官房長官も、国語力が劣るということか。麻生さんを笑えない。

 「ごめんなさい」と謝るべきところで、「遺憾に思う」…。これは良くないです。
 東京の私立高校が北海道修学旅行中…ゲーム機などを持っていた生徒に、教員が暴行を加え全治数週間のけがをさせた。
 案の定、学校側は、「誠に遺憾で・・・」と記者会見。和訳すると、「ホント、残念だわー」ということ。教員が生徒を殴って(ゲーム機で殴ったらしい)、「残念だ」は、ないでしょう。「申し訳ございません」と謝るところです。

 「遺憾」の使用を禁止にしなければなりませんね。放置しておくと今後も、謝罪すべき会見で、「遺憾に…」で済まされてしまう。無責任、第三者、対岸の火事を見る人、高みの見物・・・。それを許しちゃだめだよ日本人!以上が本日の堂々たる主張です。

 補足・・・「それは、毒だから食っちゃイカン」「コブラがでるから、茂みへ入っちゃイカン」。「…イカン」。この「イカン」は、「いけない」「だめ」の意味です。 この「イカン」を漢字にすると、「遺憾」だと思っているんじゃないか?そりゃイカンぞなもし!
 そういうことを言って、人をバカにしちゃイカンって?そのように批判されるのは遺憾です。

カギって…「かう」の?「かける」の?

2010年02月25日 | Weblog
 
 男の子の家事手伝いの一つに、「夜の8時になったら、玄関のカギをかう」ことがあった。(戦後から昭和40年代ぐらい)
 「カギをかう」、我が家の場合は、「心張り棒」をかっていた。「シンバリボウ」言葉の響きが頼もしい。漢字も、「(泥棒に)心を張る棒」ですから、棒に何かが宿っているような…。戸を強く蹴られると、外れてしまうのですがね。

 「カギをかう」「心張り棒をかう」の、「かう」ですが…ずっと、方言だと思っていました。共通語では、「カギをかける」でしょう。疑問だったのは、「心張り棒をかける」とは言わない。やはり、心張り棒は、「かう」。
 半世紀ほど生きてから、「カギをかう」「心張り棒をかう」が、方言ではないことが分かりました。立派な…かどうかは分からないが、共通語でした。「かう」を漢字にすると、「支う」。目から、ホットケーキ大のウロコが落ちました。
 
 「心張り棒を支う」。「心張り棒」「つっかえ棒」「用心棒(荒野の用心棒とは違う、本物の棒)」は、正しく、「支う(かう)」という状況にして使用します。戸を支えるわけですから。
 心張り棒が廃れて、カギになった。カギをかけるには、「支う」と言う動詞は似合わない。しかし、心張り棒以来、「支う」は庶民に支持されていたので、「カギを支う」と、使われ続けた。

 「米をとぐ」…これも、子供の頃は、不思議な言い方の一つでした。「庖丁をとぐ」「鎌をとぐ」は、よく分かる。しかし、米を砥石でとぐのか?砥石ではとがないが、ぬかやよごれを取るために洗う。それを「とぐ」という。なんとも…。
 漢字は、「磨ぐ」「研ぐ」のどちらかが当てられる。都市伝説なのでしょうが、「米磨ぎは、お米を洗うことだからと、洗剤を入れて洗った。結果、肝臓病になった」という話がある。似たような話に、「ウチの子、オシッコが黄色いんですけど」がある。紙おむつのCMで、オシッコにみたてた青色の液を使っている。CMを観た若い母親がびっくりして、主治医相談したという」母親が青くなった…。

 「おじいさんは、山へシバカリに、おばあさんは川へ洗濯にいきました」…桃太郎の話です。幼少時は何の疑問も持たなかったが、小学生になって、「山にゴルフ場があって、おじいさんが芝を刈りに行ったのか?昔話なのに、ゴルフ場があるのは妙だ?」と思いましたよ。そのうちに、「芝」ではなく「柴」で、「シバカリ」は、「たきぎ取り」と分かりましたが。「柴を刈る」が難解でした。なぜ、「柴拾い」ではなく「柴刈り」なのか?刈った柴なら生木だから燃料にならないと、少年は考えたのでした。昔話は奥が深くて、理解に時間がかかります。

 「泥棒を捕らえて縄をなう」ということわざがある。事態が起こってから、対処すること。「縄をなう」の「なう」は、編むと言う意味。「縄を編む」…これも、しゅっくりこない。やはり、「縄は、なわなければならない」。漢字では、「綯う(なう)」。
 泥棒を捕まえた。さて、縛り上げる縄がない。「だれが、縄を持ってきてくれー!now!now!NOW!」というわけで、「縄をnow!」が「縄を綯う」になったということは…ありません。

命を守りたい、お金にしがみつきたい…

2010年02月24日 | Weblog
「お金について」なのですが…「勝間和代VS香山リカ」の続きを書こうという事ではないのです…。「ふつうの幸せ」こそ最大の幸福。「ふつうの幸せ」を手に入れるには、お金にしがみつかないこと…(香山さん)。この主張は分かります。「清貧」という、実に美しい言葉があります。
 勝間さんの、「お金がないことが、不幸なことは多い」これも、よく分かります。「お金のための殺人」そんなことは珍しくないどころか、殺人の殆どがお金がらみ。

 老人施設の火災で、10人の入所者が亡くなった事故がありました(昨年3月)。このほど渋川署(群馬県)が当時の建物の状況を再現して救出実験をした。その結果、「防火設備が整備されていれば救出は可能だった」との結論を発表。
 と、いうことは、殺人事件?!お金に困っての…。

 この老人施設、「南京錠や心張り棒(つっかい棒、用心棒)で、非常口が開かないようにしていた。
 泥棒対策か?実は、侵入者への対策ではなく、脱出者への対策でした。
 徘徊したがる利用者が外出できないようにするためには、非常口を開かないようにするのが一番。職員を増やすと、お金がかかる。錠や棒なら安価で閉じこめておくことが出来る。
 「燃えやすいベニヤ板が食堂や天井に使われていた」なぜかって?少しでも安価な内装にしようとすると、ベニヤ板が一番。
 「増改築を繰り返し、建築基準法などに違反する箇所が14件確認された」なぜ違反したか?法令を守るとお金がかかるからです。

 業務上過失致死容疑で逮捕されたこの施設の理事長(85歳)は、「施設の危険性を認識していたが、多額の借金を返済するために運営を続けていた」と供述している。借金は、約2億5000万円。入所者は、借金返済のための…モノ?道具?手段?

 お金にしがみついた85歳の理事長さん、幸福になれませんでした。香山リカさんの、「最大の幸福を得るためにはお金にしがみつかないこと」と、いう説が裏付けられました。
 亡くなった10人は、「お金がない」ことの犠牲になりました。勝間和代さんの、「お金がないことが、不幸なことは多い」が、これまた裏付けられました。

 「命を守りたい・・・」鳩サマの所信表明演説。演説に「命」が何回出てきたことか!10人の命を奪った原因は、「お金」でした。しかし、そのお金がない状況を作り出したのは…行政の無策。85歳の理事長が、バクチで大損しその返済に施設の増築費用を浮かそうとして燃えやすいベニヤ板を使ったわけでもない。

 これからますます重要になる老後に関わる「お金と命」の問題点…
1 介護が必要になっても、特別養護老人ホームへ入れない。待機者が42万人ですから。
2 今の介護保険では、(お金持ちでなければ)家族介護なしで在宅で暮らすことは出来ない
3 有料老人ホームへは、かなりのお金がなければ入れない。
 お金がなくて介護が必要な人は、どこへ行ったらいいの?介護保険法改正の際、自治体は介護保険料の上昇を抑えるため施設を増やさないようにした。ますます行き場がなくなってきている。

 結局は、85歳の理事長が作ったような施設…無届け施設へ潜り込む…実際、自治体の担当者もその施設を紹介するという。つまり、頼りにされている施設!?
 全国の「有料老人ホーム」は約3,600施設、入居定員は約18万人。このうち約600施設が無届け(厚生労働省)。

 行政としては、(頼りにしているので、規制したくないが)事故が起こる度に規制を厳しくしなければならない→施設(高齢者専用賃貸住宅、グループホーム)は、規制をクリアするためにお金がかかる→お金がかかるので施設が増えない→お金がないため行き場のない人が、ますます増える。

 傍観者ではいられない。自分自身が、「行き場のない人」になるX-dayが日々近づいている。
 「命を守りたい」…誰だって命を守りたい…しがみつくなといわれても、しがみつくお金がない人は、「幸せなのでしょうか?不幸せなのでしょうか?」。こればかりは、「勝間VS香山」で結論を出していただいてもどうにもならないということだけは確か。

「勝間VS香山」傍観者のごたく

2010年02月23日 | Weblog
それにしても今の日本、完全に女性上位でしょう。
 プールへ行っても、利用者は女性…男は私だけという時間帯もある。公立図書館しかり。デパートの紳士服売り場は、ワンフロアだが、女性服は3~4フロアを使っている。男は洋服を着ない?サッカーも、「なでしこジャパン」が強い。

 今の日本で一番元気な女性は誰か…勝間和代さんかなあ。この1年、目につくのが、「勝間和代VS香山リカ」。この対戦…頭のいい人達の対戦なのであらゆる分野に主張があると思いますが、私が一番気になるのは、「競争&頑張る」についてです。

 香山さんは…
○ (日本でいうところの、新自由主義的風潮を批判)競争社会が人々を苦しめている。
○ 「競争しなくていいよ」「努力しなくていいよ」
○ お金がないことは不幸なことではない。貧乏でも幸福だ。

 まあ、こんな感じでしょう。福島瑞穂大臣や、辻元清美議員と近いので、「競争社会が人々を苦しめている」という考えが出てくるのもわかる。「貧乏でも幸福」…確かに、私など貧乏人の代表ですが、幸福に暮らさせていただいています。
 が…こう言ってはなんですが、香山リカ、福島瑞穂、辻元清美…貧乏かなあ?むしろ、金持ち。それなのにどうして、「お金がないことは不幸なことではない」と、分かるのだろう?お金に困った経験などないでしょうから、分かるはずがない。香山さんは、高校時代から賄い付きのマンション暮らし…。もっとも、日本の場合、歴代首相が大金持ち。「国民のため」というセリフが白々しい。

 金持ちが悪いなどとは言いません。金持ちは立派です。金持ちは、それなりの血がにじむような努力をしてきた…はずです。…ですから、香山さんが、「競争しなくていいよ」「努力しなくていいよ」という意味のメッセージを投げかけるのが納得できない。真に受けた人がどうなってもいいのか?香山さん自身が、競争社会を勝ち抜き、努力に次ぐ努力を重ねて今の地位を築いたんじゃないですか。競争も努力もなしで精神科の医者になれるなら、日本中精神科の医者で溢れてしまいます。
 香山さんは、「ふつうの幸せ」こそ最大の幸福。「ふつうの幸せ」を手に入れるには、競争をやめること。お金・恋愛・子どもにしがみつかないこと。物事の曖昧さ、ムダ、非効率を楽しむこと。そして他人の弱さを受け入れること・・・。
 こう言われると、ありがたいですよー!楽な気持ちになります。「先延ばしのグウタラ人生も、何十年も続けられたらそれは誇ってもいい」ともおっしゃっておられる。…働きたくない人にウケルはずです。「勉強をする気になるまで勉強しない」「困ったときは決断を先のばしする」…。そ、そ、それでいいんでしょうか…

 勝間さんはというと…
○ お金がないことが、不幸なことは多い。
○ 努力した方が幸せになる確率が上がる。
 <香山さんの「しがみつかない生き方(幻冬舎新書)」に関わり>
○ 俗世間を離れたような生き方なのか?それで金銭的に不安がない生活が送れるのか?
○ 「しがみつかない生き方」を読めば、気持ちが軽くなる。しかしBUT!そのあと、努力をしないままならば、また不安になる。(「しかしBUT!」は、私が付け加えたもので、勝間さんは言っていない)
 勝間さんは、努力至上主義(本人は、そうじゃないとおっしゃってますがね)と、いってもいいと思います。「努力しなくてもいい」という風潮をまん延させてはならない。継続的な努力をした方が最終的には楽であることを早く気づいて!というメッセージでしょう。

 いやはや、「勝間和代VS香山リカ」は、草創期の女子プロレスみたいです。おもしろい!党首討論より遙かにおもしろい。

 私は、この30数年間、「頑張らなければならない時に頑張らなくてどーする!」という主張です。ですから、勝間さん寄りの考え方。香山さんについては、精神科医の立場から、「頑張れ=ウツへの道」ということだと解釈しています。しかし、一部の働きたくない人(日本国民の義務を守ろうとしない人)にとっては、香山さんは最強の味方です。私は、国民の三大義務を守らない人は国外追放がいいのではないかと…おっと、日本の首相が「平成の脱税王」でしたね…。

 私が勝間さん寄りといっても、支持しているわけではありません。彼女の言葉に、「やればできる」があるからです。私は、「やればできる」という意見は、無責任も甚だしいと思っています。世の中、「やってもできないことだらけ」です。

 「やってもできないことの方が多いから動くな」とは言いません。行動を起こさなければ、何らの結果も出せない。宝くじも馬券も、買わなければ当たらない。
 「やればできる」ではなく、「やればできるかもしれない。だから、やらなければならない」が正しいと…長すぎるって?だったら、短縮して、「やれでき、やらない」ではいかがか?

 「やったけど出来なかった」は、「やった」わけですから、結果はともかく立派です。そういう意味で、「頑張るべき時には頑張らなければならない」のです。
 「頑張らなければならない時」は、いつか?この答えは…「ここまで引っ張っておいて答えはそれかぁ!」と責められそうですが…。
 「いつでも、頑張らなければならない」です。
 生きているということは、頑張らなければならないということなんです。

「万歳三唱所作法」の成立を 「居眠り基準法」も…

2010年02月22日 | Weblog
「お手を貸借…イヨーッツ!」…シャシャシャン…これにも、一本締めとか三本締めとか乱打とか、決まりがある。(乱打は…なかったですね)
 万歳三唱の仕方ですが…
 昨年11月の「天皇陛下御在位20年記念式典」で、鳩山首相が万歳三唱の音頭をとった。首相の万歳三唱ですから、古来のしきたりに則った正式の万歳であるはず。と、ところが、だらしない万歳三唱だった。木村太郎衆院議員(自民党)によると…
1 手の平が正面を向いていなかった
2 両腕が伸びていなかった
3 「降伏」のジェスチャーに見えた
 「…御在位20年を慶祝する気持ちで臨んだ」のだそうですが、このような指摘を受けるということは、「イヤイヤながら音頭をとった」と、言われてもしょうがない。なぜ、イヤイヤながらかって?思想が違うんじゃないの?

 バンクーバー冬季五輪の開会式で見たのですが、カナダ先住民族の歓迎のジェスチャーは、両手を前に出す(キョンシーみたいな)。鳩サマはカナダ先住民族ではないので、慶祝する気持ちがあったのなら、手をきちんと上げるべきだった。
 で、「正しい万歳三唱の仕方」ですが…、政府は、「万歳三唱の所作について公式に定められたものがあるとは承知していない」という見解。「万歳」の習慣は、日本だけではない。この機会に、他国の万歳事情を調査していただきたい。「手の平はどうするか?肘の角度は?真上に上げた腕が垂直でない場合に許容範囲の角度は…」細かな規定をつくってほしい。そして、法制化してほしいです。そんな必要はないって?では、耳までしか挙げない万歳も認めるの?アクビでも頭上まで挙げると思うがねえ。どうでもいい万歳三唱なら…形式美もへちまもなくなってしまう。

 万歳三唱の形式美については、法制化にゆだねるとします。
 それでですね、「…御在位20年を慶祝する気持ち」というのは居眠りですか?何を言っているかって?
 「天皇陛下御在位20年記念式典」で、菅直人(副総理兼財務相)と松野頼久(官房副長官)が「居眠りしていた」。
 悪意あるでっち上げだろうって?良識派の国民としては、式典で居眠りなどあり得ないと思いたい。しかしBUT、菅直人さんって、国会でも、予算委員会でも寝ていませんか?御本人は、「目をつぶって聴いています」と、おっしゃるでしょうけどね。

 楽天の三木谷浩史社長が、国家戦略会議の検討チームに有識者として出席した。会議の最中に、会議の招集者である菅国家戦略担当大臣が、居眠りしたという。これには三木谷さん気分を害した。一部報道では、「怒りを爆発させた」とありましたが、会議場の壁は壊さなかった様子。同じ会議のメンバーの原口一博(総務大臣)も、名前は出さなかったが、「なんとなく…(居眠りしていた)ようでした」と。つまり、身内も認める居眠り常習者ということでしょう。

 「居眠りだ」「いや、目をつぶっているだけだ」この論争は水掛け論なので、万歳三唱同様法律を作った方が良い。
 「背筋を伸ばした状態から、頭が30度下がると、居眠りとする」
 「30度未満でも、断続的な揺れがあった場合は、居眠りとする」
 え?居眠りが国家戦略?…首脳が居眠りしていても、国が動いているというところを世界へ発信している?…そ、それはないと思います

運転手が意識不明 乗客はどうする?

2010年02月21日 | Weblog
 長距離バスに乗った時のこと…1時間ほど走ったあたりで、眠くなった運転手が居眠りしないために、手を挙げて運転しだしました。手が下がると、「ハッ!」として目を覚ますだろうという作戦。右手が疲れると、左手を挙げる…。両方とも下がったままならどうなるんだろう?乗客の運命は…。これは怖いですよ。

 自分で運転しているときも、「いま、脳梗塞になったらどうなるべか?」と、思うことがあります。運転中に、運転者が運転不能になる…同乗者は自殺のおつきあいみたいなもの。

 高松自動車道で観光バスの男性運転手が走行中に意識を失った…。起こるんですよこういうことが。バスは、側壁や中央分離帯に接触しながら進んだ!危ないなんてもんじゃない。異変に気づいた乗客の男性2人が、ブレーキをかけてバスを停止させた。大手柄です。で、運転手がどうなったかですが、呼吸が止まっていた。バスを止めた乗客の一人が、心臓マッサージを行い、運転手は意識が戻った。よかったよかった。ただ、蛇行運転のバスに乗用車が追突するなど、計4台が絡む事故となった。しかし、1人が軽傷で、バスの乗客11人は無事だったという。

 この事故からの教訓は…
1 バスの乗客は、運転手に万一の事態が起こった場合に即対応出来る座席に座ること。
2 バスの乗客は、乗車の際ブレーキペダルの位置を確認しておくこと。
3 一人が、運転手の脇から足を差し入れてブレーキを踏んでいるとき、もう一人は、サイドブレーキを引くこと。 

 バスに乗るのも命がけってことです…。
 
 ただ…バスは何とかなるがこれが飛行機だったらどうする?操縦士・副操縦士が意識を失い…乗客がコックピットへ入ったところで…ブレーキを踏む?どれがブレーキか分からない…どうすることも出来ない…。コックピットは、cockpit…「cockは、ニワトリの雄」、「pitは、囲い」。闘鶏の伏せカゴ…。それはどうでもいいかぁ…。飛行機に乗って、操縦士・副操縦士が意識を失ったら…脱出するしかないですね。(ボケですから。飛行中のジェット旅客機から生きて脱出することはかなり困難)

 操縦士なんですが、航空法で操縦免許携帯が義務付けられている。それはそれでいい…文句はない。しかしですね。仮に、操縦免許不携帯だとして、警察が戦闘機みたいなパトロール機に乗って、飛行機の停機を求め、「はい、操縦免許と車検証ではなくて飛行機検査証を持ってこちらへ乗り移って…」・・・そんなこと、あるはずがない。つまり、操縦免許証は携帯していようが、不携帯だろうが…関係ないんじゃないか?(法律があるから守らなければならないのは当然ですが…。取り締まる人がいない法律って…)

 ともあれ、乗り物は一つ間違えば凶器になります。安全なのは、外に出ないこと…家の中も危ないか?

苦節11か月、ケンちゃんとの会話に成功

2010年02月20日 | Weblog
 昨年4月、情緒障害と重い知的障害をもつ、「ケンちゃん」が、水泳教室に入ってきた。水泳教室では、専任の指導員をつけ、マンツーマンの指導体制としました。指導員は女性なので、ウーマンツーマンと表記するのが正しいかな。ケンちゃんは小学5年生。身長は151cmで、体重は76kg。立派な肥満。

 私は、「アクアウオーキング専用レーン」で、毎日ひたすら歩いている。金曜日に楽しみが出来ました。金曜日は、ケンちゃんのプール教室の日だから。
 4月当初のケンちゃんは、水を怖がりすぐにプールから逃げだそうとした。
 笑っちゃいけないが、プールへは容易に入ることができるが、上がるとき…浮力がなくなるので自力で上がれない。76kgは重いですよ。76,000gですから!そこで、私が登場する。ケンちゃんの尻を押す役目。「ケンちゃん重いね」と、声をかけて尻を押す。私の尻よりデカイ。

 ケンちゃんは6月になると、尻を押さなくてもプールから上がれるようになった。寂しかったですよ。なんとかケンちゃんと友達になろうと思っていたのに、声をかける絶好の機会を失ったわけですから。
 プール内での様子は、「泳ぐ」とは程遠いもので…とにかく、浮力が嬉しいらしく、飛び上がるのです。ジャンブに次ぐジャンプ。それに、ひねりが加わる。さながらトドのジャンプ。その横のレーンを私が歩いているわけで…すれ違う度に、「ケンちゃん、こんにちは」と、言い続けた。しかしBUT!完全無視。ケンちゃんに一瞥すらいただいたことはなかった。

 月日は流れ、11月。ケンちゃんのプールメガネが外れて、私のレーンへ入ってきた。ケンちゃんはコースロープの下から脚を伸ばし、器用にも脚の指で挟んでプールメガネを確保した。チャンスだと直感した私は、「ケンちゃん、上手だね。うまいね。すごいね。・・・」と褒め称えた。
 この時から、ケンちゃんは私の存在を意識したと思う。ここまでに、8か月かかりました。

 その後も、「ケンちゃん、こんにちは」を続けた。ケンちゃんは、目だけでチラリとは見るが無視の態度を貫いた。
 そして、この1月。大きめの声で、「ケンちゃん、こんにちは!」・・・ケ、ケンちゃんは、反射的にか細い声で、「こんにちは…」と返してくれた。単なる反射?
 反射だろうがなんだろうが、とうとうやりました。10か月かかりましたが、表面的には、会話成立です。

 2月。ケンちゃんの水泳の先生が、「ケンちゃんが『犬かき』が出来るようになったんですよ!」と嬉しそうに教えてくれた。
 「『犬かき』って今でもあるのか?水泳教室で、犬かきを教えているのか!」新鮮な驚きでした、「犬かき」という言葉が生きていたことが。そ、それは大した問題ではなくて…ケンちゃんが泳いだということが素晴らしいですね。それにしても、ケンちゃんの先生は、なぜ私に「ケンちゃん情報」を入れてくれたのであろうか?これも不思議のひとつ。(私が、ケンちゃんとお友達になりたがっていることが、読まれていたということでしょう)

 私は、ケンちゃんを褒めましたよー。「ケンちゃん、犬かきできるんだってねー!すごいねー。上手だねー(見ていないけど)。えらいねー。大したもんだね・・・!」ケンちゃんの反応は…本当に喜んでおりました。「キー」とか「ヒー」とか奇声を発しながら、トドのジャンプを続けておりました。

 帰り際に、エントランスロビーでケンちゃんと一緒になった。大きな声で「ケンちゃんサヨナラー」といった。ケンちゃんは、小声ながら、「サヨナラ」と、返してくれた。苦節11か月、ケンちゃんとの会話がー…あ、あいさつが成立というのが正しいですかね。

 夕食時、「11か月間いかに努力したことか!そしてとうとう反応していただいた!」と、私の自慢話の花が咲いた。(一方的に咲かせた)
 す、すると家人は…
 採暖室で、ケンちゃんと一緒になったので、オリンピックの男子フィギュア観た?と、聞いたら、「観た」と、言ってたよー。「…」
 なんと…11か月努力した私が、何の努力もしないオバサンに完敗…。

 もうすぐ今年度も終わり。ケンちゃん、来年度もプールへ来るかなあ…。
 ん?…私が、ケンちゃんに楽しまれてる…?

北教組は、宗教団体でも○暴でもありません…

2010年02月19日 | Weblog
 鳩山由起夫さん(北海道9区)、石川知裕さん(北海道11区)そして、小林千代美さん(北海道5区)…。北海道民が悪いのか、民主党が悪いのか?個人の能力の問題なのか…。カネに関する意識が低いです。
 岩手県はどうなんだって?小沢一郎さんの選挙区は、岩手県4区…。選挙民は悪くないあ…小沢さん家のタンスを調べなかっただけ。

 政治、カネ、政治、カネ、ときどき母親からのお小遣い…。与謝野晶子の血筋である与謝野馨さんが、鳩サマに対し、「平成の脱税王」と、いっておりました…。 もう、政治とカネに関しては国民は食傷ぎみではないか。「金銀銅独占!」とかのニュースでも入ってくると、スッキリするのですがね。党首討論でももっぱら「カネ」。鳩サマは、相変わらず筋をずらしての答弁。攻める側の党首も、徹底解明といいながら、優しくて…茶番劇かと思います。

小林千代美さん、2期目の衆議院議員さんです。知名度はかなり低かったです。
 陣営の選対委員長代行が、公選法違反(買収の約束、事前運動)で懲役2年・執行猶予5年の有罪となっても知名度は上がらずじまい。
 この度の事件で、知名度は全国区にのし上がりました。よかったよかった。え?何も良くないって?知名度が上がったのは良かったでしょう。しかし、「1,600万円など知らなかった」と、おっしゃる。我が家では、160円でも大問題なのに。

 この度の事件というのは、小林千代美さん側に、北海道教職員組合(北教組)から、1,600万円の違法な選挙資金が流れていた事件。お金は、小林千代美さんが代表を務める民主党北海道第5区総支部とは別口座で管理していた。
 これは、いくら「知らなかった」と言っても、政治家個人への企業・団体からの献金(政治資金規正法で禁じられている)でしょう。

 ここ数日で、急に全国に勇名をはせた「北教組」という団体…
 関西在住の知人から電話があった…なんだろう…
 「おい、どうして宗教の教祖が民主党議員に献金したんだ?」との問い合わせ…。
 「キョウソはキョウソでも、字が違うんだ…北教組は組合の組みで、宗教の教祖の祖とは違うんだわ…似てるけど」
 北国に住んでいる私なら北海道のことを知っているだろうとぶっつけてきた疑問。しかも、十数年ぶりの電話。邪険には扱えない。本来なら…
 「漢字が違うべ!よく見ろよ。オマエ、学生時代から漢字が読めなかったよなあ。知名度を地名度って思っていたよなあ。酔っぱらって、多磨墓地のバス停によしかかり、バス停ごと側溝へ倒れ込んで動けなくなったよなあ…」と、言うところだが。

 札幌市を中心に、フリーのアナウンサーをしている女性がおられる。彼女が、北教組(ほっきょうそ:北海道教職員組合)組合員の結婚披露宴の司会をすることになった。馴れていることもあり、十分な事前の打ち合わせをしなかった。
 彼女は、北教組を「ホッキョウグミ」と読むのだと思い込んでいた。祝詞のリストには、「北教組支部長」「北教組本部長」などの肩書き…「ホッキョウグミ…あまり馴染みのない暴力団だけど…間違いない、本物だ…かんだりしたら指を詰められちゃったりして…」

 披露宴が始まった。
 「それではここで御祝辞を頂戴いたします。はじめに、ホッキョウグミ・・・」静寂の後、会場がざわついた。彼女はとっさに、「なにかドジッタな!」と感じたという。指は、いつ詰められるのか…と考えるまもなく…
 「エー、御指名にあずかりました、ホッキョウグミの○○でございます。組長が公務服役中でございまして…」
 会場は、爆笑の渦につつまれた。これで、宴は和気藹々となった。披露宴の最中、彼女のもとへ、「やあやあ、御苦労さん」と酒を注ぎに来る客が続出!小指欠損を覚悟して臨んだ披露宴の司会で、一転ヒロインになってしまった。