アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

生きていることに感謝…

2010年01月31日 | Weblog
「無常の風は時を選ばず」「朝に紅顔ありて夕べに白骨となる」「露の命」
人の命…明日をも知れぬではなく、1秒後さえ知れない。

 先日、片道80kmほどをドライブして通夜へ行ってきました。通夜へは、幼友達のT君(62歳、男性)を乗せて、私の車で行ってきました。
 それから1週間後。T君の奥様から電話、「昨夜主人が・・・」。
 驚いたなんてもんじゃない。平静のつもりなのに、血圧が上がってふわふわしてしまいました。

 T君夫人の話…(夜の9時過ぎ)風呂から上がって、日本酒を少し飲んだ。「アアッ!」とうめいた。
「どうしたの?」
「大丈夫だ…」
 と、いう会話があった。そして再び「アアッ!」。
「脈がとれませんでした。救急車を呼び、心臓マッサージを続けているうちに救急車が到着。病院へ運ばれましたが…」(奥様は、看護師)

 数秒前まで普通に生きていて、次の瞬間、帰らぬ人となる。このようなことが起こる。ショックです。つい1週間前に、一緒に通夜へ行ってきた…。

 T君は、13年間人工透析をしておりました。1週間前、「不整脈が出始めてよぉー、ペースメカーを入れるんだ」と、言っておりました。
 心臓ペースメーカー。シンプルなストップウオッチほどの大きさ。それを体内へ入れる…。そこで、「大変だね」と、言ったところでしょうがないので私は、「あんなの、手術のうちに入らないだろう」と言った。「そうだ、どってことない」と、T君は強気でした。
 年賀状には、「・・・これからの人生楽しくやろうぜ」と書いてありました。
「俺、70まで生きればいい」というフレーズも何度も聞きました。

 死因は、「致死性不整脈」。私は、不整脈が毎日何度も出ます。気持ちが悪いものです。しかし、「不整脈で死ぬ人はいない」という根拠があるのかないのか…ありがたいフレーズをたよりに、我慢します。たいてい1時間以内に、正常な脈に戻ります。(心房細動)
 致死性不整脈は、心室細動ですからすぐに死んでしまう。救急車?1分以内に処置していただけると、生き伸びられる可能性が少しはあるかと思いますが…。

 介護されて、たくさんの人に長年にわたり迷惑をかけて死にたくない。しかし、T君のように、自分自身が死んだことに気づかないぐらい突然に死ぬ…これも良い死に方とは思えない。ポイントは、「年齢」ですね。100歳まで元気で、誕生日の翌日ポックリ・・・。これが「夢」だな。露の命…。

 超現象については、あまり信じないのですが…昔、T君の近所に住んでいた老医師(葬儀に来ていた)の話…
 「T君から年賀状が来たんだよ。(50年以上もの知り合いなのに)初めての年賀状なので、どうしたのかなあと思ったよ。いろいろ書いてあった…。新聞の死亡広告など見ることもないのに、T君の死亡広告を見つけたんだよなあ…。不思議なことがあるよなあ…」なお、T君が13年間にわたる人工透析をしていたと聞くと、老医師は、「ああ、そりゃあダメだ!」とキッパリ…。
 実は、超現象は我が家にも起こった。T君の遺体が、通夜の会場へ運ばれる時刻のこと、我が家にドーンと大きな音がして、家全体がガタガタと揺れた。上空を戦闘機が飛んでいたわけではない。地震でもない。家内は、「T君が来たんだと、とっさに感じた」と…。そんなことはあり得ないと思うのだが。あったら、おもしろいのですがね。
 一緒に通夜へ行って、車での往復4時間もの長時間にわたって話をしたのも、単なる偶然でもなかったのかな…。
 次は自分かも知れない。せいぜい、身辺整理をします…。

二番ではダメ 米国の日本語プログラム

2010年01月30日 | Weblog
 ここのところ新聞テレビで取り上げられていることで、私が、「ウ~ン!」と唸ったことがあります。いつも株式新聞を見て唸っているだろうって?まあ、唸るというのは、生きているからこそできるもので、唸ることが出来るということに感謝しなければならないのですが…。

 「米国の日本語教育が縮小傾向にある」というニュース。リーマン・ショックによる財政難で、米国の公立小学校の日本語特別訓練プログラムも廃止の危機にある。そのことで、唸ったのかって?いえいえ、その程度ではまだ唸りません。

 バージニア州フェアファックス郡のグレート・フォールズ小学校。この小学校は、天皇皇后両陛下が訪問されたとき(1994年)、全校児童が日本語の合唱で歓迎したことで、一躍クローズアップされました。日本の唱歌を聴く分には、日本人の子が歌っているのかなと思うほど上手な日本語。現在、1年から6年までの120人が日本語プログラムを選択し、算数、理科等の授業を日本語で受講している。日本語を受講しているのではありません。日本語で、「算数、理科等」を受講しているのです。つまり、先生は、日本人。

 教室内には、「あいうえお」の表や九九の表はもちろん、「えーっ!」と思う難しい漢字の熟語も。私が唸ったのは、小学校3~4年生と思われる児童の理科の授業でした。教員が発問し、答えを画用紙に書かせていた。な、な、なんと、「受粉する」と、書いている子が!漢字も間違いなし。ほかの子も、「果実…」など、漢字を使って書いていた。
 発表の時も、「受粉すると思います」と、流ちょうな日本語でした!

 日本では、「受粉」や「果実」が何年生に配当されている漢字なのか分からないが、グレート・フォールズ小学校の子どもたち、その名の通りグレート!です。秋田県の小学生なら、「受粉」も「果実」も書けるでしょうが、低学力都道府県の小学生には難しいのではないでしょうか?
 え?中学生でも書けない子がいるって?マ・サ・カ…
 全国学力・学習状況調査は、22年度から抽出校に対して行うようですが、グレート・フォールズ小学校も抽出したらいいのではないか!日本の小学校、ボヤボヤしておられませんよ。

 バージニア州フェアファックス郡は、20年ほど前から、イマージョン・プログラムを取り入れてきた。このプログラムは、外国語の言葉だけを習うのではなく、「その言語環境で(つまり、日本語選択の子は日本語で)教科を学びその言葉に浸りきった状態で言語獲得を目指す」と、いうもの。
 日本語のほか、中国語、スペイン語、フランス語もある。我が子に日本語教育をさせたいからと、わざわざ引っ越してくる米国人家族もいる。

 さて、フェアファックス郡、(リーマン・ショックの影響で)予算が足りなく、イマージョン・プログラムの廃止・縮小を検討している。と、いうか…不足の予算が1億5千万ドル以上というのですから、検討の余地なしでしょう。

 そのような状況下、中国は経済力を背景に中国語教育の普及を推進しているという。米国内では、日本語講座の閉鎖で捻出した予算を使い、中国語を開講する例もあるという。カルフォルニア州では、「日本語教育廃止・縮小。アジアの言語は中国語」という動き。この動きは全米的になりつつある。そこへ韓国もハングルをひっさげて参入をはじめている。韓国は、すでにフランスの学校でハングル教育に成功している。日本語は、フランスでも廃止の坂道を転がりはじめている。

 日本政府は、「米国の教育」の問題だからと静観してもいられないのです。中国、韓国が、「中国語、韓国語を米国で教育して」と、積極的に働きかけている事実をどう見るのでしょうか。「資源のない、科学技術がたよりの日本」ですよ。発展途上国への支援も大切ですが、先進国における日本語教育に対する支援…これはかなり大切なものです。かっての日本は、やっていたのに…。

オペラ「ドン・ジョヴァンニ」

2010年01月29日 | Weblog
 オペラ、「ドン・ジョヴァンニ」を鑑賞しました。先日、オペレッタ「こうもり」を観て、オペラを観たいなと思っていました。そんな矢先に、スロヴァキア国立オペラの日本公演があったので、一も二もなく行きました。大枚を叩いて!芸術鑑賞に金銭を持ち出すなって?…だったら、芸術鑑賞は無料にしてくれ!この切り返し、秀逸でしょう!

 小学校、中学校時代は、「チェコスロヴァキア」と、習ったが、今は、チェコ共和国とスロヴァキア共和国に分かれている。そのことについて、私には何の連絡もなかった。なめられましたね。
 分かれてからすでに30年近くも経つ。チェコの首都はプラハ。これは皆さんが知っている。では、スロヴァキアの首都は?と問われて即座に返答できる人は多くはない。「ブラティスラヴァ」です。

 スロヴァキア国立オペラ日本公演、後援は、スロヴァキア政府文化省とスロヴァキア大使館でした。「ドン・ジョヴァンニ」が始まる前に、駐日スロヴァキア大使が挨拶に出てきました。駐日大使だから日本語で挨拶するのかと思ったら、スロヴァキア語でした。
 頭髪の量は、駐日スロヴァキア大使のシュトゥスさんより、私が勝りました。

 シュトゥス大使の挨拶の要旨は…
 皆様、スロヴァキア国立オペラ日本公演ようこそ(中略)、本日の公演で興味をもたれ、是非我が国スロヴァキアへ来てくださり、本場のオペラを鑑賞してくださいますよう願っております。

 大使の髪の状況ばかり観察しているのではなく、挨拶をメモするあたり、やはり私は凄い(自分で自分を褒める…有森裕子状態!)。スロヴァキア語が分かるのかって?日本語も満足に分からないのに、スロヴァキア語が分かるはずがない。通訳を通しての理解です。
 その通訳が凄い!知る人ぞ知る、知らない人は全く知らない、「イワン・ルマーネクさん」。
 ルマーネクさんは、スロヴァキア語の通訳というのはアルバイトで、本職は、「能の研究者」。本職では食っていけない?当たり前です。誰が、能の研究にお金を出してくれますか!(怒るこたぁないですね)。元々は、中央アジアの古典を研究されておられました。そして、日本の「能」に出会い、世阿弥の能楽論である、「風姿花伝」を翻訳。日本人をもしのぐほどの能研究の大家となっています。凄い人なのに、知名度が…。現在は、ロンドンで能の研究をされておられる。ロンドン!WHY?…どこで能の研究をしようと私には何の影響もありませんがね。アメリカで日本文学の勉強をしている人は、たくさんおりますよ。「マジかよ?」って?マジマジ!

 「能」は、「静」の中に無限の激情をたたえるものです。それを研究…。私とは、頭のできがかなり違う。しかしBUT!頭の外側については、私はルマーネクさんに勝ちました。ルマーネクさんは、世界光頭大会でも優勝するであろう見事な光頭でした。ハゲを見ると、髪を伸ばした人が貧相に見えます。ハゲは、神々しい(光々しい?)。

 「大使と通訳が薄毛であることは分かった。ドン・ジョヴァンニはどうだったんだ?」って?フルスコアではなかったので…。
 しかし、本場のオペラ歌手の実力が良く分かりました。やはり素晴らしいです。 ヨーロッパで修業中の日本人オペラ歌手は一体何人いるのでしょうか?10人、20人という単位ではないでしょう。その中で芽を出せるのは数人。
 スロヴァキアで6年オペラを勉強して結局デビュー出来ず、旅行会社の添乗員をしている人が自嘲的にボケていました。「世界を回るオペラ歌手になろうと頑張りました。今は、世界を回る添乗員をしています」夢が破れました。これが現実です。

 その点、スロヴァキア国立オペラの歌手は、いわば勝ち組。国家公務員でしょうから、生活も安定している。スロヴァキアへ進出している日本の企業は、矢崎総業とソニーの2社。矢崎総業は、3,000人を雇用してスロヴァキア政府に喜ばれております(ソニーは、1,300人)。どうして矢崎総業がって?スロヴァキアへは、フォルクスワーゲン社(ドイツ)、プジョーシトロエングループ(フランス)、現代自動車傘下の起亜自動車(韓国)が進出しているからだと思います。カイエン(ポルシェ)、Q7(アウディー)も、スロヴァキア製です。矢崎は、総業と名乗るだけあって、様々な業種に進出しています。看板は、ワイヤーハーネス等自動車部品です。

 「だからぁ、オペラはどうした、オペラは!」ってがぁ?オ、オペラは…スロヴァキアへ行って観たいです。日本の行政刷新会議の事業仕分けで芸術分野での予算は縮減と判定されました。スロヴァキアは、そんなことはしない。オペラを国の文化のバロメーターととらえているから。文化は食べられないけれど、心は豊かになる…。

みんなに寿命がある…みんなそうは思いたくない

2010年01月28日 | Weblog
 幼友達の奥さんが亡くなられた。昨年6月に黄疸が出て病院に掛かったところ、そのまま入院。胆嚢ガンだったという。一度退院したもののほどなく再入院。そしてこのほど帰らぬ人となった。
 通夜のあと、幼友達は奇妙なほどハイになっていました。覚悟はしていたと思いますが、実際、「何が何だか分からない」状態だと思いました。葬儀が終わり、みんな帰ってしまってから、一人になったことに気づくと思います。

 若い人(享年60歳は若いです)が亡くなるのは辛いですよ。(年寄りなら亡くなってもいいということではありませんよ)人間は、いつかは皆死ぬことぐらい知っています。不老不死などあるはずがない。もっとも、人間は誰でも一度は、「不老不死」にあこがれるものです。
 始皇帝も不老不死を求めた。不老不死の薬が得られなかった代わりに「不老長寿(延年益寿)」の薬をゲットしたらしい。始皇帝は、50年生きたので、当時としては長寿だったでしょう。ハイチの男性の平均寿命が、51歳です。この度の地震で平均寿命はさらに下がる。そう考えると、始皇帝の不老長寿薬は凄い。
 「竹取物語」にも不老不死が出てきます。竹の中からお姫様が出てくることは、今後ないでしょうから不老不死もない。私も、子供の頃は、死を怖れ、不老不死を願ったものです。30歳を過ぎると、そのような妄想が消えてゆきました。覚悟が決まりましたから。

 話が逸れてしまいますが、「美容界」では、「若返り」という言葉が大手を振って歩いております。「若返り」など大嘘、絶対にありません!人は、時々刻々、老いてゆきます。「これを塗ったら肌に張りと艶が…」それは気のせいです。
 若返りとは謳っていませんが、「老化抑制」のサプリメントも一頃の勢いはないが健在。アルファリポ酸、コエンザイムQ10、ポリフェノール…。「紅茶キノコ」はどうした?「尿飲法」は?きみまろ流に言うと、「無駄な抵抗、するのは自由」

 閑話休題。死ぬのは分かっている。「いつ」「どのような形で」死ぬのか?これは、神様も分からない。しかし、死ぬ側にだって都合というものがある。「いつ」については、努力のしようがない。「どのような形で」については、努力のしようがある。「人に迷惑がかからないように…」このセリフは、みなさんおっしゃる。しかし、BUT!死ぬときは、必ず人に迷惑をかけます。迷惑をかける人を少なくする努力…これは出来ます。
 第一に、認知症にならないこと。第二に、自力歩行が出来ること。この2点をどこまで維持できるかですね。生きていくということは、大変なことです。

 あと、キャッシュカードの暗証番号をカードの裏にマジックインクで書いておく…残された者が貯金を下ろせるように。土地の権利書はあっても、現地へ行くのがやっかい…どうやって遺族に知らせるか。債権関係は…。年賀欠礼の葉書を出す範囲も整理しておかなければならない。遺影用の写真撮影もしなければ。…生きているうちにすること多いです。面倒だから…死なずに済めばよいのですが。
 
 奥さんに先立たれた彼、これからどうやって生きていくんだろうなあ。家庭のことも、会社の経理も奥さんがやっていたようだし…。帰宅しても、誰~もいない。

 通夜の時に気づいたことがあります。前の席に、「きれいなハゲ」のオヤジが座っていた。とっくに80歳を過ぎたオヤジだが、「ハゲに皺がない!」。ピッカピカ!素晴らしい光沢。顔には、深い皺があっても、頭皮には張りと光沢がある。この発見、凄いと思うのだが…「頭皮不老」。こういうバカなことを言っているうちが華か…。

新年最初の嬉しい話

2010年01月27日 | Weblog
 あまり電話がかかってくることもない我が家に、電話がかかってきた。家人が応対に出た。私は、書斎で聞き耳を立てていました。しかし、芥川賞関連の電話ではなさそう…。電話の内容は…

 「私は、杖立温泉○○○工房の鷹村(仮名)です。何度かお電話させていただきましたが通じませんでした。そのため、息子さんのお嫁さんへ電話させていただきましたが通じませんでした。息子さんへは通じまして、お宅さんの電話番号が変わったかどうか確かめさせていただきましたら、変わっていないということでした。結局、私どもの電話の控えが間違っていたことがわかりました…」

 ここまでが、前置き。長いですが、誠実さが伝わってきます。前置き段階では、家人は相手が何者か分かっていない…
 「あのうー、御面倒をおかけした末に、お電話をいただいたのは分かりました。ところで、御用件は…」
 「竹炭石けんの代金の件なのですが…」 
 ここで、電話の主が、我が家愛用の竹炭石けんの工房からだと判明。しかし、お正月に工房側から電話がかかってくる…一体、石けんの代金がどうしたのか?
 「実は、年末に計算しましたところ、お宅さんから720円を多くいただいていることが判明いたしまして…。誠に申し訳ありませんでした。返金につきまして…」

 この○○○工房さんは、皆さんにお勧めしたいです。
 まず、「竹炭石けんそのものがいい」。世界で一番良い石けんではないかと思います。
 第二に、インターネットでは注文できないところがいい。電話かファックスでの注文受付。インターネットで買い物をする場合、顔が見えないため不安になることがあります。電話で話すと相手の人柄まで見える。安心します。
 第三に、送られてくる品物に、手書きのお便りが添えられている。コピーしたものではなく、本物の「手書き」。しかも、数行の決まり文句ではない。達筆の心温まる文章。電話で話したことをしっかりと覚えており、「息子さんの御結婚おめでとうございます…」とかも書かれている。ここまでやるか!恐縮してしまいます。現代は、手書きの手紙をいただくことが稀になっております。私の場合は、字がすこぶる下手で申し訳ないのでワープロ書きにしているのですがね。言い訳すんなってか?

 そしてこの度の「720円の返金」。このような誠実な会社が今の日本にあるところが嬉しい。私が、竹炭石けんの支払いを精査してクレームつけたりするはずがない。放置しておいても、不都合など発生しない。それなのに、息子夫婦にまで電話して所在をつきとめ、返金してくださる。日本人の武士道が、阿蘇の山の中の杖立温泉には生きている。新年早々感激しました。嬉しいです。
 720円については、次回注文の時に割り引いてもらうことにしました。現金封筒で送ってもらうと、迷惑をかけてしまいますから。

もはや骨董品…ダイヤル式電話機

2010年01月26日 | Weblog
 パソコンでキーボードを打つとき、この並び方はなんなんだー?!と、思います。私は、ブラインドタッチなどという洒落たことはできない。右人差し指一本で打つ。ですから、ABCD・・・と並んでくれると便利なのに、アルファベット順など無視した配列。
 時折、左人差し指も使う。誰かが見ているときは、できるだけ両手の人差し指を使う。なぜかって?見栄です。「お!あの老人、両手で打ってる。すごいなあ!」と、感心するかなあと思ってさ!感心されたことは一度もない…。カマキリ打法と言われたことはありますがね。
 
 パソコンのキーボードは、タイプライターと同じ配列で出来ています。どうして、Qが左上の端にあり、Aがその下にあるのか?
 1 打ちやすい配列にした
 2 打ちづらい配列にした
 3 適当に並べた
 「E」と「R」が隣り合っていることに焦点を当てて、「打ちやすい配列という説」がある。確かに、英語の場合、「E」と「R」が隣り合っていると使用頻度が高いので便利です。
 一方、「E」と「R」が隣り合っていることに焦点を当てて、「打ちづらい配列という説」がある。タイプライターを使ったことがある人は、隣り合っているものを打つと、ヘッドがぶつかり重なってしまう。いちいち手動で直さなければならないのです。つまり、「E」と「R」が隣り合っていると使用頻度が高いのでヘッドの重なりの回数が増え、不便なのです。「打ちづらくした?」わざわざそのようにした理由が分かりません?

 QWERT・・・の並び方は、一体どうしてなんだ?「適当に並べたものが脈々と引き継がれてきた」ということでしょうか。そう考えなければ、説明がつかない。「よーし!解明してやるぞー!」と、いう人は、是非キーボードを凝視してみてください。「適当に並べた」という結論に達するはずです。

 その点、キーボードの右側についている電卓は、「人差し指入力者」にとってありがたい。数字の配列は0が一番下で、すぐ上に1、2、3と続く。順番になっているので使いやすいです。理にかなった配列です!

 電話の数字の配列は、「0」が一番下という点が同じで、数字の配列は上から「123・・・」。馴れてしまっていることもあり、使いやすい。電卓と電話は、数字の配列が違っても特に問題はない。

 一昔前までは、ダイヤル式の電話機でした。ダイヤル式電話を説明しなければならない時代になってきています…
 ダイヤル式電話は指を入れて回す穴が円周に並んでいる円盤がついている。右上から反時計回りで、「123・・・890」と、数字が穴の下に書いてある。その穴に指を入れて回す…。この説明では、全く見たことがない人には分からないだろうなあ。
 「1から始まり最後が0」こ、これは、プッシュフォンの数字の並びと同じ!

 新鮮に驚いたことがありました。温泉の休憩する広間に、ダイヤル式の電話がありました。中学生とおぼしき男の子が…、「お父さん!この電話どうやってかけるの?」お父さんは、「恥ずかしー!バカコノ!」と真っ赤になっていました。男の子は、ダイヤル式電話機を生まれて初めて見たのでした…。

オペレッタ「こうもり」から

2010年01月25日 | Weblog
 オペレッタ「こうもり」を、鑑賞させていただきました。
 女中のアデーレ役には、驚きました。上沼恵美子さん!あの、淡路島の所有者の上沼さん…「淡路島に生まれたんですけど、淡路島は私が買い取りました」は、おもしろかったですぅ。
 よくよく見ますと、上沼さんではなく、針生美智子さんでした。それにしても良く似ていました。ジミー大西さんと、スピードスケートの清水宏保さんもそっくりですが、似度(にど:似ている度合い。コーヒーに入れるヤツではない。古ッ!)は、それ以上かも。

 オペレッタって、木を砕いて固めた燃料のことかって?そ、それは、「ペレット」…。
 オペレッタは、歌あり、セリフあり、踊りあり、演技あり…。それならミュージカルと同じだろうって?演劇形式は似ています。はっきりした違いは、発声法。オペレッタは、ベルカントですが、ミュージカルは普通の発声。そのため、オペレッタで使われるのはクラシック音楽。一方、ミュージカルはポップスからジャズ、ロック…何でもござれ。
 オペレッタが、ミュージカルの基礎になったと考えても外れていないと思います。

 では、「オペラとオペレッタ、どこが違うのか?」これは、分かってしまうと、「ああ、確かに違うね」となるのですが、そこに至るまでがなかなか…。端的に言うと、「オペラは母屋(おもや)、オペレッタは庇(ひさし。屁ではありません)」。「オペラは大規模、オペレッタは小規模」「オペラは悲劇、オペレッタは喜劇」。
え?イメージがまとまらない?では「オペラ→オペレッタ→ミュージカル」で如何でしょうか…。ますます混乱を招くかな。

 オペレッタ「こうもり」ですが、空飛ぶ哺乳類のこうもりは一匹も出てきませんでした。一匹じゃなくて、一羽だろうって?鳥じゃないんだから!

 出演は、針生美智子、太田直樹、小貫岩夫ら…歌が上手いわ!ベルカント唱法を堪能させていただきましたよ。ただ…彼らの踊りは、学芸会並。セリフは、文化祭の演劇発表並でしたがね。あと、役とはいえ、舞台で本気でものを食べるのはいかがなものか?オペレッタは喜劇なので、舞台でものを食べて笑いをとろうということなのか?小貫さんなど、アンパンを食べていましたから。しかし、BUT!おもしろいのであっという間に終わったという感じ。居眠りしないうちに終わってしまいました。

こうもりでは、仮面舞踏会の場面があるのですが・・・浅田真央ちゃんは今シーズンも「仮面舞踏会」。仮面舞踏会を捨てないかぎり、キム・ヨナには勝てません。常に新分野を開拓していくキム・ヨナ。なにしろ「007」ですから!
 真央ちゃんが悪いのではなくタラソワの問題。仮面舞踏会は、古式豊かなものになってしまっていることに気づいてほしい。気づいても、斬新なアイデアがなければなんにもなりませんが。今回のオリンピックは仮面舞踏会でいくしかないでしょう。次は、キム・ヨナや安藤美姫の二番煎じではなく、(仮面舞踏会のつながりから)「春の声(シュトラウス)」などいかがか?それとも、「伯爵令嬢マリツァ」か「メリー・ウィドウ」から曲を選ぶ…。どっちもオペレッタです。タラソワさん、お願いしますよ!

まだ値がついているあの株

2010年01月24日 | Weblog
 このところの我が家の議論は、「日航株を買うか買わないか」。
 石橋を叩いても渡らない家人が、珍しいことに、「7円なら買いじゃないの(その会話の時は、7円でした)」と、言い出した。彼女の頭には、日本政府と支援機構が頑張るし、会社更生法を活用して再建を進めるにあたって最高経営責任者に稲盛和夫さんが就任したから大丈夫という考えがある。米デルタ航空も支援してくれる。7円が10年後に1,000円になったとしても大もうけ。素人は、「10年…」という期間を考える。プロの場合、7円で買って、10円で売り、1日で300万円儲けたという例も。プロは、日航もJR東海も何ら関係ない。資金の桁が大きく違うというだけ。
 さらに家人の頭には、ライブドア株を捨てずに持ち続けて大もうけした例がインプットされていた。ライブドア株のその後は大変複雑で、株を持っていた人が全員儲けたわけではないのだが。

 基本的に、「行け行け、GO,GO!」の私としましては、100%減資の線が強そうなので、日航株は、「止めとけ、止めとけ」。電子化されているので、紙くずにはなりませんが…無になります。記念品にもなりません。
 「国内の航空券が半額で買える株主優待は残す」という話があるが…100%減資でも株主優待続くのか?不明な点ばかりですね。

 (証券会社で預かってくれない端数の株は、どうなっているのでしょうか?一度説明されて、知ったふりしているうちに忘れてしまった…)。

 北海道は、44万5,185株。旭川市、9,927株。ほとんどの都道府県、多くの地方公共団体が、日航株を保有している。「今売っても手数料を払うと赤字になるので、持ち続けます」という。北海道など、今にも潰れそうな勢いなのに…泣きっ面にハチ。その株誰のお金で買ったのよ!昨日は、2円だよ!
 現時点では、日航株が100%減資にならず上場も維持されているので、この先、「価値が生じる可能性」が全くないとは言えない。数円でも値がつくということは、取引されている。つまり、買っている人…可能性を信じているのだろうか?

 拓銀は潰したが、日航は潰さない。次々と明るみに出る日航の崩壊当然の体質。労働組合が8つもあった。労働組合の数で飛行機は飛ばないんです。CAの基本給、他社より年俸で100万円高かった。CAの給料でも飛行機は飛びません。
 
 待機している室内に、トップの人が入って来たとき、待機者は起立しなければなりません。これは、アメリカも日本も同じ。ところが、日航幹部が、はじめて前原誠司国土交通大臣と会見する際のこと…前原大臣の入室で日航幹部は起立したのですが、一人だけ周囲に促されてイヤイヤ起立した人物がおりました。それは、西松遥社長(当時)でした。もう、過去の人なので態度の悪さを追及しませんが、この不遜な態度こそ、日航を物語っていると言えましょう。

 それで我が家の結論は、日航株についてはもう少し様子を見るということで落ち着いております。一時1円を記録したりしております…。

光はあるのか在宅介護

2010年01月23日 | Weblog
 大学病院で診察を待っていました。向かいのソファーに、80歳ぐらいの老女と、50歳半ばと見られる女性が座っていました。二人は母と娘。娘が、母親を受診に連れてきたのでした。娘さんには、疲労の色が濃かった。
 母親は大声で娘に問いかけた。「あれ!父さん…どうした?」
 娘は聞こえないふり。
 母親は、さらに大声で、「父さんは、どうした?」
 放っておくと、いつまでも繰り返す。娘はあたりを見回して、自分たちを注目している人がいないかチェック。内科外来は、12の診察室が並んでおり、それぞれの前に、10~20人の患者が診察を待っている。つまり、およそ200人が待っていた。この2人の会話には、200人全員が聞き耳を立てていた。もちろん私は、メモを用意して聴いていたのだが…。盗み聴きではありません。聞こえるんだからしょうがない。メモしながら聴くのは、クセだからこれもしょうがない。

 娘は声を抑えて、「ディサービス」と、言った。
 2人の会話は断続的に続いた。
 認知症になり、その上耳が遠い母親は、一緒にいない父親のことが気になるらしく、しつこく父親の所在を追及した。耳が遠い人は、話し声が大声になるのです。自分の声が、自分に聞こえる音量で話すから。

 しつこく大声を出す母親に、娘がキレた。
 「父さんはホームに入れたでしょう!」トタンを爪で引っ掻くような声だった。もう、恥も外聞もない。聴衆が、200人でも2,000人でも怖いものなし。お父さんがいない理由は、デイサービスへ行ったからではなかった…。
 娘は父親を、ホーム(どんなホームなのかは不明)へ入れたことに、後ろめたさがあるらしい。キレル前は、見栄をはってデイサービスへ行ったと言ったのだろう。

 母親:「(詰問調で)どうして(ホームへ)入れたのさ?」
 娘:「歩けなくなったでしょ!」
 母親:「車椅子あったべさ」…認知症の母親ではあるが、こういうときにはしっかりつながっている。長年連れ添ったお父さん(夫)が、急にいなくなり寂しくてしょうがないのであろう。
 娘:「(車椅子を)誰が押すの…。2人の世話を私一人でやってきたんだよ!限界になったから、ホームへ入れたでしょ。ホームへ入れるまでに、何か月待ったの!夜、満足に寝たことなんて何年もなかったっしょ。私、もう疲れた…」
 待合室がシーンと静まりかえった・・・。医大付属病院の待合室にいるということは、皆さん重い病気をかかえておられる。それだけに、この母娘の会話が痛いほどよく分かる。できるだけ、人に迷惑をかけずに死にたい。

 母親は、しばらくすると、また同じ話を持ちだす。
 「どうして(ホームへ)入れたのさ?」

 ドクターのアナウンスで、私の名前が呼ばれた。私は、母と娘の話で金縛りになっておりましたので、すぐには動き出せませんでした。認知症になる前に死にたいが…人は、生きるのも大変ですが、良い形で死ぬのも大変なのです。

写り込み大作戦

2010年01月22日 | Weblog
マラソンや駅伝のテレビ中継を見ていて気になること…
1 沿道の歩道で、選手(ランナー)と競走する人が現れること。
2 沿道で応援しながら、テレビ中継車のカメラや定点カメラへ向かって手を振る人がいること。写り込みですね。

 選手と競走する人は、好感が持てます。子供の場合、「がんばれよー!障害物にぶつかるなよー」と、応援してしまいます。若者の場合、「沿道の人にぶつかってケガをさせるなよー!」と、これまた応援します。中年以降の場合、「大丈夫かー?」と心配になります。心臓発作でも起こされてはかないませんから。
 好感が持てる理由は、「選手のスピードを体感し、己を知る」という崇高な営みの実践者であるからです。できれば、沿道の人たち全員に、選手と競走していただきたいです。

 写り込みの人は、決まって携帯電話で話しながら手を振っている。つまり、テレビを観ている人と携帯で連絡を取りながら…
「おい、今、写ってるぞ!」
「そ、そうか!(あわてて手を振る)」
「もっと右に寄れ」
「そ、そうか(右に寄る)」
 まあ、こんなところでしょう。用意がいい人は、看板を持っている。商店名、学校名、個人名…。どこに陣取ればいいのかを研究している。そして、看板の制作、運搬…努力しているなあと思います。

 野球中継でも、写り込みがあります。高い席(値段が)に座っているオヤジが、携帯で話して、恥ずかしげに手を振ったり…いい年齢かっぱらって、何をやってるんだ!と、思いますね。見苦しいです。しかしBUT、私も機会があれば写り込みたい。目立ちたがり屋なもので。

 写り込みは、法律に何ら違反していない。合法的なテレビ出演というところでしょうか。それに、自慢できますよ。「テレビに写ったんだぞー!」
 そんなもん自慢にならないだろうって?努力して得た栄光ですから、自慢になります!

 大相撲のテレビ中継でも当然写り込みがあります。NHKに写り込んでしまおうという…見上げた行為です。単に向こう正面の溜席(たまりせき)か枡席に座ったというだけですがね。
 で、…日本相撲協会は、初場所(現在開催中)から暴力団関係者の来場を排除する対策を強化しているという。何でだあ?暴力団が、写り込み目的で「特等席」に陣取るようになったからなのだそう。暴力団幹部の姿がテレビ中継で全国に放映されていたとは!暴力団も、目立ちたがり屋だなあ!と、感心している場合じゃない。どうして、暴力団がテレビに映りたいの?できれば、「面が割れないよう」にしたいんじゃないのかなあ?

 理由は、刑務所に服役中の暴力団トップに、自分たちの元気な姿を見せるためだという。…よく考えたものです。
 刑務所の収監者は、NHKニュースと大相撲中継だけは生放送が見られるのです。詳しいなあって?あまり追及しないでください。
 暴力団は、公共放送の電波を使って服役中のトップに、自分たちが元気でいる姿を報告をしていたわけ。頭がいいわ!そのいい頭を人類の平和に使ってほしかったね。