アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

五分五分?大阪都実現の可能性…

2011年12月03日 | Weblog
 選挙で当選することが目的だった候補は、当選したら、即、辞職すればよい。目的が達成されたわけだから。甲子園出場が目的の高校野球部は、開会式の入場行進のあと、とっとと郷里へ引き上げればよい。目的が達成されたわけだから。
 何をバカなこと事をいってるんだって?大阪市の市長になった橋下さんが、「大阪都になったら、辞めます。初代大阪都知事にはなりません。大阪を都にすることが目的だから」と話したところから、目的を達成したらそのあとはウロウロしないで辞めるのがいいかなと思ってさ。

 ところで、「大阪都」は、実現しますかねえ?難問山積です。どれから片付けるか?

 まず大阪市議会。定数86のうち、維新の会は、33。これでどうやって進めます?維新の会を過半数にするしかない。その方法は、「選挙」。リコールして、出直し選挙をして、過半数を得る。書いてしまうと簡単ですが、リコールするのはやたら大変な手続きが必要。え?中学校で習った?そ、そうなんですけど。
 まず、有権者の3分の1の署名を集めなければなりません。そのあと、住民投票で過半数の賛成を得る。そのあとで、ようやく出直し選挙。
 ここまですら行かないんじゃないか?

 「大阪都移行計画」を進行させるとして…大阪市は過去に区割りでもめて、落ち着くのに17年を要したということがありました。都構想でも、区割りの問題が待ちかまえています…。

 全てが順調に行ったとしよう。待ちかまえているのは「国会」です。道府県から都制への移行には、国会での地方自治法などの改正か、特別立法が必要です。これは、中学校では習っていないはず(勝ち誇るところではないですね)。 
 国会では、民主、自民、公明、共産…こぞって反対しますよ。賛成するのは、みんなの党ぐらい。反対する理由は、いくらでもつけられる。現政権の地域主権政策は「基礎自治体重視」だ。だから、大阪都にする必要がない。とか…「看板を新しくしても、家の中の整理整頓ができていないじゃないか」などなど。

 法改正がうまく行ったとしよう。最後に待ちかまえているのは、「住民投票で過半数の賛成」…これだってどうなるものやら。
 大阪都…厳しく長い道のり…。