アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

取材のルールも公約も守ってくださいよ…

2011年12月07日 | Weblog
 たしかに鉢呂吉雄前経産大臣もうかつだった。田中聡前沖縄防衛局長も調子に乗って地ガネを見せてしまった。だけど…取材における、「オンレコ」、「オフレコ」を守るという基本的な約束はどこへ行ってしまったのかねえ?
 松本龍前防災担当相については、鉢呂さんや田中聡には加えないのかって?松本竜の場合は、テレビカメラが回っているところで、「いいか!これはオフレコだぞ」と、大威張りだったので無視します。回っているテレビカメラの前で、「オフレコ」は、あり得ない。(オフレコでテレビに出るのか?)

 オンレコ・・・実名で発言内容のすべてを報道する。
オフレコ・・・発言を直接報道しないことが前提の取材。
 この前提のもと、オフレコには二通りある。
 1 発言者を「政府高官」や「政府筋」、「与党幹部」といった表現にとどめたうえで、発言内容を報道する。
 2 発言者も発言内容も一切報道しない。これを、「完全オフレコ(完オフ)」とよんでいる。

 鉢呂さんの「放射能…」も、田中聡の「コトを起こす前に…」も、オフレコだった。つまり、名前が出ること自体がおかしい。しかし、名前も、内容も全て出た。つまり、もの凄くおかしい!明らかに記者が約束を破った。
 田中聡の場合、「完オフ」が確認されていた。琉球新報、沖縄タイムスが、完オフを破って報道したわけですが、沖縄タイムスの記者は、「即刻クビ」でした。内容がどうあれ、タブーを犯す記者はクビが当然。

 一川保夫防衛相ですが、就任時の、「素人でーす」の発言。「ブータン国王の歓迎宮中晩餐会より、こっちの飲み会が大事だ」というバカ発言。1995年のアメリカ兵による暴行事件について「詳細は知らない」という答弁…普通のオヤジ以下でしょう!
 防衛大臣が、1995年の、沖縄米兵少女暴行事件を詳しくは知らない…。アメリカ海兵隊員2名とアメリカ海軍軍人1名が、12歳の女子小学生を拉致した上、集団強姦した…。この事件の詳細って何?文章にして、1行ですよ。
 この事件で問題にしなければならなかったことは…
 1 女子(小学生ですら)が犠牲になってしまう。
 2 強姦致傷および逮捕監禁事件であるにもかかわらず、日米地位協定のため実行犯は引き渡されなかった。
 3 犯人側が、「人種差別的発言」をした。…これ、予想がつきますね?

 この事件で、米軍の太平洋軍司令官(リチャード・マッキー)は、「犯行に使用した車を借りる金があれば、女を買えたのに」と発言(その責任を取って辞任しましたがね)。
 沖縄では、反基地感情、反米感情が一気に爆発し、日米地位協定の見直し、米軍基地の縮小・撤廃要求運動へ発展していったのです。
 日本の防衛大臣が、「詳細は知らない」などと言ってはならないことなのです。 沖縄は、完全に怒りました。「最低でも県外」という約束を守らなければ、沖縄県民は蜂起しますよ。えっ?「あれは方便」だって?
 日本の立派な政治家(鳩さんとか)と、完オフ破りの裏切り記者と同じだとは思いたくないけど…。