アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

松任谷由実 コンサートの感想

2014年05月31日 | Weblog
 「安全地帯」なる、歌を歌うグループはよく分からないのですが、「松任谷由実」はよく知っています。
 で、昨晩、行ってきましたよ、「松任谷由実 コンサート ツアー 2013-2014 POP CLASSICO」へ。
 大枚、8,400円を叩いて!お金のことは言うなって!?いえいえ、お金は大事ですから。

舞台に水槽の映像。POP CLASSICOの文字が映し出されたぁ!で、舞台の2階中央にユーミン、左右に、ベースとギター。 Babies are popstarsのあと、ユーミンがパラシューターのように1階へ降りてきました。嵐がよくやるアレ。

 ユーミン、やはりカッコ良かったです。踊りはぁ…ユーミンらしい元気なお遊戯ってところ。なんといっても歌手は「歌」ですよ。ユーミンは歌が上手い歌手としては日本一でしょう。
 2時間で、20曲を歌いっぱなしですよ!休憩無し。衣装も、ダルマさん風、金のタイツ、赤のチェック柄、海の妖精風、白黒チェックのパンツス-ツ、タキシード…ドンドン換えるが、瞬時の早変わり。飽きさせない。(アンコールで2曲歌ってくれたので、総合計22曲)

 歌はどれも良かったですが、「雨のステイション」「ミラクル」「無限の中の一度」「NIGHT WALKER 」…一番良かったのは、アンコールの時の、「ひこうき雲」。40年前に、音痴の私ですら口ずさんだのが、ひこうき雲でしたから。
 ギターに遠山哲朗を入れるなど、バンドセッションに新人を起用していました。新人ではありませんが、パーカッションの小野かほりが目立っていました。妖艶な動き…ユーミンを食おうという意図は全くないことは解りますが…目を惹きます。

 会場に入るときの手荷物検査…バッグに、「折りたたみ式のノコギリ」は入れていなかったのですが、カメラを入れていた…。
 検査員:「これは、カメラ付きの携帯電話ですね」
 私:「いいえ、普通のデジカメです」
 検査員:「携帯電話ですね」
 私:「いいえ、カメラです」
 検査員:「カメラは持ち込み禁止ですから、お預かりしなければなりません」
 私:「写さないから、いいでしょう!」
 検査員:「そーゆーわけにはいきません」
 結局カメラを預けなければならないハメに。検査員は、携帯電話ってことにして見逃してくれようとしたのに…。正直者はバカをみる。

 あと、ユーミンにはなんの罪も無いのですが、観客が立つんですよ。
 「立つな!見えないだろうがぁ!」と、叫んでも、みーんな無視。立って、踊る。手を振り上げる。その手が私のメガネに当たる。それでも熱狂しているのでお構いなし。謝る気などさらさらない。客の男女比率はおおよそ、「2:8」ってところ。平均年齢ですかぁ?「60歳」でしょう。
 ユーミン、60歳。時間歌い続けても、びくともしない。歌うだけではなく、踊る。肉付きはいいがデブではない。スタイルは60歳という年齢をまったく感じさせない。歌う姿は30歳と言っても、疑う人はいないかな。顔は…遠くてよく分かりませんでしたがね。

安全地帯が分からない危険…

2014年05月30日 | Weblog
 来客がありました。35年来の知り合いの女性。家内を、「お姉ちゃん」と呼び、私を「先生」と呼ぶ。年齢は私どもより、20歳下。
 自宅から、なんと、430kmを単独でドライブして、玉置浩二のコンサートへ行くという。その途中、我が家へ立ち寄ってくれた。「おっかけ」なるファンは凄いと思いました。一人で、430kmをドライブする…その執念が凄い。昨秋は、大枚30,000円を叩いて、玉置浩二のディナーショーへも行ったという。どんな服装で行ったのかを尋ねたら、「パーティードレスよ!出せるところは全部出した!」のだという。そして、「警察に捕まらない程度にね(犯罪にならない程度の露出度?)」と、付け加えた…。かなりがんばったらしい。
 「玉置」と聞くと、「ロッテ歌のアルバム」の司会者しか思い当たらない私にとって、玉置浩二さんが何者なのか知るよしもない。
 「安全地帯を知らないの?」と聞かれましたが、「安全地帯って、道路にあるアレ」。まあ、そんな程度。

 「安全地帯」が、歌を歌うグループの名前だとは!そもそも、グループ名は、「ビートルズ」「タイガーズ」「ドリフターズ」「マヒナスターズ」…でしょ!「安全地帯」は、ないっ!。
 それにしても、年齢と共に、新しいことを知るのが億劫に、思考も狭くなる。「興味があること」「自分にとって楽な情報」…これらだけを受け入れる。つまり、頭が固くなり、それを隠し、振り切るように頑固になる。自分の根無し草同様の思想に、根拠なしの自信があればあるほど排他的になる…。危険地帯…。
 心の視野を狭めないようにしなければと…思いますが…ね。

 とりあえず、新進のグループ、安全地帯について学習を深めようかな。
 えっ!?メジャーデビューが32年前?ぜんぜん新進グループじゃない…?

ブラジルの競技場、完成しなくてもいいよぉ!

2014年05月29日 | Weblog
 ブラジルでのサッカーワールドカップ…競技場の工事が遅れていることを茶化してしまいましたが、反省しています。考えてみると、ブラジルだって一生懸命に準備しているのです。観客席に椅子がないまま開催されたっていいじゃないですか。グラウンドだけあればサッカーはできます。トイレはどうするかって?そんなもん、野っ原で済ませばいいのです。

 どうゆう風の吹き回しかって?50年前を思い出したのです。
 1964年の東京五輪に向け、日本は「おもてなし」の為に一生懸命頑張っていました。国立競技場は完成していただろうって?競技場関係は間にあっていました。間にあうかどうか不安だったのは、日本人が世界に通用するマナーを体得できるかどうかでした。

 「行列に割り込まない」…中国の話だろうって?いえいえ、50年前の日本人は、平気で列に割り込んでいました。今も、名残はありますがね。
 「町中で放尿しない」…インドの話だろうって?いえいえ、50年前の日本人は、平気で街中で放尿しておりました。但し、男子限定でしたがね。田舎では、お婆さんも立ち小便をしておりました。「畑に栄養や!」と、嘯いて(うそぶいて)おりましたが。さ、作物が枯れるってば!
 「吸い殻や紙くずを散らかさない」…歩きタバコ全盛時代でしたから。道路の水たまりには、投げ捨てられた吸い殻がたーくさん集まる。ゴミ?ポイ捨てがスタンダード。
 こういう状況だったのです。同類相哀れむ…他国のマナーを嘲笑できません。また、ブラジルの遅れを責められません。
 で、東京オリンピックを契機に、「割り込み」も「放尿」も「ポイ捨て」もめっきり減りました。日本人が、頑張った成果でしょう。

 ブラジルは、なんとかしようと頑張っています。「早くしろ」「計画性がない」「何とかなるさでは何ともならない」「できないなら引き受けるなよ」…批判はいくらでもできる。50年前の日本を知っている者として、ブラジルの頑張りは認めてあげたい。

 野原に白い線を引けばできるのがサッカー。それでいいんじゃないですか!

タイはいいですよ・・・

2014年05月28日 | Weblog
 「90も叩いてしまった」と嘆く連中とゴルフをしました。私など、その日は160ですから…まあ、それを承知で誘ってくれるわけで…ありがたいことです。
 連中はゴルフをするために、毎年タイへ行っているのだそう。ところが、「しばらくは、タイでゴルフできないなあ」と。理由は、クーデターで大変そうだから。

 私は、「ほほ笑み(イム)」の国だから、クーデター中でもゴルフはできると思いますがね。戒厳令下でゴルフは無理だろうって?た、たぶん、大丈夫ぅ…。でもないかな?
 タイのクーデター、今回が18回目です。正確には、1932年の立憲革命以降、18回目。失敗も含めると、20回以上起きている。かつては約2年に1回の割合で起き、「ガス抜き」とか「恒例行事」といわれたこともありました。

 これまでは、頃合いを見計らって、国王が、「もういいんでないかぁ」と終結させてきました。ところが、前回あたりから、国王の力が弱まったような…。

 タイはいいですよ。私は、ジャンボ氏のバンコクのマンションに2週間ほど泊めていただき、普通の旅行者が行かないようなところ(たとえばオールドバンコク)へも行きました。
 「ほほ笑みの国」の面目躍如だなと思えるのは、笑いの種類の多さです。13種類あるのだそう。日本の場合もかなり多い。「ほほ笑み」「爆笑」「大爆笑」「薄ら笑い」「失笑」「苦笑」「嘲笑」「泣き笑い」「福笑い」「貧乏笑い」それからぁ、えーとぉ…無理矢理13種類以上にするなってかぁ。

 日本の場合、その場の空気が読めない人を、「KY」というそうですが、タイの場合は、「グレンチャイ」と言う。「愚連隊」ではありません。古くから厳格な位階制度がある国ですから、相手を不愉快にさせないよう自分の感情を抑える「遠慮」「気遣い」の道徳観が根付いている。基本的に、「空気を読む人の国」ということでしょう。
 この位階制度、固定化が進み、貧困からの脱却は難しい。性転換が盛んに行われる所以でもあるわけです。政治文化は、「カネ、コネ、暴力」。それなら、ほほ笑みの国とは、ほど遠いんじゃないかって?「遠慮」「気遣い」ともかけ離れているって?アノネ、そーゆーことを気にしないで笑って済ますのが、ほほ笑みの国の真骨頂!

 あまり勝手なことを書くと、ジャンボ氏(タイの専門家)に叱られそうなのでこのへんで止めておきマース。
 それにしても、タイのゴルフは、GOODです。青空と火焔樹が素晴らしい。

寂しい別れの順位

2014年05月26日 | Weblog
 Kくん(仮名:我が家の二男の第二子)の生後1か月の検診が終わりました。体重が1600g増え、身長が7cm伸びた!体重は、毎日53g増えている!これには、今さらながら驚かされます。
 Kちゃんが生まれるにあたって、ママさんは里帰り出産。Kちゃんママの実家が、たまたま我が家の近く(車で90分)だったので、私どもは、Kちゃんの兄の蘭土くん(2歳6か月)と遊ぶことができました。これは、平成26年度上半期の私どもへの最大のプレゼントですね。何度も書いたので、またその話かぁと、言われそうですが、「2歳6か月の子が、親の付き添い無しで、積算合計8泊9日も我が家(父方の祖父母)で過ごした!」どうです!凄いでしょう。
 
 で、蘭土くんたち、あと3週間で東京へ戻ってしまいます。寂しくなります。
 ハレルヤ氏が、興味深いランキングを開陳してくれました。「別れに当たっての交通手段(乗り物)で、寂しい順番ランキング」なんですがね。
 一番寂しいのは、船での別れ
 二番・・・列車
 三番・・・飛行機
 四番・・・車
 こうゆうことを、考えておられるというところがまずおもしろいです。
 おもしろいことはすぐに真似をするのが私。考えてみました。結論は、ハレルヤ氏とまったく同じですね。

 船の別れ…これは、離島へ行く人を送ったときに経験しました。船はゆっくり遠ざかる。真綿でクビを締められるような別れです。真綿でクビを締められた経験があるのかって?あ、ありませんがね、おそらくそんな感じだろうと推測されます。
 列車の別れ…さんざん、「サヨウナラ」「元気でね」と、お互いに言い合った。ドアが閉まった…相手の口は、「サヨウナラ」「元気でね」と、動いている。ま、まだ発車しない。なぜか気まずいような時間帯。早く発車してくれ!この間をどうやってもたせばいいんだぁ!涙を拭くふり、変顔…ああ、まだ発車しない…。列車の別れも、真綿で…。

 その点、飛行場へ送って行っての別れは潔くて気楽な面があります。相手が手荷物検査場へ消えて行きますので、列車のように、「ドアが閉まっても発車しないので、お互い見つめ合ったままの時間がじれったい」ということがない。
 車も同様、あっさりと別れられます。

 私の場合、「寂しい別れのランキング」ではなく、「時間がかかる別れなのか、簡便な別れなのかのランキング」ですね。このあたりが、人の情を敏感に知り、心を重んじるハレルヤ氏との違い。
 一点気づきました。間が持てない別れは、交通手段を動かすのは第三者。簡便な別れの場合、交通手段を動かすのは当事者ということ。別れる人は、飛行機の操縦はしないだろうって?だからぁ、飛行機の別れは、手荷物検査場の入り口ですから、徒歩なのっ!徒歩の交通手段は、当事者でしょう。サヨウナラと言って操縦席に乗り込んで飛び立つ人がどこにいますかっ!

自分の妻をなんと呼ぶぅ

2014年05月25日 | Weblog
 妻のことを話題にしたとき、「家人」と表現したところ会話の相手からクレームが付いた。
 「自分の妻を家人呼ばわりはないだろう!確かに、家の人という意味はある。だけど、奥さんは使用人じゃない。家人と言うのはあんまりじゃないか?それに、家人はを指す言い方でもある」
 ウンチク屋さんは多いが、「家人」についてもウンチクを持つ人は珍しい。よほど家人という言葉が嫌いらしい。

 自分の妻を指す語…多いです!中村明さん(国語学者。早稲田大学名誉教授、山梨英和大学教授)の人物表現辞典だったか?に詳しいです(間違っていたらゴメンナサイ)。ベストセラーになった、「名文(←本のタイトル)」からはじまって数多くの著書ですから、学習保持率の高い私でも(自称ですから気にしないで)どの本に何が書いてあったかなど記憶しているはずもなく…。

 「うちのやつ」「嫁さん」「家内」…これらが一般的か?
 「ワイフ」…これ、結構一般的になっているがぁ…正直、お前いつから英語民族になったんだ!と、ツッコミたくなる。
 「かかあ」…これ、半世紀前はもっとも一般的でした。懐かしいですよ。現在使ったら、「何?オカカ?オレはシャケのほうが好きだな」なんてことになりかねない。それはないね。
 「かみさん」…これ、良いと思う。しかし、BUT、埃をかぶってしまったかな。
 「かあちゃん」「おっかあ(おっか)」…いるいる、こう呼ぶ人。「アンタいつから子どもになった?」というツッコミ、これもないかぁ。

 「愚妻、荊妻(けいさい)」…妻を謙遜する言い方。妻も大変ですよ。「愚」ですからねぇ。荊妻の「荊」は、バラの棘の意味。ですから、荊妻はバラの棘のかんざしをさした妻。これも、バカ扱い。あまり使わない方が良いと思う。「荊妻豚児(けいさいとんじ)」という四文字熟語もある。「豚児」も、あんまりです。半世紀前になりますが、「豚児」という愛称の同級生がおりました。豚児くんの父親が、「うちの豚児が…」と、言ったのを聞いていた奴がおりましてたちまち「豚児」が広がり定着してしまった。本人は、言われても気にしていない様子でしたけどね。少々太っていたあたりがご愛敬。

 「細君」…夏目漱石じゃないってがぁ!肥満体の奥さんは、「細君」じゃないと思う。第27回サラリーマン川柳コンクールの1位は、「うちの嫁後ろ姿はフナッシー」でしたね。この場合の「うちの嫁」は、息子の嫁ではなく、自分(詠み人)の奥さんのことだと思います。
 「連れ合い」…おもむきがあります。数々の苦労を共にしてきたのでしょうねえ。 「山の神」…そりゃないだろうって?少数ながらいましたよ。おもしろいとは思いますが…なんだか、ナマハゲみたいですけどね。山から出刃包丁を持って出てきそう。

 時と場合、話し相手によって、「女房」「いえの者(うちの者)」「妻」を使い分けるのがいいのかなあ…。

学校の先生と塾の先生、どっちが上?

2014年05月24日 | Weblog
公立の学校が学習塾や予備校に指導法を学ぶなど連携が広がっている…。つまり、学習塾や予備校の先生方のほうが、公立学校の先生方より指導力が優れているということ?マスコミの論調も、「(公立学校の)教員が刺激を受け、指導力の向上を図れる」…完全に、公立学校の先生方は指導力がないとぉ…!

 公立学校の先生方にプライドはないのか?「塾のノウハウを活用した授業の導入」「官民一体型」「花まる学習会との提携」等の言葉が、公立学校サイドから発せられている!どーゆーこと?「学校は塾じゃない!」と、言える教員はいないのか?

 この流れの根にあるものは、「道徳の教科化」とまったく同じですね。「自分の授業を改善しようとするやる気のある教員が少ない」ということでしょう。
 マスコミの言葉を借りると、「(塾に学ぶことにより)教員がいかに意識を変え、指導を改善することができるかが問題」…公立学校の教員は、ここまで、「硬直した生き物」と、とらえられている。
 さらに、「教えるのは好きでも教わることは嫌いな教員が多い」。あらら…これって、当たっているかも!
 「ベテラン教員ほど独善的な授業になりがち」…あらら、これも当たっている。
 つ、つまり、「公立の学校が学習塾や予備校に指導法を学ぶ」ということはまったく正しいことなのか?

 私は、公立学校の教員には、発憤していただきたいと思っています。
 そもそも、義務教育は、「公教育」。学習塾や予備校、私立の学校は、「私教育」です。なにが、「官民一体型」ですか!こういうのを「公私混同」というのです(ウマイ!ウマイナア!)
 公立の学校の教員の指導力が劣っているとは思っていません。やる気のない教員はいますが、優秀な教員もたくさんおります。学習塾や予備校の講師たちは優秀か?まったくそういうことはありません。もちろん、優秀な人もいるでしょうけどね。

 結論!「公立学校は、公教育をきちんとやりなさい!それで十分です!」
 えっ?全国学力学習状況テストの点数を上げなくていいのかって?
 全国学力学習状況テストは、公教育がきちんと為されているかのチェックです。点数を上げなければならないのは当然です。ええっ?塾や予備校の力を借りなければ、点数を上げられないって?…もう、開いた口がふさがりませんワ!

米国の若者は…「日本人=○○」?!

2014年05月23日 | Weblog
 よく出入りしていたビルの掃除係に、黒人の若者がいました。「おはよう!」と声をかけても、小声の返事しかない。上目遣いに私を見るシャイな性格。私が行くたびに、わざわざ私の近くの床を拭きに寄ってくる。見ていないふりをして、しっかり私を観察しておりました。人種の問題があり、有色人種である私に親しみを感じて近寄ってきてくれるのか?
 そんなことが何度かあったある日、エレベーターホールへ向かって歩き出すと、彼が素早くエレベーターを呼ぶボタンを押して待っていてくれました。そして、意を決したように、一緒にエレベーターに乗り込んできました。
 ドアが閉まると、私に質問したくてたまらなかった一言を発したのです。
 「YOUは忍者か?」
 一家四人で米国へやってきた私どもが、三年間トラブルなく過ごせた。これは、平和に自由に暮らせる権利を守ろうとする国だからといえるでしょう。
 一家は五人となって帰国…厳密には、四人は帰国、一人が来日です。

 米国では簡単に帝王切開できない

2014年05月22日 | Weblog
 米国は帝王切開が多いことで知られていました。帝王切開は、妊婦を陣痛の痛みから救い、医師をいつ解放されるか分からない時間の拘束から救う。ところが、生命を誕生させるにあたって、「帝王切開はいかにも安易すぎないか」という批判が出始めました。「陣痛は、子から親への初めての意思表示である。それを無視するようなことはするな。陣痛があるから子を愛せるのだ…」と。この意見に医師側も呼応し、帝王切開はセカンド・オピニオンが必要となりました。親子の絆への配慮ということでしょう。
 出産のコース料金は、松竹梅よろしく三段階。私どもは、竹としました。費用は、およそ百万円。家内は、二泊入院しました。病室は、アンティークな応接セットや食事テーブルまでついた個室。食事は、革張りのメニューから料理を注文。ワインとビールも注文できました。追加料金なしで、家族も一緒に食事できました。係の人が、私にビールをすすめてくれました。運転があるので断ると、「家でお祝いしなさい」と、ワインを一本くれました。

米国の病院のビルは立方体とはかぎらない

2014年05月21日 | Weblog
 我が家の三人目の子が、ボストン市内の「ブリガム・アンド・ウィミンズ病院」で誕生しました。この病院は、ハーバード大学医学部の非営利教育病院の一つです。ベッド数は約八百床。医師・レジデントが三千人。研究者が千人、看護師が二千八百人。その他に、たくさんのボランティアや警護チームなどが、献身的に活動していました。
 医療従事者数の多さに、圧倒されたのですが、医療サービスの内容にも驚かされました。車を病院玄関前に停車させるやいなや、数人がかけつけて、笑顔で応対してくれる。病院へ来る人は、いわば弱者。微に入り細に入り、できる限りのサービスをしようとしてくれる。人権を守る典型のような印象でした。「ここにいれば安心」と、感じさせてくれる病院でした。
 病院の建物が特徴的です。巨大な高層円筒型のビルが数棟。病院が、円筒型である必要があるのか?これには、人権に配慮した理由がありました。
 分娩室の階を例にとりますと、円周に添って部屋があります。円の中心にナースステーションがあります。ナースコールがあった場合、看護師は円の半径を行けばよいので、どの分娩室へもほぼ同じ距離・時間で行くことができます。患者を平等に扱うことができる病室は、円形の建物でなければならないというわけです。
 注意事項に、「出産後八時間は退院を許可しない」と、ありました。出産直後、赤ちゃんを抱えて逃げるように帰るケースがあるというのです。これでは母子が危険ということで、「八時間は入院」としたそうです。産後すぐに帰りたい理由は、「入院費が高額になるから」のようです。