アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

魚・魚・魚

2008年07月31日 | Weblog
   魚…魚…魚

 中国のことわざに
 1日楽しむなら 酒を飲みなさい
 3日間楽しむなら 豚を殺しなさい
 3ヶ月間楽しむなら 結婚をしなさい
 3年楽しみたいなら 仕事を覚えなさい
 一生 楽しみたいなら 釣りをしなさい
 というものがあります。え?違うって。実は、いろいろあるのです。あなたの記憶と違うものがあってもいいのです。「旅行しなさい」とか「畑を耕しなさい」とか「うさぎの皮を剥ぎなさい」とか・・・。どのことわざも、一生楽しみたいならは、「釣り」で、これだけは共通です。私は、釣り好き。ボウズ(釣果なし)でもいいのです。魚を食べたいだけなら、魚屋へ行けばいいことです。
 仕掛けを用意する行為が好きです。「夢と希望」があります。
 エサを付ける時、すでに勝ち誇った気がします。
 「アタリ(魚がえさをつつく)」を待つ間、「無我の境地」ですねえ。
 釣れたときには、「私のエサに食いついてくれたね。ありがとう」とお礼を言ってしまいますねえ。
 そのまま何も釣れずに帰り支度の場合。これがまたいいのです。
「人生とはこんなもんだ」と、悟りを新たに出来る。また、「敗者の心情」が分かるから、敗者の前に立ったときどんな言動をするのがいいのかのシュミュレーションができる。釣りって、「人生の縮図」というか、「奥が深い」というか、「欲得と成功と挫折」というか…一生楽しみたいなら、釣りをしなさいということがよく分かります。

 岸壁で釣りをしているのは、9割が高齢者。毎日来ているのか、井戸端ならぬ岸壁会議。話の中身が、WTOの交渉だったり、なかなか高尚なテーマ。そう考えること自体が失礼千万なのですね。高齢者は、WHOに興味ないだろうと。ゴメンナサイ。たまに、中高学生が釣りをしているのを見るとき、「偉いぞー!」と思います。子どもは、釣りをしなければなりません。中高生の親の層が、釣りをしない層です…そうなると、子どもが自ら釣りに興味を示すってことは、まれとなります。誰かが体験させる必要があります。その誰かは、学校であったり、地域であったり…。親は期待薄です。釣り竿を買い与えなくても、携帯電話やニンテンドーは買い与えるでしょう…。

 水産白書によりますと、日本人の魚離れが加速しているのだそうです。高齢者は、肉より魚(1995年)だったのに、今は、高齢者の魚離れも起きているという。この10数年で、高齢者も世代交代しましたから…。岸壁で釣りをする高齢者も消えていくのでしょうねえ。

 魚離れの理由も書かれています
1 同居の家族が好まない
2 肉より割高
3 調理が面倒
4 魚焼きグリルを洗うのが面倒
 ハイハイ、魚を食べなくて結構です。この4つの理由に対抗して、無理矢理「魚を食べます」と言わせることは出来ないですから。どの理由も、魚を食べないという批判をかわそうとする、取って付けたようなものです。はじめから、「絶対魚は食わんぞ!」という決意での回答ですから。
 同白書によると、「2005年まで、日本人は1日、94gの魚を食べていたが、2017年には、87gに減少する。国民の健全な食生活への悪影響が懸念される」例のキッチンカーで、肉を宣伝して以来、癌・心臓疾患…糖尿病が増えてきたのですから。肉を減らして魚を食べるというのが重要なポイントになります。

 「魚を食べると頭が良くなる」という歌がありました。魚を食べたら、習ってもいない方程式が解けるなんてことはないので、「頭が良くなる」ということはないでしょうが、魚に豊富に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸:Docosahexaenoic acid)で脳の働きが活性化されるということは間違いないようです。そのため、我が家では、子どもが試験の日の朝食には、「サンマの缶詰」を食べさせました。それで、効果のほどはどうだったかって?サンマを食べた日、80点。食べなかった日、55点。そんなの、試験問題が違うんだから参考資料にもなりません。個体内比較が出来ませんので、効果のほどは不明です。勉強するのは子ども本人。勉強しない子に、「勉強しなさい」は、親の自己満足およびアリバイ作り。何のアリバイかって?結果が良くなかったとき、「だから、あのとき勉強しなさいって言ったでしょう!ね、言ったわよね」というわけ。親は、さりげなく学習環境を整え、DHAとブドウ糖を摂取させる…。子どもは、「両親÷2」ですから、期待は出来ません。あ!知らぬ間に魚が陸に登って、親子の在り方にまで介入してしまった。

 魚離れに反論もあります。「岬まさじ」という、作詞家風の名前のジャーナリストが、「エコノミスト誌」に寄稿している文に次のようなものがありました。
 「水産物の販売額は減少しているが、調理済み食品の売り上げは増加している。ここには、魚介類の天ぷら、フライ、寿司なども含まれる」
 つまり、魚離れの現実はないという指摘。確かに「総菜」にしてしまうと、上記の魚離れの理由1~4もほぼクリアしてしまいますね。「サンマの缶詰」もジャンルは、総菜ですかね。
 魚離れについて、「ある、なし」」は、茶の間の人間が真相を知るよしもなしです。

 魚をとりまく現状の最大の問題は、燃料の高騰です。漁師さんが船を出せば赤字になるという点。全国一斉休漁という抗議行動も起こしました。水産白書で、健全な食生活への悪影響が…と書いてあるのですから、漁師さんの燃料代…何とかなりませんかねえ。と、思っていたら7月29日、政府が漁業者支援の緊急対策に、745億円の支出を決定。素早い対応。対応しなければ批判、対応しても批判・・・。対応して批判があるのかって?税金を使うわけなので当たり前なんですが、「手続きが煩雑すぎる」とか、多くは、「金額が少ない」ということですね。
 主作用の治療をしないで、次々と出てくる副作用の治療に追われる。サミットでお互い顔見知りになったんだから、主作用を治療出来ると思うんだけど…各国首脳も、そこへくると一庶民になってしまうのかねぇ。

バイオ燃料が温暖化に拍車…

2008年07月30日 | Weblog
  バイオ燃料が温暖化に拍車

 メキシコシティー、世界の主要都市としては例がない約2,300メートルの高地に位置します。そのためだと私は思うのですが、街の中は排気ガス(不完全燃焼)の臭いが充満していました。その臭いは、ガソリンの排気ガスの臭いではなく、甘いというか、カルメ焼きというか、嫌な臭いではないんです。メキシコシティーを走る車は、割合は不明ですが(大体そんな割合とか問題にする国ではないです。中古車を買うのも、道ばたで大根を買うような気安さです。本当に、道ばたに中古車を並べて売っている)、アルコール車が主流でした。そのとき初めて、アルコール車の存在を知りました。常識…なかったですね。アルコールの原料はサトウキビとのこと、道理で、排気ガスが、砂糖を焦がしたような甘い香り。納得。

 いま、二酸化炭素削減のために、バイオ燃料に人気が集まっています。
そのため、資源作物である、トウモロコシ、小麦の需要が高まり品薄になっている。何が困るかって、それらおよび加工品が値上がり…困ります。我が家は、パン食ですから小麦の値上がりは痛いですし、言い間違い聞き間違いの家内の好物は、トウモロコシの「ドン」ですから。「ドン」を知らない?日本版のポップコーンってとこでしょうか。
 「ドン」にも影響があるのでしょうが、オレンジにまで影響が!オレンジ畑を潰して、収入の多いトウモロコシを植えてしまうのだそうで…オレンジが値上がりするはずです。我が家は、パンを焼く小麦、ドン、オレンジだけでも大問題なのですが、視野を拡大すると世界的な大問題です。アフリカへの食料援助は、主にアメリカが担ってきました。生産過剰な農産物を、などと意地の悪いことは言いません。そのおかげで餓死せずにすんでいる大勢の人がいるのですから。そのアメリカに、生産過剰な食料がなくなったらどうなりますかということです。
 戦時中の日本の窮乏ぶりを語る例としてしばしば取り上げられる、「松根油(しょうこんゆ)」だって、バイオ燃料では?松の古い根を煮て作り出す。「200本の松で、零式艦上戦闘機(早い話が、ゼロ戦)が1時間飛ぶことができる」とのこと。つまり、数十年かけて育った松1本を消費しても、18秒しか飛べない。これだもの戦争に負けるわ!という話ではなく、バイオマスエネルギー資源としては効率及び再生産性に欠けるということです。ちなみに、かっての同盟国ドイツでは、「ジャガイモ」からアルコールを製造して、戦車や飛行機の燃料にしていました。ジャガイモの方が松よりは、効率及び再生産性でず~っと優れていますよね。

  バイオ燃料の問題点

 自動車燃料用のバイオエタノール拡大は、化石燃料(この言い方おもしろいですよね。おもしろがっている場合じゃないけど)に依存しない「低炭素社会(色々な社会があるもので…こんな社会が現れるとは!)」へ入ったということになります。
 しかし、バイオエタノールを製造する費用は・・・高い原油からガソリンを作るより安いのでしょうか?「すぐ金銭面に持って行く、環境を考えると多少高くてもいいだろう!」はい。それはそれでいいのですが、気になるデータを見つけたのです。
 アメリカの科学誌「サイエンス」に、「燃料をガソリンからエタノールへ切り替えた場合、温室効果ガスの排出量は最大32%減らせるが、逆に20%増える」と、載っている。どーゆーこと?
 サトウキビやトウモロコシは、生育過程で二酸化炭素を吸収するが、栽培するのに化学肥料を使ったりトラクターを使う。つまり、相当量の化石エネルギーが投入される…。あーあ!これじゃあ、バイオ燃料の方が、地球温暖化に拍車をかけることになってしまう!

 主張する還暦パパのこの件に対する意見は…ま、まず、呼吸回数を少なくするところから始めます…そうしているうちに、化石燃料、バイオ燃料に代わる燃料の発明を。急いでます。よろしくお願いします。


格差は悪者か?

2008年07月29日 | Weblog
  格差は悪者か?

 格差、格差と指をさされての悪者扱い。「格差は当然」などと言おうものなら、非国民扱いされそうです。格差の何が悪い?2人の人間がいる。一方は俊足で、もう一方は鈍足。これ格差でしょう。悪いですか?1歳で歩き出した子と、まだハイハイ(這う)の子。格差でしょう。悪いですか。小2で九九をおぼえた子と小五になっても九九が不十分な子。格差です。悪いですか?一生懸命勉強して、スポーツにも取り組み安定した仕事を得た子と、非行を繰り返し、定職を持たずブラブラしている子。格差です。悪いですか?
 格差には、問題にしなければならない格差と、問題にする必要がない格差があると考えます。問題にしなければならない格差は、「仕事、教育、医療などの重要なファンクショニングが(格差によって)達成できないもの」です。そうでない部分で「格差」を言う人がいる(大勢)から、単なるはやり言葉、大衆受けするお題目の様相を呈しているのです。

  格差がなければ国が滅びる

 問題にしなければならない格差についても、「格差をなくしてしまう」のでは国は滅びます。
 上海へ行くたびに、「緑波廊酒楼(リュポーランジウロウ)」へ行きます。各国の国賓も多数訪れる老舗で、上海料理だけでなく、点心料理のレベルも高いです。ただ、特に行きたくて行くのではなく、初めて上海を訪れる人は、「緑波廊酒楼へ行ってみたい」かなと思って御案内するのです。それで…行くたび必ず嫌な感じを受けます。注文を取りにくるまでは、いいです。料理や飲み物を運んでくるのもいいです。問題はその後。接客係さん達は少し離れたところにたむろ。私はペースが早いので、ビールは30秒ももたずに一本空きます。「ビア!ビア」と、大きな声で言っても、まず聞こえないふり。やむなく歩いていって、「ビア!」。これでようやく動いていただける。
 あるときなど、通りかかった接客係に、「ビア!」といったところ、「イエース」と、言い…接客係がたむろしているところへ行った。そして、私らのテーブルの係と思われる接客係と口論を始めた。内容を想像するに・・・
「おまえの担当の客が、ビールだってよ。サボッテんじゃないよ」
「あんたが頼まれたんだろう。自分で持ってけよ」
「おまえのテーブルの客だぜ」
「ったくゥ。客が来なけりゃいいのに!」
 どうしてこんなことになるのでしょうか。働こうが、サボろうが給料格差をなくしている社会だからですよ。接客係は、れっきとした国家公務員です。同じ給料なら、最低限の仕事をして時間をひたすら潰して帰る。中国で、「社会資本主義」なる奇妙な主義に転換した後も、中国の威信をかけた緑波廊酒楼の従業員の実態は、共産主義そのものでした。格差をなくしようとすると、停滞→硬直→滅亡への道を歩むことなりますよ。
 新大陸に作られた植民地、ジェームスタウンの例では・・・入植3年目(1607年)に、半数以上(一説には、8割)の住民が餓死。原因は、町の制度を本来的共産主義とし、収穫物を平等に分けていたからでした。(平等という考え方自体良くないですが、まあそれは置いておいて)大量の餓死者が出たという事実。大男も、小男も。働く人もサボル人も。3人家族も10人家族も平等に食料を分けたのでしょうか。乳幼児、病人が次々と亡くなっていったのでしょう。ジェームスタウン絶滅の危機は、資本主義の導入で救われました。タバコで財をなした住民も現れました。格差社会の現出が、自分たちを救ったわけです。(還暦パパは、ジェームスタウンで説明を聞いて、後頭部をチリトリで叩かれるようなショックを受けました。たいした衝撃でないだろうって?後頭部、薄くなってるんですよ!大変なショックです!)

  是正は出来るがなくすことは出来ないのが格差

 「格差をなくします」の合唱。秋に選挙あるとしたら(あるのでしょうが)、各党の公約には、前回の参院選同様このフレーズが躍るでしょう。
 私は、格差は必要との考えですが、それ以前に、「だまっていても格差はできる。どんな状況でも必ずできる」と思っています。なくすことは出来ません。なくしようとすると、緑波廊酒楼状態となります。
 なくすことは出来ないし、なくそうとはしないほうがよいのですが、是正が必要な格差はあります。それは、「収入格差」。なぜこれだけを挙げたかと申しますと、「教育格差(重要なファンクショニング)」に繋がるからです。与えられる教育は、(使いたくない言葉ですが)平等の方がいいです。意味が薄まるかもしれませんが機会均等と言ってもいいです。格差社会の上の方へよじ登る機会は、全員に提供しなければ、国という単位で物を見た場合大損失です。均等に教育を与えた結果として、成績の格差が出来ます。それも確かに格差ですが、問題にしなくても良い格差です。冷たいこと言うなって?人間は、生まれる前にすでに格差があるんです。親ですよ。そして、頭がいい子、悪い子。運動能力に優れた子、劣る子。体格のいい子、ガリガリくん。みんな格差。それらをなくす?出来るわけないでしょう。是正する…これなら少しは出来ます。
 成績格差の前の教育格差、その前の収入格差。これは、何とかしなくてはなりません。「貧しくて進学させられない」というケースもあります。北海道の某市のように、「生活保護費を2億円詐欺された」という例もあるので、収入格差の是正は・・・今の流れでは、多くの人と時間が必要で、そのうちに世紀が変わってしまいそうです。しかし、「やる気」でやれば簡単なことです。

結婚披露宴プア ~しかし、明日への活力!~

2008年07月28日 | Weblog
  結婚披露宴プア しかし、明日への活力!

 長男の友人の結婚披露宴(函館市)へ出席してきました。長男の代理かって?いえいえ長男は、遠路浜松から駆けつけていました。それなのに、なぜ私が出たか?招待状が来たからです。言い間違い・聞き間違いのプロである、家内も出席しました。最近のヒットは、「血を吐く方(チヲハクホウ)」ですねぇ。テレビで大相撲をやっているとき、台所から、「えー!土俵で血を吐いたのー!」と、叫んでいました。土俵には「千代白鵬(チヨハクホウ)」が上がっていました。

 函館の結婚披露宴は、会費12,000円(御祝儀を包む必要なし。このあたりが、本州と比べて簡便なところ?)で、内容は次の通り。
<プログラム>
1 開宴の言葉
2 新郎新婦入場
3 プロフィール紹介(プロのアナ)
壽 来賓祝辞(新郎側と新婦側から)
5 エンゼルブーケ(早い話が、出席幼児から新郎新婦への花束贈呈)
6 記念品贈呈(出席者から新郎新婦へ)
7 祝電披露
8 祝杯
祝 祝宴(芸の発表・新郎新婦の衣装替え等)
10 ウエディングケーキ入刀
11 友人代表スピーチ(ワイワイガヤガヤ、真面目に聞く人僅少)
12 キャンドルサービス(ローソクは、配らない)
13 メモリアルスクリーン(早い話が、パワーポイントでの生い立ち紹介)
14 花束贈呈(新郎新婦から両親へ)
15 手紙朗読(新婦が両親への感謝の文章を読む。泣かせどころ)
16 両家代表謝辞
17 乾杯
18 新郎新婦退場
19 閉宴のことば

 このような披露宴に出席する度、「新郎新婦が、『着せ替え人形』のようだなあ」「学芸会の成人バージョンかよ」「これじゃあ、流れに乗っているだけで、結婚披露の主張ってものがないなあ」…など思っていました。
 しかし、一昨日の結婚披露宴を契機に、グローバル経済の歪みをもろにかぶっている日本、その若者の暮らしの節目としての結婚披露宴出席という観点から、考え方を改めました。

 新郎新婦とも25歳。同級生カップル。出席者の200名中、半数は友人。つまり25歳前後。女子は、「芸能人かよー」という衣装。男子は、黒っぽいスーツ。皆、「披露宴を楽しみにしてたんですー」と、満面の笑み、笑み、笑み。同じ日本で、若者が通り魔に、若者がその犠牲者に、若者のワーキングプア、若者直撃の格差…。それらとは、別の世界がそこにあるのです!

 披露宴出席の、(知り合いの)若者が言う・・・今、給料?すっこく安いっす。先月結婚したんで、二人の給料を合わせてなんとかカツカツです。でも、仕事(介護)がやりがいがあります。(ここで、還暦パパは、「偉い!仕事にやりがいを感じるとは、素晴らしいぞ。絶対辞めるな」と、多少オーバーに褒めた。ここで、給料が安いなら、もっと別な仕事を探せばいいしょ。などと言うオヤジは、犬に食われればいい)辞めませんよ。給料が不満で、辞めていった連中は、結局仕事がなくて、ブラブラしています。ボクは、この仕事やり通します。披露宴?会費が給料の1割ですから、披露宴がある月は、ホント困ります。5月は、3回もありましたよ。結婚披露宴プアです。でも、こういう機会がなかったら…痴呆老人の介護だけだったら…友達の結婚披露宴って、この空間を征服したっていうか、癒されます。さあ、明日からまた働くぞって気になります。
 この格差!この若者と、通り魔との格差は無限大です。「誰も相手にしてくれない」「親が相談に乗ってくれない」だから、人を刺す…という、通り魔と、老人のおむつ交換をはじめ介護に生き甲斐を感じる若者…。その若者のエネルギーが、結婚披露宴出席でチャージされる。これでは、結婚披露宴が、「見せ物だ」「着せ替え人形だ」「主張がどうのこうの」なんて言っていられません。言う奴はバカですね(私だよ!)。

 「結婚披露宴は、華美に盛大に!それが若者を救う」というだけの話ではないんですよね。
 金が余ってどうしようもない一部分と、原油価格の高騰、食糧供給への不安にあえぐ大部分。この歪んだ構造は、グローバル化です。政府の経済調整や長期間安定していた企業組織が、破壊されてしまいましたから。労働力は競争の激化に翻弄され、お金は、政府の管理を離れ世界中に流出。「生産要素の市場化、自由競争」が、構造改革の意図ですから、その弊害の大波をかぶっている最中ですよ。(経緯等をたくさん書きたいけど、ここで知ったかぶりする必要もないので途中を抜いて)結果として、グローバルな金融投機、派遣労働(含フリーター)の登場。食料や資源の高騰をまねいた。食品偽装などの下品な事象もここですよ。格差は、元々あるものでした。これまで、私は、「格差は、個人の努力の度合い」と決めつけてきましたが、今は、「構造改革が格差社会の元凶」と思っています。ではどうすればいいか?
 1 投機的資金の暴走に歯止めをかける(ファンドが一番偉いの?)
 2 国民的生活や雇用の保護(政府が管理放棄はないでしょう)
 3 生産組織の保護(生産要素が生産に使われるのではなく、商品として市場競争にさらされ、利潤を生み出す道具となっているのですから!)

 節約して、結婚披露宴の会費を捻出する若者。テレビに出るアイドルが着ているような洋服(古いって?ではワンピース!それも古い?しょうがない、ドレス)を着ることを実現できる夢舞台を楽しみにしている若者!このような、素晴らしい若者達がいるのです。自分たちが選んだ政治家には頑張っていただかなくてはなりませんが、大人もその責任を果たしましょう。たとえ、0.1mgでも。

外国人看護師、介護福祉士…

2008年07月27日 | Weblog
  外国人看護師、介護福祉士…無理です

 昔のことを言うな!と言われそうですが、還暦パパの学生時代は、東京でも外国人が珍しかったですよ。ところが、今や東京では、日本人だと思ったらが、「ワタシ、ニホンゴスコシワカリマス・・・」。少し前だが、上野公園がテヘラン状態。「ここどこ?私は誰?」って感じで、びっくりしました。上野で、どこの国の人だか知らないけど、「1,000円でテレカ(今では死語ですか?)を買え」という。100度のテレカと思ったら、なんと2万度数!国際電話も、かけ放題!!
 これは昔のことではないですが、「少女を誘い込んで殺した」「集団でスリ」「窃盗団」犯人、犯行グループは皆外国人です。東京都多摩地区の、とある市の一角…「(まだ泥棒に入られていないアパートの住人)このブロック、アパートだけで10軒もありますが、ほとんど空き家です。中国人と思われるの集団窃盗団が昼間入ってくるのです。皆逃げるように引っ越してしまっています」この人も、引っ越してしまいました。その窃盗団は「情」というものがなく、「日本人の命なんて何とも思っていないので、みんな怖がっています」と、いうのが元住人のお話です。
 どうして日本は、不良外国人が大手を振って歩く国に・・・これは、日本の労働力の問題と密接に関係があると思います。


 日本の労働力の歴史は
1 大戦前は労働力が余剰。・・・移民として労働力を放出していた。
2 戦後も、しばらく過剰状態にあった。
3 高度経済成長期には、団塊の世代の集団就職でしのいだ。
4 1980年代、「人口構造の変化」「若者の高学歴化」「バブル景気」
5 単純労働が3K(きつい・汚い・危険)として敬遠された。このため深 刻な労働者不足に見舞われた。
6 東南アジアや南アジアの出稼ぎ労働者たちは、日本の好景気に注目。
フィリピン、南米の日系人、パキスタン、バングラデシュ、イランなどから労働者が続々とやってきた。彼らの多くは観光ビザや学生ビザ、研修ビザで来日し、不法就労の形で建設業や製造業に携わった。
7 1990年、入管法改正。日系人は職種制限なしで就労認可。外国人研修制度の規制緩和。
8 1990年代末、少子高齢化やグローバリゼーションを迎える中での労働力不足。
9 中国、韓国、ブラジルおよびペルー(主に日系労働者)、フィリピン、台湾、タイ、・インドネシア、・イランからの労働者が流入
 現状→日本の低賃金労働は、外国人労働者が担っており、特に製造業は外国人労働者がいなければ、立ち行かない状況となっている。
 つまり、必要なのです。来ていただかなくては日本が立ち行かない。

 し、し、しかし but! 外国人労働者が増えた地域では社会問題が発生し、悲惨な結果になっている。どんな問題が発生しているか?
1 小中学校で日本語の話せない児童が増え、教育が混乱
2 生活習慣を巡る地域社会との摩擦( ゴミの分別方法とか、ゴミの出し方に代表される?)
3 治安悪化
4 日系人の地方税や社会保険の未納(公的な医療援助を受けていないため、異常に不健康そう)
5 独居入居者用のアパート等に、常時十数人もの住人が住み、昼夜を問わず生活雑音
 問題点は、外国人労働者の側ばかりではありませんで、受け入れ側にもたくさんあります。
1 実習生を安価な作業員としてしか使わない。契約の半額以下の給与しか支給していなかった。これは氷山の一角で、同種の例はたくさんあります。
2 酒田短期大学事件・・・学生のほとんどを占める中国人留学生。そのほとんどが不法就労。学校も悪いが、使う日本企業も悪い。)
3 人身売買と強制労働
 単純労働では、以上のような状況になっています。

 そこへもってきての、命に関わる任務の、外国人看護師・介護士の受け入れ開始・・・。
 インドネシア人看護師・介護福祉士の受け入れ第一陣が来日しました。この2年間の受け入れ枠は、看護・介護分野で合計1,000人。
 政府は、看護師は3年、介護福祉士は4年を上限に「特定活動」の在留資格を付与する方針。インドネシア人看護師らは半年間は日本語を学び、その後、希望の病院や施設で働きながら日本の国家資格取得を目指す(フィリピン人、タイ人も同じ)。いよいよかぁ!なのですが、正直、大変不安です。満面の笑み、希望一杯で来日した、インドネシアの若者たち・・・待ち受けているのは、「在留期間内に日本の国家試験に合格すれば働き続けられるが、合格しない場合は帰国しなければならない」と、いう現実。来てくれた若者の、1%でも合格してくれれば、というのが私の本心です。これからやってくる、フィリピン(国内予選が厳しく、日本行きの基礎資格は、大学卒)、タイの若者達にもエールは贈りたいが・・・。正直無理だって!

 スイスの作家が、外国人労働者について、「我々は労働力を呼んだが、やってきたのは人間だった」と語りました。日本では、「我々は、看護師・介護士を呼んだが、やってきたのは人間だった」となるよ。インドネシア、フィリピン、タイで、大学を卒業して「老人のおむつ交換」は、しませんから。

日本人メジャーリーガーと英語

2008年07月26日 | Weblog
  日本人メジャーリーガーと英語

 野茂が引退した。ノーヒットノーランがどうのこうの…そんなのどーでもいいです。「メジャーリーグに挑戦しようと考え、実行した。おまけに結果も残した」そのことに還暦パパとしては改めて感激しています。
 野茂がアメリカへ行ったとき、ロッキー青木さんと重なりました。ロッキー青木さん、このほどお亡くなりになりました(7月10日 享年70歳)。「誰だ?その人?」という人が大半でしょうねえ。若い人は、「デヴォン青木」の父親というと、「ああそう!」という人もいるかな。
 アメリカで鉄板焼きチェーン「ベニハナ」を成功させ、アメリカン・ドリームを実現した人です。どうして野茂がその人に重なるか?
 ロッキー青木(青木広彰)さんは、大学時代、レスリングの日本選抜に選ばれ、アメリカ遠征(1959年)をしたのです。スケジュールを消化し、帰国のため空港へ向かっているとき、選抜チームを乗せたバスは、パーキング・サービスへ寄りました。青木さんがトイレから出たときには、バスは出発した後。実は、これは出発前に青木さんの父親(青木湯之助さん)が、日本選抜レスリングチームの監督に、「広彰を置き去りにしてきてくれ」と、頼み込んでいたのでした。
 着の身着のまま、無一文、英語も分からない。身寄りもない。正真正銘、ゼロから、青木広彰のアメリカ生活が始まりました。いかがでしょう。このロッキー青木のスタートと野茂のアメリカ行き、重なりませんか。
 そして、どちらもアメリカン・ドリームを体現した。野茂は間違いなく、何度も「ベニハナ」へ行っています。アメリカの都市には必ずありますから。ロッキー青木さん本人とも会っているでしょう。
 野茂に触発され、それまで、「夢はメジャーリーグ」と、言っていたは板が一歩を踏み出せずにいた選手達が、次々とその夢を実現させました。現在、なんと16人!いわば、野茂チルドレンといったところでしょうか。
 イチロー(シアトル・マリナーズ)
 城島健司(シアトル・マリナーズ)
 田口 壮(フィラデルフィア・フィリーズ)
 井口資仁(フィラデルフィア・フィリーズ)
 井川 慶(ニューヨーク・ヤンキース)
 松井秀喜(ニューヨーク・ヤンキース)
 松坂大輔(ボストン・レッドソックス)
 岡島秀樹(ボストン・レッドソックス)
 松井稼頭央(ヒューストン・アストロズ)
 大塚晶則(サンディエゴ・パドレス)
 藪 恵壹(サンフランシスコ・ジャイアンツ)
 岩村明憲(タンパベイ・デビルレイズ)
 福留孝介(シカゴ・カブス)
 小林雅英(クリーブランド・インディアンス)
 黒田博樹(ロサンゼルス・ドジャース)
 大家友和(モントリオール・エクスポズ )

 私が気になるのは、彼らがどれくらい英語を話すのかです。「日本人は、大学を出ても英語が出来ない」と言われ続けて来ています。遊び半分なら、何年アメリカにいても英語を話すようにはならないでしょう。メジャーリーガーは、仕事ですから、「英語、分かりません」では済まない。
 野茂の英語は?13年間もアメリカで生き抜いてきた。マスコミに対する態度やインタビューから、無口で無愛想に見える。(明石家さんまの番組に出ていた時は、明るく喋っていた。)日本語でも多弁ではなさそうなので、英語で急に多弁になるとも思えない。
 ドジャースの監督だった、トミー・ラソーダさんは、野茂の英語について、
「This guy understand everything what I say.(ノモは、ワシの言うことは皆分かってるよ)」と、言っています。…と、いうことは、表面的には分かっていない様子だということですね。
 アナハイム・エンジェルス(現ロスアンジェルス・エンジェルス)と、シアトル・マリナーズに合わせて9年間在籍した長谷川滋利さんによると、「メジャーでの成功条件として、英語は、必要条件ではない」とのこと。チームにとって必要な選手、例えば、イチロー、松井秀喜、松坂などには英語は必要ない。プレーと態度で、言葉なしにチームメイトの信頼を得られるから…なるほど!
 しかし、一流でなければ、言葉なしでコミュニケーションのしようがない。英語は必要不可欠のものだ。分かる分かる!長谷川さんはその著書で言う・・・・・『私の場合、技術的な観点から考えると、とてもメジャーの一流選手とはいえなかった。そこで、メジャーを生き抜いてきたベテラン選手から技術や発想を学ぶために、英語が不可欠なものとなったのである。また、英語が話せるようになると、それ自体がアメリカで生活していく自信になる。私(長谷川さん)の場合、水道やライフライン、銀行などの口座開設手続きを自分でやり生活基盤を整えた。要するに英語は、野球だけでなく、アメリカの文化を構成する一部分であり、それを習得して何でも吸収していこうとする姿勢はメジャーで成功するためにプラスになるのだ。』一仕事成し遂げた人って、いいこと言いますよねー!
 結論として、野茂は、メジャー当初は(結果も出せていたので)、日常会話程度の英語だった。メジャーが長くなるにつれ、しだいに英語を身につけ、今では英語で30分も演説するくらいになっている。多分…。

 メジャーリーグは、25%がヒスパニック(メキシコやプエルトリコ、キューバなど中南米のスペイン語圏諸国からアメリカ合衆国へ渡った移民とその子孫)。彼らは、英語が良く分からないという。
 ヒスパニックが25%と、増え続けているのに反し、黒人メジャーリーガーが減少し、およそ8%なのだという。それは、黒人の身体能力の高さに所以するものだそう。早いうちに、アメフトやバスケットボールへ流れる…ウ~ン…野球は静止の時間や、ベンチで座っている時間もあるからなあ。

 メジャーリーグの年金を調べて驚いた。10年プレーすると、62歳から、年額2,124万円受け取れる。日本のプロ野球は、10年以上在籍すれば、55歳から年金を受け取れるが、最高で年額142万円。単純に金額だけ見ると、メジャーは日本の15倍。前出の長谷川さんは、9年間の在籍…その場合年金は?さすがアメリカ、きちんと出ます。「2,124万円×0.9=1,911万円」長谷川選手、62歳からこれだけいただくんですねえ!私の年金とは比較しません。その1割にも満たないんだもの。

 野茂は「引退する時に悔いのない野球人生だったという人もいるが、僕の場合は悔いが残る」と言っていました。野茂だから重いセリフだと思います。ところで、桑田は何って言ったんだっけ?

オーナー制度…いいですけど…

2008年07月25日 | Weblog
  オーナー制度…いいですけど ~湯は沸かさない~

 「湯を沸かす」…水を沸かして湯にする。湯は沸かさないでしょう。
 「すしを握る」…酢飯にサビとネタを載せて握ってすしになる。すしは握らないでしょう。
 「ホームランを打つ」…ボールを打って、結果としてホームランになる。ホームランは、打たないでしょう。
 「穴を掘る」…掘ったから穴がある。その穴をさらに掘るのなら、穴を掘るでいいで~す。
 「天ぷらを揚げる」…もうお分かりですね。具材に衣をつけて、油で揚げて天ぷらにする。天ぷらは、揚げません。御飯だって炊きません。米を炊くのです。だから一体なんなんだ!って?日常使っている日本語、よくよく考えると、おもしろいなあと思ったので、おもしろさをお裾分けしました。

 「いもほりオーナー」…これは、問題ある表現です。「いもほり」という行為のオーナーのはずがないので、いものオーナーなのでしょう。だったら、「いもオーナー!」連呼するといやがられます!

 オーナー制度は、20年以上も前から財テクのようなシステムでありました。近年グリーン・ツーリズムが、提唱され、オーナー制度が大流行です。しかしこれも、マネなんです。マネが悪いとは言いませんが…近年、ハイテクを除いて日本発というもの何かありますかねえ?戦後よく言われましたよ、「日本人はマネがうまい」しかし、その後の日本は凄かったです。マネたものを、さらに高めて先進国を感服させてしまいましたから。
 アメリカ滞在時代の大家さんは、ハンガリーからアメリカへやってきた(1948年というので、3月革命のころ)ナンドール・ベレスさんでした。技術者で、ボーリング(穴掘りではなく、ボールを転がしてピンを倒す競技)の機械の発明者でした。彼は、店子の私が芝を刈らないので、春から秋へかけて毎週芝を刈りに来てくれました。そのたびに同じ話を聞かされました。
 「1950年代は、日本製品といえば粗悪品の代表だった。しかし、1960年代以降、日本製は信頼できるようになり、今は世界一だ。おまえ達日本人は、実に優れた民族だ。だから、ワシは、おまえに家を貸していることを誇りに思っているんだ」
 ベレスさんは、来る度に必ず我が家の子ども達にチョコレートを持ってきてくれました。うちの子が、「ギブ ミー チョコレート!」と、言ったわけではありません。子どもって、値段が高い安いにかかわらず、もらうと嬉しいものです。そういうことが良く分かっている方でした。

 「グリーン・ツーリズム」は、農山漁村へ行って、自然、文化、人々との交流を楽しむ滞在型の余暇活動です。アメリカのリッチホワイト層は、週末になると別荘へ行って過ごします。ヨーロッパでは、農村に滞在して過ごすのが当然のように普及しています。イギリスではルーラル・ツーリズム(または、グリーン・ツーリズム)、フランスでは、ツーリズム・ベール(緑の旅行)と呼んでいるものです。

 日本のグリーン・ツーリズムの延長上にあるのが、「オーナー制度」です。
喧噪を逃れ、自然の中で思いのままに農林漁業ができるとすると、余暇の過ごし方としては贅沢なものですね。北海道の「タコ箱オーナー」は、長野県の人が最も多いのだそうで…。この場合、週末ごとに、北海道へ来て海へ出るのはまず無理。「市販価格より安くタコが買えるってとこで妥協ですね」
 <ないものない!オーナー制度>
 棚田オーナー、里山オーナー、ラベンダーオーナー、ラベンダーのオーナー、ラベンダー香りのオーナー、りんごオーナー、リンゴのオーナー、そば畑オーナー、あいがも米オーナー、タコ箱オーナー、ヒラメ底建網のオーナー、クロソイオーナー、うまし酒オーナー、いもほりオーナー、じゃがいも株主、じゃがいも一坪オーナー、たけのこオーナー、梨のオーナー、サクランボの木オーナー、スイートコーン茎主、かぼちゃ株主、乳用牛オーナー、和牛オーナー、牛のオーナー、豚のオーナー、羊のオーナー、七面鳥オーナー、昆布オーナー、「巌窟王」長期貯蔵古酒オーナー、白加賀梅一本のオーナー、ミカンの木オーナー、デコポン・はるみオーナー・・・・・。最後の、「はるみ」気になるでしょう。デコポンにつけた名前だそうです。ポンカンより甘いのだそう。私的には、「巌窟王」がいいですねえ。なに!「頑固っ王だろって?」コラ!

 「オーナー制度があなたのこころを癒します」「第二の“ふるさと”づくりです」少々センスを問われるコピーですが、グリーン・ツーリズムの延長にあるオーナー制度は、いいです。ゆとりがあって初めて出来ることですから。
 しかし、オーナー制度に名を借りた、詐欺まがいの事件が報道されていました。とにかく、何でも利用して、金儲けをしよう。犠牲者?そんなの関係ねー!こういう輩が台頭してくるのですから。

 林野庁の「緑のオーナー制度」。満期を迎えた出資者の9割以上が木材価格の下落で大幅な元本割れとなりました(昨秋)。林野庁は「金融商品ではなく、必ずもうかるとうたったわけではない」と・・・この逃げ口上!今、何時代だと思っているんだろうか?リスク説明をしないまま「子や孫に資産を残せる」と勧誘したでしょう!市場価格の変動を考慮せず「利回り約3%」と説明したでしょう!国民は、「林野庁」と聞いて安心し、「緑の…」と聞いて、「いいことをしている」という気持ちになるものなのです。

 10数年前から、6~9%程度の高配当をうたって預託を募り、約7800人から230億円以上を集めていた和牛商法オーナー制度。破綻し、預託金の大半は返還されていない・・・。

 オーナー制度で、金儲けしようというのは・・・それこそ個人の自由かもしれませんが・・・マルチ商法、詐欺が大口を開けて待っている。マネー雑誌等に取り上げられるのものも危険。高金利ぃ!オーナー制度ではあり得ません(3%~4%の金利もあり得ない)。

 ブラントン・バレル・オーナー制度。この個人オーナー制度は、バーボンウイスキー1樽2,646,000円。まあ、年金赤字生活者には手も足も出
ませんが。「ブラントン」は、8~10年間樽貯蔵。シングルバレル(ほかの樽と混ぜない)。2006年モンドセレクションで最高金賞を受賞。バーボン好きには、たまらないウイスキーです。天候も、金利も、価格変動も関係ないところが安心です。オーナーへは、樽から壜詰めした、126本のブラントンが送られてくる。希望すれば、壜詰め後の空樽ももらえる!これで、カラオケの機器を買わなくても自宅でカラオケが…。空樽(からだる)?空桶(からおけ)じゃないんだ…似たようなものだと思うが…無理かぁ。

スピリチュアル・カウンセラーはインチキ しかし、「霊」は?

2008年07月24日 | Weblog
   スピリチュアル・カウンセラーはインチキ しかし、「霊」は?

 「自分の考え」というものは、常に持っていなければなりません。還暦につき独断と偏見で言いたい放題が認可され(自主的に認可を与えましたぁ)、ブログを始めたのですが・・・自分では答えを出せない、何ともスッキリしないものがあるんです。それは、霊とか幽霊とかいわれているものです。

 数日前のことです。2歳の女児が入院。夜中に、「誰か居る、誰か居る」とパニックに。母親が、添い寝しても怯えていた。「ベッドを蹴られた」とも。とにかく朝を迎えた。母親は、看護師さんに、「娘が変なこと言い出して、寝られなかったんですよ」と、言いました。看護師さんは、「盛り塩をしてあげればよかったねぇ。今日は、しますから」つまり、その病室は、「霊が入ってくる(住んでいる)」ことで有名(?)で、霊感の強い子がその部屋に入る(入院)場合は、盛り塩をするという。予備知識を与えられてもいない2歳の子ですから、思いこみや想像で「誰か居る」とは騒がないでしょう。誰かが同じベッドで寝ているということを間違いなく感じていたと考えていいのではないか・・・。

 20年ほど前の話ですが、転勤する女子職員の引っ越しを職場のみんなで手伝いました。引っ越し先の住宅へ荷物を運び込んでいて気になったことがありました。外の物置小屋が、45度傾いていたのです。もう一つは、風呂を焚いた形跡がないのです。風呂桶には、多数の虫の死骸が入っており、風呂釜周辺は蜘蛛の巣だらけ・・・。受け手の職員に、質問してみました。
 「この住宅、誰か入っていたの?」
 「はい、昨日まで入っていました」
 「風呂の中…虫だらけだねえ」
 「…ふ、風呂は…近くの温泉へ行ってたみたいです」
 「あの物置は、どうして45度傾いているの?」
 「さあ・・・・・」
 そして数日後、転勤した女子職員は、市街地のアパートへ引っ越したという。その経緯は次の通りです。
 女子職員と、手伝いに来ていた母親は、夜の12時近くまで荷物を片付け、寝るところを確保して布団を敷いて寝た。2時間も寝ただろうか、玄関をドンドン叩く音がした。大勢の話し声が聞こえた。怖くて布団をかぶり息を殺していると、ガラガラガラッと、カギがかかっている戸が開けられ、ドヤドヤと人が入ってきた。人々は、布団の周りをワイワイ言いながら回り、やがて消えるように帰って行った。二人はかちかちに固まって朝を待った。二人とも同じ体験だったので、幻視、幻聴ではなかったと確認しあった。「幽霊が入ってきたとしか…」母親が、壁に貼ってあるセピアに変色したお寺のお札をよく見て、発行したお寺を確認した。昨夜、タンスの陰になってはいけないと、見えるところへ貼り替えたお札だった。お寺は町内だったので、二人で出かけ、住職にことの次第を話した。住職は、「出ましたか。札の位置を変えましたね」と静かに言った。そして、家までやってきてお経を唱えて、新しいお札を貼って帰って行った。
 新しい職場の上司にも、そのことを報告に行った。上司は、「そんなこと、絶対に誰にも言うな」と怖い顔をした。その日も、その家で寝たが幽霊は現れなかったという。しかし、そんな恐ろしい家に住んでは居られない。ほどいた荷物をまとめなおして、市街地のアパートへ越したのである。

 40歳ころまでは、「霊などいるわけがない。見えるとか感じるとか言っている人は皆さんウソツキか、思いこみかだ」と思っていました。40歳を過ぎて間違いなく信用できる人が、「霊が見える」と言うのを聞いて、「ウソを言う人ではない。となると・・・イヤイヤいるわけがない・・・」と、もやもやっとなってきました。

 「スピリチュアル(spiritual)」という言葉を耳にします。スピリチュアルカウンセラーさんは、どんなことができるか…霊感占い、霊視、前世占い、守護霊、未来視、過去視、徐霊、浄霊、救霊、電話占い、恋愛成就、適職転職、仕事運、原油値下げ…凄いですね。このような方に政治をお願いすると、世の中良くなりますよねー。なお、最後の、「原油値下げ」は、私が勝手に付加しました。

 もちろん大槻義彦先生(早大名誉教授)は、スピリチュアルをインチキと切り捨てています。よくテレビに出る、江原というスピリチュアルの人が、「ウソでない」というなら、いつでも対決してインチキを証明するとおっしゃられる。宜保愛子、福永法源、織田無道…皆消えていきましたね。

 「霊の存在が科学的に確認された例はない」とのことです。しかし…、「霊の科学調査団」とかってあるの?調査もしないで「確認例なし」は、ないでしょう。見回りをしないで、「異常なし!」ってことですから。

 モヤモヤを晴らしたいですねえ。「科学的調査で、絶対いない(絶対いる)」と、してほしいのです。しかし、「絶対いない」となると、前述で例を出した、2歳の子と、引っ越した女子職員は、どのように解釈したらいいのでしょう。なんとかスッキリしたいのですが。お~い!大槻先生~!

 7月26日は「幽霊の日」だそうです。そんな日を勝手に決めるなよ!この日が誕生日の人、気の毒です。

ルルドのお水

2008年07月23日 | Weblog
   ルルドのお水

 「水道水をペットボトルに詰めて売る」というニュースに、「また偽装か!」と思ったら違った。
 山形県長井市が、水道水があまりにもおいしいので、ペットボトルで売り出すことにしたというのです。置賜野川の伏流水100%使用という、純粋なおいしさが売り物とか。「置賜野川」…これ読めましたか?私は読めませんでした。固有名詞ですから、読めなくてもOK。山形県庁へ問い合わせませんでしたが、読みは、「おきたまのがわ」だそうです。
 商品名は公募で決め、「山紫水明の郷長井花のしずく」に決まった!名前が長すぎるっつーの!あ!いいんですね、長井市だから長い名前!うまい!
 「まず地元の自動販売機で、1本110円で販売します。となりの蛇口からいくらでも同じ水が出るので…果たして売れますか…」売れなくてもいいんです。古里の水を誇ることができるというのが尊いです!偽装をせずに、水道水と堂々と謳うところが、好感が持てます。なぜそんなに褒めるかって?私は、長井市を旅して、「いいところだなあ」という感想をもっているからです。「フラワー長井線」になる前の、「国鉄長井線」で、のんびり旅。早春で、「バッケ(ふきのとう)」をいただいたのが印象的。いろりであぶった、串団子!大きな水瓶に入った手づくり豆腐・・・食い物ばかりかって?人が良いから食い物がいいんです。
 水道水の販売は、東京都でもやりましたね。「東京水」と、名付けて100円で売っていましたが、今も売っているかどうか。発売当初(もう3年以上前)は、なかなかの人気でした。水道水が、安全でおいしい国って、世界中に誇れます!
 
 私が最も感動したお水は、知る人ぞ知る。知らない人は知らない、ルルドのお水です。

 フランスとスペインの国境、ピレネー山脈の麓に人口1万人あまりの小さな村ルルドがあります。ルルドには、「聖母御出現の場」として今もなお名高い、カトリックの聖地マッサビエールの洞窟があります。そして、その洞窟の入口に、最も歴史があり、最も神秘的な、「奇跡の水」、ローマ法王庁にも奇跡として認定されている、「ルルドの泉」があります。

 現在、「ルルドの泉」は、年間500万人の巡礼者が訪れるカトリック最大の聖地となっています。
 ルルドにおける病気の全快は、そのすべてが奇跡であるということでもないのでしょうが・・・・ノーベル生理・医学賞を受賞されたアラン・カレル博士は、著書『ルルドへの旅』の中で、29歳のときの自らの体験をもとに「奇跡が起こったことには異議の唱えようがなかった。なんといっても、奇跡であり、しかも大奇跡であることは確かだったからだ。」と述べています。

 平成17年1月。私は、不覚にも病気を患ってしまいました。原因不明の難病。自分の不注意や不摂生に関係なく発病し、自分の努力では治癒しない。

 アメリカ合衆国マサチューセッツ州レキシントンに、悟さん美恵子さん御夫妻が現在も住んでおられます。たまたま、お互いの娘達が同じ小学校(ボストン郊外アーリントン市のダレン・スクール)で同級生だったことから、おつきあいさせて頂き、23年となります。
 悟さん美恵子さん御夫妻は、パリに留学しておられた二女さんの卒業式出席のため、パリへ行かれました。パリへ行った際ルルドまで足を伸ばし、難病の私にお水を汲んできてくださいました。ありがたいことです。「人の心」、「思いやり」というものを改めて感じさせられました。

 ルルドは、「ピレネー山脈の麓にあり…」となると、フランスでも辺鄙な場所であるように感じます。しかし、ルルドからトゥールーズまでは電車で2時間、トゥールーズとパリの間は、フランスの誇るTGBが3時間半で連絡しているそうです。つまりパリからルルドまで6時間程度で行けるようです。ルルド駅から聖母の洞窟までは、歩いて10分少々。洞窟の隣で聖水を汲むことができるのだそうで…お水を汲んで帰るだけなら、早朝パリを出て夜に戻ることも可能ですが、日帰りはきついでしょう。ルルドの町には、駅から洞窟までの道にホテルが軒を連ねており、予約なしでも泊まることが出来るようです。

 かくして、悟さん美恵子さん御夫妻の手により、ルルドで汲まれたお水は、ルルド-(TGB)-トゥールーズ-(電車)-パリ-(飛行機)-ボストン-(車)-レキシントンと運ばれました。そして、航空郵便で日本の私の所へ到着しました。お水が国際郵便で送られてくることにも驚きましたが、ルルドのお水を手に入れた感激は、我が57年間(当時)の人生で屈指のものでした。

 さて、このお水を飲むにあたって家内から出された条件は…
1 「大安」に飲むこと・・・ローマ法王庁と「大安」の関係はよく分からんが、仕切り屋の家内には逆らえないので、従うことに。
2 独り占めにしないこと・・・これについては、「Aさんは、肝臓が悪い」「Bちゃんは、鬱ぎみ」「Cさんは、便秘ぎみ」…皆さんに分けてあげたいとの意向…。そんなに配ったら、私は数滴しか飲めない…。

 平成17年6月7日(大安)の朝、私は、首尾良く数滴のルルドのお水を飲むことが出来ました。ローマ法王庁認定の奇跡のお水だけあって、病状はグングン良くなり・・・あれから3年を経過した今、何度も書きますが、気温36℃のバンコクで、6時間にわたりゴルフをするまでに回復したのです。

 御参考までに有名な実話のひとつを・・・ 
 グラスゴー(イギリス)の3歳になる少女が、腎臓の悪性腫瘍にかかった。一部は摘出したが、悪性腫瘍は、頭蓋骨に転移し、身体はやせ衰え、毛髪は抜け落ち、皮膚は黄色に変わり…医者もさじを投げた。
 両親は、わらにもすがる気持ちで、少女をストレッチャーに乗せてルルドを訪れた。聖なる水に身体をひたし、水を飲ませた。帰宅して3日後の朝、少女がベッドの上に座ってオレンジを食べ始めた。そして数日で腫瘍は消え去り、あとは健康な少女と何ら変わらぬ体になった。この出来事は、医学界でも評判になり、「ルルドの奇跡の水」として有名になった。遠藤周作の、「聖書のなかの女性たち」にも、詳しく書かれています。
 こうした奇跡がなぜ起こるのか、信じられないけど事実・・・
 「ルルドのお水」は、世界の超常現象の中でも、一流中の一流ですね。

天国に一番近い国・・・

2008年07月22日 | Weblog
   天国に一番近い・・・
  昨日は、World Values Surveyの幸福度調査について書きました。(インターネットのトラブルで、掲載公開時間が遅くなってしまいました。)
 World Values Surveyをとりあげたとなれば、 国連が毎年発表する、人間開発指標(HDIーHuman Development Index。人間開発報告書は、HDRと表記される)にも触れなければ不公平・・・それが、意外なランキングとなっているのです。
 人間開発指標(HDI)は、その国民の生活の質や発展度合いを示す指標。生活の質を計るので、当然ですが「値の高い国=先進国」となる場合が多く、先進国を判定するための基準ともなってきています。次の四つの情報から、それぞれの比重値に基づいて、難しい計算(!)をして算出する。
1 成人識字率
2 総就学率
3 一人当たりのGDP
4 平均寿命

 <HDIベストテン(2007年版)>
1 アイスランド
2 ノルウェー(2006年まで6年連続1位)
3 オーストラリア
4 カナダ
5 アイルランド
6 スウェーデン
7 スイス
8 日本(2004年9位、2005年11位、2006年は7位)
9 オランダ
10 フランス
 日本以外の上位は白人国家ばかり。北欧諸国の良さが目立ちます。
 ワーストテンを見ますと…サハラ以南アフリカの国ばかり。最下位は、 シェラレオネ。シエラレオネの首都の名はかっこいいです。「フリータウン」ですから。成人識字率は、男45%、女18%。
 この国、平均寿命が最も短い国です。男33歳、女36歳です。5歳未満児死亡率は、32%ですから…。「七つの子」という童謡知っていますか?「カラスなぜ鳴くの、カラスは山に、可愛い七つの子が・・・」カラスの子が七羽なのか、それとも七歳なのか?カラスは、7個も卵を生まないので、七羽説は消去。7年も生きないので七歳説も消去。では七つの子って一体?「七歳の人間の子をカラスの子にたとえた」というのが正解。また、なんでぇ?それは、日本でも昔は7歳まで生きるのは大変だったのです。七五三の祝いもありますよね。「七歳までは神の子」ともいわれていたのです。それがシェラレオネでは、5歳までに32%が…ですから、不幸としか言えないです。

 幸福度指数というものもあるのです
  幸福度指数(HPI:Happy Planet Index)は、「生活満足度(自己申告)×幸福時の寿命÷使った土地や資源」で算出。この計算式…悪く言うと「曖昧模糊」、良く言うと「幸福は心の豊かさ」・・・数値化できそうもないものを数値化して(?)計算する・・・。眉にツバをつけながら眺めた方がいいランキングです。しかし、なにか感じるものがあります。
 <幸福度指数ランキング 2005年>
1 バヌアツ(独立前は、ニューヘブリデス)
2 コロンビア(幸福度でも3位)
3 コスタリカ(3Cのナンバーワン!)
4 ドミニカ(メレンゲ、サルサ)
5 パナマ(なんとコメの消費国です)
6 キューバ(ヘミングウェイ「老人と海」)
7 ホンジュラス(バナナ共和国)
8 グアテマラ(マヤ系の先住民族)
9 エルサルバドル(武装集団の襲撃、強盗、誘拐など…大丈夫か?)
10 セントビンセント及びグレナディーン諸島(カリブ海の火山島セントビンセント島と珊瑚礁のグレナディーン諸島。イギリス連邦。捕鯨もしている!)

 幸福度指数世界一は、バヌアツ!ナベアツではありません。
 ニューカレドニアから飛行機で約1時間、南太平洋に浮かぶ83の島からなる独立国です。
 知ったふりするなって?残念でした、実はバヌアツにも滞在し、島々を巡ったことがあるのですよー(また自慢か!)。日本での知名度は・・・「無」に近いかもしれませんが、レベルの高いリゾート国です。火口を覗ける火山島のタンナ島。ダイバー憧れのエスプリットサント島。バンジージャンプの本家本元、ペンテコスト島・・・手を入れると青く染まるような海、真っ白な砂浜(本当は砂ではなく、サンゴなんです。もっと詳しく書くと、サンゴ虫の死骸ということになります)、青く澄んだ空、そして、純粋でいつも笑顔の人々。ホテルでフロート付きのカヌーを借りて、ラグーンで遊んでいたら、引き潮に流され始めました。フロート付きのカヌーは、漕ぐのが難しいのです。進まないカヌー、外海へ引っ張り出されたらどーなる?やむなく、飛び込んで、バタ足でカヌーを押して、対岸の村へ上陸。
 元人食い人種だった住民が、人骨を棄てる穴などがありました。椰子の林から現れた少年が、椰子の木に登って、椰子を落とし椰子ジュースを飲ませてくれました。その少年は、毎朝、ホテルの私の部屋のベランダに美しい貝殻を置いてくれました(泊まったホテルは平屋で、ベランダからラグーンへ出られました)。森村桂さんが、ニューカレドニアのことを、「天国に一番近い島」と、書いています。「心」のことです。実は、ニューカレドニアは、ニッケル鉱山の関係で、島を取り巻く海の半分が茶色く濁っていて、自然については天国に近いとは言い難いのです。バヌアツ、乗用車もタクシーもありましたが、オープンカーが多かったです。オチがあるんだろうって?そのまんまで、ドアが4枚とも取り払われているのです。危ないって!
 バヌアツは今は独立国ですが、イギリスとフランスの共同統治国でした。何か問題があるのかって?入国の時、英仏両方の入国管理事務所があり、好きな国のデスクで手続きができました。これ、おもしろいでしょう!学校も、イギリスの学校(なぜが男子が多く通う)と、フランスの学校(女子校の様相を呈している)がありました。共同統治って、なかなか興味深いです。独立した今は、どちらの言語を使って授業をしているのかなあ?ストレスは非常に少ないだろうなあと思いますよ。病院へも行ったけど、その病院、受付係兼、看護師兼、薬剤師兼、医師・・・フランス人の女医さんが一人でやってました。ほかに患者は、もちろんゼロ。ガラスが入っていない窓の外は、緑の芝生、椰子の木、青空・・・病気になる人もいないんだろうなあ。
 2位からは、中米・カリブ海の国々がずらり。連中は、とにかく陽気。くよくよしないもん!早朝散歩していたら、学校をさぼった(というより、行ってない)ガキが、「あ!日本人だな、何か売りつけなきゃ!」とばかりに、落ちていた板っ切れを拾って「安いよ、買って!」だったもんね。外国で大声を出すのは危険だと言うことは承知していますが、「いらねえ!」と、言ってしまいました。日本人なら、小汚い板の切れ端でも買うと思ってるんだから! 

 幸福度指数、気になる国の順位は
 12位 ベトナム
 31位 中国(・・・・・)
 63位 イタリア(元同盟国)
 81位 ドイツ(元同盟国、ガンバレヨ!)
 95位 日本(こ、こ、ここかよーー!)
 98位 デンマーク(え、えーー!なんでえ!)
108位 英国
119位 スエーデン(北欧!)
122位 フィンランド(住みよい国では世界一、学力も…)
129位、フランス(ランボー・サルコジ!怒れ!)
150位 米国(土地や資源を使うからなあ)
172位 ロシア(コートの上から、背中に注射するんだもん。女性記者や元KGBの殺害は?プーチンさん、怖いですよ)
最 下 位 ジンバブエ
 ジンバブエは、白人移住者、原住民、黒人移住者の衝突、闘争。青天井のインフレ。若者の25%がHIVに感染・・・。

  国民総幸福量(GNH:Gloss National Happiness)というものもあります。
1976年に、ブータンのワンチュク国王(当時21歳)が提唱したもので、「国にとって大切なのは国民総生産(GNP:Gloss National Product)より、国民総幸福量(GNH)である。ペットボトルの水がよく売れる国はGNPは上がるが、自然破壊がなく、川の水が飲める国はGNHが高い。塾で疲れた子どもたちより、自然の中で遊べる子ども達の方が幸福度が高い。GNHはブータンの最終的な目標である。」
 数値によるランキング化はされていない・・・還暦パパは、ブータンのワンチュクさん(国王ではない)とお話しさせていただいたことがあります。お話をしていて、こちらが幸福な気分にさせていただきました。予想ですが、ブータンの名字にはワンチュクが多い。日本の伊藤さん、加藤さんのような感じ・・・それなら、イトーヨーカドウ(「伊藤!」「よう!加藤!」)だべって?国民総幸福を求めるブータン。日本からの直行便はありません。バンコクで乗り換えて行きます。いつ行けるか楽しみ。ブータンに対して徳を積むと、間違いなく「幸福」の一側面を実感できると考えています。