アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

いつでも止まれる生き方

2019年04月30日 | Weblog
 コーゾーさん(仮名)は、東大卒で旧通産省の元工業技術院長を務め、農機大手クボタの副社長も務め、瑞宝重光章を受章した人。
 比較しちゃあ失礼ですが、私は、灯台には行ったことがあります。いい釣り場があったもので。通産省がどこにあるかも知りませんが「痛散湯(つうさんとう 再春館製薬所)」なら飲んだことがあります。なにしろ、「手足が冷えてこわばり」「動悸、筋肉のびくつき」があったもので。農機具のクボタに勤務したことはありませんが、クボタの農機具屋の前を通ったことはあります。受章はぁ…幼年期に「絵画コンクールで…」なぬ、それは「受賞」であって「受章」ではない?…同じじゃないの?
 木の船と泥船があり、国民投票で、コーゾーさんと私(アンティークマン)がどちらがどちらの船に乗るかを決めることになったとします。結果はハッキリしてますよね。上級国民であるコーゾーさんは、木の船。下級底辺国民である私は、泥船でしょう。でも、国民を恨むことはしません。人を恨む人生は後ろ向きの人生。それより、全力で走ったり、ゆっくり走ったり、歩いたり…前へ進む人生が良いと思っています。もちろん、時には「立ち止まること」も必要です。

 コーゾーさんは、87歳。11日ほど前、池袋で約150メートルにわたって暴走し、歩行者らを次々とはねた。2人を死亡させ、そのほかに男女8人に重軽傷を負わせてしまいました。原因?推測するに、めいっぱいアクセルを踏み続けたのでしょう。ブレーキとアクセルの踏み間違い。

 この事故で思い浮かんだのは、映画「スピード」(古いってがぁ?)。
 犯人は、バスに、時速50マイル(時速80km)以下になると爆発するように爆弾を仕掛けた。とにかく走り続けなければならない。そのうえで、爆発回避の対応を考えなければならない。当然、バスは、信号を無視する。渋滞のなか路肩を突進する。危ない急カーブも速度を落とさずに回りきる。
 コーゾーさんの場合は、次々と人をはね、最終的に、ゴミ収集車だったかに激突して停止したのですがね。映画「スピード」のバスも、コーゾーさんも、「とにかく走り続けなければならなかった」。
 「止まるととんでもないことが起きる。走り続けるしかない」というバス。
 「止まりたくても、止め方がわからないので、走り続ける」コーゾーさん。

 人生において、「突っ走った方がいい時期」「止まった方がいい時期」「ゆっくり進んだ方がいい時期」があります。ところが、「止まるととんでもないことが起きるのではないか」という脅迫観念で止まれない。「止まった方がいいと理解していても、止め方がわからないから止まれない。こういうこともあります。
 「いつでも止まるように常日頃、心がけておく」これが肝心です。
 平成最後のアンティークマン、神妙にまとめましたねえ。

 なぬ?「とりあえず、右足でアクセルとブレーキの練習をする」だって?そ、そこへ持っていったら、私の高尚な文章が「高齢者の運転免許証返納が肝心」という話になっちゃうよーっ。まっ、それでもいいかぁ。

「日本人のロシヤ人化」を…!

2019年04月29日 | Weblog
 「外国旅行は、どこが良かったですか?」と、よく質問を受けます。
 真面目に、「全て、良かったです。二度と行きたくないという所はありません」と、答えてきました。
 で、そのような質問をしてくれる人の常として、私の旅行談を聞いて、「そこへ旅行に行こう」というのではないんですねえ。話題作りというか、「特に話したいテーマがないから、まあ旅行談で水を向けてみよう」という程度。
 ただ、話しかけてくれる優しい心根の人たちですから、邪険には扱えません。それで、最近は、「意表を突いて、興味を膨らませてあげる」という対処法をとるようにしています。

 旅行の話で意表を突く…これは、「あまり行く人がいない国の話をする」ということです。
 私が旅した国で、あまり行く人がいない国・・・「バヌアツ」「デンマーク」「スエーデン」「ブータン」「ネパール」「ペルー」「ロシヤ」「ベトナム」…など。

 一番驚かれるのは「ロシヤ」でしょうか?お化けを見るような顔で、「ロシヤへ行かれたことがあるんですか!?」と、言われたりします。そのあとは、私の独擅場で、さんざん「ロシヤがいかに素晴らしいか」を、自慢げに話します。
 私自身、ロシヤへ行く前は、ロシヤに係わる文章を書く時の枕詞として、「ロシヤ、殺し屋、怖ロシヤ」を遣っておりました。
 だって、プーさん(プーチン)は、元KGBですよ。反プーチンの、アンナ・ポリトコフスカヤとアレクサンドル・リトビネンコの死…未だ深い闇。
 ウクライナのヴィークトル・ユシチェンコ元首相の「顔」は…プーチンの仕業とか、寿司による食中毒とやら…これも闇。もっとも、ウクライナ国内の問題でロシアは無関係なのかも知れませんがね。それにしても、ウクライナのユーリヤ・ティモシェンコ元首相は…一体何だったのでしょうか?政治家だろうって?モデルか女優にしか見えないが?ユシチェンコとティモシェンコの陰に何かある!二人の関係に嫉妬した何者かが、ユシチェンコの顔を…。

 原潜沈没で、「原潜を引き上げてぇ!家族が乗り組んでいるのよぉ。このまま見殺しにしないで」と訴える女性がおりました。すると、その背後から、秘密警察と思われる女性が近づき、原潜引き上げを訴える女性のコートの上から注射器をぶっ刺しました。背中に注射された女性は、その場に崩れ落ちました。映像が、世界中に流れたので、ご覧になった人も多いかと。
 そのようなことが出来る国ですから、ロシヤは怖ろしい…。

 その怖ろしいロシヤを旅行しようと思ったきっかけは・・・
1 司馬遼太郎が、「国のイメージと、国民の実態が最も違う国がロシヤ」と書いている。つまり、国(政治)は怖ろしいが、国民は、超がつくほど心優しいってこと。
2 中国で「北京市のガイド」を雇ったとき、「旅行は、ロシヤだね。あんな美しい国はない」と、言っていた。
 これは、自分の目で見なきゃと思い、ロシヤ行きを決意。

 で、ロシヤではどうだったか?日本人の多くは、まだ「ロシヤは怖ろしい…」という印象を持っている人が結構おられるんじゃないかなあ。

サンクト・ペテルブルクのロシヤ人ガイドは、2mもある大柄の女性。常に微笑みを絶やさない。本人が言うには、「笑顔を作るために、努力したのよ。ガイドが笑っていると、お客様も安心でしょ」…満面の笑みで話しかけてくる。気配りが、日本人より日本的。ロシヤ人って、こうなんだ?!流暢な英語、冷戦時代を経ているのにぃ、英語が流暢って一体?

 サンクト・ペテルブルクのネフスキー大通りのバス停付近で、ガイドブックを広げていました。すると、バスを待っていた男性が、「ヴァスターニャ広場ならあっちだ。カザン教会?あそこだよ」と、積極的に話しかけてくれました。もちろんロシア語ですが、お互いの意思疎通にはなんの問題もありませんでした。面倒見が良く優しい。「殺し屋」じゃあなかった。この男性だけではなく、バスを待つ人たちの全員が、「私たちも、教えてあげたいよぉ。貧相で胴長短足のトピカル日本人だけど、何でも教えてあげるよぉ。見かけなんて、関係ないよぉ」という微笑みを向けてくれました。

 ランチにしようと、ロシアクレープ(ブリヌイ)のファストフード店を探しました。通りすがりの、日本へ行けばスーパーモデルになりそうな女性を呼び止めて、地図を示しながら尋ねました。な、なんと流暢な英語を話すではありませんか!「私は、その店を知らないけど、この地図ではもう1ブロック先よ」と。笑みを絶やさない!

 行き着いたファストフード店の店員も皆私の味方。「なんとかこの貧相な東洋人に、ブリヌイを食べさせてあげよう」という気持ちが伝わってきました。落ち着いて考えると、ロシア語は、「胴震い」しか知らないのに、ファストフード店に入るのって…。私も恐れを知らない…。
 注:ロシア語の「おはよう」は…「ドーブラエ・ウートラ」。「こんにちは」は、「ドーブルイ・ヂェーニ」(ドーブラエではなくドーブルイ…こういう所が難しいのです)。「こんばんは」は、「ドーブルイ・ヴェーチェル」。とりあえず、「ドーブルイ」の部分だけを暗記してロシヤへ行きました。暗記の仕方は、「胴震い(ドーブルイ)」です。男性の場合、小用を足したあと、「胴震い」をします。女性はぁ…不明です。

 わずか37カ国しか旅行していませんが、先方さんから話しかけられ、親しくお話しできた国は、ロシヤだけです。司馬遼太郎が書いたとおり、ロシヤ国民は、超がつくほど心優しい。
 日本人は外国人旅行者に積極的に声をかけるでしょうか?もちろん声をかける人はいるでしょうが、気持ちはあっても、「もじもじ…」の人のほうが多いかと。

 東京オリンピックもありますし、「日本人のロシヤ人化」を推し進めましょうよ。
 地図を見ている外国人には、こぞって話しかけましょう。時間があれば、目的地まで案内してあげるのもいい。
 「Do you need help with directions?」でも良いし、「Can I help you find your way?」でもいい。日本語でも良いと思います。
 「Can I help you?」は、ダメなのかって?日本に来ている外国人に言わせると、「幅広すぎて、何を手伝ってくれるのか不安」「具体的にどんな風に助けてくれるのかわからない」と。「道案内をしてあげる」とか「おススメのレストランを教えてあげようか」のほうが、ありがたいのだそう。かく言う私も、咄嗟に「Can I help you?」と、言ってしまいそう。
 おせっかいぐらいの「思いやり」が見知らぬ地を訪れる人には安心なのです。私が、ロシヤで体験しました。

「揚げ足とり」という決まり手はないっす

2019年04月28日 | Weblog
NHKの朝ドラ、「なつぞら」…主人公の「なつ」が通っているのは、「十勝農業高校」。帯広市にある農業高校といえば、「帯広農業高校」。ドラマの、「十勝農業高校」のモデルは、「帯広農業高校」だろうと思ったら、正しくその通りでした。と、勝ち誇ったら、カミサンから「揚げ足とり」がっ!
 「帯広農業高校は、創立の1920年から1950年頃までは、十勝農業高校という校名だったから、モデルもへったくれもない。そのまんま!」(注:「へったくれ」は、言ってませんでした)…妙な事に詳しい。

 「銀の匙」、主人公は八軒くん。通う高校は、「大蝦夷農業高校(おおえぞのうぎょう高校)」。十勝が舞台のマンガなのに、「大蝦夷農業高校はないだろう」と、思いましたね。北海道で「大」が付く農業高校は、北海道南部の北斗市にある「大野農業高校」。「大蝦夷農業高校」のモデルは、「大野農業高校」のはずと考えましたがぁ。大野農業高校とは、何も関係なく、ストーリーが進みまして…。「大蝦夷農業高校」のモデルは、「なつぞら」と同じ、「帯広農業高校」だという。
 つまり、なつぞらの「なつちゃん」と、銀の匙の「八軒くん」は、高校の同窓生なんですね。(これ、すごい発見でしょ!日本中探しても、こんな発見をするのは、私ぐらいなもの。八軒くんについての発見です。「ハッケン」ウマイなあ!)

 大野農業高は、「相撲」の名門校。隻腕の高校横綱との異名をとる、布施さん(本名)も、大野農業高の出身。現在はT大学附属高校(東村山市、偏差値62~69)で教鞭を執りながら相撲部の指導もしておられます。
 そのことが頭にあったものですから、銀の匙の八軒くんは、「相撲に目覚め、銀の匙でちゃんこ鍋を食べるのかな」と、予想したりもしました。
 なぬ?鍋は硬いから八軒くんは食べないって?揚げ足をとるなよっ!相撲の決まり手に「揚げ足とり」なんてのは、ありませんよ。「足とり」なら、あります。どんな技かと言いますと、レスリングの「シングルレッグダイブ」ですね。あーっ、こちらのほうが解りにくいかな。

 銀の匙の八軒くんは、友だちがしっかりと自分の将来の夢を語るのに、自分には夢がないと焦ります。
 そこに私が居たら、「夢がなくても良いじゃないか。わたしなど、棺桶に片足を突っ込んだ今でも夢なんかないよ。人間到る処青山ありだよ。ワハハ」と言ってあげたのに。(注:青山は、お墓のこと。人はどこにでも死に場所はある。故郷を出て大いに活躍しなさい)
 なぬ?そんなアドヴァイスは、「救い」にも「励まし」にもならないって?そうかなあ。ご承知かと思いますが、そもそも私は「夢」が天敵。ですから4月は憂鬱でした。なぜかって、「入学式」「入社式」どこの挨拶も、「夢をもて」のオンパレード。校長とか学長とか社長っ!陳腐な挨拶するなよなあ…!これも、揚げ足とりかな。

 そろそろ、まとめに入りますかぁ。
 マンガ本の「銀の匙」が、1200万部も売れた。2012年のマンガ大賞も受賞した。このわけは、読者の考えが、私と同じだからなんじゃないか。出ました!自画自賛!
 悩んだっていいじゃないか。
 迷い?そんなものだれでもあるよ。
 夢を持って進むのではなく、進みながら夢を探せば良い。
 人生は一本道じゃない。

 作者に申し訳ないので「私と同じ」は取り消しますが、読者が共感したということでしょう。
 やれやれ、「十勝農業高校」から始まって、結論の見通しも持たずに書いていたら、「夢」にまで来てしまいました。書いているうちに八軒くんが出てきて、揚げ足をとっているうちに、天敵の「夢」に…。
 オチのないまとめだなって?そ、それ、揚げ足とりでしょ!

ありのままの自分…それって停滞?退行?

2019年04月27日 | Weblog
 いつも偉そうにしているアンティークマンですが、よくわからないことがいくつかぁ…いや、沢山有りましてね。
 「心」は、身体の部位のどのへんにあるのか?小学生のころ「心は頭にある」と言いましたら、大いに笑われ、馬鹿にされた経験があります。「心は、心臓にある」と言った子は、先生に褒められていました。心が、心臓にあってたまるかっ!

 ここ数年よく言われる、「ありのままの…」これも、よくわかりません。世間に問いたいです。自説は、「ありのままじゃダメでしょう!」なのですが、世間では、あたかも、「良いイメージ」で多用されていますよね。「ダメ」などと言えば、袋だたきにされそう。よって、「よく解らない」って事にしているのですがね。
 「ありのまま」には、「ネガティブありのまま」と「ポジティブありのまま」があります。世間は、双方をごっちゃにして「ありのままこそが最高の自己表現!」。それに異を唱える奴は、「髷(まげ:ちょんまげ)を結っていて、黴(かび:漢字で書ける人が少ない)が生えていて、無学で、忌まわしい」…そんな感じで見られてしまいます。

 「ありのままの自分」って、「自然に出来上がった自分」なの?「野生の人間」なの?「ありのまま」を、黄門様の印籠のように遣う人や、支援者は、「ネガティブありのまま」を解っていない。
 「ありのままの自分がいい」…と、いうことは、「停滞」が良いってことにもなるんじゃないのか?。「成長が不必要だから、努力もいらない」ってことになりませんか?だったら、「ありのままの自分=やる気がない自分」となります。褒めそやすような話じゃない。
 泥棒が、「これがありのままの自分なんだ。ありのままって、なんかカッコイイみたい。ありのままをさらけ出して生きるんだ」と考えるなら、泥棒が正当化されますよ。ありのままで良いわけないでしょう!「ありのまま」なら、何をやってもいいの?「ありのまま」って、良いイメージではなく、ネガティブなんじゃないの? 実際は、「劣等感を隠す」「負け犬の遠吠え」「低次の妥協」…そのように感じ取られないための・・・「巧妙な言い訳」。
 そんなに、「ありのまま」を悪く言うなって?「ありのまま」には、なんの恨みもありませんが、世間様が、「ありのままが良いんだよ!」と、ものわかりの良い「良寛様状態」になっているので、一矢報いたくてね。「良寛様がよくわからん?では、たくあん和尚でも良いです」。

 「ありのまま」で思い浮かぶのは、「アナと雪の女王の主題歌」ですよね。映画が大流行していたころ、孫(浦安市在住のランドくん。現在は7歳になっています)が、「♪ありのママの姿見せるのよ ありのママの自分になるのぉ…」と、口癖のように歌っておりまして、父親が家に居る時は、「♪ありのパパの姿見せるのよ ありのパパの自分になるのぉ…」と。4~5歳の頃、すでに両親に気遣いが出来る子でした。

 アナと雪の女王の「ありのままで」は、「賛同できる ありのまま」です。つまりこれが、数少ない「ポジティブありのまま」。

 ♪どこまでやれるか 自分を試したいの そうよ変わりたいのわたし
 ♪光あびながら歩きだそう 少しも寒くないわ
 「自分を縛りつけない」「自分が本当に進みたい道を進む」「自力で前進する」…アナ雪の「ありのまま」は、このように主張しています。つまり、「ポジティブ」なのです。
 なぬ?「悩み抜いて、ありのままの自分をさらけ出そうと決意して上での、『変わりたい』『歩きだそう』だろう。ネガティブありのままの流れだろう」って?
 その通りですが、「自分の現状把握が出来ている。どうすれば、どう変われるかを冷静に見通している」のです。その点が、私が批判している「ネガティブありのまま」とは大きく違います。

 なぬ?松たか子とMay.Jと、どっちの「ありのままで」が好きかって?松たか子さんのほうが人気があるようなので、私はMay.Jさんのほうが好きってことにしておきます。少数派に付きたいもので、判官贔屓ですね。本当は、どっちでも良いのです。おっと、横道へ逸れるところでした。

 閑話休題。「ありのまま」の美名に隠れて、エゴ(ネガティブありのまま)に市民権を与える。ありのままに守られて、傍若無人な振る舞いもあります。
 「エゴを押し通していいのよっ!」という、一見ものわかりがいい人、実は、単に無責任なだけです。「ありのままではなく、変化しろ」声を大にしていいたいです。

 「ありのままの自分がわからない」と、いう人もおります。それで大変良いと思います。そういう人は、気配り、目配りができる本当にいい人です。地道な頑張りを続けられる優秀な人でもあります。

 「『ありのまま』ではなく、『偽りの自分』を演じ続けると、心身に不調が出る」という説をうかがいました。これは、当たってないと思います。
「(自分はこうなんだと思い込んだ)ありのままの自分」を演じ続けると、「人の崇高な本能である、『変わりたい』『前へ進みたい』という欲望をおさえることになります」こちらの方が、よほどストレスが溜まり心身に不具合が出てくると思いますよ。

暴言を吐くプロ選手&常に暴論の選手も!?

2019年04月26日 | Weblog
 「国民性が好きな国はどこですか?」と、尋ねられたら、即座に「ドイツ」と答えます。そういう質問をする人など、いませんがね。ドイツの次に好きな国民は、「ロシヤ」です。なぬ?「ロシヤ殺し屋、恐ロシヤ」じゃなかったのかって?それは、7年前の話、ロシヤを旅行して以来、ロシヤ国民のファンになりました。
 ともあれ、ドイツが一番好き。「勤勉実直」な人のなんと多いことか!そ、そ、それなのに…。

 J1、「浦和レッズ対ヴィッセル神戸」の一戦(4月20日)でのこと。
 ヴィッセル神戸の、元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキがボールボーイに「暴言」を吐いたという。
ビハインドだったので、スローインで再開を急ぎたかったポドルスキは、手元にすぐボールが欲しかった。が、ボールボーイは緩いゴロでボールを渡した。
 その時、ボール・ボーイに向かって、「とっとと渡せ、このクソガキ!(ドイツ語での暴言。翻訳はアンティークマン)」と。
 その声をピッチマイクが拾って、DAZNを通じて欧州に流れた(放映された)。ドイツ・メディアやオーストリア・メディアは、「汚いスラングだった」と。
 注:DAZN(ダ・ゾーン)」は、スポーツのライブや見逃し配信が視聴できる映像サービスです(英国のパフォームグループが提供)。

 ドイツ人ともあろうものが、元同盟国の(出ました!久しぶりに元同盟国!)日本の若者に暴言を吐いちゃダメでしょう!もっとも、ポドルスキは落ち目ですからイライラが募っていた。それは解るが、「暴言」は、ドイツ人が吐くものではありません。北朝鮮の女性アナウンサーの専売特許です。

 日本のプロ野球界には、暴言どころか、「暴論」を吐く選手がおります。それは誰かって?
 台湾で2年連続4割を打った選手。今シーズンから、北海道日本ハムファイターズでプレーしている選手。その名も、「王 柏融」。「王 柏融」が、どんな暴論を吐くのかって?真面目に追及されると少々辛いのですが、「王 柏融」の発音が「暴論」。
 王 柏融は、「ワン・ボーロン(暴論)」と発音します。お粗末の一席。期待しながら読んで下さった方、ごめんなさい。「王 柏融」…ワン・ハクユウではなく、ワン・ボーロン。年がら年中「ボーロン(暴論)」です。応援よろしく御願いいたします。台湾バナナ食べてますから、活躍しますよーっ。

AAA(トリプルエー)

2019年04月25日 | Weblog
 私は、AAA(トリプルエー)には、大変お世話になりました。信頼できる、安心できる…実に素晴らしい会社だと今も思っています。カーナビも、スマホもない時代に、日本の奥地に住んで私が、北米、ヨーロッパをレンタカーで走りまわることが出来たのは、AAA(トリプルエー)が提供してくれた、地図をはじめとする、詳細で正確な資料のおかげ。この資料は、会員になれば、無料でいただける。
 AAAは、正式名は、「The American Automobile Association 」。通称「AAA」とか「Triple-A」。1902年に会社創立ですから、117年目になる会社です。事業内容は、「ドライブの沿道支援」「自動車修理」「旅行業」「自動車に関する助言」「交通安全関連」、その他。

 で、AAAのリーダーが女性への暴行容疑で逮捕された(4月20日夜)!
ドッヒャーッ!AAAの社長が日本のコンビニで、女の子に平手打ちをくらわせ、逃げる女性を追いかけて蹴りを見舞った!ビックリしたなんてもんじゃない!創業117年のアメリカの大会社社長が、そんなことをするのか?!

 ニュースの内容が…なんか変?
 芸能界に激震!女性に暴行したとして、男女6人組グループ・AAA(トリプルエー)のリーダーが逮捕されました。AAAは、7年連続で紅白歌合戦に出演したほか、ドームツアーを行うほどの人気グループだけにダメージは甚大…。

 私が知るAAAの他に、AAAを騙る(敢えて、この漢字を使いました)人たちがいた!「7年連続で紅白歌合戦に出演した」という。知らんわ!全く知りませんでした。
 逮捕された、ニセAAAのリーダー(保釈されて)の記者会見…
 浦田さん:「全く記憶がありません」
 記者:「飲み過ぎて記憶が無くなることは、これまでもありましたか?」
 浦田さん:「はい、何度もありました。全く記憶がないのです」
 記者:「酔って女性に声をかけたことはありましたか?」
 浦田さん:「ありません。それは一度もありません」

 この記者会見、ご記憶の方も多いと思います。
 「全く記憶がない」はずなのに「酔って女性に声をかけた事はない」と、はっきり記憶がある。これって、どーゆーこと?大嘘つきなんてもんじゃない。ペテン師、詐欺師…それらの類いですね。
 道理で、恥ずかしくもなく「AAA」を名乗るはずです…。
 本物のAAAに謝ります。日本人は、そういう人ばかりではありません。なにとぞ、お許し下さい…。

死んだ魚を食う…

2019年04月24日 | Weblog
 スポ-ツジムの更衣室での40歳代半ばと思われる2人の会話。
八:昨日、今年初めてのニジマス釣りへ行ってきたよ。熊さん、釣り、やらないの?
熊:オレ死んだ魚を買ってきて食うから…。魚釣りって、怖いんだよ。チカ釣りに連れて行ってもらったことがあるんだけどね。釣り針が、チカの目玉に刺さって釣れてきたり、腹に刺さっていたり…残酷すぎて気持ち悪くてさあ。
八:へーっ!いいとこのボンボンなんだぁ!でも、魚屋さんの死んだ魚なら平気で食べるんだぁ!
熊:ワカサギ釣りに行ったとき、エサがサシだったんだよ…。
 注:「サシ」じゃあ解らない人が多いと思われますので、アンティークマンよる解説を・・・「サシ」は、ウジ虫のことです。ウジ虫じゃ腐肉に群がるハエの幼虫そのものなので、美しく「サシ」と呼んでいます。ウジ虫がなぜサシなのかって?た、たぶん、サバムシ(鯖虫)の短縮形かと。なぜ、ハエの幼虫であるウジ虫がサバムシなのか?ハエと鯖にどんな関係があるのかって?そ、それを説明しているうちに今日のテーマを忘れてしまいますよ。でも、チョッピリ解説しますと、鯖は沢山獲れましたので日本人には、馴染みの魚。鯖は足が速い。つまり腐れやすい。放置しておくと腐って、そこへハエが卵を産み付けウジ虫が発生します。それを、ウジ虫ではなく、サバムシと呼ぶようになったのです。多分、これ、正解。サバムシの頭としっぽ、「サ」と「シ」をとって、「サシ」。
 閑話休題、熊さん続きをどうぞぉ~

熊:サシを釣り針につけるとき、サシが、「キュッ」と、鳴いて、「ピクッ」と動くんだ(生き餌ですから当たり前なんですがね)。それが、怖くてさぁ…。サシを刺し殺すわけでさあ…。殺生が怖い。
八:うまいね、熊さん。サシを刺し殺す。

 この会話を耳にする数日前、小学校1年生の学級で、担任が、「絵本いのちをいただく みいちゃんがお肉になる日(内田美智子 講談社)」の読み聞かせをしていたのを聴いていたのです…。
 ですから、この学級の7歳児たちの、「命をいただく観」と、更衣室で釣りの話をしていた40歳代半ばの男性達の、「命をいただく観」…。比較にはならないのでしょうが、7歳児たちの方が位相が高いと思いました。

 大人は、「命をいただきます」については、「感謝」を語らなければならないと思います。「死んだ魚を食う」…この言葉には、「魚の命をいただく感謝」がない。肉は、「おどり食いの魚やトルティリャにはさんだサシ」以外は、すべて死んだ動物のもの。いちいち、「死んだ魚、死んだ豚、死んだカエル…」などと、言う必要などない。そういう修飾語をつけるのは、命を提供してくれた動物に失礼というもの。
 あと、「釣り針が目に刺さって怖い」…つまり、他人様が釣ったチカを食べるつもり。怖いから自分は釣らない。…命をいただくという重要かつ高尚な儀式に取り組む姿勢にそぐわない。
 サシがピクッと動くのが怖い…。熊さんはサシを食べる習慣がないでしょうから「怖い」で済まされるかも知れませんが、「サシを食べる人たち=残酷な人たち」のような印象を与えかねませんよ。人種差別は、だめでしょう。メキシコ、中米では、トルティリャ(トウモロコシの粉でつくる円盤状パン。伝統的な主食です)を半分に切って開き(いなり寿司の油揚げのように)生きたままのサシを入れて食べます。「サシのおどり食い」ってとこ。幸か不幸か私は、食する機会には恵まれませんでしたがね。タコスかって?トルティリャにいろいろなものをはさみ、辛いソースで食べるのがタコスとすると、タコスですね。サシタコス…。

 我が家の子ども達は、カトリック幼稚園でしたので、幼少時の食前は、「主、願わくはわれらを祝し、また主の御恵みによりてわれらの食せんとするこの賜物を祝し給え。われらの主キリストによりて願い奉る。アーメン」と、唱えてました。今ですか?多分、「いただきます」は、言っていると思います。アーメンは、言っていないね、きっと。それで、いいのですがね。

議員さんたち漢字読めるかなあ?

2019年04月23日 | Weblog
 統一地方選挙、後半が終わりました。我が家の二男坊の幼友達(32歳)が、某市議会議員に立候補し、見事当選。二男坊へLINEで、「○くんが市議会議員に当選したよ」と、教えてあげました。あまり返信をよこさない二男坊ですが、「世も末だな」という返信が。笑っちゃいました。もっとも、仲良しの友だちなので、小馬鹿にしたような表現の裏には、「そりゃあ、よかった!」が隠されているのですがね。○くんは、高校卒業後、いくつか職を変えていました。議員さんになり、ようやく安定した暮らしが出来そうです。とりあえず4年間ですがね。なぬ?議員さんは、住民の暮らしを守るのではなく、自分の暮らしを守る人なのかって?そうですよ。そう思っていますがぁ…違いますかね?

 「世も末だな議員」のなんと多いことか!今日は議員の悪口かって?イエイエ、人様の悪口など書きません。信頼できる情報に関する私の感想がたまたま悪口っぽくなるだけです。
 統一地方選挙の前に、「(この度は出馬しない)前市議会議員」と、とある歓迎会の二次会で90分も話し込みました。私は、一次会で飲み過ぎたのでクランベリージュースしか飲みせんでしたがね。なぜそのようなジュースを飲んだかって?めずらしかったのでつい。
 前議員さんは、一次会で生ビールを5~6杯も飲んだのに、二次会でアルコール度数42度のウイスキーでロックを4杯飲みました。酔っ払っているものですから、喋るわ、喋るわ…!そのテーマの全てが、「市議会議員がいかに能力が低いか!」でした。

1 議会で自分が質問するにあたり、質問を議会事務局員に書かせる議員(それが当たり前だと思い込んでいる議員さんもいるという)
2 市役所職員に書かせた質問の読みの練習すらしない。よって、議会で原稿の漢字が読めないので、立ち往生する議員
3 新聞をとっていないので、世の中の動きが解らない、恐ろしいほど世事に疎い議員
4 「少子高齢化をなくします」が、口癖の議員

 議員さん(市町村議会議員の半数ってことにしておきますかね)、その程度のレベルなんですよねえ。前々から気づいては居ましたが、前議員の口から聴くと、「世も末だな」と、心底思いましたね。
 質問を議会事務局員に書かせる議員…これって、受験生に試験問題を作成させるようなもの。答弁する市長さん、100点満点でしょう。
 漢字が読めない議員…。国会議員(五輪担当大臣)ですら、「石巻市をイシマキシ」と読みますから…。市議会議員レベルともなると「石巻市をセッケンシ」と、読むんじゃないか?洗濯するわけじゃないのに!議員立候補の条件、せめて漢検2級以上にしてほしい。
 新聞をとっていない議員。新聞をとらないのは自由です。ただぁ…新聞には漢字が多いので、読めないからとらないってことじゃないでしょうね。
 「少子高齢化をなくします」…すばらしいです。是非そうして頂きたい。だけどさあ、日本では少子化をなくすなんて出来るはずがない。高齢化をなくす?高齢者になる前に、片っ端から殺す気か?そうすれば、高齢化はなくなりますがね。

 世も末だぁ!この議員さんを完全に馬鹿にした表現の裏には、「せめて漢字の勉強をしろよ」という期待が隠されているのですがね。漢字だけで良いのかって?それ以外求めたって、虚しくなるだけです。なぬ?立派な政治家もいるって?いますよ。いないなんて、言ってません!いるにはいるけど、ほんの一握りなんじゃないかなあ?
 政治家は、まず漢字の勉強っ!最近では「イシマキシ」が有名ですが、さほど遠くない過去には、「未曾有」を、「みぞうゆう」と読んだ総理大臣もいましたねえ。
 その彼(みぞうゆう男)が、2019年4月18日のインターネットのテレビ番組で、萩生田官房副長官が、10月の消費税増税に関し、「6月の日銀の企業短期経済観測調査(略して短観)が示す景況感次第で、延期もあり得る」との考えを示したことを記者団から知らされ…)
 「なぬ?萩生田(官房副長官を呼び捨て)が、日銀短観という言葉を遣ったのか?萩生田(呼び捨て)が、そんな言葉を知っていたのか?」と、記者を前に萩生田さんをバカにしていました。
 「目くそ鼻くそを笑う」…だね。議員さんたちぃー!漢字が読めるようにしてねー。あと、「日銀短観」を知らないと、「みぞうゆう元総理大臣」にバカにされるから気をつけてねぇーっ。

「担任は持ちません」…と、とっとと辞めてっ!

2019年04月22日 | Weblog
 4月中旬、小学校1年生の学級で、担任が、「絵本いのちをいただく みいちゃんがお肉になる日(内田美智子 講談社)」の読み聞かせをしておりました。
 説明するまでもなく、「飼っていた牛のみいちゃんを(とさつ)して…お肉をいただく…」と、まあこのようなストーリー。
 1年生、「シーン」として耳を傾けておりました。6歳児にとっては、ショッキングな話、日常とのギャップが大きい。担任の意図には、「入学して2週間、給食が始まるこの日、『いただきます』を、教えておこう」があったわけで。「教師」は、こうでなければ。

 「ダメ教師もいるのか」て? …あ、あ、あのね、ダメな先生は、「教師」ではありません。教師と呼ぶなんて、とんでもない。ダメ先生は、単なる「教員」です。
 「働き方ウンヌン」で、「教員の労働時間が大変だ」と、いわれております。本当に「大変な勤務状況の教師」も、確かにおります。
 しかし、BUT!「教員は、大変だ、大変だ!仕事が多くて大変だ」と、言っている教員は、「働きたくない教員」「手抜き上手な教員」「辞めていただいた方が日本の為の教員」と断言出来ます。
 教師は、「勤務時間が大変」などとは言いません。「自分が納得する仕事をしたい。毎日夜遅くまで仕事することになりますが、いい加減な仕事はしたくない」と、明解に答えてくれます。

 「働きたくない教員の例」を教えろって?例の数が多すぎて、どの例を書くか迷いますが…。地方都市の児童数およそ400名の小学校、教職員およそ30人を例にとりますと…
 「担任は、持ちません」と、きっぱり主張する教員が、1割弱。「そんなに多いの?嘘だろう!」と、思いましたよ。しっかり立ち聞きしたので、本当でしょう。
 立ち聞きするなって?ぐ、偶然聞こえてしまいましてね。本当に、偶然だったのです。本当だってばぁ!
 「担任は持ちませんという教員の100%が、能力ない教員。自分から申し出てくれると、(担任を)持たせなくて済むので、渡りに船なんですがね」という管理職同士の会話もしっかり盗み聞き。管理職としましては、「担任を持ちません」を、むしろ歓迎しているフシも。ダメ教員を担任にすると、学校がメチャメチャになりますから。
 ではその能力不足ダメ教員は、学校で何をやっているのか?
 何人かは、「特別支援学級担当」。特別支援学級こそ、熱意ある教師に担当していただかなければならないのに。実態は、ダメ教員の溜まり場的要素があるぅ…こともある(つまり、100%ダメ教員の溜まり場じゃないってこと)。その道専門のの「教員免許証」がなくても、特別支援学級を担当できるのです。
 ある教員は、「専科担当(小学校であっても担任を持たずに、教科だけを担当する)」。担任の業務がないから、楽なのだそうで…。呆れてしまいます。埃も誇りも、なーんもない。ただ、いかに楽をして給料をもらうかしか頭にない…。
 また、「TT担当(チームティーチング)」の教員も。この教員、自分の子どもの「参観日」「学校行事」には、自分の勤務校を欠勤してそちらへ参加する。TT担当だと、欠勤しても学校に大きな迷惑をかけないだろうという心遣いなのか?心遣いが出来るなら、とっとと教職を辞していただきたいもの。
 失礼な言い方をしますと、所詮、いなくても大きな影響がないのが、TT担当教員。仕事はできるだけ手を抜くが、給料は普通にもらっているんだよなあ。口癖は、「嗚呼、忙しい!大変だ」。
 鬱病で休職中の教員もおります。この教員の他に、過去に鬱病で休職していた教員が、2人。この2人も、いつ再発するか…。意図的再発もある。それはないだろうって?だ、だって御本人が、「その仕事まで、こっちへ回すのなら、オレ、また病気(鬱)になるぞ!」というんですから。このように脅せば、仕事が少なくて済む…。このような教員がいるんですよ!でも、この程度では、辞めさせられないのが公務員。
 学校の先生は、仕事が多岐にわたり、勤務時間が長くなるので大変だ!…教師は大変ですが、教員の中には、全然大変じゃない人も少なくないということを、おわかり頂けたかと。
 午後5時前に帰宅するのに、「仕事がきつい」と…。民間企業の人が聴いたら、「そんな、きつい仕事をしてくださって感謝します」と、言う…わけないね。

ブログ開設、「4000日」特別企画!

2019年04月20日 | Weblog
 いやはや、今日はブログ開設、「4000日」。こんなに書けるとは思ってもいませんでした。今夜は、自主的に盛大にお祝いをします。ただ、酒を飲むだけですがね。カミサンも祝ってくれるのかって?カミサンは、私がブログを開設していること自体を知りません。私が「お酒を飲む」のもぉ、エヘヘ毎日なので…何かの記念の日などと思うことも全くないでしょう…。

 浦安市在住の孫の「ストリームくん」の4歳の誕生日がきます。それで、例年のことなのですが、「お祝い金」「お祝いの品」「バースデイカード」を送ります。兄の「ランドくん(7歳)」にとっては、「弟には、いろいろ送られてくるのに自分には何もこないなあ」と、チョッピリさびしいんじゃないか?そう思いまして、例年「なにかかにか(なんかかんか)」を兄あてにも送っています。

 今年は、兄のランドくんへ、私の自作の絵本を送ることにしました。タイトルは、「みんななかまだ たすけ合い」。絵は載せられないので、文だけ以下に掲げます。私自身の体験をお話にしてみました。御笑読(消毒はしないでね)いただけると、嬉しいです。

 『みんな なかまだ たすけ合い』 さく アンティーク・マン
                  
 ぼくは、コハクチョウの「シグナス」。
 日本からとおくはなれた「シベリア」というところで、夏に生まれました。
 秋になると、シベリアの土はこおってしまいます。たべものがなくなります。そのため、みんなでいっしょに、あたたかい日本へとんでいって冬をすごします。
 シベリアから日本まで、「3しゅうかん」かかります。と中で休みながらとびます。

 そして、春になると、またみんないっしょに、日本からシベリアへかえります。このように、ぼくたちはシベリアと日本をいったりきたり「わたる」ので、「わたりどり」と、よばれています。

 ぼくたちがとんでいるところを、見たことがありますか?
 ぼくたちは「むれ」になって、アルファベットの「V」の字のかたちでとびます。
 とりがとぶときには、左右りょうほうの「つばさ」のさきに、「空気のうず」ができます。このうずは、上へむかう「うず」です。
 せんとうのとりがとんでできた「上むきの空気のうず」のうしろにつくと、二ばん目のとりは、楽にとべます。そのうしろに、三ばん目のとりがならび、そのうしろに四ばん目のとりがならび・・・きれいなれつができます。
 このれつは、せんとうのとりの左右のつばさのうしろにできます。ですから、むれは、Vの字のかたちになります。

 「せんとうのとりだけがくるしくて、二ばん目からうしろのとりたちは、楽にとべる」これって、「ふこうへい」だと、おもいませんか?

 ごあん心ください。ぼくたち「わたりどり」は、なかまでたすけ合って、くらしています。V字でとんでいるときは、せんとうのとりがつかれないように、せんとうを「こうたい」しながらとぶのです。

 シベリアと日本をいったりきたりするわたりどりには、ぼくたちコハクチョウより、からだが大きい「オオハクチョウ」、ぼくたちの半分の大きさの「ガン」などがいます。
 コハクチョウは、じどう車とおなじくらいのはやさで飛びます。オオハクチョウは、コハクチョウより「はやい」です。ガンは、ぼくたちよりも「おそい」です。

 シベリアへかえるとちゅうの、ある日のことでした。いつものようにV字でとんでいたところ、むれからはぐれたらしい三わの「ガン」をみつけました。
 三わのガンは、いっしょうけんめいとんでいました。
 ぼくたちコハクチョウのV字のむれは、三わのガンにおいつき、
 「わたしたちのれつのうしろに、つきなさい」
と、いいました。
 ガンたちは、
 「ありがとう」と、いって、れつのうしろにならび、上むきの空気のうずにのっかって、楽に、はやくとびました。
 
 ぼくたちのむれはとてもはやいので、まえをとんでいたガンのV字のむれにおいつきました。
 ぼくたちのむれのれつのうしろをとんでいた三わのガンは、ガンのむれのV字のれつのうしろにうつりました。
 「ありがとう、コハクチョウさんたち-い!」
 三わのガンも、むれのガンたちも、なんどもおれいをいってくれました。

 ぼくたちは、「オオハクチョウ」も「ガン」も「コハクチョウ」も、かんけいなく、「こまっているときはたすけ合い」ます。
 みんななかまだから!

 ぼくたちが空をとんでいるのを見たら、大きな声で、
 「がんばれよー!」
と、おうえんしてね。みんななかまだから      おしまい

 テーマは、「差別、いじめをなくそう」。解りにくい表現や言葉を交えて、ママとの楽しい会話への入り口を設定したつもり。週末にはパパもいるので、「わたりどり談義」でもりあがるんじゃないかなぁ。
 珠玉の名作(自分で言うなって?)、ブログ開設、「4000日」記念で、特別公開させていただきました。