アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

「わや」共通方言?

2024年06月19日 | Weblog
 北海道では、「めちゃくちゃなさま」「手がつけられないさま」「収拾がつかないこと」を、「わや」と言います。私は、「わや」は、北海道弁だと思い込んでおりました。カミサンは、口ぐせになっていて、「もう、わやだぁ!」を、1日に何回も使います。
 と、と、ところが、「わや」は、関西弁であるという?!アンティークマンの調査の結果、確かに関西のあちこちで使われていることを確認。北海道から鹿児島まで、使われている「わや」。「共通方言」だという。早い話が「標準語」。おっと、失礼しました。「標準語」という言葉は使かってはいけないんですね日本では。「方言を矯正してはいけない」という考え方ですから。その地方で話される言葉は、その地方の標準語です。だから、日本中の言葉は全て標準語。よって、「標準語」という言葉は不要。

 地域を越えて通じるのであれば、どの地域の言葉であっても、それは「共通語」ですね。共通語と方言の違いは、全国で通じるか、特定の地域のみで通じるかの差。

 「米をとぐ」の「とぐ」。…これも、子どもの頃は、田舎の方言だと思っていました。
 東京で、「米をとぐ」と、言ったら、「なに、バカなこと言ってんだぁ?おまえの田舎じゃ、砥石で米をとぐのか!」と、叱られるんじゃないかと思っていました。
 「とぐ=ぬかやよごれを取るために洗う」…共通語でした。漢字は、「磨ぐ」か「研ぐ」のどちらかでしょう。
 鍵をかけることを、「鍵をかう」と、田舎では言ってました。この「かう」も、方言だと思っておりました。ところが、「かう」も、共通語でした。漢字は、「支う(かう)」でしょうねえ。

 「泥棒を捕らえて縄をなう」という諺があります。事態が起こってから対処すること。「縄をなう」の「なう」は、いかにも方言みたい。しかし、諺にまで使われているので共通語でしたぁ。「なう」は、漢字では、「綯う(なう)」。
 泥棒を捕まえた。さて、縛り上げる縄がない。「だれが、縄を持ってきてくれー!今すぐに!NOW! NOW! NOW!」というわけで、「縄をNOW!」が「縄を綯う」になった。そんなことはありませんね。ハイ、ボケでしたぁ。


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