アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

シングルマザーによる少子化対策と親切老人の危機 

2008年09月22日 | Weblog
  シングルマザーによる少子化対策と親切老人の危機 

 我が家の前に、夜中にやってきてゴミを捨てる人がいる。私が他人のゴミを、指定のゴミ袋(1枚40円)へ詰めて指定日に出す・・・なんとも腹立たしい。「猫の砂」をビニール袋にいれて、我が家の前に捨てる人!止めていただきたい。どうして、猫の糞尿を私が始末しなければならないんだ!防犯カメラ設置するぞ!でも、犯人を見つけて逆恨みされて、家や車にいたずらされてはかなわない。毎朝、しょんぼりと捨てられたゴミの始末をしています。どうなってんだ!日本人の道徳!

 薄暮になって、妙な声がするので出て見ると、ゴミならぬ、男の子が立っていた。4~5歳。放っておけばいいのだが、その子は、靴を片方しか履いていなかった。あたりを見回しても、もう片方の靴は見あたらなかった。男の子は、「えみー」と叫んでいる。

 やむなく声をかけることにした。なぜやむなくか?福岡市で、小1の男児が公園内で絞殺された事件があったばかり。還暦パパが、4~5歳の男の子に声をかけているところを誰かに目撃されたら、あとあとまずいことになるかもしれない・・・。だが、放置できない。福岡市の事件は、最初から母親が怪しいと…日本国民の80%が思っていたでしょう。しかし、「間違いなく犯人は、父親だ」と日本国民の80%が思い、みのもんたがTVで言ってしまった昨年の事件。父親派、犯人ではなかった。この例があるもんだから、今回は皆さん自重。しかし、やはり犯人は母親でしたね。
 靴を片方しか履いていない子と、親切なおじさんの会話から…。
「お母さんは?」
「・・・え、えーみー!」
「靴は片方どうしたの?」
「・・・えーみー!」
「い、家はどこ?」
「・・・(無言で指さした)」

 「まずいなあ。誘拐の疑いかけられないかなあ」と、思いながらも、指さす方向へ歩き出したら、子どももついてきた。
 奇妙な2人連れですよ。還暦オヤジと、靴を片方しか履いていない薄汚れた感じの子どものコンビですから…。犯罪の臭いプンプンですよ。男の子は終始無言。交差点になると、半世紀前のバスの方向指示器のように指をさす。半世紀前のバスの方向指示器ってどんなんだって?知ってる人…いないよねー…。30cmぐらいの棒が、曲がる方向を指すのです。キオツケの姿勢から、腕を水平に上げるような仕掛け。
 交差点を三度曲がったところで、片方の靴を発見。近いぞ!花壇の草取りをしていたおばさんが、「あら!かっち!」男の子は、「かっち」と呼ばれていることが判明。このおばさんには、私が怪しい人ではなく、善意の塊であることを印象づけなければならない。
「かくかくしかじかで…かっちくんの家はどこですか?」
「それ、そこ」
「お母さんかお父さんおられますかね?」
「(あんた知らないっしょ。教えてやるか?という顔)・・・」
 そこへ、「えみー」が自転車で帰ってきたので、かっちを引き渡した。

 帰ろうとすると、草取りのおばさんに引き留められた。
 おばさんは、とにかく知り得た情報は人に話したくてしょうがないタイプ。かっちの家の家族構成を話し始めた。初対面、かつ、通りがかりの人に、よその家のこと教えるか?私は早く帰宅して、茶の間に掃除機をかけて、夕食の支度をしなければならない。「トリゴボウバーグ」を作ろうと思っていた。家内が先に帰っていたら、「どこをうろついていた!掃除もしないで!トリゴボウはどうした!」と、叱られるぅ。しかし、おばさん話を止めない。

 いきなり聖母論…(?)が始まった。
 かっちのお母さんは、独身だけど子どもが5人。ご、ご、5人。独身でぇ!
 現在6人目を妊娠中。ヒエー!マリア様でもあるまいに!
 道徳教育はどうした!と、日本の道徳教育へ矛先を向けるのが恒例だが、話に意表を突かれた!おばさん導入の仕方が上手。ついつい、抑えていた野次馬根性が出てしまた。
 「ち、父親は、6人とも違うんですか?」
 「いやー、2人なんだ。上の2人が・・・で、下の4人が・・・」
 明快な回答。よく知ってるおばあさんだこと。母親は無職…正確には、「パチンコ店客」という職業。そんな職業、国勢調査にはない。
 国から生活保護費をいただいている。よって、保育料は無料なので、産んでも人任せで済む。6人って、凄い!少子化に伴う国の行く末を案じ、なんとかしようと単身で子どもを産んでくれているのでしょう。無意識下に少子化対策。無意識で子ども産むなよって?そういうツッコミがむなしくなってしまいますね。

 近所のおばさんとしては、「なんとかしてくれ」という感じ。子どもたちが、野放しだというのです。食事、おやつについては、5人が取っ組み合い。盆踊りの景品のお菓子の時は、顔から血を流す子も。最年少は、まだ1歳になったばかり。その子も、乱闘に加わらなければ、お菓子のかけらも入手できない。衣服も、あまり洗濯してもらえない様子。かっちの顔も…いつ洗ったんだか、という状況でした。白糠町の子羊(サミットの時のメインデッシュとして使われた)と同様、放し飼いだから、確かにたくましくはなるでしょう。しかし、すでに保育所では、マンツーマンで監視しなければならない乱暴ぶりだそう。家でやっつけられる分、保育所で八つ当たり。まだ、1歳。三つ子の魂百まで…この先…どんな人になっていくのだろう。同じ保育所に、3人預けている。その上のお2人は、小学生。
 母親は、仕事が忙しいため(!)、土曜日も子どもを保育所へ預けて仕事場へ。おばさんは、そのことも指摘する。市役所へ電話をしたこともある。「生活保護費をもらって、無職なのに保育所(保護世帯なので無料)へ3人預けて(無職の場合預ける権利なし)、パチンコ屋へ皆勤。車を乗り回している。私らが払った税金で好き放題させておいていいの?」
 おばさんのふんまん(憤懣)は、市役所の反応が悪いため、なぜか私へ向けられた。市長じゃないんだけど…。結構責められて、「は、は、はいー…」という場面も。私が、かっちの母さんへ説教したとしたら・・・。
「かっちの母さん、父親のいない子を次々と産んでダメじゃないの!」
「ルセンダヨー、このクソジジイ!カンケーネエダロウー」
「ク、ク、クソジジイ?クソをしないジジイがどこにいる!」
 この反論には、かっちの母さんもたじろぐ。苦し紛れに…
「ザケンジャネエヨ!ジジイ!」
 そこへ、男でも来たら…ジジイの危機!
「コラ!クソジジイ、シニテエカテメエ!」
 じじいは、胸ぐら掴まえられて振り回され、ボコボコに・・・揚げ足取りから大内刈りで倒して、三角締めで落とすという、山崎をやっつけたときの必殺技は使わないのかって?本当は使いますけど、ここは話の流れで、やられっぱなしのほうが同情を引くのです。

 これからは、両足に靴を履いていない子が家の前に立っていても、声などかけないぞ!
 いやはや、このわずか40分ほどで、日本が抱える問題に肌でふれました。
1 少子化問題
2 生活保護費
3 通り魔的犯罪
4 シングルマザー
5 シングルマザーの子どもたちの今後
6 ゴミの不法投棄
7 日本の道徳教育
8 バカ者の親切老人への暴力
 我が家の前に、猫の砂と一緒に日本の社会問題が転がっていたとは・・・。

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1 コメント

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久しぶりに・・・ (長男)
2008-09-22 23:45:52
こんばんは、久しぶりにブログを見ました。
相変わらず、面白かったです。
小1殺害事件ですが、私も犯人は母親だ!と考えていました。
『小さい子を殺すことが出来る人間は、人前で堂々と犯行に及ぶ』という、イメージが私にはありましたから。