アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

90歳を過ぎてから手術しますか?

2015年04月30日 | Weblog
 94歳の伯母がおります。老健ホームで暮らしております。脳幹出血した人かって?そ、その人は、90歳。別の人です。
 陽気が良くなったので、老健ホーム(高速道路で1時間ほど)へ伯母の様子を見に行ってきました。途中、伯母の娘さん(70歳)をピックアップして、一緒に行きました。

 伯母は、94歳にもかかわらず、「聴力が正常」「老眼はあるが、視力は問題ない」「本人は、物忘れが…と、言うが、認知症が見られない」「歩行も正常」「糖尿病はある(50年間にわたり薬でなだめている)」…これだけでも、「凄い」のに、びっくりさせられた事実が!

 昨年、大腸がんが見つかり、「即刻手術しなければ、三日ももちませんよ。どうしますか?」と。で、この伯母さん、躊躇することなく、「手術します」。
 大腸がんの手術が無事終わり、入院中に、「足が腐りだした」。なんでも入院中に血栓予防用の、「きつく締めつける靴下のようなもの」をはいていたのだそう。その結果、皮膚と肉が腐り出した…。
 この、足の表面の腐った部分を削り取る手術がなされた!本人は、「麻酔をかけずに、腐ったところを削られたので痛かった。94年生きてきた中で、もっとも痛い思いをした」と。

 大腸がんを切除し、足の腐った部分を削って、無事退院…のはずが、糖尿病を長いこと患っている関係で、両足の小指が壊死しだしていた。
 さてさて、大腸がんを手術した病院から、両足の小指切除の病院へ転院することとなった。伯母さん本人は、「もちろん、小指を切り落とす手術をします」…!
 小指を切る病院側は、「93歳で、両足の小指を切り取る手術をする」と、いうことで、「どんな、おばあさんが現れるのか?」と、興味津々だったという。あたりまえですよねぇー。

 小指を切り取った足を見せてもらいました。小指をぶつんと切り落としたのではなく、小指からかかとにかけて、綺麗に切り落としているため、よーく見なければ小指がないことに気づかないぐらい。

 現在は、元気な94歳。…93歳で、大腸を切って、両足の小指を切り取る…私なら…手術をするかしないかの前に、93歳まで生きている可能性は…残念ながらぁ…ない。

要しない要するに

2015年04月29日 | Weblog
家内が、「こんなのあるよ!」と、差し出した服のカタログ…「ダブル衿ポロ」だという。中にシャツを着ていて外側にポロシャツを着ているように見えるシャツ?1枚のシャツなのに重ね着に見える。1枚5,000円。5,000円で2枚重ね着しているように見える…お買い得ですよって事か?つまり、貧乏人向けって事か!
 ふざけた洋服が売り出されているものです。この洋服は、「詐欺」ですよね?えっ!「犯罪とは言えない」って?確かに…「ダブル衿ポロの製造販売で逮捕者」という話は聞いたことがない。
 それにしても…見る人を欺くシャツ…。着る人はどんな心理で着ているのか?まさか、「どうだ!重ね着だぞ!なんちゃって重ね着だぞ!1枚なのに重ね着だぞ!」と、誇らしく思っているんじゃないでしょうねえ。
 重ね着がそんなに偉いのか?私など、下着のシャツ2枚、ヒートテック、セーター…4枚重ね着だ!かなり偉いことになる。

 服ではないが、よく解らんのが、「モト冬木」。「今は、いったいなんなんだーっ!」(これ、何度が書きました。元(もと)は、冬木だということは解る。では、今はなんなの?)
 モト冬木は、古いネタですが、新しいのも見つけましたよ…。
 「やくみつる」…「正確にはなんなんだーっ!」えっ?よくわからないって?「約みつる」ということは、「おおよそみつる」ということ。おおよそではなく、正確には、「なんなの?」ってこと。
 だけど、おもしろい名前です。麻雀の「役満(やくまん→やくみつる)」からの命名らしいです。ボクシングの亀田の親父さんにとっては、「疫満(やくみつる)」。私には、「約満(やくみつる)」…。

 服でも、人命でもないが、「ハーゲンダーツ」と言うと、「ハーゲンダッツ(Häagen-Dazs)!」と、言い直す人がいます。通じているんだから、言い直さなくてもいいと思いま~す。ハーゲンは、コペンハーゲンのハーゲンなんです。このあたりになると、私のほうが詳しいかも。ハーゲンにくっつけるのは、「ダーツ」がいいか「ダッツ」が良いか協議がなされた。結局、ダッツが採用された。私は、ダーツゲームを毎日やっていた時代がありましたから、「ハーゲンダーツ」のほうが言いやすいのですがね。あと…ハーゲンダッツと聴いたとき、「禿げ脱毛?」と悪口を言われたような気がしました。

 悪口ついでにもう一つ。会話をしているとき、「要するに」を多用する人がおります。これが、さっぱり要しない。「つまりですね、結局ですね、要するに…」…要しないって!面と向かった会話なら、なかなか要しない相手の腹の内などとっくに読めます。どうしようもない「要するに」は、式典や会合の挨拶の要しない「要するに」。

 えっ?アンティークマンこそが、要しない「要するに」を多用している張本人だって? 
 うっ…、要するに、枕が長くて本論が短いってことかなあ…。

日蒙文化の共通点…綿入れ、綿抜き

2015年04月28日 | Weblog
現在住んでいる田舎町の知り合いに、「モンゴル国立大学の名誉教授」がおります。「白鵬が来たら呼ぶから来てね」と言われていますが、「白鵬は、審判を正面切って批判したので…」と、断っています。名誉教授さんは、20数年前から、モンゴルからの留学生を自宅に泊めています。ご長男の奥さんもモンゴル人。彼を慕って、この田舎町にモンゴルレストラン「ゴビ」を開店したモンゴル人夫婦も。白鵬は年に2~3回来ます。
 もちろん名誉教授は、「モンゴルが大好き」なのですが、「あまり行きたくない」と、おっしゃる。理由は、「ボクは肉が苦手。食べられない。モンゴルへ行くと、肉が主食なんだよ。…酒も飲めないボクですから、モンゴルへ行くとほとんど断食。辛いですよ。だから行きたくない」

 で、名誉教授は、毎月自分の行動を「写真と文に収めて(機関誌もどき)」新聞に折り込んで市内に配布している。市長でも、市議会議員でもないのにこういうことを続けている。機関誌のサイズはB4裏表印刷の二つ折り。
 これは、なかなか出来るもんじゃない。第一、お金がかかる。1万部発行ですから、印刷代だけでも馬鹿にならない。ほとんどが写真の機関誌ですから。この機関誌に、私もときどき登場します。どういうシチュエーション(situation )で登場するかって?少年団活動の集合写真ですね。地域に貢献するアンティークマンさんってことで…。

 このほど開店した「コメ○パワー」というチエーン店が、名誉教授の機関誌に載りました。14名の従業員の集合写真に各人の役職、氏名が入っていました。その中に、「四月朔日」という名字の人がおりまして…。四文字姓といえば、勅使河原、勅使川原、大豆生田、長曽我部、小比類巻、武者小路ぐらいかなと思っておりましたが、一昨年彗星のごとく、「佐村河内さん」が登場しましたねえ。しかも、ゴーストライターをひっさげて。「佐村河内守VS新垣隆(作曲家。早い話が佐村河内さんのゴーストライター)」殴り合いでは、おそらく佐村河内さんの圧勝でしょう。新垣さんいかにも弱そうだもの。しかし、BUT!現在、メデイアの露出度では、新垣さんの圧勝。バラエティ番組で、その弱そうで自信なげなキャラでウケています。

 さて、四月朔日という名字、どう読むか?「わたぬき」または「つぼみ」。四が「わ」で、月が「た」なのかって?いえいえ、「四月朔日」全体で、「わたぬき」または「つぼみ」。名前は、どう読んでもいいのです。「四月一日」という姓もあります。四月朔日も、四月一日も、「わたぬき(つぼみ)」と読みます。

 「わたぬき」は、四月に入り暖かくなるので、着物の表地と裏地の間に保温のために入れている綿を抜いて冬用から夏用に替えること。「わたぬき」は、早い話が、「綿抜き」。
 名誉教授の機関誌がなければ、四月朔日の蘊蓄を開陳する機会が無いままでした。名誉教授ありがとうってことで…。

 モンゴル族の民族衣装(男女とも着る)は、「デール」です。デールの夏用は、単物(ひとえもの)。寒い季節には、綿入れのデール(テルレグ)を着る。
 どうですかぁ!久しぶりにまずまずのオチをつけることが出来ましたぁ。

太る前にエキササイズしろよなあ…

2015年04月27日 | Weblog
 プール教室に、50歳代の男性コーチがおられる。その日は、10数名の受講者が。平均年齢65歳ぐらい。9割が女性。で…、このコーチ…評判を取りたかった。つまり、ウケて、「ユーモアがある、良いコーチ」になりたかったらしい。
 それで…、受講者のおばちゃんの泳ぎに対して、「犬みたいだ」と、評した。一人以外の受講者にはウケた。ウケなかった受講者は、「犬みたいだ」と、評されたおばちゃん。このおばちゃん、着替えた後事務所に乗り込み、「ウケたいコーチ」に謝罪させた。このコーチの低レベルさは言を俟たないが、おばちゃん、失礼、女性の行動には感服させられました。
 人を、「犬みたい」などと、動物にたとえてはいけません。このコーチを「3た論法」で言うと…
 「ウケたかった→ウケた→だけど叱られた」

 プール利用者に…「コビトカバ」と、わたしが命名した60歳代半ばの「婆ッチャン」がおられます。「うまいっ!プールだから、婆ッチャン(バッチャン)!うまいなー」だって?…ありがとうございます。ウケねらいでして…。えっ?人を動物にたとえるなって?カ、カバは百獣の王なんですが…。

 どうしてコビトカバかって?頭がでかい。首がない(頭が胴体につながっている)。身長は150cmたらずで、体重はおよそ100kg。下腹部が異様に膨らんでいる!超肥満なので、陸上では杖なしでは歩けない。プールへ入る「はしご(ラダー?)」に腹がつっかえる!はしごを掴んで腕を伸ばしても、腹がつっかえる!ところが、プールへ入ってしまうと…なんと、歩けるのです!私がコビトカバと名付けた所以です。

 で、このコビトカバを、じゃなくてこの女性を「3た論法」で言うと…
 「喰った→太った→だから歩けなくなった」

「3た論法」ってなんだって?
 「雨乞いをした→雨が降った→だから雨乞いは効果があった」こういうやつ。早い話が、「た」が三つっつく。「3た論法」とか、「雨乞い3た論法」とか言われています。
 「薬を使った、病気がなおった、よってその薬が効いた」…「3た論法」は、医療・薬学界が発祥という説もあります。どこが発祥でもかまいません。私は、シーザーの「(われ)来た→見た→勝った」の「3た」を、最近になってからまねたものと思いますがね。

 陽気が良くなってきたのでドライブしました。道の駅に立ち寄りました。ショッピングモール風になった道の駅。食料品を扱っている大きな店に入りました。…店員がいない?さすが田舎の道の駅…店員がお出かけ?「豆腐(一丁が275円!高いですよ。だけど、固い豆腐で旨いのです)」をカゴにいれて店員の帰りを待ちました。 …ありゃ!店員が中に居た!でっかい顔をしておくの椅子に座っていました。
 「スミマセーン!」と声をかけると、「はーい!」と…。返事はしたが、立ち上がるのに時間がかかる。ようやく立ち上がって、机伝いにレジへ。歩くのが大変そう…。…ありゃ?ひえぇーっ!コビトカバだーっ!

 と、いうわけで、なんとコビトカバさんは、道の駅で店員をしていました。
 心配になりました。一人しか居ない店員さん、しかも立ち上がるのも辛い肥満体。心配だなーっ…何が心配かって?
 「店員が居なかった→立つのが辛くて奥に座ってた→万引きし放題だった」

日本人の良さは…

2015年04月25日 | Weblog
1 盗まない   2 約束を守る  3 時間を守る  4 勤勉  5 労働を美徳とし、社長も社員と共に働く  6 協調性・団結力がある  7 責任感が強い  8 我慢強い

 一昨年から昨年夏にかけての話ですが…米国のオクラホマ州の男性が、作業中にスマホを輸出用の穀物の中に落としてしまった。スマホは穀物に混じって、太平洋を渡り鹿島港に到着。約9カ月後、北海道の製粉所で発見され、男性の元へ無事戻った。
 これは、日本人のよさを象徴するような出来事でした。当然、米国メディアが、「奇跡」と、大々的に報道しました。海を越えて落とし主を捜し当て、送り届けるのが日本人!称賛の嵐!
 で、本日4月25日は、「拾得物の日」。1980年4月25日、東京・銀座で現金1億円の「落し物」が届けられたことにちなんで。この件は、結局、落し主が現れず、拾った人に全額が渡った…。落とし物を届けると、いいことがあるって事でしょうか。

 止めておいた車に、見知らぬ男が乗り込んで金品を物色していた。持ち主が声をかけると、男は逃亡しようと、持ち主に馬乗りになるなどして暴行を加えた。持ち主は、必死で立て直しをはかり、男を取り押さえた。
 拾得物を届け出るのが日本人。車上荒らしで金品を奪うのも日本人。

 この車上狙いの犯人…どんな犯人像を想像しますか?犯人は、40歳の中学校教諭でした…。開いた口がしばし塞がりませんでしたよ。犯人が勤務する中学校の地名が素晴らしいのです。「北広○市希望ヶ丘」ですから!「お金が欲しくてやった」というのですが…こういう人間は、日本人といえども、お金を拾っても届けませんよねっぇー…。

ヒトの脳とカバの脳…どっちがぁ…?

2015年04月24日 | Weblog
 百獣の王…その昔は、「ライオン」。昔は、「ホッキョクグマ」。そして今は、「カバ」。カバの強さは半端じゃない。ワニでも一噛みで食いちぎってしまうんだと!当然ライオンも手出しも口出しもできない。
 ホッキョクグマとカバの戦いは…まず、会場をどこにするかが問題。北極会場では、カバが不利。サバンナ会場では、ホッキョクグマが「熱すぎるって!」と、拒否するでしょう。
 ホッキョクグマのパンチも、カバには通用しそうもない…よって、現在の百獣の王はカバ。

 カバの成獣は、体長が3.5~4メートル、体重1~2.6トン。本気で走れば、時速40キロメートルのスピードが出る。糞をまき散らして縄張りを主張し、縄張りに入ると、人間も襲撃される。地球の王である人間が、百獣の王のカバにかみ殺されたり、踏み殺されたりは避けたいもの。

 人間の脳重は、約1,300グラム。その中にある1千数百億個の神経細胞が100兆個ものシナプスで連結され、電気的・化学的信号が絶えず飛び交っているという。
 で、カバの脳重は、600グラム。生後2~3か月の人間の赤ちゃんの脳重とほぼ同じなんだと。おまけに、多ければ多いほど良いとされている脳のしわが全くなく、まるで豆腐の表面のようにのっぺりしているという。どうやら、神経細胞もシナプスも、パラパラっとある程度か。電気的・化学的信号は…サバンナには電気もないだろうから信号もあまり飛び交っていないだろうなきっと。
どうだ!カバ、まいったかぁ!

 脳重は、カバの2倍超ある人間ですが、脳以外では当然ながら遠く及ばない…カバの腸の長さは40メートル超。肝臓は、24キログラム、心臓は十キログラム。脳重以外は、図体に全くふさわしい。

 脳重で百獣の王に勝ったと喜んではいられない。「Think 疑え!(ガイ・P・ハリソン著 集英社)」によると、「脳は自らを騙そうとする」んだと!
 「懐疑的思考」をしないと、自分の脳に騙される…!?懐疑的思考といっても、他人の話をすべて否定的に捉えるということではなく、証拠・論理・合理性・公平性に基づいて「科学的」に判断する思考法のことなんだと。「全て否定的にとらえよ」のほうがおもしろいのにね。

 人間は、自分の脳に騙される…カバには自分を騙す脳は…。脳比べ…重けりゃいいってものでもないかな。

どっこい!90歳は強い!

2015年04月23日 | Weblog
 脳幹出血で植物人間同様になってしまった、親族の90歳女性…またその話かって?そうなんですが、奇跡が起こったのです。
 経緯は…特老ホームに入所していたのですが…。
 3月11日…ホームで、腹痛を訴える。
 3月12~13日…ホームの看護師が、「腹に固い物がある(化石化した便?)。断食ー浣腸で出してしまおう」と、作戦を決行。
 3月14日…そうこうしているうちに意識が無くなり、水分も受け付けなくなった。
 3月15日…家族が、意識がない女性を見て、「これは、非常事態でしょう!」と、90歳女性を自家用車にのせて総合病院へ(救急車ではなく、自家用車ってところがいかにも田舎)。そこで、「脳幹出血」がわかって、医師同乗の救急車で脳神経外科病院へ。
 脳神経外科で1か月の入院。意識はもどらず、鼻から栄養を入れて生きているだけの状態。それで、「脳神経外科での治療は終わりました。…もう、自分の口で食べるのは無理。特老ホームへ戻れません…療養型の病院へ転院して」との事。 
 4月17日…療養型の病院へ。意識はもどらないまま。
 4月19日…遠くに住んでいた次女が見舞いに。そのとき、「ハックショーン!」と、大きなクシャミをした。そして、問いかけに、「いいから(そんなことをしなくてもいいから)」と、答えた!
 4月22日…朝から目を開け調子がいいので、看護師さんが番茶を飲ませてみたところ、50mlほど飲んだという。自分の口から!長女が見舞いに行くと…会話が通じたという。帰り際には、「ありがと」と、言った!
 ケアマネは、「奇跡ですよ!」と、興奮を隠せない。病院としても、「自分たちの看護の成果」と誇らしいらしく、看護師さんたちが次々とやってきて見舞いの長女に声がけをしてくれた。

 驚きました。「奇跡」は言い過ぎかも知れませんが、90歳が脳幹出血を克服ですよ。脳幹出血でなくても、悪くなる一方で当たり前。それなのに、「回復の兆し」なんですよ。1か月以上も意識がなかったと思われるのに…転院して数日で、会話できるまでに…!90歳って、どんだけ強いんだ!

ニラレバかレバニラか?

2015年04月22日 | Weblog
ラジオで、「ニラレバ炒め、レバニラ炒め…どっちが正しいか?」で盛り上がっておりました。私に電話をかけてくれれば、明快にお答えしたんですけどね。
 元々は、「レバー炒め」か「ニラ炒め」です。「ニラレバ炒め」は、「ニラを入れた、レバー炒め」。主体はレバーです。同様に、「レバニラ炒め」は、「レバーを入れた、ニラ炒め」。ニラが主人公。フライパンへ放り込んだ順番は、関係ありません。
 できあがってしまえばどっちも同じだろうって?…そ、そうですがね…。呼び名の話をしているのであって、できあがりの見かけの話じゃないんですがね。

 飲み会で「十一二三」という名前をどう読むかという話題が。名前ですから、どう読んでもいいわけで…「十一二三」を、「あしがら きんたろ」と、読むのもあり。
 私は、「つなし ひふみ」と、しておきました。案の定、話題提供者は、「正解はありません」…。話題を提供してくださったということで…まあ、おもしろかったです。

 「十」を「つなし」と読んだ人はほかにもいました。若い人は、「なんでぇ?」。「一つ、二つ、三つ…」と数えていくと、「十」は、「つ」が付かない。「つ」が無い。だから、「つなし」。説明してあげても感動した様子がない人も。と、言うか、説明が理解できていない。
 答えの中には、「十」を、「よこたて(よこだて)」と読んだ人も。これもよくある読み方。「十」は、横と縦の線で書くから「よこたて」。
 また、ダジャレを使わずに、「といち にぞう」と読んだ人も。そのまんまですが、新鮮な印象。

 レバニラ問題といい、十一二三問題といい、日本語のおもしろさです。
 で、「日本語は曖昧だ」と、私が愛する日本語にケチをつけた元教員がおりました。彼は定年退職した昨年度、市内の短大の聴講生になり、まんまと国語の教員免許を取得。今月から、中学校の国語教員として、時給2,800円で働いています。日本語にケチをつけておきながら、国語で小遣い稼ぎをするとは…。「国旗・国歌反対!」といいながら、菊の紋章が付いたパスポートで海外旅行を楽しむようなもの…。
 「ニラレバかレバニラか?喰っちまえばおんなじだ。日本語なんて、いい加減なものさ!」「十一二三?じゅういちにいさんだ。日本語なんて、いい加減なものさ!」って、言うんですよ。でも、退職してから、聴講生として勉強したところは褒めてあげるけどね。

究極の泡沫候補者

2015年04月21日 | Weblog
 羽柴秀吉さん(三上誠三さん)が、65歳でなくなられた。
 残念なのかって?…まだまだパフォーマンスが見たかったです。東京都知事選、大阪府知事選にも出馬された方。まだ若いんだから、あちこちに立候補していただきたかった。いわば、「究極の泡沫候補者」…素晴らしかったです。羽柴秀吉さんのアンチテーゼですよ。

 最初の命題の反対の命題で、直接的に対照をなすもの…素晴らしかったよ、羽柴秀吉さん!
 弁証法のもっとも単純な説明は…テーゼ(命題)、アンチテーゼ(反対命題)、ジンテーゼ(統合命題)です。これは誰でも知っている。「ハブ」は「マングース」のアンチテーゼ。「過食」は、「小食」のアンチテーゼ。ハゲはフサフサのアンチテーゼ。通常釣り合いの取れた、対照的概念の並列です。
 修辞学のアンチテーゼはどうなんだって?まっ、大同小異です。

 北海道の夕張市長選の時は、「おっ!夕張市長になっちゃうんじゃないかと思ったほどの健闘ぶりでした。7人が立候補した夕張市長選で、トップに342票差の次点でしたから(2007年)。夕張市の有権者を、「羽柴秀吉さんなら、何かをやってくれる」と、思わせた…。

 私は、二度、羽柴秀吉さんのお宅にお邪魔しました。と、言いましても住宅(お城)内に入ったわけではなく、敷地から周囲を眺めただけですがね。正直、尊敬申し上げていただけに、住宅敷地内への侵入でも、「入いることが出来てよかった」と、感激しましたよ。

「号泣県議」「浪費県議」「セクハラ都議」「笑っちゃいけないが、おおいに笑えるセクハラ村長」「不適切交際議員」「路チュー議員」「採決もなーんも関係なく旅行する議員」…羽柴秀吉さんなら、そんなことはしませんよ!あの人たちを選んだのは選挙民なんだけどね。あの人たちに投票するぐらいなら、羽柴秀吉さんに投票しろよってこと。

 羽柴秀吉さんのような人、もう出現しないでしょうねえ…。羽柴さんがいたから、選挙がおもしろかったのに…。

夕部…せきぶ、ゆうぶ、たぶ?

2015年04月19日 | Weblog
 NHKの朝ドラ、「まれ」。主人公は、「夢が嫌いな女の子」。「それなら、アンティークマンの考えと同じだろう」って?全然違いますよ。私は、「夢を持て、きっと叶う」とか、「夢はかなえるもの」とか、耳に響きがいいだけの言葉を若者に言う大人が嫌いなのです。そんな大人に扇動されて、「僕の夢は宇宙飛行士になることです」とか言い出す子が出る。多数出る。そして何年もしないうちに、その夢は…挫折というよりは、自然消滅する。…これが夢か?

 小学4年生の教室に、「将来の夢」が張り出されておりました。「医者になる」が、60数名中14人と抜きん出て多かった。まあ、医者なら努力次第で手が届く…それでも、「きっと叶う」は、無責任。14人中、1人でも医者になれたら大したものです。

 「夢」という漢字の部首は何ぁんだ?結構な数の人が、「それってクイズになるの?『くさかんむり』でしょ!」と、言います。夢という漢字のくさかんむりに見える部分は、実はくさかんむりではない。その下の目という漢字を横にしたものとあわせて、「羊の角と目」を表している。部首は、一番下の、夕方の「夕」です。 
 「どうして羊の角と目なんだ?牛ではダメなのか?」って?羊と目を合わせようとした人なら、「ああ!」と、納得されるかと思いますが、羊とは目が合わないのです。こちらを見ているようで、実際は焦点が合っていないようないるような?(瞳孔が横向きという説あり。どうやら、正しい説らしいです。目が合わない道理です) つまり「ボンヤリしか見えていないんだろうなあ?」と、思わせる。角と目を象形文字風に書くと、「羊」に見えてきます。牛ではこうはならない。

 夕方の薄暮の明るさ(夕)に、「わかんむり」をかぶせて遮光する。これは薄暗いですよ、あたりがボンヤリしか見えません。その上に、焦点が合わないボンヤリの羊の角付きの目を載せた。
 「夢」とは、見えそうで見えないぼやっとしているもの。現実のものと思えない…。こういうことを意味しています。

「人の夢」は、「儚い(はかない)」…