アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

濡れ衣ならぬ濡れ気味のパンツ

2016年08月28日 | Weblog
 小学1年生のプール学習で、水泳の先生をしました。「アンティークマンに水泳が教えられるのか?」って?「イルカ」と名付けられた泳げる子のグループ担当ですから、教えることなど何もないのです。
 「オジサンじゃなくて先生!泳げるの?」と、不埒な質問をしてくるガキ…じゃなくてお子様もおられます。そんなときには、「ぅるせえ!なめんなよ!前世はマグロだったんだどぉ!それに、魚座だしぃ」と、軽く恫喝しております。

 で、プール授業が終わり、男子更衣室内の忘れ物をポリ袋に入れました。女性の担任に、「はい、忘れ物」と手渡しました。
 忘れ物はそれぞれ持ち主に戻ったのですがぁ…最後に大きめのパンツが一枚残った。学校へ戻りしばらくして、女性の担任からパンツの持ち主捜しを依頼されたと思われる男性の担任に呼び止められた。

 男の担任:「アンティークマン先生、このパンツなんですが、大人用だと思うんです。午前中にプールを使用したのは、本校の1年生だけなのです。大人の男子の引率は、自分と、教頭と、アンティークマン先生の3人だけなのです。つまり、3人のうちの誰かの忘れ物だと思うんです。自分のではありません。教頭に確認しましたが、教頭もパンツをはいてました。残るは一人。アンティークマン先生、あなたです」
 私:「パ、パ、パンツの忘れ物を発見して持ってきたのは、私ですよ!?」
 男の担任:「それは知っています。アンティークマン先生は、今、はいているんですね?」
 私:「(不機嫌そうに)はいてます」

 どうゆうことなのか?冗談なら冗談でいいのですが、全然冗談じゃない。大まじめなのです。教頭がノーパンではないかと疑ったまでは、許せる。だけど、どうして私に「パンツ忘れの嫌疑」をかけるのよぉ!気は確かなのか?
 私が、自分のパンツを忘れ物として届けて、ノーパンで過ごしている?あり得ない。

 はいてますからぁ~っ!

釣瓶を盗ったのはだれ?

2016年08月25日 | Weblog
 学級で子どもたちと一緒に給食をとる先生がたのほかに、別室で給食を食べる7~8人ほどの職員がいます。私も、週1~2度そこで給食をいただきます。
 窓の外には、1年生が「生活科」で育てた朝顔が満開。この場面で、私が黙っているワケがない。
 「朝顔に我は飯食ふ男かな(芭蕉)」を披露しました。皆さん感心するかと思いきや、私の作品と思ったらしくいちゃもんがついた!

 「『朝顔に』じゃなくて、『朝顔や』と切れ字を使った方がいいんじゃないですかぁ?」・・・これは、国語の教員免許を持つ期限付きの女性教諭25歳。彼女は寝ていて虫に刺されたのだそうで…わざわざ私に報告する話でもないと思うが…。
 「『飯食う男』って、そのまんまじゃないですか!」・・・これは、ウイッツ青山学園と、青山学院大学を混同して顰蹙を買った59歳の男性教諭。

 後者の場合、俳句の知識皆無ですから、「ああそうですかぁ!俳句の場合、そのまんまじゃダメなんですね」と、軽く流しました。
 前者なですが、彼女は芭蕉の作品とは気づかなかったわけで、「あなたは、芭蕉の句にケチをつけるかのか!切れ字を二つ重ねちゃダメだろう!」と、言ったのでは可愛そう。「そうだよねぇ、『朝顔や』だよねぇ」と、やんわり同意しておきましたよ。

 その時、俳句の知識などないと思われたウイッツ青山の59歳が、俳句を披露した!加賀千代女の句ですが、と前置きして…
 「朝顔につるべとられてもらい水」…ウイッツ青山を見直しましたよ。加賀千代女を知っているとは!もっとも、たまたまこの句だけを知っていたのでしょうけどね。

 私は、この句が大好き。この句の意味は、「朝顔が、井戸の釣瓶に巻き付いたので水が汲めない。やむなくよそ様から水をもらった」ということ。釣瓶をとったのは、朝顔。その時、虫刺されの25歳が発言しました。
 「千代女は、35歳の時に、『朝顔やつるべとられてもらい水』と、『詠みなおし』しています」…虫刺されは、切れ字好きらしい!
 切れ字を重ねるのは良くないが、少しは俳句の知識ありますねえ。もっとも、国語の教員免許を持っているわけでこの程度は常識か。今年こそ、教員採用試験に合格するといいのですがね。

 さて、「朝顔や」となると、釣瓶をとったのは朝顔ではなくなります。釣瓶は、何者かに「盗られた」わけです。「朝顔やつるべ盗られてもらい水」です。
 釣瓶をとったのは、「朝顔」なのか?はたまた、「盗人」なのか?
 私の代表句に、「雀の子巣立ちで回す換気扇」があります。スズメが換気口に巣を作ったので換気扇を回してはスズメ一家を路頭に迷わすことになります。よって、子スズメが巣立ってから換気扇を回しました。つまり、私としましては、「朝顔犯人説」を支持します。

肺に影

2016年08月23日 | Weblog
 毎年、「ガン検診」を受けています。胃、大腸、肺、前立腺…「異常なし」が続いていたモノですから、「自分は、ガンの心配がない」と、思い込んでおりました。 と、ところが…この度送られてきた検診の結果…
 「(肺の項目に)がんの疑いが強くあります。精密検査を受けることをお勧めします」。愕然としました。御丁寧に、ガンである可能性…A~E段階の、Eが○で囲まれており、「E2」とボールペンで書かれておりました。肺の図の右下に、ガンの部位を示す塗りつぶしまで!ここまで宣告されたら、落ち込みますよ。

 言い訳してもしょうがないのですが、私は喫煙歴がない。埃っぽいところで仕事をしてきたわけでもない。血族に肺がんの患者はいない。肺がんになる要素がきわめて少ないのに・・・。

 午前8時00分、精密検査をしていただく病院で受付。問診やら、レントゲン撮影やら、CTやらを終えて、診察を待つ。待って、待って、待って・・・11時45分にやっと診察。受付から診察まで、3時間45分ですよ!これはないでしょう!?地球人が宇宙に滞在する現代、病院でじっと診察を待つこと3時間45分。

 さて診察。私が予想した医師の言葉は…
 「この辺にガンがありますねえ。手術で取ってしまいましょう」
 ところが、なかなかその言葉が出てこない。
 「(レントゲン写真、CT画像を見ながら)これは、放射線の医師にも看てもらいましたが、なんらかの感染が治った痕ですねぇ。(別の箇所で)ここに、何かありますが、小さすぎで何だか解りません。半年後、レントゲンとCTを撮りましょう」

 よかったぁー!今後の人生の予定の全てをキャンセルしなければならないと覚悟したのですから、大逆転!
 検診の機器の性能が向上しているので、その昔なら見逃されていたものが見つかる。大半は、大きな問題がないものばかりなのでしょうが、大きな問題があるものも発見されることがあるわけで…検診を受けることは必要ですね。

四匹の侍の居合抜きパフォーマンス

2016年08月22日 | Weblog
 オリンピック、終わってしまいますねえ。ずっと、つづけてほしかったのに…。リオ五輪で、もっとも興奮したのは、男子400mリレー決勝。アンカーのケンブリッジくん、USAとカナダの猛追から逃げ切ってくれました。大声で応援してしまいましたよ。
 で、リレーメンバー4人が会場入りしたときのパフォーマンスは、「左手に持っている(と想定した)日本刀を、右手で居合抜き」というもの。飯塚選手が考えたという。400mリレー決勝に臨んだ日本チーム、出陣だから、「サムライ」で行こう。サムライといえば日本刀、日本刀で居合抜き…とまあこんな経緯だったのだろうと思われます。

 「おっとり刀」というのも、決勝を戦うにふさわしい。えっ?「決勝なのだから、おっとりしていてはダメだろう」って?あ、あのね、「おっとり刀」というのは、「おっとり、のんびりして刀を持つ」という意味じゃないんですぅ!漢字で書くと、「押っ取り刀」。「押っ取り刀で駆け付ける」というのは、緊急な事態に、刀を腰に差す間もなく、急いで手に取って駆け付ける様子なのです。ゆっくり、のんびりじゃないんです。

 蘊蓄ついでに…日本刀にまつわる日本語はけっこうあります。
 「鎬(しのぎ)を削る」・・・鎬は日本刀の側面の高くなっているところ。真剣勝負で、自分の剣と相手の剣の鎬が擦り合う…これが鎬を削るなのです。
 あと、説明は不要でしょうが、「刀でもないのに伝家の宝刀」「火を使わなくても焼きを入れる」「鞘に入るわけでもないのに、元の鞘に収まる」「刀を抜かないのに、抜き打ち検査」…もうないのかって?「せ、切羽つまりました」(←うまいなあ!)。

 山県・飯塚・桐生・ケンブリッジ、サムライパフォーマンスをありがとう!よくやった!あとぉ…つでに、銀メダルもありがとう。

オジイチャン、バカ!

2016年08月19日 | Weblog
 2歳の孫(K)が、「バカ」を覚えた。自分の行動を阻止されたら、「馬鹿、バカ、ばか!」…バカの三連発です。
 「オジイチャン、バカ」
 「ど、どうしてバカだと分かったの?」
 「バカ!」
 バカの意味など知らないが、「バカ」と発すれば、一瞬相手が怯む。このことを学習したのでしょう。バカの連発・・・。

 4歳の兄(ランド)は、「バカは言ってはいけない言葉」ということを知っているので、あまり言わない。ランドくんは、お話しの創作がうまい。
 「むかし、むかしあるところに、お爺さんと桃太郎が住んでいました。桃太郎が川で洗濯をしていると、上流からお婆さんが流れてきました…」
 意表を突かれます。もっともこのお婆さん、土左衛門ではなく「暑いので川に流されて遊んでいた」とのこと。「お爺さん、お婆さん、桃太郎」、おお、三位一体。
 ランドくんは、「良い子、悪い子、普通の子」も得意です。
 「良いKくんは、バカとは言いません」
 「悪いKくんは、バカ、バカ、バカと言います」
 「普通のKくんは、カバの逆、カバの逆と言います」

 「良い子、悪い子、普通の子」も、三位一体。4歳児が、このような言葉遊びができる。今の4歳、恐るべし。
 だからなんなんだって?
 武士道における「智、仁、勇」。何が正しいかを知る「智」、相手を理解し、相手の立場になってものが考えられる慈愛の心が「仁」。そして勇気をふるって打ち込む「勇」。この三つが渾然一体となって、剣の道がある。三位一体。
 ものごとを考える時、一つだけの考えではダメ。(反対意見も相容れて)二つの考えをもつ…これでも足りない。三通りに考えなければならない。
キリスト教の三位一体とも通じます。神には3つの人格があるわけで、「父なる神」「子なる神」「聖霊なる神」。この3つは一人の神で、同じ本質と、力と栄光を持っている。

 「武士道の智、仁、勇」も、「キリスト教の三位一体」も、「良い子、悪い子、普通の子」もぉ…おっ!これぞ三位一体。物事は、三通りに考えなければなりません。
 欽ちゃんが偉いということかって?いえいえ、我が家の4歳の孫が凄いということで…。

 「良いアンティークマンは、1円拾っても警察に届けます」
 「悪いアンティークマンは、1円拾ってもそのままポケットへ入れます」
 「普通のアンティークマンは、1円拾うことで消費するエネルギーは、円に換算すると、1円超なので、損するから1円は拾いません」

 Kくんに、「オジイチャン、バカ!」と、言われるはずだワ。

東京モノレール、ありがとう

2016年08月15日 | Weblog
 ドン小西さんの、「いけてるファッションチェック」は、私も参考にしています。ドン小西の服を着ているのかって?あ、あのね、ドン小西に手が出るわけないでしょ!着てるモノの半分はユニクロですよ。カミサンは、90%ユニクロですがね。ユニクロ率では完敗です。
 で、ドン小西さんは、「ポケットになにやら入れているファッションが好きじゃない」…。私は、ハンドバッグを持つ習慣がないので、サイフ、携帯、ハンカチちり紙、小銭、めがね拭き、鍵類…ポケットに入れますねえ。
 で、ドン小西さんに酷評されないように、ポケットに入れるべきモノの全てを、バックパックに入れて…羽田空港から浜松町までのモノレールに乗りました・・・。
 
 モノレールでは、バックパックを網棚に。浜松町で山手線に乗り換えて新橋まで来たときに…「な、ない!バックパックがない!」。
 やってしまいました…。モノレールの網棚に置いたまま、新橋まで来てしまったのです。
 「ここまでボケたか…。いや、忘れ物など誰にでもある」妙な負けず嫌いなもので、「ボケ」は認めたくない。ただ、現金は10万円そこそこですが、運転免許証、保険証。銀行のカード類6枚、などなど、これからが大変。考えただけでもうんざり…うんざりしてもいられない。とりあえず浜松町のモノレ-ル乗り場まで戻りました。

 「わ、忘れ物をしましたぁ。とほほ」
 「○○へ行って下さい。突き当たりの左です」
 ○○のお姉さんが、優秀でした。
 「現金で乗りましたか?」
 「ス、スイカです」
 「貸していただけますか?」
 彼女は、私のスイカから、何時何分にモノレールに乗ったかを確認し、そのモノレールは現在どこにいるのかを特定。
 「××へ行って下さい。小さなドアがありますから、ノックして下さい」

 ××のお兄さんも、親切でした。
 「あなたが忘れ物をしたモノレールは、現在羽田第二ターミナルに停車中です。駅員が網棚を点検中です。忘れ物が見つかればこちらへ連絡が入ります。ここで待ちますか?それとも、羽田第二ターミナルへ行きますか?行っても、紛失物が見つかっているという保証はありませんが…」
 一も二もなく、「第二ターミナルへ向かいます!」と、きっぱり。
 「では、連絡手段が必要になるかも知れませんので、携帯電話番号をうかがってよろしいでしょうか?」
 「け、携帯電話も、(忘れた)バックパックの中なのです…」
 カミサンの携帯番号をお兄さんに伝えて、第二ターミナルへ。

 ・・・!第二ターミナルに着くやいなや、カミサンの携帯へ電話が!お兄さんからの電話でした。
 「あ、あ、ありました!み、み、見つかりましたぁ!あなたの日頃の行いが素晴らしいからです。神は、あなたを見捨てなかった。おめでとう…(本当は、『見つかりました』だけ)」
 よ、よ、よたっかぁ!(これ、本当の心境)
 浜松町へ戻り、バックパックを受領・・・!!わが人生ワースト100に入る出来事でしたが、1時間のロスタイムでハッピーエンド!

 ありがとう、東京モノレール!思えば東京モノレール開業時から利用させていただいているわけで…。このような形で縁が繋がるとはね。

人出が不足?!

2016年08月09日 | Weblog
 私があまり快く思っていない新聞があります。大新聞でも、地方紙でもない。地域紙とでもいいますか。年間売り上げ2億6千万円ほど。社員はおよそ30名。
 なぜこの新聞社に対して良くない印象を持っているかといいますと、記者の態度が横柄なのです。あたかも、「オレは新聞記者だぞ!おらおら小市民!新聞に載せてほしいか?ペンは剣より強しって知ってるか?知らねえべなあ、こら、小市民!」・・・とまあ、このような態度なのです。大新聞の記者のつもりか?そんなことを言っちゃあ大新聞の記者に申しわけないですね。大新聞の記者こそ、横柄な態度はとりませんからね。

 で、私が関係する記事がこの新聞に写真入りで載ったことがあるのですが、写真の大きさが、なんとタテ4cm、ヨコ5cm!「お情けで、写真も載せてやったぞ小市民!」ってことか。私の怒りは心頭に達しております。
 しかし、密かな愉悦が・・・!この新聞、「必ず間違いがある」のです。間違い探しが密かな楽しみ。
 漢字が正しく書けない記者がいて、校正ができない校正係がいて、役に立たない編集長がいる。漢字だけでなく、記事の内容も間違いが多い。ある臨床心理士さんは、「取材に応じたら、間違いだらけの記事にされた!」と、血相を変えて怒っていました。あのレベルの記者が、心理学用語を解釈するのは無理。間違いだらけの記事になるのは当然です。

 出ましたぁ!腹を抱えて笑わせていただきましたよ。一面に載っていた記事…大活字の見出しが、「人出が不足」。
 この見だし、意味が分からない!?祭典などの行事の人出が思ったより少ないという記事なのか?読んでみると、「ハローワーク」「有効求人倍率」・・・、このような文言が続く…。
 いかがでしょうか?正真正銘、ホントの話なのです。この低レベルの底を突き抜けた新聞!見出しの大きな活字が、「人出が不足」ですから!おまけに、本文中には、「人手不足」と、正しく書かれてある。これにより杜撰な校正であることがよく分かる。

 今の日本に、このような新聞もあるのです。
 批判する割には、よく読んでいるんじゃないかって?間違い探しクイズの気分で読んでいますよ。定期購読?あの新聞にお金は遣いません。スポーツジムのロビーにあるから、読むのであって…。

 さてさて、明日から引っ越し手伝い。江戸川から浦安への引っ越し。距離は短いが、連日30℃超。熱中症と、どこまで戦えるか?寝ていても熱中症になることがあるという。あの新聞なら、「寝中症に注意」と、書くかもね。クッ、クッ、ク!

私が舵をとってますからってかぁ

2016年08月08日 | Weblog
 北海道の石狩川川下りというイベントに参加するハメに。「ハメに」ということは、あまり楽しめなかったということかって?そうなんです。大河を下るなどという体験がなかったので楽しみにしていたのですがね。楽しくなかったです。

 乗員は20人。プラス支援者10人。ボートは10人乗りのゴムボート。船外機なし、つまり手漕ぎ。川下りのリーダー(支援者)は、その道に通じているらしい人たち。しかし、リーダーとして乗船する機会が少ないらしく、このときぞとばかりにハイテンションでしゃべりまくり。
 長い長い注意事項の後、服装のチェック。私は、ジーンズを履いていたのですが、「着替えてきなさい」と!「いえ、濡れても、平気ですからジーパンでいいです」「ダメです!着替えてきなさい!」「・・・」。古希を前にして、ハイテンションオヤジに、高圧的に「着替えろ」と言われるとは…。ケツをまくってやろうかと思いましたがね。グループの一員でもあったので、ジーンズをショートパンツに履き替えました。

 ヘルメットと、救命胴衣の着用。これも、一人一人をハイテンションオヤジがチェック。時間をかけ過ぎ。
 その後、オールをもって漕ぐ練習。「もういい!帰る」と、言いたくなるほど練習。リーダーのテンションはますます上がる!「この人による、この人のための川下り」ここまでで、1時間経過。予定ではとっくに、石狩川に浮かんでいる時刻。
 
 さて、ボートは、日本第三位の長さを誇る石狩川に。私が乗った艇は、先頭にマッチョな消防団員。乗客8人は、2人並んで座り、右側と左側を漕ぐ。最後尾には、舵取り役のリーダーが。で、艇のリーダーは、ハイテンションオヤジではなく、元小学校校長。性別は女性。

 さて、艇は右に曲がる。つまり、右側の漕ぎ手が非力。あと、舵取りが職務を忘れているのか?
 仕方なく、私が、「右側頑張って!右側頑張って漕いで!」と、大声で指示を出す始末。マッチョ消防団員も、舳先の操作には全くのど素人。悪いことは重なるモノで、乗員は、自分たちが漕がなければならないという意識が欠如した人が8人中5人。これじゃあ艇は、まともに進まない。

 私が舵取りの声を出していることに業を煮やしたのか、最後尾の舵取りリーダーの元校長がとうとう一言発した!
 「私がぁ、舵取ってますから(オマエは、すっこんでろ)!」
 後ろからオールで叩かれてはたまらないので、私は黙秘を決めました。
 そして、艇は、右へ右へと進み、柳の木が生い茂る川岸へ!川下りでヘルメットが必要なワケがよく理解できました。ヘルメットがなければ、乗員の頭皮は柳の枝に引き裂かれていましたね。私など、残り少ない頭髪が、柳にぶら下がるということになったでしょう。おーい!舵取りぃ!寝てたのかぁ?

 そのあとも、舵取りが舵取りの役を果たさないので、艇は蛇行を重ねたのでありました。
 <川下りからの教訓>
 1 ジーンズは目の敵にされるのでさけよう。
 2 話が長いリーダーが、ワンマンショーを繰り広げることがあるので覚悟しよう。
 3 消防団員がサグリーダーとしてつくことがあるが、操船の技術が全くない人がいるので頼りにしないようにしよう。
 4 舵取りが・・・舵の意味を知らない場合があるので、川岸激突に注意しよう。

 2級船舶操縦士の私です。他人が舵を取る船に乗ると文句が多くなるわけで…。

女の子は可愛く、男の子はぁ…これが良くない

2016年08月06日 | Weblog
 女性都知事、女性初の大統領(候補)、女性党首(候補)、女性校長、女社長・・・このように、「女」を頭につけているうちは、男女平等ではないってことです。男都知事って言いますか?男性大統領って言いますか?男がなるべきモノには、頭に「男」をつけない…この考えが間違っているわけ。その間違いが通っているから、女性都知事、女性大統領という表現があたかも「普通」のように使われる。「女(女性)」を冠するのはやめましょう。男女平等、男女同権なのですから。

「アインシュタインよりディアナ・アグロン」…これが歌の題。博多のアイドルグループが歌っている。「アインシュタイン」は分かる。「ディアナ・アグロン」は、どんな理論を?歌手で女優なので、理論は出していないらしい。「glee/グリー」の主役で、上品で可愛い女の子。厚化粧ではない。お肌もスベスベ(に見える)。
 で、今話題になっているのが、「アインシュタインよりディアナ・アグロン」の歌詞。女性差別的だと・・・。

 「♪難しいことは何も考えない 頭からっぽでいい 二足歩行が楽だし ふわり軽く風船みたいに生きたいんだ」・・・ここは、何の問題もない。

 「♪女の子は可愛くなきゃね 学生時代はおバカでいい」・・・ここだね。女の子は可愛くなきゃね…ここが女性差別的だと言われている。その子の考え方だから、とやかく言うほどのことはない。私が一言申し上げるとしますと、「世の中の女の子の過半数は、可愛くないことを気にしているのです。「女の子は可愛くなきゃね」は、容貌に悩んでいる女の子たちの心に、粗塩を擦り込んでいます。いじめです。

 「♪テストの点以上 瞳の大きさが気になる どんなに勉強できても愛されなきゃ意味がない スカートをひらひらとさせてグリーのように」・・・女に勉強はいらない。男の気を引かなきゃ意味がないってこと。そのような考えを持つ女の子がいてもいいじゃないですか。

 「♪世の中のジョーシキ 何も知らなくてもメイク上手ならいい ニュースなんか興味ないし たいていのこと誰かに助けてもらえばいい」・・・か、か、勝手にしやがれ!オジサンは、もう怒ったぞ!オマエは義務教育を終えてないだろう!学校へ行かないで、メイクばかりしていたのかっ!
 だけどぉ、よく考えてみるとぉ…メイクが上手ってことは頭カラッポじゃないんじゃないか?それに、「たいていのこと誰かに助けてもらえばいい」…そうだよ!自分で悩まず、誰かに助けてもらえばいいのです。この女の子頭いい!
 怒っているのか褒めているのかどちらかに統一しろって?スミマセン、世の中のジョーシキ何も知らなくて。

 「♪女の子は恋が仕事よ (中略) スベスベのお肌を保つこと…」・・・恋が仕事?恋って…誰が給料をくれるの?スベスベのお肌…これは大切です。
 「♪人は見た目が肝心 だってだって 内面は見えない 可愛いは正義よ」・・・だけどさあ、メイクが上手ってことは、仕上がりは基礎の顔とは別人になってるんじゃないの?笑ったら壁が崩落するんじゃないの?モルタル塗りの見た目、それに騙される人はいないよ。可愛いは正義?モルタルに正義も悪もあってたまるかっ!

 まあ、「アインシュタインよりディアナ・アグロン」の歌詞で、私も遊ばせていただきました。要するに、「女の子は頭が悪くてもいい。可愛く振る舞うことが肝心」ってことね。ツッコミどころはいっぱいありますが、いいんじゃないですか。思想・信教・言論の自由ですから。

寅さんの口上また聞きたい

2016年08月04日 | Weblog
 渥美清さんが亡くなってから、20年だという!5年ぐらいかなあと思ったのですがね。どうしてこんなに月日が経つのが早いのか!
 「わたくし、生まれも育ちも葛飾柴又です。…」おもしろかったですよ。ミーハーの私など、わざわざ葛飾柴又まで行ってきましたから。団子も食べたし、土手も散歩しました。もちろん帝釈天にお参りしましたが、蛾次郎さんは庭を掃いておりませんでした。サボリやがったな。

 20年かぁ!寅さんの名文句…知らない人も多いでしょうねえ…。
 「白く咲いたか百合の花、四角四面はとうふ屋の娘 色は白いが水くさい」・・・この文句は、「圭子の夢は夜開く」ですよ。藤圭子の歌。藤圭子を知らない?宇多田ヒカルの母親です。藤圭子は憂いをおびて…四角四面ぽくてぇ…だったんです。

 「結構毛だらけ猫灰だらけ、政治とカネはうそだらけ」・・・本当に「政治とカネ」のこと言ったのかって?マサカ、「お尻の周り…」は、書けませんよ。

 「あなた百までわしゃ九十九まで ともにシラミのたかるまで」・・・シラミじゃなくて、シラガの間違いじゃないかって?そこが渥美さんというか寅さんのおもしろいところ。テキヤさんの業界では、寅さんのように小気味のいいセリフを並べて物を売る方法を「啖呵売(たんかばい)」というのだそう。啖呵を切って、モノを売る。そのまんまだね。

 「お前と俺とは別の人間なんだぞ。早え話がだ、俺がいも食って、お前の尻からプッと屁が出るか!」・・・これ、使えるでしょ!「相手と、自分とは違う」このことを説明するのに、「屁」を持ち出すといいのです。使って下さい、人気が下がること間違いなしです。

 渥美さん没後20年に合わせたわけじゃないのでしょうが、女性都知事誕生。で、寅さんのマドンナに、「リリー」がおりました。アリャ?小池百合子…百合…リリーだぁ!

 「四谷赤坂麹町、ちゃらちゃら流れるお茶の水、粋な姉ちゃん立ち小便」・・・これは、ポケモンGOを皮肉ったモノですね。寅さんが生きていたら、きっとこう言ったでしょう。「スマホ持って、ちゃらちゃら歩いてんじゃないよ。お姉ちゃん、立ち小便してんじゃないよ。しゃがみなさい」。

 実は私、寅さんからパクった科白を今も使っています。
 寅さんが時々実家に帰ってくるのですが、実家の裏にタコ社長が経営する印刷工場がある。職工さんたち(早い話が従業員)は、工場の二階に住んでいて、仕事がないときはいつも暇をもてあまして、窓から通行人を見ている。寅さんは、その職工たちにきまって声をかける。内容は、職工をからかうもの。職業に貴賎はないので、職工をバカにしちゃいけない。まっ、寅さんだから許されるのかな。
 で、私は、街でやスーパー等で、顔を知っている子どもたちに会うと次のように声をかけます。
 「やあやあ、健全なる青少年諸君!」
 「小市民たち、元気でやってる?よかったよかった」
 「善良なる、少年少女たちよ、大使を抱いてる?」
 子どもたちは、キョトンしておりますが、近くの大人たちには大うけです。もっとも、それをねらっているのですがね。子どもたちに語りかけていると見せかけて、実は周囲の大人たちにメッセージを発しているのです。どんなメッセージかって?「大人たち、おもしろいこと言えよ」という、メッセージ。どう語ればおもしろいかを考えている人は、法律違反はしません。寅さん、ねらってないふりしてここをねらっていたと思います。
 
 渥美清さんの俳号は、「風天」。作品に、「土筆(つくし)これからどうするひとりぽつんと」があります。これ、寅さんの心境でしょう。私の俳号は、「耕州」。音は同じですが、「口臭」ではありません。
 私が風天さんの句をもじって一句。「杉菜(すぎな)これからどうするそんなに増えて」 小作農民(私)の、杉菜との戦いを詠んだモノです。
 寅さん、亡くなって20年かあ。