アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

屋根の雪下ろし…ヤーネ…

2012年01月31日 | Weblog
  毎年この時期になると、「無責任だ!腹立たしい!」と、思うのです。
 毎年書いているので、「また、アレか?」と、諸兄、諸姉に言われてしまうとは思うのですが、そうです。そのアレです。

 「屋根の雪下ろしの際には、命綱をつけてください」
 この広報が、大手をふるっている。NHKもしかり。気象予報士のお姉さんまでが、「命綱を…」。
 いかにも、「庶民のみなさんのタメを思って言ってるんですよ」と、完全に上から目線。
 毎年、何を書いているかというと、「命綱をつけろと言うアンタは、一度でも命綱をつけたことがあるのか!」と、いうこと。
 えっ!「命綱をつけなさいという広報はそれでいいんじゃないの?アナウンサーや気象予報士が命綱を装着した経験があるかどうかなど関係ないだろう!」だって?

 「無責任だってば!」
 そして…とうとう事故が起きてしまいました…
長野県信濃町の男性が、屋根の雪下ろし中にバランスを崩し、腰に巻き付けていた命綱のロープに絡まり亡くなった。ロープは首にも絡まっており、窒息死。発見されたときは、宙づりになっていた。

 こういうことになるから、「(無責任に)命綱をつけろ」と言わないでほしいのです。もし、言いたいのであれば、「命綱の装着が望ましいですが、必ず安全帯を装着し、親綱に安全帯のフックをかけてご使用下さい」とすべきです。
 それがないから、信濃町の例のように、安全帯を使わず、ロープを腰に巻き付けてしまう。
ロープを体に巻いただけですと、落下時に自分の体重の何倍もの力が、ロープを巻いている幅の狭い部分だけに集中します。そうするとどうなりますか?骨折や内臓破裂などの重傷を負ってしまいます。

 だから、いとも簡単に、「命綱を装着して作業してください」などと言わないでほしいのです。
 安全帯は、8,000円~20,000円。親綱は、10,000円程度。
 「さあ、安全帯を付けたぞ。屋根の雪下ろしをしよう」これも、危ない。落ちて宙づりになった場合、発見してもらえなければどうなるの?安全帯をつけても単独で屋根に登ってはいけません。
 
 「安全帯を付けて、親綱にフックで接続し、複数人で作業するからもう安全だ」これがそうでもない。親綱の先端を、どこに結びますか?屋根の上に、「親綱を結ぶポール」が、ありますか?そんな家、見たことがない。

 今後、アナウンサーや気象予報士はどう言ったらよいか…
 「雪下ろしで屋根に登るときは、安全帯を付けてフックで親綱とつなぎ、親綱の先端を信頼できるポール等にほどけないように結びつけて作業してください。
 なお、安全帯、親綱につきましては、お近くのホームセンターでお求め下さい。20,000円ぐらいかかりますので、定期預金を解約するなどして現金を作ってください」
 親切で、放送してくださるのでしたら、このぐらい言ってくれないとね。

 屋根に上がるのって、お金もかかるんだね。ヤーネ…

リンゴの力?ビッグアップルというぐらいだから凄い!

2012年01月30日 | Weblog
ニューヨークは楽しい町で…私の価値観でとりわけ楽しかったのは、「サンドイッチマン」。看板には、「なぜニューヨークをビッグアップルと呼ぶか?答えを1ドルで教えます」と、(もちろん英語で)書いてありました。
 こういう人に出会うと、ホント楽しいです。なぜニューヨークがビッグアップルか?その答えを教えて生計を立てているとは思えない。つまり、ボランティアでしょう。

 なぜ「ビッグアップル」なんだって?た、たぶん…リンゴが多いからだと(私なりの説)…。
 ジョニー・アップルシード(本名は、ジョン・チャップマン)という方がおられた。ジョニーは、1784年頃から、アメリカ東部から中西部を回って、聖書の教えを説きながらリンゴの種を植えた。だから、ニューヨークにはリンゴの木がたくさんある。

 ジョニーが植えたリンゴから、「ビッグアップル」となったという私の説の強力なライバル説は、「ニューヨーク歴史協会」の説。
 1800年代初頭、当時男性が集まるサロンにいた女性達のことを「リンゴ」と呼んでいて、一番いい「リンゴ」が集まるのがニューヨークということで、ビッグアップルと呼ばれるようになった。(この説も、土地にリンゴが多かったから、女性のことをリンゴと呼んだんじゃないかなあ!)

もう一つ、ニューヨーク市の元市長だった、ルディー・ジュリアーニさん達が、これが正しいとした説は…
 (ニューオーリンズの黒人馬小屋使用人たちが)サラブレッドが「ニューヨークのレースへ出向く事を「ビッグアップル」と呼んでいた。(この説だって、ニューヨークにリンゴがあったからのはなしでしょう?)

 どの説でもいいのですが…あのサンドイッチマンの答えはどうだったのか?1ドルをケチったので、今となっては知るよしもない。

コンピューターのアップルが出たとき、「ビッグアップル」からのネーミングだなと思いました。しかし、アップル社って、カルフォルニアですから、ニューヨークの愛称であるアップルを使わないのでは…では、ジョブスはナゼ、「アップル」としたか?
 ビートルズの「アップル」からという説が最右翼か。そのほかに、Aで始まるから電話帳の最初のほうに載る…というのもあるが…ジョブスはそれは考えなかったと思います。

 スパイク・リーが、アップル社を創ったスティーブ・ジョブズを追悼した言葉が話題になっています。スパイク・リーは、映画監督が本業らしい。現在は、ニューヨーク大学、コロンビア大学、ハーバード大学その他で教鞭を執っています。映画では、社会的・政治的な問題を得意とし、公開の都度、論争を巻き起こす。
 この度の、「三つのリンゴが世界を変えた。聖書のリンゴ。ニュートンのリンゴ。そしてジョブズのリンゴ」…これは、論争になりようがないですね。素晴らしいと思います。イブと、万有引力と、ジョブス…リンゴで結ばれている!さらに、ビートルズ。

 「リンゴって、凄い!」と、リンゴを食べながらつくづく感じております。

HIBとHIV…カタカナ書きでは区別ができません

2012年01月29日 | Weblog
 7か月と2か月半の孫(セバッチャンとミシエール)がいるのですが…また、孫の自慢かって?そ、そうじゃなくて、予防接種なんですがね。「予防接種と、英語のカタカナ表記」の問題です。わけが分からないって?それをこれから書くのですがね。

 2か月になった孫のミシエールが、「ヒブワクチン」を始めたという。
 私は、びっくりしました。ヒブにワクチンができて、生後2か月から接種できる。いつのまにか、ヒブが予防できるようになっていた!
 …家人が、ヒブワクチンを知らなかったの?という顔をしている。
 ビブは、「致死率・予後不良率の高い細菌性髄膜炎」の予防接種なのだそうで。 
 そりゃあないでしょう。ヒブは、「人の免疫細胞に感染して免疫細胞を破壊し、最終的に後天性免疫不全症候群(エイズ)を発症させるウイルス」のはず。

 家人は、なかなか粘る
 家人:「髄膜炎の予防接種ですよぉ。エイズとは関係ありません」
 私も負けちゃあおられない。
 私 :「ヒブの英語表記はHIVだろう!」(勝ち誇る)
 家人:「HIBでしょう!」(あきれ顔で、さりげなく勝ち誇る)
 私 :「Vはヴィと発音してよ。ビィはないだろう!」
 家人:「Bはビィでしょ!」

 孫の予防接種で、爺と婆が口論する…たかが予防接種で。というよりは、「V」と「B」での口論。
 HIBは、「Haemophilus Influenzae B」の略で、HIVは、「Human Immunodeficiency Virus」の略。な、な、なんと私が無知でした。「ヒブワクチン」は、「HIB」でした。ヒブはヒブでも、「HIB」と「HIV」は全く別のものでした。嗚呼、恥ずかしい。

 責任転嫁するつもりはありませんが、外国語のカタカナ表記については、どうにかしなければならない転機にあると思います。
 私の意見は、「無理してカタカナ表記にせずに、原語表記にすべき」ですね。

 「ランチは、ホットドックとトマトでした」
 この文を発音に近く表記すると
 「ランチはハッドッグとトメイトォでした」
 このように書くと、なんじゃこりゃ?ということになる。書いた人は、発音に近く表記すべきでしょうがぁ!と譲らない。
 そういうことになるので、私は次のような表記を提唱するワケです。
 「lunchは、hot dogとtomatoでした」
 どうでしょう!これなら、発音に近くも遠くも関係ない。原語ですから。
 なぬぅ?そうなると、日本語の表記にはならないだろうだって?所詮、日本語ではない言葉を日本語で書き表そうというのですよ!毎日のように新しい英語(外国語)が入ってきます。どう表記するかを検討している時間など無い。原語表記すべきです。

 そうなれば、「ヒブ」を、「HIB」なのか「HIV」なのかで、夫婦喧嘩をせずに済むのです。

止められるのは時間だけならいいのですが…

2012年01月28日 | Weblog
 アメリカで暮らし始めたときに会う人ごとに、「気を付けてね」と、言われたのが、「デイライト・セービング・タイム(Daylight Saving Time)」。早い話が「夏時間」。時計の針を1時間進めなければなりません。日照時間が長くなる時期に時間をずらすことで、自然光の使用率を高め、電力を節約することが目的です。 当時は4月の第一日曜日から夏時間でした。日曜日…つまり、バーベキューの御招待をうける日。「午後5時に来てね」と言われて、夏時間になっていることを忘れて、時計の針を1時間進めていない5時に行くと、恥をかく。

 日本でも、夏時間が取りざたされるが、いっこうに進展しない。まあそれでも不都合はないけど。原発に関わる電力不足の時に、夏時間制が再燃しかけたが、チョロチョロ…で終わってしまいました。

 ロシアは、ソビエト連邦の時代に夏時間を導入しました。時計の針を夏期に1時間早め、冬期には戻しておりました。ところが、30年経った昨年、メドベージェフ大統領が、「人間のバイオリズムが乱れる」として、夏時間の通年適用にしました。

 ロシアで暮らしたことがないので、知ったかぶりなのですが、「この時期のモスクワは、午前10時ごろにようやく外が明るくなる(日の出)」ということです。つまり、暗い中を出勤・登校するわけです。これって…まあ、他人事ですから批判する権利もなにもないわけで…。好きにしてください。

 だったら、何が言いたいのか?メドベージェフさん大丈夫かなあということが言いたかった。
 メドベージェフさんが退任を控えて、自己の業績をまとめた本を出版したのだそうで…タイトルは冬時間廃止にちなんで、「時間を止めた人」。ホント、ホント。新聞に書いてあったのだから本当の話でしょう。私が、おもしろ半分で考えたタイトルではありません。
 「時間を止めた人」は、ないでしょう。メドくんは、汚職撲滅や経済近代化を推し進めてきたのですから、時間を止めた人にしてはいけません。真央ちゃんだって、「帯」が意図に合わないということで、自分の著書の出版を取りやめたんです。メドちゃんだって取りやめれば良かったのに。
 これもプーチンの策略?
 いくら、サンクト派でも、このまますんなりといくのかねえ…メドちゃん、時間より大事な物を止められないように…

年金を貯めてミリオネアになるには…数百年かけてもダメかぁ?

2012年01月27日 | Weblog
「笑点」という番組の大喜利のメンバーに、「自販機の下に手を入れて、小銭をあさる」人がおられる。落語家の収入は知りませんが、それほど貧しくはないと思います。それでも、「自販機の下…」。世の中、10円を大切にするようになりました。良い傾向です。

 60歳の無職の男(注:私ではありません)が、北九州市内の神社でさい銭、「200円」を盗んで捕まってしまいました。200円ですよ!金額の多寡ではなく、「神仏の供え物を盗むのは、人様の物を盗む以上に罪が重い」と、いうことでの逮捕(←そういうことではなく、普通に窃盗での逮捕でした)。これが、10円だったら、逮捕されたでしょうかねえ?(どなたか実験してください。私は、遠慮しますけど)

 経済産業省資源エネルギー庁の前次長が、インサイダー取引の容疑で逮捕されました。インサイダーで金儲けは良くない。この前次長、仕分けのときに説明していた人。きっと、表向きは立派な人だったのでしょう。陰では、勤務時間中に、公用の携帯電話で株の売買をしていたという。私はここ数年、株での損失がふくらんでいるので、インサイダーで儲ける輩には非常に腹が立ちます。卑怯だから。前次長が儲けた額は、200万円。53歳のキャリア官僚が、200万円で人生を狂わせる結果に。200万円は大金には違いないが、人生を狂わせる額ではない。せめて、2,000万円ぐらい儲かって、懲戒免職になってくれたら私もスッキリと、「バーカ!」と、書いてあげたのに。

 「金持ち=ミリオネア」だったのに、昨今の日本人は大金持ちが増えてきたので、「金持ち=ミリオネア」のほかに、「大金持ち=ビリオネア」という言葉が市民権を得ている。

 どんな人を「ビリオネア」と呼ぶかというと、「金融資産10億円以上」なのだそう。日本には、26,000人以上のビリオネアがいるとのこと。ビリオネアの金融資産だけで50兆円なのだと。

 どうやら私の場合、ビリオネアになる前にこの世を去らなければならないらしい。せめて、ミリオネアに…富裕層限定プライベートクラブの入会条件は、「金融資産1億円+年収3000万円」。アレアレ、ミリオネアも無理。
 どうやって、ミリオネアになるつもりだったんだって?そ、それは…年金を貯金して…。それでは、数百年を要しても…無理ですね。

 しょうがないので、私も自販機の下に手を入れる習慣づけをして暮らします。さい銭は狙わないのかって?リスクが大きすぎます。ツテを利用して、インサイダーをやったらいいだろうだって?三ツ矢サイダーが精一杯でーす。

「ホウ・レン・ソウ」から「チン・コン・カ」へ そして「ナグ・シズ」へ

2012年01月26日 | Weblog
 「チン・コン・カ」と聞いて、「鎮魂歌」かなと思いましたが…。
 ○ コーチング…チン
 ○ コンサルティング…コン
 ○ カウンセリング…カ
 上司が部下を指導する際のあり方だという。「ホウ・レン・ソウ(報告、連絡、相談)」は、埃りをかぶってしまったので、その後継でしょう。ツッコミどころ満載。

 コーチングですが…「上司」というだけでコーチングができますかねえ?コーチングは、「馬車(コーチ)が目的地に到達するための援助をすること」です。勉強してない上司が、付け焼き刃でコーチングしても…。部下が自ら問題解決するようになる…かなあ?

 コンサルティングは、現状を分析して具体的な解決策までを示すもの。コーチングがやる気を出させるのに対し、コンサルティングは強引に引っ張らなければなりません。上司さん、強いリーダーシップを発揮できるかな?もっとも、その前に、プロジェクトの全体を見切っていなければなりませんけどね。

 カウンセリングでは、メンタルケアをしなければなりません。部下の精神面を支えられるのかなあ?

 立派に、「チン・コン・カ」をやってのけられる上司さんも沢山おられるとは
思います。ですから、揶揄はしましたが、「チン・コン・カ」を否定するものではありません。
 
 それで、私からの提案ですが、「チン・コン・カ」のほかに、「ナグ・シズ」というのも入れたらいいですよ。
 どういう意味かって?「ナグ」は「なぐさめる」、「シズ」は「しずめる」です。つまり、「チン・コン・カ」の漢字バージョンともいえる、鎮魂歌は、「死者の魂をなぐさめ、しずめるという意味」。ダメ部下をなぐさめ、しずめる。「ナグ・シズ」いいと思いますが…百歩譲って、「ナ・シ」でもいいです。
 この提案、採用される可能性も、「ナ・シ」か。

「見て見ぬふり」しなければ、殺されかねない…

2012年01月25日 | Weblog
電車の吊革を両手で掴むと…体操の吊り輪をしたくなるものです。だけど、せいぜい脚前挙ぐらいのモノで、十字懸垂や、回転技はやりません。電車内で酔っぱらって吊革に掴まり、懸垂やら回転やら…をしている人がいたらどうしますか?
 正解は、「無視する(見ぬふりをする)」です。ところが、注意した人がおりまして、回転男に殴られてしまいました。回転男は警察官だったということで…体操が得意なはずです。
 
 注意して、逆ギレされて殴られる例は報道されるだけでも多数あります。多いのが喫煙関係。
 禁煙場所での喫煙を注意した男性が、喫煙していた男に追い回され、殴る蹴るされ、顔面骨折で全治7週間の大けがをしたことがありました。追いかけられて捕まって顔面骨折するほど殴られる…。JR南武線府中本町駅で、誰かに注意する人は、追いかけられても逃げ切ることができなければなりません。

駅構内は終日禁煙としている(東武鉄道春日部駅の)ホームで、喫煙しているところを見ていた男性会社員に男が腹を立てた。「文句あるか」とたばこの火を左ほおに押しつけ、顔を1回殴った。左ほおは、灰皿ではない。見ただけで、たばこのお灸をほおにすえられる。かないませんよ!

 喫煙を注意したら、アイスピックで刺されたということもありました。普通の人が、アイスピックを携行していますか?危険なヤツだったわけです。営団地下鉄日比谷線に乗るときは、アイスピックに要注意です。

 路上で、たばこの煙を嫌がるそぶりを見せただけで喫煙野郎に鼻の骨を折られた学生もおりました。喫煙野郎は、「そぶりに腹がたった」と。アレアレ、注意しなくても、「そぶり」で重傷を負わせられる。

 バス停で喫煙していた男は懲役にしてほしいのですが…バス停で女性に「たばこやめてもらえますか」と注意されたことに腹を立て、女性と女性が抱きかかえていた生後8カ月の長男を殴り負傷させた。ダメでしょう!コレ!

 自分の車を追い越した妊婦を車から引きずり下ろし、下座させた上、腹を蹴ったり頭を踏み付けたりした男。懲役10月の判決が出ました。
 判決理由は、「暴行は激しく、妊婦にあまりにもひどい仕打ち。女性は胎児のことを思い大きな恐怖を抱いた」。求刑は懲役1年でしたが…判決は十か月、軽すぎる。
 近年、犯罪者に優しい判決が多すぎます。懲役にすると、「国庫からの食費の支出がかさむから刑は軽く」と、いう国の方針か?

 赤信号無視の歩行男を注意した男性が殴られて転倒し死亡した。死因は脳挫傷。そこまで殴らなくても…。男性は、そのとき注意さえしなければ、今も元気に生きていたでしょうに。

 「見て見ぬふり」しなければ、殺されかねない…。

高齢になると、「今、生きていることが幸福」となる

2012年01月24日 | Weblog
 今年いただいた年賀状で、ひときわ目立ったのが、ワカメさんからのもの。ブータンの国旗が印刷されておりました。年賀状の絵柄が国旗というのは、いかにも斬新。
 添えられていた文は・・・
 みなさんの中に人格という竜がいます。年を取って経験を積むほど竜は大きく強くなります。竜を養ってくださいというブータン国王の言葉に感動しました。

 ブータン好き人間の私だけのために一枚だけ印刷した年賀状ではないでしょう。東洋哲学の研究者であるワカメさんが、友人知人の皆さんへ感動のおすそ分けをしたものと思います。

 ブータンヘ行って、「幸福」というものがますます分からなくなってきました。 えっ?先日、エピキュリアンの話を書いたばかりじゃなかったのかって?書きました。何度でも書くのです…。

 幸福とは何か?これ、年齢とともに変わってきています。30歳代ぐらいまでは、「興奮や刺激が幸福だ」と、考えていました。
 40歳を過ぎてから、幸福は、日々平穏に生きられることが幸福なのではないかと思うようになりました。つまり…アタラクシア。

 これは、なんとなく感じていたものですが、調査して分析し、「幸せの意味は年齢によって変化する。 若い頃は刺激を、高齢になると平穏さを求める」とした学者さんがおります。
ペンシルベニア大学のモギルナー教授ですが…私なんか、何の調査もしなくても、結論づけましたけどね。
 モギルナーさんの調査で、「なるほど」と、思ったこともありました、「若い人ほど未来に興味があり、高齢になるほど現在に価値を置く傾向にある」。これ、ホントその通り。私などは、「今生きていることが幸せ」です。若い人達は、今生きていることなど、忘れていますね。10年後、20年後を見据えている。そうでなければなりませんがね。

 ブータン国王御夫妻、日本滞在中は、常に笑みをたたえながら手を合わせ手おられました。「合掌」は、いいですよーっ。私も昨年のインド旅行で「合掌の素晴らしさ」が解りました。今頃解ったのかって?還暦を過ぎても、解ればいいのです。国王夫妻の合掌から、「幸福の国」ブータンの温かさが伝わってきました。 外国の国王に教えられるのも少々情けないが、日本人は、「誇り、勇気、思いやり」をとりもどさなければ。

 えっ!いつもと様子が違うって?…ア、アタラクシアのなせる業です。

今日のベトナムは、各地で大騒ぎだろうなあ!

2012年01月23日 | Weblog
 ベトナムの2012年の最大のイベントは、今日、1月23日に行われます。

 ホーチミン市へ行ったことがある人なら聞き覚えがある、レロイ通り、ドンコイ通り、レユアン通り、グエンフエ通りは、ニューイヤーイルミネーションで、彩られます。もっともこれは、去年のクリスマス後からずーっと続けられているものですがね。
 グエンフエ通りはフラワーロードとなり、文字通り百花絢爛。
 市内7カ所で、花火が打ち上げられます。
 1月23日は、旧正月(テト)元旦なのです。

 随分詳しいが、行ってみたことがあるのかって?テト元旦にホーチミン市にいたことはありません。しかし、ホーチミン市はあちこち歩き回ったことがあり、テト正月情報もしっかり入手しております。と、言うより、私に対して「報酬があるオファー」を出してくれた唯一の企業がホーチミン市にあるのです。給料は、月額3~8万円。日本の感覚では、たったそれだけか!と思うところですが、ホーチミン市で3~8万円は結構な高給。3万円は、日本でいえば大卒で就職して数年後の給料。8万円となると、大きな会社の部長クラス。結局私は、健康に不安があり行きませんでしたが…。日本人医師がいる病院もありますが、私の持病(成人発症型スティル病)の治療となると…と、いうわけでした。

 ベトナムの干支は、今年は「龍」ですが去年は「猫」でした。バカみたいなことを言うなって?ベトナムの干支は、「鼠、水牛、虎、猫、龍、蛇、馬、山羊、猿、鶏、犬、豚」です。日本の「兎(卯)」を「猫」としている国は、ベトナムのほかに、チベットやベラルーシがあります。

 ベトナムはASEAN第三位の人口(約8,579万人)があり、平均年齢が27.4歳です。これって、今後間違いなく発展するとをを意味しています。日本の平均年齢は、44.6歳ですから…ベトナム…若い!
 識字率も90%以上という高水準。私をスカウトしてくれた社長さんも30歳代前半。どんどん事業を拡大しておりました。彼の悩みの種は、「中国」。「中国を何とかしてくださいよぉ!」と、お願いされても、私は「ピストル」をもっていないし…。中国は、ベトナムとの国境からどんどんベトナムへ入ってきておりますから大変なのです。戦闘にはいたりませんでしたが、イザコザは何度もありました。中国としては、「ベトナムが先に手を出した」という理由を付けて、大規模な南下政策を狙っております。

勢いがあるとはいえ、まだまだ途上国のベトナムですが、東日本大震災では、20万ドルの義捐金を寄せてくれました。その気持ちが嬉しいですよね。
 今も、多くのベトナム国民が所属する職場や団体単位で義捐金募金に参加してくれています。
日本語を学んでいる人達も募金活動を行い、義捐金を日本総領事館に届けている。(募金活動は継続中)どんな、学校かなーっ?
 ホーチミン市人文社会科学大学日本語学部、ホーチミン市師範大学、ホーチミン市外国語情報大学、ヴァン・ヒエン大学、ラク・ホン大学、チュン・ヴオン高校、ドン・ズー日本語学校、さくら日本語学校…。沢山のベトナム人が、日本語を学んでいるんですねえ。と、ところで、私が就職するかも知れなかった学校の名前が…ない?!
 ともあれ、今夜のホーチミン市は大賑わいなんだろうなあーっ。

 日本には「終わりよければ全てよし」という諺が

2012年01月21日 | Weblog
今年も、もう20日経ってしまいました。今年も、時間の経過が早い!人生の終末期にさしかかり、「自分の人生、どうだったのかなあ?」と考える…。
 そんなとき、ダニエル・カーネマン教授(現プリンストン大学)の「ピーク・エンドの法則」が、脳裏をよぎります。
 「ピーク・エンドの法則」は、その名の通り、「人は、ピークとエンドで判定する」というもの。人生を判定するに、「ピーク時はどんなだったか?」「どのようにエンドを迎えようとしているのか」これだけで判断する…。
 日本には、「終わりよければ全てよし」ということわざがあります。ほぼ、同じこと。

 ピーク以外の人生は、忘れかけております。いいですねえ人間って。良いこと以外は人生の自己評価から本能的に外すことが出来る。多少の失敗は、人生につきものだよ、アハハと笑ってそれでOK。
 そうゆうことを考えつくカーネマンさんって、すごい。頭がいいだけではなく、思考に、「ゆとり」とか「あそび」を入れる。心がありますね。

 「バットとボールがある。合わせて1ドル10セント。バットはボールより1ドル高い。ボールはいくらでしょう?」
 「即座に、バットが1ドル。ボールは、10セント」と、思ったが…。 
 「まてよーっ、それではバットが90セントしか高くないことになる」と、気づいた。
 洗濯中の家人に、同じ問題を出した。家人も即座に、「バットが1ドル。ボールが10セント」と、言おうとしたように見えたが、私が洗濯室まで出かけて質問したことに怪しがって、熟考し始めた。そして、「バットが1ドル5セント。ボールは、5セント」と、正解を答えた。

 じゅっくり考えればどってことない問題でも、素早く答えようとすると、落とし穴に落ちることがある。これが、カーネマン教授の、「高速思考、低速思考」。
 論理立ててじゅっくり考えれば間違えないのに、「高速思考」に頼って「知的近道」をする…だから間違ってしまう。早い話が、人間は、自分が思うほど論理的な存在ではないということ。考えてみれば、論理抜き、「直感」と「経験知」で決定していますね。「思考と言語」と、同じです。

 もっとも、カーネマン教授は、「低速思考」をしろというのではない。「直感」と「経験知」より、論理を重んじて、ミスがないように振る舞うのは感心できないと言っている。そそっかしくミスする…人間らしいほうがいいってこと。
 「ピーク・エンドの法則」の、ピーク以外は、うっちゃっていいよ。それが人間だよという考えと同じです。もっとも、同一人物の説ですけどね。

 さて、私の人生はどうだったか?ピーク時は、「よかった」(←あたりまえ)。終末を良くするには…「低速思考」で生きれば大きなミスがないかもしれない。ただ、私の脳は効率を優先する。近道(直感や経験知)して、「高速思考」に走る…。
 カーネマンさんに相談すれば、「人間の本能でいけよ」と、おっしゃるでしょうね。と、いうことは、高速思考。「バットが1ドル。ボールは、10セント」で、終末期を過ごすことにしますかぁ!