アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

似非農民~スイカは砂漠原産~

2008年05月12日 | Weblog
 還暦→定年退職→無職となって1か月と11日。まだ、世間様のお役に立っていない。お金は、ムザムザと消える。虎の子の退職金も、ジェリーにかじられたチーズのようになってしまっている。何が悠々自適だ?この先・・・最初の年金が6月に出るが、もちろんそれだけで夫婦は暮らせない。退職金がいつ底をつくか?それが問題。底をついてしまった場合、還暦男は、時給645円だろうが仕事をしなければならない。今のうちだから、貧乏話も深刻ではない。人生、先は見えても、いつどこでどうなるかなんてわかりゃしない。
 実は、1か月と11日経過しても、ま~だ、退職した実感がない。それは、毎日「やらなければならない雑務」があるから。そうこうしているうちに、畑のシーズンがやってきてしまった。我が家の畑の面積は、およそ140坪。「坪」なら分かるが、「平方メートル」では、広さのイメージが湧かない。これも新還暦世代の定めか。
 「これだけの畑、一人では無理。貸してあげたら」と、家内は言った。
 「な~に、この程度。一人でどってことない」
 実際に手をつけて、いかに時間がかかり、肉体的にも大変かが身にしみた。しかしbut、「やっぱり、半分誰かに貸そう」など、絶対言えません。それが、団塊の世代の男というものです。
 私が今春畑に植えたもの、および温床で育てている苗は、スイカ、ニンジン、トマト、大根、ラデッシュ(小さな赤カブ)、メークイン(じゃがいも)、きたあかり(じゃがいも)、黒豆大豆(2種類)、エンドウ豆、ささげ(大角豆)、ゴーヤ(沖縄で有名)、オクラ、ひょうたん(食用ではないが、おもしろそうだか)、ズッキーニ、チンゲンサイ(青梗菜)、青じそ(大葉)、など。
 北海道の露地で、「ゴーヤ」が育つのか?と思われる人もおられるだろう。実は、一度成功している。根を暖め、風を防いでやれば何とかなるのである。
 失敗例にも事欠かない。代表は、スイカ。苗を買ってきて、毎日せっせと水をやっているのに枯れてきた。さらに水をたっぷりと!ある強風が吹いた日、スイカの苗は全てどこかへ飛ばされて消えてしまった。
 調べた、調べた。畑作農家へ聞き込みにも行った。分かったことは、スイカは原産地が、「砂漠」。茎や葉の無数の毛から空気中の水分を吸収する。だから、「スイカ栽培に水は不要!」こういうのを『目から鱗』って言うんだよなあ。翌年からは、苗も自分で育て、大判振る舞いするほど収穫した。水やりの必要がないんだから、これほど簡単な栽培はない。
 ただ・・・。農家の皆様には申し訳ないが、似非農民にとっては、「栽培することがおもしろい」のであって、収穫は興味ない。実ってしまうと、虚脱感さえ感じる。
 退職を実感するのは、いつになるのだろう。収穫の時期かな。

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1 コメント

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僕もびっくりしました。 (染井吉野)
2008-05-20 15:43:29
水なしであんなに瑞々しく育つなんて驚きですね。
食糧危機、水資源危機に関心があるのでそっちの方面に何か生かせたらいいと思いました。